前回のブログを読まれてない方はまずはこちらを御覧下さい。
→≪そして何も変わらなかった(序章)≫←
→≪そして何も変わらなかった(前編)≫←
撮影当日。
結局写真もダメ。鼻の穴もダメ。2日間ほぼ寝られなくて体調もダメの3拍子揃った状態の中、まずはお店の中を撮らせて欲しいという事で予定よりかなり早い時間に撮影スタッフの方々がお見えになられます。
しかしなんとこの日、どういう訳だか私と妻の朝1のお客様が、揃って当日キャンセルとなってしまい静かな店内になってしまっていた為スタッフさん達も少し困っていらっしゃいました。
仕方がないので取りあえず用意しておいた「カリスマ時代の写真」と思われる写真を20枚ほど手渡したのですが、とても微妙そうな表情のディレクターさんとADさん。
D「もっとこう華やかな感じの無い・・・ですかね。」
私「そりゃそうですよね・・・」
「お客様をやっているところが(絵的に)欲しいので、又もう少ししたら来るのでよろしくお願いします。」
聞くと2時過ぎに「ハチミツさん」と呼ばれるレポーターが到着されるそうなのでそれまでの間、ギリギリ時間があるのでもう一回撮影に来るとの事。
というか私ハチミツさん知らないし。
結局インタビュー内容などの打ち合わせはなく、本番の時間まで普通に営業しながら執行時間を待つことになりました。
そして宣言されていた通りに1時間程してからスタッフさん達が再度来店して、私達がお客様をさせていただいている様子を撮影して行かれました。
そしてその後、運命の時間がやってきます。
約束の時間を30分押してよーいドンご一行様ご入店です。
まずは挨拶を軽く交わしてお店の名前の由来などを尋ねてこられました。
何故この名前にしたのか、どういう思いが込められているのか。打ち合わせの時にディレクターさんに「面白い」と言われた話題。
放送で全カット。
その後、御来店されていた奥様があれだけ「テレビ出たないし顔はやめて」と言われたのにハチミツさんを呼び止めて5分位お話されてました。
その間、うちの美容室の事をしきりに誉めてくださってました。
全力カット。
そして本題に入っていきます。
以下、抜粋してインタビュー内容を載せてみます。
ハチミツさん(以下ハ)「ご主人何で美容目指そうと思ったんですか。」
私「あれ。えっとテレビだから正直にいった方がええですよね」
ハ「(笑)何でですのん。やましいことでもありますか。」
私「京都は本音と建て前の国ですから。」
ハ「ほうほう。それでは奥様が新宿で働いてるときにご主人が手をつけられたんですね。」
私「美容師はスピードが命ですから。」
ハ「奥様はなんで京都ついて来はったんですか。」
妻「私お笑いが大好きで、関西にお嫁に行くのが夢だったんですよ。」
私「なんやそれ。初めて聞いたぞ。」
私、心の中でこれらの会話で「お茶の間での微笑ポイント取れてるやん。」と何故かノルマを達成してる気がしてました。
妻もお客様をしている空き時間を上手にやりとりしてよい意味での「天然ぶり」を発揮。
今ならいける。
今ならこの流れで「ブログの鼻の穴」について振られても逆に行ける。そうだむしろ逆に考えるんだ。
本当にそれ位の流れが来ている感じがしました。
しかしそのインタビューが10分をすぎようとした時、確実に「ずっと俺のターン」状態だと思っていたのに事態は思わぬ展開へ動き出します。
私をこの後これだけ苦しめる出来事になろうとは思わない質問が。
ハ「東京でされてた時、大体1ヶ月でどれくらいの人数されてたんですか。」
私「えっと・・・美容室が結構有名店だったので私だけの実力じゃなくて2~300人位ですかね。」
ハ「うわスゴ。じゃあお給料とかは。」
私「お給料は・・・いい時は8~90万貰ってました。」
ハ「(笑)うおー。滅茶苦茶もらってますやん。それは歩合ですか。」
私「いえいえ。私の場合は特別で休みの日に全国に講習行かせて貰ったりしてたので・・・休みが全然なかったんです。」
ハ「凄いなぁ。もうどっからどうみてもカリスマですやん。芸能人さんとか来てたんですか。」
私「え・・・ええ。結構来てらっしゃいましたね。」
ハ「誰が。」
私「テレビで言って良いのかなぁ。」
ハ「かまいません。」
私「うーん・・・KさんとかTさんとか。」
ハ「K。大女優の。凄い凄い。Tさんは最近バラエティーでも活躍してますもんね。二人とも超大物ですやん。」
私「いや。その美容室が凄い所だったんですよ。」
ハ「なるほど。東京でずっとカリスマ美容師してたのに、故郷に錦を飾る為全てを捨てて1から田舎でこの美容室を開いたんですね。それは凄い立派ですわご主人。」
私「ホンマ周りの人や今のお客様に感謝ですわ。」
この瞬間、何か底知れぬ不安を抱えました。
しばらくカリスマについての質問が飛び交い、妻に東京の頃の私の印象などをしきりに聞いてくるハチミツさん。しかい肝心の妻は私が「カリスマ」なんかじゃなかった事実を知っている為ずっと頭の上にハテナマークがついている状態。
私も「妻は意味分かってないやろなぁ・・・」と気の毒になって来て変な汗をかき始めます。
テレビを見ていらっしゃった方、或いは録画して保存してある方が見た光景はこの一連の「カリスマ」騒動の跡からのオンエアーになります。
もし録画されていた方がいらっしゃったら一度見返してみてください。
私の灰色の服の脇の部分大量の汗かいてます。
何人かのお客様に放映後言われました「オーキニーさんのあんな表情始めてみました。」と。
あれが、あの男の顔が「ムッチャ具合悪くて不安になって何してるのか分かってない状態の男の顔」です。
その後放映されたように、夫婦で仕事をしていて喧嘩になったエピソードの話になり「まさかここは使われないだろうな」と思っていた所が見事にオンリーで流れていました。
その後、オーキニーで使用している薬液やそれを使用している美容室が京都にほとんどない事、今まで一切宣伝をしておらず素敵なお客様達が多数ご来店下さってる事などの話になりました。
そして夫婦間でお互いに直して欲しい所はないか、と言う問いになったのですが、私は放送されたように「無いです。本当に無いです。」と答えましたが妻はカットこそされましたが私に対して「スマフォのゲームをやめて欲しい」と言っていました。
そこは放送されずに済んで心底安心しましたけど。
結局、元々の話であった「山科大好き」と言う事と「ブログや新聞が面白い」と言う話は一切触れられず、最後に「今後美容室をどうして行きたいか」という質問をされてから人間国宝さんに認定されました。
なので国宝さんのステッカーを貰えたのは、私的には集約すると「東京の第一線で働いていた美容師が故郷を活性化させる為、地方で独自の理論で頑張っている」と言う事で認定されたのだと思っていました。
その後テレビ局の方達は一端引き上げられたのですが、夕方にもう一度ご夫婦のショットを撮りたい、と連絡を入れてこられ妻と子供を家から呼び出して再び何カットか撮影して頂きました。
それから数日間、毎日のようにテレビ局の方から連絡が入ります。
写真が欲しい。
番組を面白くさせるためでしょう。要は私の話の裏をとれるように色々な写真を送って欲しいと言って来たのです。
「カリスマっぽい写真」「妻の家族と仲良くしている写真」そして「丸坊主にした時の写真」。
話や写真のどこにも「今の美容室の事」についての会話はありませんでした。
写真も出来るだけ協力できれば、とそれっぽいのを送ってみたのですが全て「もうちょっといい写真はないのか」とダメだしされてしまいました。
丁度その頃、同じくして「オーキニー新聞」を作っている最中だったのですが、10周年を迎えるにあたってお客様に何か良い恩返しはないか、と考えている最中でした。
しかし心の片隅にずっと存在している黒いモヤモヤ感。
自分でも考えすぎなのは分かります。物事そんなトントンと進むものじゃないって事も。
でも心配は募って行きます。
「もし。もしテレビで放映されてカリスマと言う事が前面に出てしまって既存のお客様の予約が取りにくくなったらどうしよう。」
恩返ししたい時期なのに。逆に迷惑を掛けてしまったら何のためにここまで来たのか分からない。
そしていくら考えても自分一人では答えが出ないので、長年お世話になっているお客様達に相談をさせて頂きました。
その中でもやはり「知人がテレビに出た時、電話や問い合わせが凄い事になった」や「どういう内容であれしばらくは絶対大変になる。」と教えて下さり心配は大きくなる一方。
そしてあるお客様からこう言われます。
「テレビとか出たら、税務署の調査とか入って来るよ。」
あわてて税理士の先生に今回の件をお話しすると
「そうですね。恐らくお金を動かしている感が出た放送になると来られるかもしれませんね。」と言われました。
放送内容は当日まで分からない。しかしとても高い確率で大変な事になる気がする。
しかも私は今年厄年です。
本当に悩みました。滅茶苦茶苦しみました。
一度は関西テレビに本気で「オンエアーしないでください」とお願いしようとしました。
今までお世話になったお客様が離れて行くかもしれない。
ゆっくりとした営業で気に入ってたのにもう今までの様に仕事が出来ないかもしれない。
やましい事はしてないですが税務署の方が来て持って行かれるかもしれない。
ひょっとしたら娘も学校でいじめられるかもしれない。
関係ないけど写真も結局ほとんど見つからなかった。
友達や同級生にも相談しました。
「もう今迄みたいに美容室行けなくなっちゃうかもね・・・」
一生懸命励ましてくれるメールの末尾にそう書かれてありました。
重圧で潰れそうになりましたが、最終的には皆様私を本当に励ましてくれました。
その言葉を有難く受け止め、私はある決断を下します。
お客様に失礼が無いようにテレビの事をお知らせしよう。
カッコ悪いとか嬉しがりみたいやからとか言ってられない。本当はコッソリ、余り大きくならないようにお知らせしないつもりでいたのですが、万が一のことを考えての決断でした。
いつも通りに予約を取ろうとしたら何故かずっと一杯だった。そんな失礼な事は絶対に避けなければいけない。
申し訳ない気持ちで一杯でした。
そしてそれから1週間。女子サッカーワールドカップで2日分の放送が一日になってしまいかなり短縮された「あの映像」が放映される日を迎えるのでした。
続く→≪そして何も変わら鳴った(後編)≫←
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撮影当日。
結局写真もダメ。鼻の穴もダメ。2日間ほぼ寝られなくて体調もダメの3拍子揃った状態の中、まずはお店の中を撮らせて欲しいという事で予定よりかなり早い時間に撮影スタッフの方々がお見えになられます。
しかしなんとこの日、どういう訳だか私と妻の朝1のお客様が、揃って当日キャンセルとなってしまい静かな店内になってしまっていた為スタッフさん達も少し困っていらっしゃいました。
仕方がないので取りあえず用意しておいた「カリスマ時代の写真」と思われる写真を20枚ほど手渡したのですが、とても微妙そうな表情のディレクターさんとADさん。
D「もっとこう華やかな感じの無い・・・ですかね。」
私「そりゃそうですよね・・・」
「お客様をやっているところが(絵的に)欲しいので、又もう少ししたら来るのでよろしくお願いします。」
聞くと2時過ぎに「ハチミツさん」と呼ばれるレポーターが到着されるそうなのでそれまでの間、ギリギリ時間があるのでもう一回撮影に来るとの事。
というか私ハチミツさん知らないし。
結局インタビュー内容などの打ち合わせはなく、本番の時間まで普通に営業しながら執行時間を待つことになりました。
そして宣言されていた通りに1時間程してからスタッフさん達が再度来店して、私達がお客様をさせていただいている様子を撮影して行かれました。
そしてその後、運命の時間がやってきます。
約束の時間を30分押してよーいドンご一行様ご入店です。
まずは挨拶を軽く交わしてお店の名前の由来などを尋ねてこられました。
何故この名前にしたのか、どういう思いが込められているのか。打ち合わせの時にディレクターさんに「面白い」と言われた話題。
放送で全カット。
その後、御来店されていた奥様があれだけ「テレビ出たないし顔はやめて」と言われたのにハチミツさんを呼び止めて5分位お話されてました。
その間、うちの美容室の事をしきりに誉めてくださってました。
全力カット。
そして本題に入っていきます。
以下、抜粋してインタビュー内容を載せてみます。
ハチミツさん(以下ハ)「ご主人何で美容目指そうと思ったんですか。」
私「あれ。えっとテレビだから正直にいった方がええですよね」
ハ「(笑)何でですのん。やましいことでもありますか。」
私「京都は本音と建て前の国ですから。」
ハ「ほうほう。それでは奥様が新宿で働いてるときにご主人が手をつけられたんですね。」
私「美容師はスピードが命ですから。」
ハ「奥様はなんで京都ついて来はったんですか。」
妻「私お笑いが大好きで、関西にお嫁に行くのが夢だったんですよ。」
私「なんやそれ。初めて聞いたぞ。」
私、心の中でこれらの会話で「お茶の間での微笑ポイント取れてるやん。」と何故かノルマを達成してる気がしてました。
妻もお客様をしている空き時間を上手にやりとりしてよい意味での「天然ぶり」を発揮。
今ならいける。
今ならこの流れで「ブログの鼻の穴」について振られても逆に行ける。そうだむしろ逆に考えるんだ。
本当にそれ位の流れが来ている感じがしました。
しかしそのインタビューが10分をすぎようとした時、確実に「ずっと俺のターン」状態だと思っていたのに事態は思わぬ展開へ動き出します。
私をこの後これだけ苦しめる出来事になろうとは思わない質問が。
ハ「東京でされてた時、大体1ヶ月でどれくらいの人数されてたんですか。」
私「えっと・・・美容室が結構有名店だったので私だけの実力じゃなくて2~300人位ですかね。」
ハ「うわスゴ。じゃあお給料とかは。」
私「お給料は・・・いい時は8~90万貰ってました。」
ハ「(笑)うおー。滅茶苦茶もらってますやん。それは歩合ですか。」
私「いえいえ。私の場合は特別で休みの日に全国に講習行かせて貰ったりしてたので・・・休みが全然なかったんです。」
ハ「凄いなぁ。もうどっからどうみてもカリスマですやん。芸能人さんとか来てたんですか。」
私「え・・・ええ。結構来てらっしゃいましたね。」
ハ「誰が。」
私「テレビで言って良いのかなぁ。」
ハ「かまいません。」
私「うーん・・・KさんとかTさんとか。」
ハ「K。大女優の。凄い凄い。Tさんは最近バラエティーでも活躍してますもんね。二人とも超大物ですやん。」
私「いや。その美容室が凄い所だったんですよ。」
ハ「なるほど。東京でずっとカリスマ美容師してたのに、故郷に錦を飾る為全てを捨てて1から田舎でこの美容室を開いたんですね。それは凄い立派ですわご主人。」
私「ホンマ周りの人や今のお客様に感謝ですわ。」
この瞬間、何か底知れぬ不安を抱えました。
しばらくカリスマについての質問が飛び交い、妻に東京の頃の私の印象などをしきりに聞いてくるハチミツさん。しかい肝心の妻は私が「カリスマ」なんかじゃなかった事実を知っている為ずっと頭の上にハテナマークがついている状態。
私も「妻は意味分かってないやろなぁ・・・」と気の毒になって来て変な汗をかき始めます。
テレビを見ていらっしゃった方、或いは録画して保存してある方が見た光景はこの一連の「カリスマ」騒動の跡からのオンエアーになります。
もし録画されていた方がいらっしゃったら一度見返してみてください。
私の灰色の服の脇の部分大量の汗かいてます。
何人かのお客様に放映後言われました「オーキニーさんのあんな表情始めてみました。」と。
あれが、あの男の顔が「ムッチャ具合悪くて不安になって何してるのか分かってない状態の男の顔」です。
その後放映されたように、夫婦で仕事をしていて喧嘩になったエピソードの話になり「まさかここは使われないだろうな」と思っていた所が見事にオンリーで流れていました。
その後、オーキニーで使用している薬液やそれを使用している美容室が京都にほとんどない事、今まで一切宣伝をしておらず素敵なお客様達が多数ご来店下さってる事などの話になりました。
そして夫婦間でお互いに直して欲しい所はないか、と言う問いになったのですが、私は放送されたように「無いです。本当に無いです。」と答えましたが妻はカットこそされましたが私に対して「スマフォのゲームをやめて欲しい」と言っていました。
そこは放送されずに済んで心底安心しましたけど。
結局、元々の話であった「山科大好き」と言う事と「ブログや新聞が面白い」と言う話は一切触れられず、最後に「今後美容室をどうして行きたいか」という質問をされてから人間国宝さんに認定されました。
なので国宝さんのステッカーを貰えたのは、私的には集約すると「東京の第一線で働いていた美容師が故郷を活性化させる為、地方で独自の理論で頑張っている」と言う事で認定されたのだと思っていました。
その後テレビ局の方達は一端引き上げられたのですが、夕方にもう一度ご夫婦のショットを撮りたい、と連絡を入れてこられ妻と子供を家から呼び出して再び何カットか撮影して頂きました。
それから数日間、毎日のようにテレビ局の方から連絡が入ります。
写真が欲しい。
番組を面白くさせるためでしょう。要は私の話の裏をとれるように色々な写真を送って欲しいと言って来たのです。
「カリスマっぽい写真」「妻の家族と仲良くしている写真」そして「丸坊主にした時の写真」。
話や写真のどこにも「今の美容室の事」についての会話はありませんでした。
写真も出来るだけ協力できれば、とそれっぽいのを送ってみたのですが全て「もうちょっといい写真はないのか」とダメだしされてしまいました。
丁度その頃、同じくして「オーキニー新聞」を作っている最中だったのですが、10周年を迎えるにあたってお客様に何か良い恩返しはないか、と考えている最中でした。
しかし心の片隅にずっと存在している黒いモヤモヤ感。
自分でも考えすぎなのは分かります。物事そんなトントンと進むものじゃないって事も。
でも心配は募って行きます。
「もし。もしテレビで放映されてカリスマと言う事が前面に出てしまって既存のお客様の予約が取りにくくなったらどうしよう。」
恩返ししたい時期なのに。逆に迷惑を掛けてしまったら何のためにここまで来たのか分からない。
そしていくら考えても自分一人では答えが出ないので、長年お世話になっているお客様達に相談をさせて頂きました。
その中でもやはり「知人がテレビに出た時、電話や問い合わせが凄い事になった」や「どういう内容であれしばらくは絶対大変になる。」と教えて下さり心配は大きくなる一方。
そしてあるお客様からこう言われます。
「テレビとか出たら、税務署の調査とか入って来るよ。」
あわてて税理士の先生に今回の件をお話しすると
「そうですね。恐らくお金を動かしている感が出た放送になると来られるかもしれませんね。」と言われました。
放送内容は当日まで分からない。しかしとても高い確率で大変な事になる気がする。
しかも私は今年厄年です。
本当に悩みました。滅茶苦茶苦しみました。
一度は関西テレビに本気で「オンエアーしないでください」とお願いしようとしました。
今までお世話になったお客様が離れて行くかもしれない。
ゆっくりとした営業で気に入ってたのにもう今までの様に仕事が出来ないかもしれない。
やましい事はしてないですが税務署の方が来て持って行かれるかもしれない。
ひょっとしたら娘も学校でいじめられるかもしれない。
関係ないけど写真も結局ほとんど見つからなかった。
友達や同級生にも相談しました。
「もう今迄みたいに美容室行けなくなっちゃうかもね・・・」
一生懸命励ましてくれるメールの末尾にそう書かれてありました。
重圧で潰れそうになりましたが、最終的には皆様私を本当に励ましてくれました。
その言葉を有難く受け止め、私はある決断を下します。
お客様に失礼が無いようにテレビの事をお知らせしよう。
カッコ悪いとか嬉しがりみたいやからとか言ってられない。本当はコッソリ、余り大きくならないようにお知らせしないつもりでいたのですが、万が一のことを考えての決断でした。
いつも通りに予約を取ろうとしたら何故かずっと一杯だった。そんな失礼な事は絶対に避けなければいけない。
申し訳ない気持ちで一杯でした。
そしてそれから1週間。女子サッカーワールドカップで2日分の放送が一日になってしまいかなり短縮された「あの映像」が放映される日を迎えるのでした。
続く→≪そして何も変わら鳴った(後編)≫←