やましなす皆様。皆様の事ですので上手に工夫しながら毎日過ごされている事と思います。
頼まれてもいないのにお客様に脇腹を触らせて「引き締まったでしょう」と自慢しまくっている、ユニクロでタンクトップを購入した男斉藤です。
以前こちらのブログで「OBS久保田先生」というブログをくだぶらせて頂いたことがあります。(クリックでジャンプします)
私が長年お世話になっていて絶大な信頼を寄せているのがこの山科の歯科医師さんである「久保田先生」。
先日以前より予約をとって頂いていた虫歯の治療の日がありました。
こういうご時世で、且つ自信が接客業で保菌者かも知れない、という不安から診察に伺わせていただく前にご迷惑になるなら日を改めます、と連絡を入れた所快く受諾して頂いたので治療に行けることになりました。
治療当日、出来得る限りの策を施そうと私はスマートフォンにとあるアプリをダウンロードする事にしました。
そのアプリがこちら。
なんじゃこりゃとお思いになられた方もいると思いますので簡単に説明をさせて頂きますと、これはパーティーのクイズなどで使用する「正解」「不正解」つまり〇×を音で表すアプリです。
右側の〇を押すと「ピンポーン」左側の×は「ブッブー」という音が出る。それだけのアプリ。
入院後すぐに助手さんと先生が受付で挨拶に来て下さったので、マスクを外す前にお二人を引き留めました。
「先生今日はよろしくお願いします。あとご相談なんですがこのアプリを使用させて頂いてもよろしいでしょうか。」
なんだなんだと不思議がる先生に続けて説明しました。
「奥様(歯科衛生士さん)にもお伝えしたのですが、私が先生方にうつしたら一生涯後悔するので、今日は一切口からの息を発しません。ですので「はい」という返事の代わりにこれを鳴らします。」
ピンポーン。
「そして「あっやばい。」や「苦しいもうやめて」等の非常事態の時は」
ブッブー。
「これを鳴らします。よろしくお願いします。」
マスクの下でどういう表情をされているかハッキリとは分かりませんでしたが、少し気味悪がってそうな歯科助手さんと大袈裟ですよと爽やかに笑い飛ばす先生に案内されて診察ベッドに横たわりました。
先生がいつものようにメス(ドリルかも)を砥石で研ぐような音が聞こえて来て、いつものように頭の中で昔話の「三枚のお札」の山姥(やまんば)が隣の部屋で私を喰おうと準備している風景を思い浮かべながら最後の確認をする為に、少し首を上げてお腹の上の手に握られているスマフォに目をやりました。
よし右手の指のこのへんが〇の場所。んで×は左手の指のこのへん。
返事をする時に見えなくても感覚で画面を押せるよう、そして間違った音を出さないよう何度も何度も押す練習をして位置を確認しました。
そして心の中で試合開始のゴングが静かになりました。
そのまま上九一色村の製造工場にでも入っていけそうな完全武装した出立(いでたち)の先生が私を不安にさせまいと色々気を使って話しかけて来てくれました。
ピンポーン。
歯科助手さんのクスッという薄ら笑い越えと共に聞こえてくる先生の乾いた笑い声。
先生「こんなアプリもあるんですね。相変わらず斉藤さんは色々考えますね。」
ピンポーン。
よし。全ては私の計画通り、と我ながら自分の努力を誉めてあげたい気持ちになりました。
いつものように奥歯に全く痛みを感じさせない麻酔針が撃たれました。
ピンポーン。ピンポーン。ピンポーン。
「流石先生今日も全く痛くないですよ。という時はピンポーンを3回連続で押します。」と伝えておけばよかったと後悔しながら、「想いよ届け」とばかりに○ボタンを連打しました。
何となく伝わったのか先生は全てを諭(さと)したように
「大丈夫なようですね。このまま麻酔が効くのを少し待ちますね。」
と言ってくれ、本当にこの先生にずっと任せて来て良かった、どうせ死ぬならこの先生の腕の中で死にたいと心から思いました。
麻酔が効き始めてギュイーンとドリルの回る音が骨を通して私の体に伝わり始めました。
しかしここで私に若干の異変が同時に起こり始めました。
ずっとお腹の上でスマフォを両手で包み込み、いつでも〇×音を正確に出せるように指をセットしておき続けていたのですが、使っていない方の左手親指、つまり「×」の部分の指が攣(つ)りが始めました。
今にもプルプル震えはじめそうな親指の付け根。しかし我慢しないと×の位置から指が離れて目標を見失ってしまう。
私は自分で自分を奮い立たせようと○ボタンを押しました。
ピンポーン。(頑張れ自分)
痛くないですかと確認していないタイミングなのに鳴った正解音に先生は「そうですか大丈夫ですか」と優しい声をかけてくれました。
そしてそのまましばらくして、授業中にオシッコを我慢していた所で言う第2波に襲われました。
これはやばいと見えないながらも左親指を画面から離そうとしました。
治療は大詰めを迎え歯間の繊細な部分を削ろうとしていました。その刹那。
ブッブー。
ハタと手を止める先生と側で私の唾液やらなんやらを吸い取ってくれていた助手さん。
先生「了解です。」
プルプルが我慢できなかったんです、なんて伝える事は勿論不可能。私は謝罪の念を込めて右手をスマフォから離し、左手を高々と上にあげて「グッジョブ」のような形で親指を立てて残された右親指で〇ボタンを二回押しました。
ピンポーン。ピンポーン。
目を開けて口を大きく開けたまま顎を引き、先生に頷いて見せてもう一度〇を押しました。
ピンポーン。
「もういいですか。じゃあもうちょっとなんで頑張ってくださいね。」
違うけどとりあえず意図は伝わったと思いながら、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
しばらく事なき時間が経過して、途中で一度我慢できないくらい鼻の穴がかゆくなったのですが、先生に「何回もブッブー鳴らしてコノ根性無し野郎が」と思われるのを避けるため、伸びそうになる左親指を制止して必死にこらえました。
「はい終わりました。」
先生の掛け声と共に診療が終了し、いつものように助手さんが私が起き上がるのを手伝う為背中を持ち上げ補助して下さったのですが、その手の温もりはいつものソレより少し冷たく感じました。
起き上がって籠の中の手荷物を探りマスクを口にかけ、助手さんと先生に謝罪し診療中に私の中で行われていた葛藤を簡単に説明した所、二人とも「すべてわかってますよ」的な笑顔を目元で見せてくれました。
その後受付でお会計を座って待ちながら「なんでこんなアプリ使おうと思ったんだろう」と自らのスマフォのアプリを悲しく眺めていました。
もう起動する事は無いな。そう思いながら画面の上部にエクスクラメーションマーク(ビックリマーク)があった事に初めて気が付き、これなんだろうと削除する前に軽く押してみました。
チャチャチャンッ。
静かな待合室で突然鳴り響いた予想以上の大音量の「オールスター感謝祭」のような効果音は、隣にいた見知らぬおばさんを驚かせるには十分すぎる大きさだったようで久しぶりに他人にメンチをきられ(にらまれ)ました。
受付の助手さんが帰り際に優しく「今度診察にいらっしゃるときにはコロナ収束してくれてると良いですね。」(もう二度とそのアプリは使わなくて済むと良いですね)と声をかけてくれ、オマケに電解水という口の中のウィルスを殺してくれるうがい薬をプレゼントしれくれました。
恐れて過ごす一日。笑って過ごすように努力した一日。どちらの状態で過ごしても世界は同じ一日が過ぎていきます。
どうせならつぎの日の朝の目覚めの良い方を選びたいですよね。
世の中では「歯科医に行くのは感染リスクが高く危険」と報道されたりしています。皆様の中にも不安になられている方がお近くにいらっしゃると思いますが、私はですが決してそんな事はないと思います。
患者さん(私達)がうつしてしまう事はあるかもしれませんが、歯科医側からうつされる事は99%無いと思えます。
医療関係者の方。そしてスーパーや薬局でお仕事を続けられる方々。本当に大変な時に命を懸けて働いて頂いてありがとうございます。
自分に出来る事。
もうアプリを使用する事はありませんが、何か違う形で声を発せず感謝を表す事が出来るよう又工夫していきたいと思います。
と言う事で誰か手話が得意な方がいらっしゃれば私に是非ご教授ください。
カムチャッカの若者がきりんの夢を見ているときメキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている。
やましなす皆様。身の回りで親しい方たちはご無事でいらっしゃいますでしょうか。
朝はリレーします。していくのです。みんなで地球を守ろうと谷川俊太郎さんも言っています。
くだらない事に反応して頂く為、今日も明日もくだらないブログを書かせて頂く男キン肉マンのミート君です。
先日とあるお客様が、キャンペーン開催時からついに恐れていた演歌を店内BGMとして所望されました。
久しくカラオケに行っておらず心が寂しくなってきたとの事でしたので、快く受諾させていただきました。
しばらく聴き入っていらっしゃったのですが、心が乗って来たらしくボリュームを上げてとお願いされました。
おおせのままに上げました。
お店では、密室対策の為に窓は表と裏両方とも全集中の全開放されていました。
つぎの日庭掃除をしていると隣のご主人が声を掛けて来られました。
ニ三会話を交わしていると、思いだしたかのような笑顔になられてこう言われました。
おはようさん。昨日ええ曲お店で流してたね。
お言葉をシッカリと受け止めました。
先日、いつものように朝起きて掃除をすまし、7時過ぎから店の真ん中で汗だくになりながら日課となった筋トレをしていました。
筋トレの種類の一つに「バンザイコシフリ」というトレーニングがありました。
サザエさんのエンディングでネコの「タマ」がリンゴを持ち上げて踊る例のあれです。
掛け声に合わせて両腕を上げながら腰を振りまくっていると、対面の鏡にかすかに人影が見えました。
振り返ると誰もいませんでした。
その翌日、息子と遊んでいるとバトミントンのシャトル(羽付き玉)がお向かいの家に飛び込んでしまいました。
二人で謝って取りに行きました。
取りに行くといつも無口なご主人が出て来られました。
シャトルを奥に取りに行ってくださり、息子に手渡してくださいました。
ご主人はマスクを着用はされていたのですが、私の顔を見て少しニヤリと笑われました。
そして今朝筋トレをしている際、そのご主人が外を掃除している姿がありました。
恐らくタマチャンダンスを見られていたのは彼だと理解しました。
私の心のどこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴った気がしました。
こうやって近隣住民の中で「やばい奴」という認知が高くなっていくのであろうと実感しました。
お二方、いやお二家族には時間をかけて理解して頂こうと思っています。
朝を迎える度に物語が始まります。
この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている。
谷川俊太郎さんの「朝のリレー」を知らない方を置き去りにしたブログでしたが今日はこの辺で。
今日も交替で地球を守っていきましょう。
やましなす皆様。あれだけ嫌がっていたワイドスクワットが段々快感に変わり始めた男斉藤です。今朝は36.5℃です。
いよいよ五月が始まりましたがご家族や親しい友人はご無事でいらっしゃいますでしょうか。
営業中にマスクをかけ始めてから早いもので2ヶ月が経とうとしています。
こんなのを小、中、高校と11年間も我慢してマッポの手先になったなんて、南野陽子さん演じる2代目スケバン刑事麻宮サキさんて並大抵な精神力ではありませんね。本当に何の因果だったのでしょう。
もといもうそろそろお客さまの中にも、マスクに隠され続けている我々夫婦の顔を忘れ始められたら方もいらっしゃる事と思いますので、キリの良いこの辺りで一度顔だけでもアップしておきます。
ラブラブの時期だったと思われます。
こういう時期もあったのかと振り返れる年になった17年前。
この時はまだお互い優しい言葉を掛け合える仲だった記憶があります。いやどうだったかなちょっと自信無くなって来たぞ。
思い出を胸に、本日もコロナ離婚されないよう気を使いながら楽しく仕事頑張ろうと思います。
皆様も挫けず頑張ってくださいね。
やましなす皆様。ご家族お知り合いその他付近の親しい方々の状況はお変わりないでしょうか。
私の家族と私の愛するお客様方のご無事を心よりお祈りしつつ、今回も私に出来ることを精一杯くだぶらせて頂きます。
最近顎の肉が減り、お腹の横の肉が凹んできた男斉藤です。
毎朝欠かさず筋トレという名の皮を被ったただのテレビゲームをやること二週間。
なんだか筋肉痛や「もう無理ぃ後三回無理ぃ」と追い込まれるのも満更では無いと感じ始めた今日この頃。
もうすぐ美容室内で長渕剛の歌を流しはじめ、サイズ小さめの迷彩柄のランニングを着てカットをし始める可能性が3%程出てきた自分に恐怖しております。
あ。若い人には「タンクトップ」と書いた方がわかり易かったか。
シリーズ斉藤家の夜。
最近、毎朝8時過ぎにリビングに上がってきてバスタオルで頭を拭きながら牛乳を飲んでいる私の姿を見て、息子も感化され始めた様子で、近頃ワケの解らない行動を始めました。
我が家はローテーブルにローソファーという目線の低い生活を好んでしているのですが、先日晩御飯中に息子がステーキの如くいきなり立ち上がりました。
何事かと思って動向を見ていると突然頭をたたきはじめました。
気でも狂ったのかと心配になり、腕を止めに掴むと「お父さんはなして。あおくん今しゅぎょう(トレーニング)してるから。」と真面目な顔でにらまれました。
その後彼は再びステーキの如く片手でこたつテーブルの端を掴み、もう片方の手でローソファーの背もたれ部分の端に腕をピンと伸ばして体操選手のように脚を空中に上げて前に突き出し、プルプルと震え始めました。
急に息子の将来が不安になり大丈夫か、と声をかけた所、さわらんといてとの返事が。
吊り輪のポーズをやめたかと思うと、顔の赤みがとれてきたのを見計らって今度はリビングの壁に向かって「ト」の形の斜め棒になるように、棒立ちの状態のまま頭の先を壁にもたれさせ、直立不動で瞑想し始めました。
「そ、それも修行か。」
そんなささやか過ぎる私の問いに彼は答えることなく、20秒程たってからでしょうか。旅立っていたと思われる遠くの国から帰ってきた様子で目を開けて、私に飛び切りの笑顔を向けてくれました。
「どうや。修行はきつかったか」
笑いそうになるのを抑えながら精一杯絞り出した私の問いに
「うん。3レベ(※レベル3つ分)くらい上がったわ。」
と得意気な顔で今度は答えてくれました。
そんな弟に対して最近思春期になりはじめた娘が「ウッザ(※ウザい)」とスマートフォンの画面を見ながら冷たく言い放ちます。
3レベル上がってしまった息子はそれに動じることなく「しゅぎょうのせいかをみせてやる」と言いながらスプラトゥーン(テレビゲーム)をやり始めました。
3レベル上がったはずの息子が無惨にも相手チームにボコボコに負けてしまい、かける言葉がすぐに出てこなかった父親の罪はどれほど大きかった事でしょうか。
でも大丈夫。私は大人で、反省を活かすやり方や考え方を今までの人生で学んできました。
過ぎたことは仕方がない。問題は次にどうするか。勝ったときに大袈裟くらい3レベル分ほめてあげりゃあいい話。
と言うことで次のゲームで勝った瞬間、思いっきり大声で共に喜んでアタマをクシャクシャになるくらいになでくり回して「あおくんヤッパすげえなオイ。」と誉めまくってあげました。
得意そうな笑顔の息子のそばで、はしゃぎまくる中年オヤジ。そんな光景を見ながらため息をついて息子の歯ブラシだけテーブルに置いて寝室に向かう妻。
「ほんと飽きないよねお父さんたちは。」
バタンと閉められた扉。妻がしばらくでてこない事を確認してから息子にコッソリお願いしました。
「あおくん、さっきの最後の壁に頭つける修行、メッチャおもろかったから今度又お母さんの前でやってくれ。お母さん大爆笑しよるし。」
すでに本来の目的から脱線させられていることに気付かない息子は目をキラキラさせて「うんわかったまかせといて」と頼もしい返事をくれました。
私の息子はくだらない事にも毎日一所懸命反応して成長してくれています。
彼を見ていると、楽しく生きていかないと大人として恥ずかしくなります。
子供は子供として今出来ることを精一杯考えて動いています。
そんな子供に親として男として出来る事は「この先を心配して不安になる事」では決して無いはず。
私に出来ること。第一は免疫力を高めること。
第二は必要としてくれている方がいる限りは与えられた使命を全うすること。
そして回りの人が笑顔になるよう努める事。
息子の渾身の直立不動瞑想の二回目は、後日歯ブラシを口に咥えてウトウトしてた妻にスルーされる結果になりました。
しかし彼は修行を止めないでしょう。
何故か。それは彼にとってそこが終わりではないから。
まだ始まったばかり。こんな最初のうちにしょげて疲れてめげてるようでは勝てる訳が無い。
私も頑張って直立不動瞑想を極めます。
そしていつか妻を大爆笑させてやる。
という事で今日も免疫力を高めるためにもう寝ようと思います。(現在21時半)
明日も少しでも誰かを幸せに出来ますように。おやすみなさい。
兄の勧めで初めて「ドイツゲーム」を購入してから早や15年。
今では家のロフトや実家の寝室に飾ってあるドイツゲームの数はすでに300を超えようとしてます。
やましなす皆様。日本ボードゲーム協会の会員だった男(過去形)斉藤です。
なんだか良く分からない冒頭をクリアして頂きましてありがとうございます。そんな皆様は「ドイツゲーム」と言うジャンルをご存知でしょうか。
以前オーキニー通信(本当はヴァーレスヘルツという名前ですが)で何度か載せた事があったのですが、私の長年の趣味の一つでドイツゲームと呼ばれているジャンルの遊びがあります。
こんな時代なので今回は皆様に元日本ボードゲーム協会であった私の布教活動に付き合って頂くべくブログを書かせて頂きます。
簡単に言うとドイツゲームというのは「ボードゲーム」や「カードゲーム」。多くは家庭内で遊ぶテーブルゲームの事です。
斉藤家では毎週一度は「ドイツゲームの日」と言うものを設けて、夜に30分~1時間程4人でゲーム大会を開いております。
そんな中で最近よく選んで遊んでいるカードゲームに「ゴキブリポーカー」というゲームがあります。
このゴキブリポーカーを簡単に説明すると「嘘をついてカードを回しその嘘を見抜けなかった人が負け」というブラフ(嘘つき)ゲームになり私が現在45歳。娘が13歳。息子7歳で妻が20歳。という4人で真剣に勝負して私が負ける事もあるような年齢ハンディを感じさせないゲームです。
やんやんツケボーはあえて無視してください。
カードはカエル、ハエ、ネズミ、カメムシ、クモ、コウモリ、サソリ、ゴキブリの計8種類の害虫(害獣)が全部で8枚ずつあり全部で64枚。
これを配り切り、スタートである親から1枚、絵柄を伏せて相手を指名して「これは○○」と言う風に相手の前に出します。
例えばコウモリを伏せて相手に出して「これはコウモリ」と言って置いてもいいし、嘘をついて「これはハエ」或いは「これはサソリ」と言って置いてもかまいません。
出された方はそこで勝負をして「これはコウモリです」と言ってめくってもいいし、「これはコウモリじゃない」と言ってめくってもかまいません。
又、勝負を避ける事も出来ます。その場合は何も言わず出されたカードをコッソリ見て、絵柄を確認してから他のプレーヤーに同じように伏せて回します。
その際、親が言うように「これはコウモリ」と言って回してもいいし、「これはハエ」と言って種類を変えて回してもかまいません。(要は何でもいいです)
要は
1 出してきた相手と勝負する
2 勝負せずに次に回す
のどちらか2択を選択するだけです。
勝負に失敗した(負けた)場合は自分の前にカードを並べていき、成功した(勝った)場合は相手の前にカードを並べていきます。
最終的に同じカードが4枚並んだ時点で負けが確定してゲーム終了となります(コウモリならコウモリが3枚でリーチ、4枚でアウト)
相手の事を良く知っている者同士で勝負をすると「やっぱりアンタやったら絶対嘘ついてると思ってた」「こいつは絶対勝負して来よるから要注意」など人間性がはっきり出るゲームになるので、常に笑いが絶えなくなります。
娘は私と似た性格ですぐに熱くなり、狙い撃ちをするときりが無く反撃してくるのですが、嘘をつくと鼻がヒクヒクするので「これホンマにゴキブリか」とか言ってカマを賭けて見つめていると「もうやめてぇ」と言って必ず鼻をカードで隠すので結構分かり易いです。
息子はまだ純真な心が残っているので嘘をついていないか、とカマを賭けて問いただすと目じりが下がり泣きそうな顔になります。(単に私が怖いだけかも知れませんが)ですので最終私に勝負を挑むのを避けてくるようになりやり易いです。
で。問題は妻。
出会ってから20年は立とうとしていますが、この人だけは未だに分からない。
良くも悪くも何も考えていないというかムキにもならないし嘘ついてるのかどうかだけでなく、最終ゲームを楽しんでいるのかすら分かりません。
このゴキブリポーカーは妻も昔から何度も私に付き合わされているので、大体のルールは頭に入っているはずなのですが未だに
「んーと。じゃあ私の親からね。はいっ(アオクン)。これはぁゴキブリじゃないっ。」
と言ってカードを出すという新しいルールを作ったり(本来は「じゃない」はダメで「○○です」と言うだけ)
「はいっ。オオカミ。」
と言って場を一瞬で掌握するほどのパワーを秘めた新カードを作り上げたりします。
その後子供達から指摘され、一番大爆笑しているのも彼女なので、ワザとでは無いと言う事だけは理解できます。
因みに一度長野に里帰りした際、お義母さんとお義父さんとでこのゲームをしたことがあるのですが、妻と顔がそっくりのお義母さんも同じように「ゴキブリじゃァないっ」と言ってカードを出されていたので血を感じずにはいられませんでした。
と言う事で今回は「ゴキブリポーカー」を紹介させていただきました。
みんなでテレビを見るのもいいかも知れませんが、家族や仲の良い身内同士で会話をしたり表情を見て楽しめる「テーブルゲーム」。
大人はお酒を飲みながら、子供はお菓子を食べながらこの時だけは時間の共用を楽しんでいられます。
カップルだけで過ごされている方なら二人用のドイツゲームもあり、単身独身の方は独りで出来るソリティア風のドイツゲームもあります。
出かけられない、人と会えないからと言って一向に良い流れになりそうにもないニュース番組ばかり見ていると本当に気が狂いそうになってしまいます。
「オーキニーさん。うちの家族〇人で歳が〇~〇歳の構成何ですが、何か良いゲームとかありますか。」
そう言った声があるのならこのゲームソムリエ斉藤が、良いドイツゲームをチョイスして紹介します。
時勢柄貸し出すのは無理なのですが、もし良かったらネットショッピングでも色々出ているのでお気軽にお声をおかけください。
そして一人でもドイツゲームの魅力を理解して頂ける方が増えた暁には、騒動が終息した際サロン内で「大人だらけのボードゲーム大会」でも開こうではありませんか。
そうする事で妻に「またゲーム買ったの」と言われ、後ろめたさを感じながらドイツアマゾンの段ボールをばれないように捨て続けた日々が漸く報われる事になるのです。
皆様も良かったら新しい世界への扉を開いてみて下さいね。
なんのこっちゃ。