どんぐり父さん

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2015.07.30

 おはようございます。今回こそは手短にブログを書く事を実行する事にした斉藤です。

 

 先日、久しぶりに腹立たしい事件がありました。

 

 仕事帰りの帰宅途中、Y団地近くにある墓地の横の車一台通れるかどうかという細さのブロックで囲われた道で強引に入り込んで来たワゴン車にひかれそうになりました。

 

 その際その運転手に、何故か私の方がかなり強烈な罵声を浴びせられました。

 

 その後、気分が悪いままに帰宅してモヤモヤしながら夕飯を食べていました。

 

 しばらくしてお風呂から上がってきた娘が私のそばに寄って来ました。

 

 「お父さんお帰り」

 

 その言葉にも反応が遅れる位だったのですが、私の顔色を見てか見ないでか分かりませんが娘がそんな私に一言こう言って来ました。

 

 「お父さん絵本読んであげる」

 

 最初は「はぁ」と思いました。どうしても頭からあの時の罵声が離れません。

 

 しかし変に色々考えてしまう方が駄目だと思い「お願いします」と答えました。

 

 娘が読んでくれた絵本は図書館から借りてきた「どんぐりしーちゃん」という作品でした。

 

 物語は「どんぐりのしーちゃん」(くしくも娘のあだ名と同じ名前)が、自分に似合うどんぐりの帽子探しに悩みを抱える、と言うあらすじでした。

 

 どんぐりしーちゃんは踊りが上手でいつもみんなの人気者です。

 

 しかしある日カラス君に言われた些細な事が気になり始めます。

 

 その日からしーちゃんは自分に似合う帽子を探し出すのですが、中々見つけられず悩みすぎて踊る事を辞めてしまいます。

 

 周りの皆から心配されるしーちゃんですが、その事も目に入らなくなって皆しーちゃんから距離を置くようになっていきます。

 

 ある日又カラス君に出会いカラス君の持っている帽子のコレクションを見せてもらい、その中で好きなモノを貰えることになります。

 

 あれでもこれでもないと悩んで諦めかけた時に自分にピッタリの帽子を見つける事の出来たしーちゃん。

 

 しかしその帽子は何と元々ずっと被っていた帽子でした。

 

 その帽子に再び出会えて元気を取り戻したしーちゃん。周りの友達もそんないつものしーちゃんに戻ったのを見て側に戻って来てくれました。

 

 ・・・と言う物語。

 

 娘がどう思ってこの絵本を読み聞かせてくれたのか。真意のほどは分かりませんでしたが心からこう思いました。

 

 「ありがとう」

 
 悩むほどのモノでもない事に一々反応しない事。そして自分の表情は周りの状況にも影響を与えている事に気付かされました。

 

 しーちゃん。

 

 どんぐりどころか天使やであんたは。

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