やましなす皆様。湿気多く早くも猛暑の香りが漂ってくるこの時期いかがお過ごしでしょうか。
気がつけば5月も中頃になっており、全くブログを更新していない事に気が付いたので、慌てて何か書かないといかないのではと言う事で久しぶりにアップいたします。
今回チョットお下品なブログになる事をご了承ください。
オーキニーにご来店いただいている方は多くの方がいわゆる主婦層と言われている女性です。
担当させて頂いていると、良く家族の事や家での出来事を相談と言うか報告してくださいます。
その中で特に「ダンナ(夫)の話」を多く聞かせていただいています。
「仕事から帰ってきて靴下を洗濯機に入れずリビングでほったらかしにしてるのどう思いますか。」
「休みの日に私が掃除機をかけているのを横目で見ておいてソファに横になったままでどいてくれないんですよ。」
「ご飯茶碗が空になったら自動的に御飯を盛ってもらえると思っているの何とかして欲しい。」
「ベッドの横に飲みかけのペットボトル何本も置いて溜め続けてるのアホですわ。」
と言うように何処となく他人事に思えないような報告を受け、敏感な私はその都度隣で仕事をしている妻の微反応を感じとり、冷や汗と共に何か姿勢を正されるわけであります。
そんな大変ためになるお話の中、東京で働いていた頃より良く聞かさせて頂いていた相談事がありました。
今回はその事(話の内容)についてモノ申したいと言っている私の中のもう一人の私に筆を渡して書いてもらいます。(なので私になんら責任は生じないという事を先に断って置きます)
トイレの便座問題。
本当によく聞かされます。私も同棲時代から妻にちょくちょく言われていました。
立ちションするな。周りに飛び散るから女性と同じように所謂「座りション」を男連中もして欲しい。否、するのが当たり前だとの女性側の主張。
男が立ってすると確かに飛び散っていると思います。軌道は見えませんが身長166センチの私ですら偶に太ももの内側に雫を冷たく感じる事があるので、高身長の男性の場合落差からより多く飛び散らかしている事も予想できます。
新婚当初は私も座りションをしていました。
お客様にも「私は座ってしてますよ」と伝えるとウケが良いので努力してきました。
でもいつからか座ったり立ったりとポジショニングが不安定になりました。
これを見ている方のご家庭でも男連中に「座ってね」とお願いされている方が多くいると思います。実際に普通に座って協力してくれている男の人もいると思います。
只私は言いたい。いや私だけではなく全ての男の人が思っていると思いますので代弁したい。
アレ大変なんです。
何が大変なのかと不思議がっている女性のために説明させて頂きます。
ご存知では無いかも知れませんが、男性は基本カタカナの「ト」のような形でお股にアレが付いています。
でもその「ト」のポジションであるアレは直立している時の状態であり、そのまま座ると太ももが便座と平行になるわけで「下」という形に落ち着くのではなく「丁」の右上の出っ張りのように重力に逆らう訳であります。
しかもそのアレは水戸黄門の助さん角さんのような梅干し風の子分を二人引き連れており、便座に座ると内またの太ももに圧迫され、アレの下に二人が潜り込もうとするので、アレは当然もう少し天を目指した方向へと角度調整されてしまうのです。
ですので便座に座ってオシッコをしようとするのであれば、必然的に指先を何本か使用して下方向へと軌道修正してあげないといけないわけであります。
例を挙げるために少し話は変わりますが、ストローってありますよね。
外出先、例えば古き良き佇まいの喫茶店でレスカ※やアイミティ※を注文してでてくるストローと、マクド※で出てくるストローの形は違います。
※分からない人は勝手にググってください。
残念ながら男性のアレは殆どがマクド風ストローの形状であり、喫茶店のようにジャバラのカーブを描けるような利便性を持って生まれてきませんでした。
マクドのストローを無理やり曲げようとするとどうなるか。折れ曲がって上手く吸い取れなくなります。(吸えなくはないです)
と言う事で軌道修正すると当然ながら流れはスムーズにいかなくなり、それでも何とか道筋を作って排出されていきます。
圧迫され折れ曲げられ、それでも仕事を全うしようと仕事を終えた後そのまま立ち上がろうとすると、まるで庭の水やりを終えて巻き取られるときのホースのように、どれだけ振って落としたつもりであろうと姿勢を変えた途端アレの内部に残って出ていけなかった所謂残尿が結構な量で出てきます。
座った状態から立ち上がる際、残尿を便器の中へ収めようとすると丹田の部分をグッと引き締めて立ち上がるか、もしくは立ち上がりながらタンクのほうへと身体をひねる必要があります。
後者の身体をひねる方法は何度かやってみましたが、まずおしりを片側にずらし上体をかがめながら片足を半分宙に浮かし、そこから一気にひるがえし便座に向かってマウンティングポジションをとる、というかなり難易度の高いテクニックを必要とされとてもでは無いですが毎回やろうと思えません。
面倒になってそのまま立ち上がると液漏れにより便座枠外を結局汚してしまうので、ソロっと立ち上がり「く」の字のようにおしりを後ろに引き、情けない状態で内ももの筋肉と指先を上手に震わせるか、もしくは素早くパンツを上げて収納して途端ジョバッと肌着に向かって小なりの尿漏れを覚悟するかの二択しかなくなります。
ではストローを曲げずに、要はフリーハンドでするとどうなるか。これも実験済みですが、便器と便座の数ミリのまるで計算されて製造されたかのような絶妙な隙間目掛けて飛び出していき、拡散メガ粒子砲いや想像するにはあまりにも恐ろし過ぎる結末になりました。
ご存知の方も少ないかも知れませんが、私が幼稚園児の頃の当時は家庭のトイレは汲み取り式の「ボットン便所」と呼ばれるものが殆どでした。
ようを足すとそのまま便器の下の肥溜めに排せつ物が貯まっていき、数日に一回「バキュームカー」と呼ばれる貯まった排せつ物を吸い取りに来るコンクリート車の様なものが町内を回っていました。
しばらくして「和式便所」と呼ばれる水洗トイレが世に迎え入れられました。我が家に来たのは多分小学校1年くらいの時だったと思います。
当時便秘気味だった私にとって、この和式水洗トイレは踏ん張るのに非常に好ましい形態でしたが、程無く「洋式トイレ」と呼ばれる現在も使用されている水栓トイレが主流になり、例に漏れる事無く我が家もそれにモデルチェンジする事になりました。
このように便器は年々進化していき現在に至るわけですが、どういう事かここに来て進化は高止まりしているので恐らく世間的には今の所ベストだと言う事でしょう。
しかし考えてみて下さい。男性が様式で座るのは当然というのなら何故ホテルやサービスエリア、公共施設の男子トイレは未だに立ちションスタイル御用達のモノが採用されているのでしょうか。
女性陣は知らないかもしれませんが、映画が終わった後もしくは高速道路での休憩時間に、どれだけ列が作られていようとも男子トイレでは洋式トイレの扉が開いて「未使用」状態であるにも関わらずそちら側を小便利用者は使用しようとせず列の最後部に並び続けています。(日本語ややこしくてスミマセン)
とても長くなりましたが、そこで私は考えました。女性(奥様)そして男性(旦那さん)両方がウィンウィンの関係になれる方法は無いものか。
それはもういっそ法律で「便座の裏側を掃除するのは男性(だんな)の役目」であると義務付ける事では無いでしょうか。
便座の裏側は必ず汚れます。そしてそれを逐一確認出来得るのは家庭内で必然的に便座を上げ下げ出来る「男性」が最も適しています。
我が家には数年前からこのかわいい顔した商品がトイレに常駐されてあります。
いつもおせわになっている「まめぴか」君。これを国民的な法で定められた商品に登録して、「まめぴか」も悪くはないですが、商品名をリニューアル
「男子の人権の為スプレー」もしくは「お父さんいつもありがとう」
いやいっそ「母は外 父は内」
という商品名にしてみてはどうでしょうか。
これによりお互いに言い争わない関係になれ(何をかは不明)家族円満になると言うもの。
と言う事で、皆様も一度天気の良い休日にでも家族会議を開いてこの議題に対して詰めてみて下さい。
きっとこの憲法改正がどれだけ素晴らしい案なのかご主人、あるいはお父様ならわかって下さる事と思います。
いつも通り途中から何を書いているのか分からなくなりましたが、体内にピロリ菌を持つ男(今回は)デビル斉藤でした。
注:冒頭申し上げましたが今回は執筆に私の責任はありませんのでクレームは受け付けません。
やましなす皆様。明日からゴールデンウィークですが楽しい計画は建てていらっしゃいますでしょうか。
物事には良いも悪いもない。考え方によって、良くも悪くもなるだけだ。
これはハムレットやリア王などの悲劇の名作を世に残した、英文学の作家であるウィリアムシェイクスピアが残した言葉です。
だから何だというのだポローニアスよ。
外に出ないと休日じゃないなんて誰が決めたのでしょうか。1日は24時間。それが当たり前だと思っている方、地球上では24時間ではなく23時間56分4秒が1日の国だってあるのです。
政府の宣言に振り回されるのならせっかくなので遠心力でしか見えないような世界を見る努力を行い、振り回され終わってからナウシカのうなり笛の如く勢いつけて飛び出す楽しみを味わえると言うものです。
今年しか過ごせないゴールデンウィークを是非楽しんで下さい。
そう言えばドンドン夏が近づいてきて新緑が美しい季節です。
例に漏れず、いつも素敵な風景をお店の窓から見せてくれる「みどりの小径(公園)」の植物が、春から夏にかけて3倍程の背丈に成長して美容室の敷地内に落ち葉と虫を沢山プレゼントしてくれます。
と言う事で先日久しぶりにお店の裏の植木をヘッジトリマーでカットしに行きました。
最近始めたスマホのゲームが毎朝4時にログインボーナスをくれるのでめっきり早くなってしまった起床時間。そんな習性を有効活用して7時より道具を持って公園に出向きました。
植木を整えていると通りゆく人に声を掛けられます。
おつかれさま ご苦労様 ありがとう
そんな言葉を聞いていると、自分が実は店の前の見える範囲しか綺麗にしていないという事実を伝えれない罪悪感に襲われます。
そして格好を気にする性格の私は人の目が気になりいつも手を止めるタイミングに悩む訳であります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますがどうやら私はくだらない事に反応するのが好きなようで、偶に自分に対してくだらない制約を設けたりします。
例えば「運転中に東山トンネルを抜けるまで息を止める」「シャンプー後のマッサージでお客様が話しかけてくるまで猪木の顔マネをしながら肩を揉み続ける」等。
と言う事で先日は2時間程トリミングした際、とある制約を設ける事にしました。
若いお姉ちゃんが通ったのを確認出来たら、自然で爽やか挨拶をして(草刈りを)やめよう。
深い意味はなかったのですが御陵みどりの小径という憩いの場所は、サラリーマンとおじいちゃんおばあちゃんの通行が余りにも多すぎるので自然以外の華が少ない。
敢えて言っておくと心のどこかに若い子により「今日ぉ通勤路の途中でぇちょいシャレオツのおっちゃんが朝から草刈りしてたんだよやっべぇマジ偉くね。」と言って動画を撮られSNSにアップしてバズるという0.0000001%位の期待があったのは否定しません。
そんな訳で若い子の通行を待っているといつの間にか10時になっていた事に気が付き、最後は白地に黒の模様が入った野良猫を若めのメスと言う事に認定した後、その子猫に挨拶をして作業を終了して帰りました。
お陰で二日経過したのに今でも両腕がパンパンです。
山科、いや御陵界隈は今こそ若い世代に向けてココに住みたいと思わせるような、街をあげての改革が必要だと心から思いました。
公園清掃中にネコのウンコをまたまた踏んでしまい、そのお陰で、仕事靴と普段靴に洗濯槽、お店の機械まで数珠繋ぎで清掃出来て得した気分になれた男斉藤でした。
てかウンコマジ勘弁。
やましなす。桜の季節もアッというまに過ぎ去っていきましたが皆様春を楽しんで過ごされましたでしょうか。
本日は4月16日。昨日の15日は通信にてお知らせしていた「さくらを写メして春を感じよう」キャンペーンの受付終了日時でした。
その節は期間中にご参加いただいた大勢の皆様。ご応募いただきまして本当にありがとうございました。
最初の内は妻と二人で楽しみながら拝見させて頂いたのですが、途中から「これ一個に絞られへんやん」と圧倒的に辛さが勝り始めていたこの3週間。
おかげで体重が2キロも増えました。
因みにこのブログは「最初にアップした画像が自動的にタイトル画像に反映される」という仕様を持っているので、それだと読み進める前に結果がばれてしまうのでとりあえず関係ない画像を一つだけアップしておきます。
ふむ。懐かしきフリップ式の携帯電話が古さを感じさせますね。
では早速、と行きたい所ですが結果発表に移る前に余談を一つだけさせて頂きます。
現在オーキニーでは長年ご来店いただいてご高齢になられた数名様に対して車の送迎をさせて頂いております。
その内の御年84歳になられるお客様はこの1年半程、病気にならないようにと家族から外出を禁じられていらっしゃいました。
どこにも出かけられないで14カ月季節を感じる事もあまりできないでいるとの事だったので、集計前でしたが皆様から送られてきた、山科を中心とした美しい桜の画像をお見せさせて頂きました。
これは大石神社やね。こっちは中央公園かな。西野の桜今年も綺麗に咲いてたんやね。
マスク越しではありましたがとても嬉しそうにされている感じで、一つ一つ丁寧に見られた後涙を流されていました。
これらの写真を送って下さった皆様方によろしくお伝えくださいと言われていました。
夫婦の独断と偏見で1作品だけ選ばせて頂きましたが皆様のご協力によって、動きたくとも動けず届かなかった人にも春を届けられたと思います。本当にありがとうございました。
では発表させて頂きたいと思います。因みに応募総数は約132枚でした。
最優秀作品
オーキニーから数分歩いた場所にある有名な蹴上インクラインですね。私たち的には線路や観光の方を上手にぼかして手前にある桜の花びらの形を見せる事にシフトを置いて、全体の薄い灰色と桜色のコントラストを大事にしてあるように見え、優しい気持ちで鑑賞できる作品だと思えました。
ちなみに最後まで悩んでいたもう一作品がこちらです。
こちらも素晴らしい構図で実際にその場所で桜を見上げているかのような迫力がありました。
こちらの作品を写された方には残念ながら何も差し上げられませんが、一緒にフロントに飾らせて頂きます。
選ばれた方おめでとうございました。
言い訳ですが枚数が多すぎて、又主旨が各々方違っていて何を基準に選んでよいモノかかなり大変でした。
総ての作品をこちらにアップするのもアップロードサイズの関係で無理なので、最終選考手前まで残っていた優秀作品を数点だけアップさせて頂きます。
突然の企画提案でしたが、少しでも皆様に楽しんで頂けたのなら起案して良かったと思います。
只これほど頭を悩ませると知っていたら企画しなかったと思います。
アップロード容量の関係で全ての作品を展示できませんでしたが、どれも本当に素敵な作品ばかりで無理やりにでも基準を設けないと甲乙つけがたいものばかりでした(遠山の金さん除く)。
また今回折角応募して下さってのにブログに載せられなかった皆様には申し訳ございませんが万が一「私の載ってへんやん。なんやねんオーキニーさんの糞バカタレ」と思われた方がいらっしゃったら又ラインで思いの丈をぶつけてくるか、カッターの刃を入れた封筒を匿名でポストに投函しておいてください。
※因みにご家族や犬君ネコちゃんと撮影された作品は本人を特定させてしまうため掲載を控えさせていただきましたのでご了承下さい。
そんな糞バカタレですが又頑張って皆様に喜んで頂けるようこれからもゲリラ的に企画をしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
やましなす皆様。くだらないブログを書くのは実に久しぶりとなりますがお元気でいらっしゃいますでしょうか。
「御陵」の「御」の漢字で真ん中にある午と正を足して2で割ったような部分を、最近まで「缶」と書いていた書道家の母に何を教わって来たのか、と怒られそうで残念な男斉藤です。
先日息子ととある施設に遊びに行った際、施設内で縁日をしていて遊びの一つにスーパーボールすくいがありました。
「お父さんコレ僕やってみたい。」
以前四宮祭りで息子がスーパーボールすくいにチャレンジした時、3つくらいとってタモを破っていたので、どうせすぐ破ると思いながらもチャレンジさせたところ、予想に反して息子は担当のお姉さんに「達人だ」と絶賛され、カップに入りきらなくなって終了するという結果になり、縁日中のヒーローになっていました。
その数31個。
そう言えば、8年程前にこちらのブログで「金庫を買えば店主が痩せる」と言うブログを書いたことがありました。
今回のブログは、下手くそだった息子が何故急にこれほどまでに上達してしまったのか。意外な行動が産んだ副産物。風が吹けば桶屋が儲かる的なその理由を父親として誇りをもって紹介したいと思います。
相変わらず長いだけのくだらないブログになりますので暇な人以外はどうぞご勘弁ください。
美容業をしているとお客様と接客中に色々お話が出来ます。
その中には借金の返し方や踏み倒し方、妻の喜ばせ方や夫の許せない行動など私にも直結した大変ありがたいお話があるのですが、そんな皆様の経験の中で「聞かされた限りは自分はそうなっていけない」と心から思える教訓があります。
それは年頃の女の子がいるお父さんと話していて「娘に嫌われている」という類の話を聞かされた話でした。
嫌われている度合いとしては「洗濯物は別にして」<「先にトイレに入らないで」<「部屋に入るな」<「目の前を横切るな」≦「私の背後に立つな(ゴルゴ13)」などあります。
お客様からそういった「娘に嫌われている」系の話を伺い、一通り語り終わった後の背中とつむじから漂う哀愁の漂い方が大迫半端ねえ訳です。
私はこれらの話を他人事と捉える事が出来ませんでした。
程無く娘を授かり、先輩方の経験を無駄にしない為にある答えにたどり着きました。
「汚い存在だと思われてはいけない。」
時は過ぎ、一緒にお風呂に入ってくれていた娘が年頃になってから恥ずかしがるようになり、妻のように私と入浴する事を拒むようになり始めました。
今まで、私の仕事が終わり家に帰る時間は大体19時30分から20時30分。その時間には家族は殆ど入浴をすませていて私の入浴が最後になるのが当たり前でした。
約1年半前。旧店舗近くに店舗兼住宅を手に入れ、仕事が終わると二階に上がればリビングという環境になりました。
同じくして娘が中学に進学して部活が始まり帰宅が遅くなり始めました。
そしてその日がやってきました。
ある日、妻(母)から早くお風呂に入れと注意され、指図される事もしくはすぐ行動する事が面倒になったのか、彼女はさり気なくこう言いました。
娘「ん。お父さん先入っていいよ。」
私にとって、家庭を持ってから初めて入浴3番手の機会を与えてもらえた訳です。
緊張感を持ちながらもいつものようにシャワーで軽く身体を流しました。
いつもと同じように浴槽に浸かる前に頭と身体を洗いました。
いつもより澄んで見える浴槽に疲れた身体を浸けながらふと考えました。
この後、しーちゃん(娘)入りよるんか。
5分程色々考えながら入浴していて、いつもと違い風呂桶を手に取りました。
抜け毛を探し見つけてはすくいました。
体の位置を変え死角に入っていた所すらチェックし隈(くま)なくすくいました。
浴槽から出て、洗い場に座り込んで少なくなってしまったお湯を注ぎ足し、浴槽内に目を細めて湯の流れで上がってくる細い抜け毛を見つけすくい直しました。
浴槽に蓋をしようと手に取るとなんだか表面がヌルっとしてる気がしてしまい軽く洗剤で洗いました。
シャワーの側にある鏡にペンキを塗る要領で掌で全面にシャンプー剤を薄くつけました。
浴槽の縁もヌメっていてはいけないのでその手でそのまま磨いて綺麗にしました。
その後、バスタオルで身体の水気を拭きながら抜け剥がれ落ちる体毛をシャワーで排水溝まで流しました。
下着を履き再び体毛が放出されなくしてから、掃除用のスポンジにシャンプー剤をつけて「匂い付け」及び「臭い消し」の為洗い場の床を軽く掃除しました。
一度浴室を出て洗面所で服を着てからもう一度浴室内を確認して、わざとらしくない程度にシャンプーの匂いがしている事を確認してから再び毛が落ちていない事を再確認しました。
その後いつもと変わらない素振りでリビングまで戻り、娘に「お先」とだけ伝えました。
平然を装いながらスマホを弄っていた宿主をよそに、正直な心臓は8ビートを刻んでいました。
結果が分からず寝つきにくい夜を過ごし、審判の次の日の夜。
「デジャヴか」と言う位同じ感じで妻と娘が風呂に入れの催促の会話をした際、娘の口から
「ん。おとう。また先入るか。」
という言葉を無事に聞く事が出来たのです。
私は家族にバレないように浴室にコッソリ缶チューハイを持ち込み、入浴しながら1人で祝杯をあげました。
それから次の休みの日に百均と西友を梯子してこの商品をゲットしました。
私はこのアイテムを「娘を持つ父親にとっての三種の神器 」の一つとして我が家に正式に迎え入れました。
それからと言うもの毎晩私がお風呂に入った際、くつろぐよりも毛をすくっているのに時間を費やしていました。
ヌメリ取りはわざとらしくならない様ケースバイケースで適度に行いました。
しばらくして息子がスイミングを習い始めたのですが、曜日が店の休みの月曜日だった為、その送り向かいを私がする事になりました。
ですので夕方にスイミングから帰って来てその足で私と息子、父子でお風呂に入るのが月曜日の習慣となりました。
休みの日、妻は16時にお風呂に入るのが基本なので、やはりこの後の最後の入浴は娘と言う事になります。
息子とお風呂に入りながらも三種の神器を使ってひたすら毛をすくう私に対して息子が言ってきました。
「お父さん。なんでいつも毛をすくってばかりいるの。」
説明も面倒だったので、それとなく「それはお前が娘を持つようになればわかる」とだけ伝えました。
その内息子が「僕もすくいたい」と言い出して、キャッチネットを手に毛を探し始めるようになりました。
「薄い毛とか短い毛は逃げないように浅めに網を入れないと見失うぞ」
まず最初に毛を水面(みなも)近くにおびき寄せる。そしてネットを入水(入湯)する際、接地面積を広くしてしまうと表面付近の流れが渦を巻いて、細い毛はクルクルと飲み込まれてしまい何処かへ逃げてしまう、という私の難しい理論を「こう。そうかこういう感じなん。風呂の呼吸みなもぎりぃ。」と言いながら飲み込む息子。
そういう会話をしながら何気なく、時に制限時間を付けたりノルマを設けたりして毎週楽しんでいました。
長くなりましたが、縁日で息子がヒーローになった理由。皆様もこれでお分かりですよね。
娘から先風呂許可が下りれば息子が縁日でヒーローになる。
時が流れ息子の前にいつか素敵な人が現れ、その人と結ばれる日が来るかもしれません。
そして程無く女の子、私にとっては孫という存在が産まれてくるかもしれません。
その時彼は、きっと今回の事を思い出し風呂で毛をすくうでしょう。
それを見た子供、私にとってのひ孫か誰かに継承されていくでしょう。
娘よ。そしてネットキャッチャーよありがとう。
そして息子よ。ごく平凡な幸せをつかめ。そして女性に紳士であれ。
やましなす皆様。素敵な一日を過ごされているでしょうか。
こうして皆様と一緒に春を迎えられたことにも感謝を感じられる年齢になって来た男斉藤です。
只今「さくらを写メして春を感じようキャンペーン」開催中ですのでブログでもご案内させて頂きます。
《キャンペーン内容》
ご近所や近場にある、所謂桜の名所等に行かずとも「何気ない桜」で良いのでお手持ちのカメラで撮影して送って頂くと6月末まで店舗で使用できる割引券をもれなく贈呈いたします。
又、ダブルチャンスで私と妻が最も気に入ってしまった作品の方一名様に「カット半額」もしくは「ヘッドスパ無料」の施術のどちらかをプレゼントいたします。
《応募方法》
写した画像を
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※キャンペーン終了後ライン友達を解除していただいて結構です。
2 アドレスhiromi3110ippai2@gmail.comに画像を添付して(本人のご氏名を必ずお知らせください)送信
3 画像をプリントアウトしてお店のポストに直接、もしくは封筒に入れて郵送。
いずれかの方法で送って下さい。
《締め切り期日》
4月15日(木)までとなります。
通信にてお知らせしてあるのですが、その際「応募枚数の制限」を記載していなかったので、何枚も送信して下さっている方がいらっしゃいますが割引券の配布はお一人様1枚までですのでご了承ください。
但し選考は送って頂けた全ての作品を対象にさせて頂きます。
又「さくらが写っていたら何でもOK」と記載したため既にこのような写真を送ってきてっ下さった方がいらっしゃいます。
腹立たしいですがこのような場合でも選ばれるかは置いておいて責任を持って対象となりますのでご参考までによろしくお願いいたします。
皆様の春の便り心よりお待ちしております。