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2015.07.30

 おはようございます。今回こそは手短にブログを書く事を実行する事にした斉藤です。

 

 先日、久しぶりに腹立たしい事件がありました。

 

 仕事帰りの帰宅途中、Y団地近くにある墓地の横の車一台通れるかどうかという細さのブロックで囲われた道で強引に入り込んで来たワゴン車にひかれそうになりました。

 

 その際その運転手に、何故か私の方がかなり強烈な罵声を浴びせられました。

 

 その後、気分が悪いままに帰宅してモヤモヤしながら夕飯を食べていました。

 

 しばらくしてお風呂から上がってきた娘が私のそばに寄って来ました。

 

 「お父さんお帰り」

 

 その言葉にも反応が遅れる位だったのですが、私の顔色を見てか見ないでか分かりませんが娘がそんな私に一言こう言って来ました。

 

 「お父さん絵本読んであげる」

 

 最初は「はぁ」と思いました。どうしても頭からあの時の罵声が離れません。

 

 しかし変に色々考えてしまう方が駄目だと思い「お願いします」と答えました。

 

 娘が読んでくれた絵本は図書館から借りてきた「どんぐりしーちゃん」という作品でした。

 

 物語は「どんぐりのしーちゃん」(くしくも娘のあだ名と同じ名前)が、自分に似合うどんぐりの帽子探しに悩みを抱える、と言うあらすじでした。

 

 どんぐりしーちゃんは踊りが上手でいつもみんなの人気者です。

 

 しかしある日カラス君に言われた些細な事が気になり始めます。

 

 その日からしーちゃんは自分に似合う帽子を探し出すのですが、中々見つけられず悩みすぎて踊る事を辞めてしまいます。

 

 周りの皆から心配されるしーちゃんですが、その事も目に入らなくなって皆しーちゃんから距離を置くようになっていきます。

 

 ある日又カラス君に出会いカラス君の持っている帽子のコレクションを見せてもらい、その中で好きなモノを貰えることになります。

 

 あれでもこれでもないと悩んで諦めかけた時に自分にピッタリの帽子を見つける事の出来たしーちゃん。

 

 しかしその帽子は何と元々ずっと被っていた帽子でした。

 

 その帽子に再び出会えて元気を取り戻したしーちゃん。周りの友達もそんないつものしーちゃんに戻ったのを見て側に戻って来てくれました。

 

 ・・・と言う物語。

 

 娘がどう思ってこの絵本を読み聞かせてくれたのか。真意のほどは分かりませんでしたが心からこう思いました。

 

 「ありがとう」

 
 悩むほどのモノでもない事に一々反応しない事。そして自分の表情は周りの状況にも影響を与えている事に気付かされました。

 

 しーちゃん。

 

 どんぐりどころか天使やであんたは。

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2015.07.22

 皆様今日も一日ご苦労様です。

 

 大手ツアコン会社のスタッフやマニアの方もビックリする位の「ディズニーを満喫する知識」が身についてしまった男斉藤です。 

 

 先日の日曜日から火曜日まで、お店で臨時休業を頂いて2泊3日で家族合わせて8人で旅行に行かせて頂いていました。

 

 向かった先は東京ディズニーリゾート。

 

 事の発端は昨年の10月、オーキニーで母親の「作品展」をさせて頂いたのですが、その際京都の超有名な、某お寺の理事長様がお見えになられて母親の作品を「譲って欲しい」と言われたのが始まり。お寺に飾りたいとの事だったのですが、耳を疑うほどの値段で売れたそうでした。

 

 その臨時収入のお金を使って3家族でどこか旅行に行こう、と言う事になり私が幹事を務めさせて頂き「二度と行けないであろうディズニーの超絶リッチ旅行」を計画しました。

 

 半年前から予約や下調べを繰り返し綿密な計画の元、大変充実した旅行になりました。

  

 今回のブログはその3日間の様子を写真多目でサラッと紹介したいと思います。

 

 半年前の1月19日、午前9時から始まるインターネットでのアクセス競争で幸運にもパッケージプランの2つのパークでキャラクターのショーとランチを楽しむ 3DAYS」という予約を勝ち取れました。

 

 

 このプラン、値段は高いですがとても特典内容が充実していて大型連休などの混雑時にしか行かれない方などには超お勧めです。

 

 

 

 1日目

 

 兄家族が新幹線の時間を勘違いしていて遅刻、現地集合で予定時間より遅れて10時半頃入園。

 

 

 連休中日だったので予想通りパーク内は入園制限がかかるほどの超混雑。

 

 

 ショー観覧席の抽選に全て外れてしまったので、お昼ご飯までに「カリブの海賊」と「モンスターズインク」というアトラクションを体験しました。

 

 

 昼食は予約しておいた「ポリネシアンテラス・レストラン」というショーを楽しみながらハワイアンな感じの食事を頂きました。

 

 

 その際、色々なキャラクター達がわざわざ席まで挨拶に来てくれました。

 

 

 ステージ前のど真ん中。最高の席でした。

 

 

 

 最後の方で娘たちはステージに上がってミッキーやスティッチ達と一緒にフラダンスを踊ってました。

 

 昼食後、オープンしたばかりの「スティッチエンカウンター」そして「ホーンテッドマンション」というお化け屋敷のアトラクションを体験。

 

 

 ゴーカートやメリーゴーランドで2歳の息子もご満悦でした。

 

 

 夜は早めに場所取りだけしておいて特等席でこれも新しくなったらしい「エレクトリカルパレード」というショーを楽しみました。

 

 

 帰りがけに「カントリーベアーシアター」というショーを見てからホテルミラコスタに宿泊して1日目終了。

 

 

 2日目

 

 朝食はホテル内のオチェアーノビュッフェという場所。宿泊特典の「15分早くパークに入れる権利」を使用するため開園前に並びに行きます。

 

 

 ホテル利用者だけの列のはずなのにこの時点で500人位の長蛇が出来てました。興味本位で先頭付近の方に聞いた所、宿泊してるのに早朝3時から並んでいたそうです・・・凄過ぎ。

 

 その後入園と同時にダッシュ。「走らないでください」と声を掛けられまくってるのにひたすらダッシュ。

 

 

 向かった先は超人気アトラクションである「トイストーリーマニア」のファーストパス発券機。

 

 開始10分で120分待ち、そして30分で発券機も終了すると言う恐ろしいアトラクション。本当はダメだったそうですが、頼み込んだところ何とか人数分の発券を許可して頂きました。

 

 

 その後「タートルトーク」と言う亀と話すアトラクションを楽しんでから「トイストーリー」を乗りに行き、隠れゲーマーの腕前を子供たちに見せつけます。

 

 

 勿論忘れないうちに新しいコマーシャルで有名な、某ハンドソープも体験してみました。これが中々難しい。

 

 

 

 そして先にお土産を買ってから昼食。コレもまた予約特典で優先的に「ケープコートクックオフ」というダッフィー(熊のぬいぐるみ)のショーが見れるレストランで超良い席で鑑賞させて頂きました。

 

 

 

 ハンバーガーも結構美味しくて席も含めて最高でした。

 

 

 

 昼食後、皆でリトルマーメイドのショーを見行き、そこからしばらく自由行動。

 

 

 

 パーク内にあるホテルに宿泊していたので気軽に帰って水風呂に入ったりしていました。

 

 夕飯迄にアラジンの「マジックランプシアター」や水上ショーを楽しんで疲れないよう満喫。

 

 夕飯はホテル内の「シルクロードガーデン」という中華料理屋さんにて。ここは予約さえしておけば、夜のディズニーシーのショーをテラスの特等席から観覧出来る特典が付いてきます。

 

 

 

 実はこの日、私と妻の結婚記念日だったのでサプライズでケーキとサービスを事前に注文しておきました。

 

 

 ショー&夕食後、ベロベロに酔っぱらってしまって部屋にてダウン。10時前には爆睡していたそうです。

 

 

 3日目

 

 事前にチェックアウトを済ませていたので7時半頃ホテルを出発。ディズニーランドに開園前に入れてもらって真っ先に向かったのは、パーク入口のミッキーマウスと一緒に写真を撮ってもらえる場所。

 

 

 今回の旅行でサイン帳を楽しみにしていた娘、見事ミッキーのサインをゲットできました。

 

 

 その後家族写真を撮ってもらってからパーク内の「クリスタルパレスレストラン」で朝食をとりました。

 

 

 ここは「プーさん」のキャラクター達が食事中に挨拶に来て一緒に写真を撮ってくれたりしてくれます。

 

 

 

 自称「プーさん大好き」な妻も一緒に写真を撮ってもらってました。

 

 

 この後私は娘と昼食とガイドの受付へ、その最中でも隈なくサインを求めまくる娘。

 

 

 昼食迄に「プーさん」や「バズライトイヤー」「ジャングルクルーズ」のアトラクションを楽しみました。

 

 昼食は「ダイヤモンドホースシュー」と言うウェスタンな感じのレストランでショーを見ながら食事をしました。

 

 

 ここでも又一番前のセンターと言う場所での観覧。お蔭でショー中に指名されてもてあそばれる羽目になりました。

 

 

 その後登場した大好きなトイストーリーのキャラクターに息子も大喜び。

 

 

 

 そしてこの後申し込んでおいたガイドツアーの開始。

 

 

 時間をかけてランド内を丁寧に説明してくれます。担当してくれた方は24歳の方でしたが知識量が豊富過ぎてビックリ。

 

 

 色々と尋ねてみたのですがこの長野出身のイケメンガイドさん、ディズニーが好き過ぎて仕事が休みの日にも毎日必ず遊びに来ているそうです。

 

 ここから電池が少なくなりしばらく写真が取れなくなってしまったのですが、ガイドツアーには説明の他にも途中で「スターウォーズ」「イッツアスモールワールド」「ビックサンダーマウンテン」と言うアトラクションの体験も付いていました。

 

 この後特典のファストパスを使い切ろう、と言う事でお昼のパレードまでに2つのアトラクションに乗り込んでからショー鑑賞エリアに行きました。

 

 

 ガイドツアーの目玉特典。日影が用意された特別鑑賞エリアはかなりの良い席でした。

 

 

 キャラクター達も恐らくガイドツアーを頼んだ人が居るこのエリアに優先的に目線をくれたり手を振ってくれるのでかなり楽しかったです。

 

 

 そして最後、ガイドさんに教えて貰った「額縁が付いた一枚の絵に見える場所」からシンデレラ城を写真に写してゆっくりとディズニーランドを後にしました。

 

 

 私が今回の旅行で一番感じた事は、ディズニーランドと言う場所の不思議な魅力について。

 

 旅行中、予約の受付やチケットを取りに行くためにパーク内でもチョコチョコ単独行動していたのですが、その際に沢山のキャスト(従業員さんの事)に尋ねたり話しかけたりしていたのですが、そのどの方も「仕事を愛している」と言う事でした。

 

 特に驚いたのは、下掃きをしている5~60歳くらいのオジサン。

 

 一見普通の素朴なオジサン(スミマセン)だったのですが夏場限定のかき氷の売っている場所を尋ねてみた所、凄く親切に教えて下さりました。

 

 それが場所を普通に教えてくれるだけではなかったのです。

 

 自分の好みについて、今の時間での混雑状況や味の趣向について。お薦めや食べる際の楽しみ方、実に事細かく嫌味なく教えてくれました。

 

 聞けばこのオジサンもディズニーが大好きで、そこで働いていられる事に幸せを感じているそうでした。

 

 ガイドしてくれた青年も、ガイド中沢山の観光客たちに道や場所を尋ねられていましたが、一つ一つ丁寧に笑顔で答えていました。

 

 「大人から子供まで一緒になって楽しめる」というこの国の魅力は、単純に乗り物やショーが楽しいのではなく、そこにいる人働いている人すべてが楽しんでいるからだと感じました。

 

 この事はディズニーランドだけに言える事ではないですよね。

 

 お客様達が今よりもオーキニーに来るのを楽しみにしてくれるようになる為、私も妻と一緒にもっともっと美容、そして何よりオーキニーを好きになって行く必要があるな、と勉強になりました。

 

 家族、特に母に感謝ですが、これもオーキニーに来て下さっているお客様達がいなければ叶えられなかった出来事だと思います。

 

 私と私の家族の幸せは、今のお客様達によって作って貰えています。

 

 これからも楽しい思い出作って行きたいと思いますので宜しくお願い致します。

 

 

 因みにこれからは家電だけではなくディズニーのプチコンシェルジュも出来るかもしれませんのでお気軽にご相談ください。

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2015.07.14

 おはようございます。来週恐らく人生最初で最後になるであろう「ホテルミラコスタ」での宿泊を前にロマンチックが止まらない男斉藤です。

 

 さりげなくフッフッ。

 

 前回のブログ、見返してみると本当にゲ○を吐きそうなくらい長ったらしかったので、今回は手短に終れるよう頑張ります。

 

 今現在は納まったのですが、先週一杯くらいずっと外を歩いている時と寝る前に「クシャミ」が止まりませんでした。

 

 最初のうちは黄砂かPM2.5かな、とも思っていたのですが季節的にはどうやらすでに納まる時期らしく原因では無い事が判明。

 

 花粉症の疑いは2年前のブログで既に解決済み。

 

 その後、ひょっとしたら「テレビに出た事で噂が立つようになった」との見方もしてみたのですが、これも違う。むしろそれを私は望まない。

 

 そしてついに洗面台の前で髭を剃っている時に原因が判明しました。

 

 斉藤広観40歳。

 

 いまだに毎日新しい事との出会いと発見、そして気付きに日々驚かされる事が多いです。

 

 大切なんですね鼻毛って。

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2015.07.08

 前回のブログを読まれてない方はまずはこちらを御覧下さい。

 →≪そして何も変わらなかった(序章)≫←

 →≪そして何も変わらなかった(前編)≫←

 →≪そして何も変わらなかった(中編)≫←

 

 放送当日。

 

 朝、知人達からの「いよいよ今日やね」というラインで我に返ります。

 

 ほとんど一睡もしてないのでは無いだろうか。

 

 でもお蔭で昨日までに心の整理は着いた。来るものは拒まず、流れに身を任せる事。

 

 これは、今後も変化を恐れずそれに対応できる能力を自分に身に着けるための試練だと。

 

 いつもとは違った朝日が窓辺、カーテンの隙間からこぼれていました。

 

 天気予報は梅雨型の気圧配置で曇り時々雨。

 

 目ざましテレビでのてんびん座の順位は最下位。ラッキーパーソンは塩味の牛肉。

 

 朝。いつもの様に息子を保育園に送りつけながら、ふと考える。

 

 もしかしたら明日からこうやってすれ違うママさん達の挨拶や見る目も違ってしまうのだろうか。

 

 後ろ指刺されたり、見えない所でヒソヒソ話されてしまうかもしれない。

 

 もう、人の目が気になってスマフォいじりながら出勤する事(ブログ書き歩き)も出来なってしまうかも。

 

 そして店に入り掃除や準備が終わってから日課となった妻との朝礼が始まります。

 

 時間はいつもより少し早い9時40分。放送10分前。

 

 私「さおり(妻)。俺は経営者や。考える事が仕事なんえ。わかるか」

 

 妻「うん。」

 

 私「考え過ぎって思われるかもしれんけど、それが俺の仕事。だから今日まで出来る限りの事はやって来た。」

 

 妻「・・・」

 

 私「今日、10時くらいから電話がとんでもなくかかって来るかも知れへん。」

 

 妻「うん。」

 

 私「取り敢えず一番は既存のお客様に迷惑を掛けない事。これが一番。」

 

 私「ひょっとしたら電話鳴りすぎて履歴見てかけ直すのも大変になるかも知れん。だからここに電話の番号とかけ直せたか分かる様にチェック表作っておいとく。」

 

 妻「うん。」

 

 私「お互い連絡をしっかりとって行こ。お昼ごはんはもしかしたら電話応対で食べれへんかもしれんけど覚悟しとこ。」

 

 妻「食べれるときに食べとこうね。」

 

 私「留守電にメッセージ入ってる人は最優先。入ってない人は申し訳ないけど後回しで行こう。」

 

 妻「そうだね。今うち利用してくれてる人ならメッセージ入れてくれるもんね。」

 

 私「うん。あと・・・あとさおりの身体が心配や。」

 

 妻「なんで。」

 

 私「俺の予約はほぼいつも通り埋まってるから。ご新規の方は出来ひんかもしれん。そうなると空いてる時間の多いアンタに担当してもらう事が多くなると思う。」

 

 妻「そっか。」

 

 私「・・・いつも迷惑かけてホンマゴメンな。でもすべては次のステップに進むための出来事や。1か月くらいしたらこういった騒動も収まるやろうから、それまでお互い頑張って行こうな。」

 

 妻「二人ならできるよ。」

 

 そういった少し絆を深めるような会話が夫婦間でなされました。

 

 そしてよーいドン放映開始時間が過ぎ、10時にいつも通りお店をオープンしました。

 

 朝一のお客様に「ひょっとしたら電話が鳴り続けるかもしれないですが気になされないでください」とだけ伝えて仕事を進めます。

 

 それから20分ほどが過ぎそろそろ来るかな、と構えていましたが一向に電話が鳴る気配なし。

 

 その後、気が付くと時計の短い針は11時を指してました。

 

 「放映、押してるのかな。」

 

 そう思いながら不気味な静けさの中仕事をしていると、裏からスマフォのラインの音がピコピコと続けてなり始めました。

 

 仕事の合間、時間が少しできたのでラインを確認してみると税理士の先生や兄、友達から沢山のメッセージが届いてました。

 

 友達「テレビ見たで。国宝おめでとうさん。」

 

 あれ。もう放送終わったのか。

 

 税理士の先生「見ました。面白かったです。儲かってる感全然出てませんでしたよ。」

 

 カリスマなんちゃらの下りは(放映)無くなったのか。

 

 兄「心配ご無用や。あれなら影響はない。」

 

 マジですか。

 

 一体どういった放送内容になっているか気になる所ですが、そこは営業中の身。とりあえず兄に「どんなふうに映ってた。」とだけ返信して仕事に戻りました。

 

 そしてこの間電話はウンともスンとも言いません。

 

 要約時間が開いたので兄からのラインの返信を見てみるとそこには

 

 

 夫婦喧嘩メイン・・・

 

 なんじゃこの。

 

 この時の私の心境。本当にナンて行ったらいいのか分からないのですが、安堵感と落胆感がタイブレイクでリターン合戦している感じで心の奥底が無になっていました。

 

 そしてこの間も相変わらず電話は全く鳴りません。

 

 その後、その日の放送を見てくれたお客様方が来店され「テレビ見ましたよ」といって説明して下さり、少しずつ放送内容の全貌が見えてきます。

 

 聞けば、どうやら本当に夫婦喧嘩がメインでその話題がクイズにもなったとの事。

 

 クイズって・・・別にどうって言う結末じゃなかったぞ。

 

 そしてそのまま実にあっけなくお店の紹介は終了したとの事。

 

 私「放送で芸能人何チャラとか誰が来てるとか言ってました。」

 

 お客様「ううん。そんなところ一切触れてへんかったよ。」

 

 そしてその後、先に帰った妻からのテレビを見た感想などの連絡もありませんでした。

 

 午後7時。

 

 いつもよりやや店終いに時間がかかり、クタクタになりながら帰路に就きます。

 

 家に着くと今日の放送を心待ちにして親戚中に電話をかけまくっていた母が1人ご飯を食べてました。

 

 私が帰ってきているのに終始無言でした。

 

 しばらくして母が仕事にもどったので、恐る恐る録画したデッキを再生してみました。

 

 ホンマに喧嘩の話しだけやんかいさ。

 

 死地に立っている訳でもないのに、今までのお客さま達との会話が走馬灯のように頭の中を流れていきます。

 

 「私達の選んだオーキニーさんですもの。いずれかはこうなると思ってましたよ。」

 

 「ええ。じゃあ12月まで予約取っておきます。」

 

 「有名になるのが遅いくらいですよ。私も嬉しいです。」

 

 「本当に好きな人は絶対これからもこのお店を必要としてくれますよ。」

 

 「愉快犯も多いけどいい人がもっと来てくれるきっかけになるよ。」

 

 「さおりが心配や。」

 

 いやん。

 

 全てまとめて顔からファイアー。

 

 一時は本当に落ち込みました。

 

 しかし、よくよく考えてみるとコレが最高の結末だったと気がつきます。

 

 昨日までと何ら変わりのない毎日が明日からも続いていく。

 

 お客様に迷惑も掛けず、税務署も来ず、ただテレビに少しだけ出た、そういう事実だけが残るだけ。

 

 無理に変化を望んだ訳でもないし、今より有名になりたい訳でもない。

 

 10週年目を最高の形で迎える為のオマケ、スターウォーズのペプシのボトルキャップみたいなものだったのです。

 

 ダースベイダー欲しいのにウーキー族当たっちゃいましたけど。

 

 お騒がせした皆様、又ご迷惑を掛けた方々本当に申し訳御座いませんでした。

 

 オーキニーはこれからもよい意味で変わりません。

 

 最後になりますが、テレビでオンエアーされることはありませんでしたがハチミツさんに尋ねられました。

 

 「将来の夢とかありますか。」と。

 

 思考回路停止状態で私が出した答え、それが本当の私に対しての答えだったと思います。

 

 ~将来の夢ですか。今、私達を必要としてくれているお客様達。なんか凄い雰囲気というか持ってる物が似てるんですよね。なので、この人とこの人を逢わせてみたら凄く仲良くなられるんじゃないかって良く思うんです。

 

 しょーもないかも知れませんが何年か後にでもお店でパーティーを開きたいですね。通行人でも誰でも入って来れるような雰囲気の会場にして。楽しい融合起こりそうで(笑)~

 

  ホンマこれが全て。恥ずかしいけどお客様最高な人ばかり。

 

 よーいドンさん、楽しい思い出を頂きまして本当にありがとうございました。

 

 変わらなくていい。それを再確認出来る素敵な事件でした。

 

 鼻の穴少し大きくなっちゃいましたけどね。

 

 あ。斉藤広観全然元気ですから(笑)

 

 終わり

 

 最後まで長々と読んで頂いて有難うございました。店主

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2015.07.07

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 撮影当日。

 

 結局写真もダメ。鼻の穴もダメ。2日間ほぼ寝られなくて体調もダメの3拍子揃った状態の中、まずはお店の中を撮らせて欲しいという事で予定よりかなり早い時間に撮影スタッフの方々がお見えになられます。

 

 しかしなんとこの日、どういう訳だか私と妻の朝1のお客様が、揃って当日キャンセルとなってしまい静かな店内になってしまっていた為スタッフさん達も少し困っていらっしゃいました。

 

 仕方がないので取りあえず用意しておいた「カリスマ時代の写真」と思われる写真を20枚ほど手渡したのですが、とても微妙そうな表情のディレクターさんとADさん。

 

 D「もっとこう華やかな感じの無い・・・ですかね。」

 

 私「そりゃそうですよね・・・」

 

 「お客様をやっているところが(絵的に)欲しいので、又もう少ししたら来るのでよろしくお願いします。」

 

 聞くと2時過ぎに「ハチミツさん」と呼ばれるレポーターが到着されるそうなのでそれまでの間、ギリギリ時間があるのでもう一回撮影に来るとの事。

 

 というか私ハチミツさん知らないし。

 

 結局インタビュー内容などの打ち合わせはなく、本番の時間まで普通に営業しながら執行時間を待つことになりました。

 

 そして宣言されていた通りに1時間程してからスタッフさん達が再度来店して、私達がお客様をさせていただいている様子を撮影して行かれました。

 

 そしてその後、運命の時間がやってきます。

 

 約束の時間を30分押してよーいドンご一行様ご入店です。

 

 まずは挨拶を軽く交わしてお店の名前の由来などを尋ねてこられました。

 

 何故この名前にしたのか、どういう思いが込められているのか。打ち合わせの時にディレクターさんに「面白い」と言われた話題。

 

 放送で全カット。

 

 その後、御来店されていた奥様があれだけ「テレビ出たないし顔はやめて」と言われたのにハチミツさんを呼び止めて5分位お話されてました。

 

 その間、うちの美容室の事をしきりに誉めてくださってました。

 

 全力カット。

 

 そして本題に入っていきます。

 

 

以下、抜粋してインタビュー内容を載せてみます。

 

 ハチミツさん(以下ハ)「ご主人何で美容目指そうと思ったんですか。」

 

 私「あれ。えっとテレビだから正直にいった方がええですよね」

 

 ハ「(笑)何でですのん。やましいことでもありますか。」

 

 私「京都は本音と建て前の国ですから。」

 

 ハ「ほうほう。それでは奥様が新宿で働いてるときにご主人が手をつけられたんですね。」

 

 私「美容師はスピードが命ですから。」

 

 ハ「奥様はなんで京都ついて来はったんですか。」

 

 妻「私お笑いが大好きで、関西にお嫁に行くのが夢だったんですよ。」

 

 私「なんやそれ。初めて聞いたぞ。」

 

 私、心の中でこれらの会話で「お茶の間での微笑ポイント取れてるやん。」と何故かノルマを達成してる気がしてました。

 

 妻もお客様をしている空き時間を上手にやりとりしてよい意味での「天然ぶり」を発揮。

 

 今ならいける。

 

 今ならこの流れで「ブログの鼻の穴」について振られても逆に行ける。そうだむしろ逆に考えるんだ。

 

 本当にそれ位の流れが来ている感じがしました。

 

 しかしそのインタビューが10分をすぎようとした時、確実に「ずっと俺のターン」状態だと思っていたのに事態は思わぬ展開へ動き出します。

 

 私をこの後これだけ苦しめる出来事になろうとは思わない質問が。

 

 ハ「東京でされてた時、大体1ヶ月でどれくらいの人数されてたんですか。」

 

 私「えっと・・・美容室が結構有名店だったので私だけの実力じゃなくて2~300人位ですかね。」

 

 ハ「うわスゴ。じゃあお給料とかは。」

 

 私「お給料は・・・いい時は8~90万貰ってました。」

 

 ハ「(笑)うおー。滅茶苦茶もらってますやん。それは歩合ですか。」

 

 私「いえいえ。私の場合は特別で休みの日に全国に講習行かせて貰ったりしてたので・・・休みが全然なかったんです。」

 

 ハ「凄いなぁ。もうどっからどうみてもカリスマですやん。芸能人さんとか来てたんですか。」

 

 私「え・・・ええ。結構来てらっしゃいましたね。」

 

 ハ「誰が。」

 

 私「テレビで言って良いのかなぁ。」

 

 ハ「かまいません。」

 

 私「うーん・・・KさんとかTさんとか。」

 

 ハ「K。大女優の。凄い凄い。Tさんは最近バラエティーでも活躍してますもんね。二人とも超大物ですやん。」

 

 私「いや。その美容室が凄い所だったんですよ。」

 

 ハ「なるほど。東京でずっとカリスマ美容師してたのに、故郷に錦を飾る為全てを捨てて1から田舎でこの美容室を開いたんですね。それは凄い立派ですわご主人。」

 

 私「ホンマ周りの人や今のお客様に感謝ですわ。」

 

 この瞬間、何か底知れぬ不安を抱えました。

 

 しばらくカリスマについての質問が飛び交い、妻に東京の頃の私の印象などをしきりに聞いてくるハチミツさん。しかい肝心の妻は私が「カリスマ」なんかじゃなかった事実を知っている為ずっと頭の上にハテナマークがついている状態。

 

 私も「妻は意味分かってないやろなぁ・・・」と気の毒になって来て変な汗をかき始めます。

 

 テレビを見ていらっしゃった方、或いは録画して保存してある方が見た光景はこの一連の「カリスマ」騒動の跡からのオンエアーになります。

 

 もし録画されていた方がいらっしゃったら一度見返してみてください。

 

 私の灰色の服の脇の部分大量の汗かいてます

 

 何人かのお客様に放映後言われました「オーキニーさんのあんな表情始めてみました。」と。

 

 あれが、あの男の顔が「ムッチャ具合悪くて不安になって何してるのか分かってない状態の男の顔」です。

 

 その後放映されたように、夫婦で仕事をしていて喧嘩になったエピソードの話になり「まさかここは使われないだろうな」と思っていた所が見事にオンリーで流れていました。

 

 その後、オーキニーで使用している薬液やそれを使用している美容室が京都にほとんどない事、今まで一切宣伝をしておらず素敵なお客様達が多数ご来店下さってる事などの話になりました。

 

 そして夫婦間でお互いに直して欲しい所はないか、と言う問いになったのですが、私は放送されたように「無いです。本当に無いです。」と答えましたが妻はカットこそされましたが私に対して「スマフォのゲームをやめて欲しい」と言っていました。

 

 そこは放送されずに済んで心底安心しましたけど 

 

 結局、元々の話であった「山科大好き」と言う事と「ブログや新聞が面白い」と言う話は一切触れられず、最後に「今後美容室をどうして行きたいか」という質問をされてから人間国宝さんに認定されました。

 

 なので国宝さんのステッカーを貰えたのは、私的には集約すると「東京の第一線で働いていた美容師が故郷を活性化させる為、地方で独自の理論で頑張っている」と言う事で認定されたのだと思っていました。

 

 その後テレビ局の方達は一端引き上げられたのですが、夕方にもう一度ご夫婦のショットを撮りたい、と連絡を入れてこられ妻と子供を家から呼び出して再び何カットか撮影して頂きました。

 

 それから数日間、毎日のようにテレビ局の方から連絡が入ります。

 

 写真が欲しい。

 

 番組を面白くさせるためでしょう。要は私の話の裏をとれるように色々な写真を送って欲しいと言って来たのです。

 

 「カリスマっぽい写真」「妻の家族と仲良くしている写真」そして「丸坊主にした時の写真」。

 

 話や写真のどこにも「今の美容室の事」についての会話はありませんでした。

 

 写真も出来るだけ協力できれば、とそれっぽいのを送ってみたのですが全て「もうちょっといい写真はないのか」とダメだしされてしまいました。

 

 丁度その頃、同じくして「オーキニー新聞」を作っている最中だったのですが、10周年を迎えるにあたってお客様に何か良い恩返しはないか、と考えている最中でした。

 

 しかし心の片隅にずっと存在している黒いモヤモヤ感。

 

 自分でも考えすぎなのは分かります。物事そんなトントンと進むものじゃないって事も。

 

 でも心配は募って行きます。

 

 「もし。もしテレビで放映されてカリスマと言う事が前面に出てしまって既存のお客様の予約が取りにくくなったらどうしよう。」

 

 恩返ししたい時期なのに。逆に迷惑を掛けてしまったら何のためにここまで来たのか分からない。

 

 そしていくら考えても自分一人では答えが出ないので、長年お世話になっているお客様達に相談をさせて頂きました。

 

 その中でもやはり「知人がテレビに出た時、電話や問い合わせが凄い事になった」や「どういう内容であれしばらくは絶対大変になる。」と教えて下さり心配は大きくなる一方。

 

 そしてあるお客様からこう言われます。

 

 「テレビとか出たら、税務署の調査とか入って来るよ。」

 

 あわてて税理士の先生に今回の件をお話しすると

 

 「そうですね。恐らくお金を動かしている感が出た放送になると来られるかもしれませんね。」と言われました。

 

 放送内容は当日まで分からない。しかしとても高い確率で大変な事になる気がする。

 

 しかも私は今年厄年です。

 

 本当に悩みました。滅茶苦茶苦しみました。

 

 一度は関西テレビに本気で「オンエアーしないでください」とお願いしようとしました。

 

 今までお世話になったお客様が離れて行くかもしれない。

 

 ゆっくりとした営業で気に入ってたのにもう今までの様に仕事が出来ないかもしれない。

 

 やましい事はしてないですが税務署の方が来て持って行かれるかもしれない。

 

 ひょっとしたら娘も学校でいじめられるかもしれない。

 

 関係ないけど写真も結局ほとんど見つからなかった。

 

 友達や同級生にも相談しました。

 

 「もう今迄みたいに美容室行けなくなっちゃうかもね・・・」

 

 一生懸命励ましてくれるメールの末尾にそう書かれてありました。

 

 重圧で潰れそうになりましたが、最終的には皆様私を本当に励ましてくれました。

 

 その言葉を有難く受け止め、私はある決断を下します。

 

 お客様に失礼が無いようにテレビの事をお知らせしよう。

 

 カッコ悪いとか嬉しがりみたいやからとか言ってられない。本当はコッソリ、余り大きくならないようにお知らせしないつもりでいたのですが、万が一のことを考えての決断でした。

 

 いつも通りに予約を取ろうとしたら何故かずっと一杯だった。そんな失礼な事は絶対に避けなければいけない。

 

 申し訳ない気持ちで一杯でした。

 

 そしてそれから1週間。女子サッカーワールドカップで2日分の放送が一日になってしまいかなり短縮された「あの映像」が放映される日を迎えるのでした。

 

 続く→≪そして何も変わら鳴った(後編)≫←

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