やましなす皆様。いよいよ夏が近づいて来た感も高まり、くせ毛の人は湿気で髪が爆発もしくは跳ねっ返り、毛量が多い人は風呂上がりのドライヤータイムが億劫(おっくう)になり始めている頃だと思います。
いかがお過ごしでしょうか。
毎年「3」の倍数月は誰も望んでいないと噂の「オーキニー通信」発刊月で、先日漸く編集準備発送が終わりホッと一息つける時間が出来ました。
誰にも打ち明けていなかった「新ショウガ好き」体質である事を、先日話しの流れでお客様に打ち明けた所、それまではお互い心にハードルがあったにも拘(かか)わらず意気投合して急接近できて「物事の必然性」を改めて感じれた男斉藤です。
と言う事でお気づきのようにもうすぐサロン通信がお手元に届くと思います。どなたか言われてましたが決して「面倒でブログをさぼっていた」訳ではありません。
通信制作が終わって振り返ると、いつも本当に「美容師らしい記事が殆ど載っていない」と思いながら作成している訳であります。
ですので偶には「ほぅら僕ちゃんってばこんな事も知ってるんだぞぅ」と言う事をアピールしておかないと、いつか皆様にタダのうんちく好きな家電オタクとしか思われないようになるのでは、という危機感を感じている今日この頃。
ハタと思い立ち、今回はポイントアップの為にコチラで初めて「美容師」らしい内容のブログを書かせて頂く事にしました。
シャンプー。
美容室におけるシャンプーについて皆様はどのようなイメージを抱いていらっしゃいますでしょうか。
「髪を洗ってきたから別に(美容室で)洗ってもらわなくてもいい」
なんて過去に思われたり言われたりされた方もいらっしゃる事と思います。
そもそもシャンプーにはどのような意味があるかご存知でしょうか。
※因みに私は東京で働いていた頃に長く全国各地に講習に行かせて頂いていたので、このように冒頭(始まり)に疑問を持たす手法を好んで用います。「相変わらず回りくどいブログ」と思われない様切に願います。
この後の文章でシャンプーの目的を箇条書きにして行きますので、お暇な方は答えを見る前にチョット想像して目的に何があるのか考えてみてから読み進んでみて下さい。
「シャンプーは髪をカットする前に清潔にする為ちゃうの。」そう思われている方が殆どかも知れませが、実は他にも多くを目的とし、美容業としてはとても重要な意味を成している施術です。
美容室におけるシャンプーの目的
1 髪を清潔に保ちサービスを円滑に行う
これは先程申し上げましたが、髪に付いている汚れやスタイリング剤を除去して薬液の浸透や技術の遂行をやり易い状態にするための目的。
美容師のハサミや手が汚れるのが嫌でするのではありません。当然ですが、髪の状態をフラットにする事でスムーズに美容業を行う事が出来ます。
2 髪の形状の把握
朝起きて鏡の前で跳ねっ返っている髪を部分的に濡らして、寝ぐせ等を直そうとして直らなかった方は多いと思いますが、髪は表面を軽く濡らしただけでは言う事を聞いてくれません。
寝汗をかいて根元が枕との摩擦で折れたり浮き上がったりしている場合も一緒で、髪は真ん中の芯の部分まで十分に濡らしてあげないと、ドライヤーやアイロンの熱だけでは形状が元に戻らないのです。
それと同じ事で、単髪の男性を除けば施術の前に髪をシッカリと濡らす事が重要です。
芯から濡れた状態の髪の形状を把握する事によって、本来髪はどのように動きたがっているか収まろうとしているのかが分かります。
3 頭の形状の把握
2と似ていますが、シャンプーを事前にする事により初回来店の方の場合は「骨格」や「部分的な毛量の多少」を把握できます。
後頭部細いから毛が中心に多く集まっている、ハチが張っているのでこの部分は毛が散らされやすい、左半分だけ毛量が少ない等結構色々な情報が入手できます。
両手を交互に使う施術であるシャンプーで、左右の頭の形(骨格)や(気にしていらっしゃると失礼に値するので)カットの際はしっかりと確認出来ない生え際の形状の確認、耳周りの生え方、収まり方を目視できるのでシャンプーをしながら必要な部分、要らない部分等スタイルのイメージを膨らませています。
4 抜け毛のチェック
最初のブラッシングでも行いますが、乾いている状態での抜け毛、軽く流した後の抜け毛、シャンプー剤をつけて摩擦を行った際の抜け毛、シャンプー施術後の抜け毛をチェックして現在の毛穴やの頭皮の状態を把握します。
一応毛髪診断士及び講師の資格もあるので季節型の抜け毛なのか一過性なのか等もチェックしたりしています。
5 頭皮の硬さによる体調の認識
オーキニーでヘッドマッサージの類を受けられた事がある方はご存知かと思いますが、頭皮は人間の体の中で唯一「筋肉」が少なく薄い部分であり、皮膚と頭蓋骨の間の弾力をつくるものの大半が筋膜と呼ばれる膜の緊張度と「リンパ管」と「血管」の流れによるものです。
又、足の裏と同じくらい体全体の体調に関係する「ツボ」が多くあます。これら筋膜の張り方やリンパと血の流れの潤滑さにより硬くなったり柔らかくなりします。その総てが現在の体調に直結してるのでエステやヘッドスパの時の診断材料(施術進行を変える)にしています。
又シャンプーをする事により部分的な油分の有無(例えば耳裏に油が多く出ていれば寝不足等も分かるので)で「眠たそうなので今日は静かにカットした方がいいな」などの本日の接客内容の参考にしています。
6 ヘアケアに対する意識把握
これはチョット嫌がられるかも知れませんが、髪を濡らしてシャンプー剤をつけて泡立てた際、大体その方ヘアケアに対する意識が分かります。
きめ細かい泡が出る方、泡が立ちすぎる方、髪がきしむ方、傷みがひどく髪がモズクみたいになる方。普段使っているシャンプー剤の成分やコンディショナーの効き具合(使っていないを含む)等が分かるので、その後の施術中の会話で「ヘアケアに関心がある方への話」を出すかどうかをこの時に決めたりしています。
又、再来店時に前回ヘアケアの話(アドバイス)をして実行されていたかどうかも大体わかるので、実行されていれば又次の話を提案したりします。関心のある方にある事だけをお話しするようにしているのですが「された事が無いから私にそう思われていない」とショックを受けないでください。その方が望むものを提供するように勝手に判断しているだけですので。
7 現在の不倫や浮気の有無
シャンプーをしているとその方が現在許されない恋愛をしているのかが分かります。
嘘ですそんなモノ分かる訳ありません。ごめんなさい。
髪を洗っているだけだと思われがちですが、美容師はこれらの事を考えながらシャンプーをしています。
オーキニーではシャンプーはサービスとして提供しており金額設定をしていませんが、一番価値があるものだと考えています。
私はコース料理で言う所の前菜的な役割がこの「シャンプー」だと思っております。
例えば外食に行って初めに提供される笑顔や挨拶といったサービス。それらも大切かも知れませんが最初に運ばれてくるお水や付け出しの味によりその店の価値観が分かりますよね。
うっすらレモンが絞ってあるお水が出てきたり、ミネラルウォーターをオシャレなピッチャーやボトルに入れてあったり、一緒に冷たい手拭きタオルが出てくるお店もあります。
食前酒やテーブルセッティング。芳醇な味わいの食べ物が口に運ばれる前、コチラの味覚感覚をどういう状態にセッティングしてくれるのか。
美容室におけるシャンプーはそれら総ての要素が詰まっているのです。
アシスタント時代の頃、多い日で一日に30人近くシャンプーだけをさせて頂いていました。
当然その時間の使い方では、お客様のシャンプーをした時に感じた事を次の担当者に伝える時間が無く「何のためのシャンプーなのか」疑問が残っていた為そのシステムが大嫌いでした。
店長に昇格してからはシャンプー後に必ず「テイクオーバータイム」(引継ぎ時間)を3分作り、個人の感想を含めた感覚の伝達を大切にしていました。
その結果、スタッフ全員が一人一人のお客様の個性や状態を把握する事ができました。
美容室がその方を長く担当し理解する努力をするのであれば、担当者がシャンプーするのは当然だと思っています。
と言う事でいつもながら長くなってしまいましたが、オーキニーでシャンプーだけで時間が15分掛かっている事をご理解いただけたのではないかと思い、今後も「はよせいよシャンプー長いっちゅうねん」などと思わずそして許しいただきたいと思います。
さて。私も今年で29年程美容師としてシャンプーをお客様に提供してきたのですが、ここに来て最近新たな発見、というか技術が以前より又パワーアップしました。
昨年のパンデミックによりここ数年でお客様に変化が現れました。
自宅時間が多くなったのだけが原因か分かりませんが、肩と首のコリだけではなく、頭のコリがきつくなった方が爆発的に増えたのです。
パンデミック自粛当初、世間では外出や接客が恐怖という認知が高まり、予約のキャンセルも決して少なくありませんでした。
そんな中美容師として皆様に少しでも「美容室は安全」そして更に「美容室に行きたい」と思われるようになるために試行錯誤して、効き目も分からない空間除菌装置やアイテムを買いそろえましたが、その他に何か出来ないかと言う事でシャンプーに力を入れました。
シャンプーの技法には簡単に分類して「こする」「もむ」「おす」というやり方があります。
「こする」は一番一般的な技法ですが、泡を立たせるのと汚れを取る力に特化しており「もむ」は油を浮だたせるのとリラクゼーション。「おす」は血行とリンパの流れの促進、および内臓機能の活性化。
その方の頭皮毛髪の状態にあわせてこれらをミックスさせて「こする8:もむ1:おす1」が平均で、抜け毛の多い方は「こする3:もむ:4おす3」頭皮の硬い方は・・・と言う風に変化させます。
その時のその方の状態に合わせた技術を提供するのが美容室のシャンプーの方法ですが、外出不可の中気分転換をして頂く事を主な目的にする為に「揉む」「押す」を多くチョイスするようになり、長くご来店して頂いている方の中にはシャンプーの変化に気付いて下さった方もいらっしゃいました。
そしてそんな中、シャンプー(もみほぐし)効果でも状態が改善していく事に気が付きました。
シャンプー後に頭や肩をマッサージしていると、以前のやり方と比べてシャンプー前の状態より随分と状態(コリやハリ)が良くなるのが分かりました。
又、揉みシャンプーを中心にしていると左右対称に頭や首が凝ったりする事がない事、他の部位にもすぐに影響が出る事(首のコリや目の疲れが改善される)を知れました。
そして何となくですが頭の筋膜や側頭後頭部にある筋肉の付き方と正しい位置がココだろうな、と思えるようになりツボ押しの微妙な方向性や動きにより、感じられ方(気持ち良さ)が格段に良くなると言う事を学べました。
又同じくご自身でも状態の変化を実感され、アドバイスの後自宅でのシャンプー方法(ヘアケア)を変化させた事によりコリやハリが無くなった方が出て来られました。
勿論新しい知識をしっかり勉強したわけではなく、今まで勉強してきたことの理解が深まっただけなので劇的な変化はないかも知れません。
意識が低かったと言われればそれまでかも知れませんが、知識を掘り返し再確認した事により今持っているものでも意識の違いで更に効果を出せる事に気が付けました。
パンデミックになったお陰で又新しい発見が出来ました。
美容は本当に奥が深いです。
余り言い過ぎると自らハードルを上げるだけになるかも知れませんが、長年来ていただいている方にも自信を持って「今までより気持ち良くなっている」とお伝え出来ます。
HさんIさんSさん。どうですか美容師っぽいブログも私ちゃんと書けますよ。
私に美容師としての姿を求めようとすると、このようにいつも以上に長いブログになるのでこれからは謹んでくださるようお願い申し上げます。
長々と失礼いたしましたが、又次回からくだらないブログを書く男に戻りますのでよろしくお願いします。
やましなす皆様。湿気多く早くも猛暑の香りが漂ってくるこの時期いかがお過ごしでしょうか。
気がつけば5月も中頃になっており、全くブログを更新していない事に気が付いたので、慌てて何か書かないといかないのではと言う事で久しぶりにアップいたします。
今回チョットお下品なブログになる事をご了承ください。
オーキニーにご来店いただいている方は多くの方がいわゆる主婦層と言われている女性です。
担当させて頂いていると、良く家族の事や家での出来事を相談と言うか報告してくださいます。
その中で特に「ダンナ(夫)の話」を多く聞かせていただいています。
「仕事から帰ってきて靴下を洗濯機に入れずリビングでほったらかしにしてるのどう思いますか。」
「休みの日に私が掃除機をかけているのを横目で見ておいてソファに横になったままでどいてくれないんですよ。」
「ご飯茶碗が空になったら自動的に御飯を盛ってもらえると思っているの何とかして欲しい。」
「ベッドの横に飲みかけのペットボトル何本も置いて溜め続けてるのアホですわ。」
と言うように何処となく他人事に思えないような報告を受け、敏感な私はその都度隣で仕事をしている妻の微反応を感じとり、冷や汗と共に何か姿勢を正されるわけであります。
そんな大変ためになるお話の中、東京で働いていた頃より良く聞かさせて頂いていた相談事がありました。
今回はその事(話の内容)についてモノ申したいと言っている私の中のもう一人の私に筆を渡して書いてもらいます。(なので私になんら責任は生じないという事を先に断って置きます)
トイレの便座問題。
本当によく聞かされます。私も同棲時代から妻にちょくちょく言われていました。
立ちションするな。周りに飛び散るから女性と同じように所謂「座りション」を男連中もして欲しい。否、するのが当たり前だとの女性側の主張。
男が立ってすると確かに飛び散っていると思います。軌道は見えませんが身長166センチの私ですら偶に太ももの内側に雫を冷たく感じる事があるので、高身長の男性の場合落差からより多く飛び散らかしている事も予想できます。
新婚当初は私も座りションをしていました。
お客様にも「私は座ってしてますよ」と伝えるとウケが良いので努力してきました。
でもいつからか座ったり立ったりとポジショニングが不安定になりました。
これを見ている方のご家庭でも男連中に「座ってね」とお願いされている方が多くいると思います。実際に普通に座って協力してくれている男の人もいると思います。
只私は言いたい。いや私だけではなく全ての男の人が思っていると思いますので代弁したい。
アレ大変なんです。
何が大変なのかと不思議がっている女性のために説明させて頂きます。
ご存知では無いかも知れませんが、男性は基本カタカナの「ト」のような形でお股にアレが付いています。
でもその「ト」のポジションであるアレは直立している時の状態であり、そのまま座ると太ももが便座と平行になるわけで「下」という形に落ち着くのではなく「丁」の右上の出っ張りのように重力に逆らう訳であります。
しかもそのアレは水戸黄門の助さん角さんのような梅干し風の子分を二人引き連れており、便座に座ると内またの太ももに圧迫され、アレの下に二人が潜り込もうとするので、アレは当然もう少し天を目指した方向へと角度調整されてしまうのです。
ですので便座に座ってオシッコをしようとするのであれば、必然的に指先を何本か使用して下方向へと軌道修正してあげないといけないわけであります。
例を挙げるために少し話は変わりますが、ストローってありますよね。
外出先、例えば古き良き佇まいの喫茶店でレスカ※やアイミティ※を注文してでてくるストローと、マクド※で出てくるストローの形は違います。
※分からない人は勝手にググってください。
残念ながら男性のアレは殆どがマクド風ストローの形状であり、喫茶店のようにジャバラのカーブを描けるような利便性を持って生まれてきませんでした。
マクドのストローを無理やり曲げようとするとどうなるか。折れ曲がって上手く吸い取れなくなります。(吸えなくはないです)
と言う事で軌道修正すると当然ながら流れはスムーズにいかなくなり、それでも何とか道筋を作って排出されていきます。
圧迫され折れ曲げられ、それでも仕事を全うしようと仕事を終えた後そのまま立ち上がろうとすると、まるで庭の水やりを終えて巻き取られるときのホースのように、どれだけ振って落としたつもりであろうと姿勢を変えた途端アレの内部に残って出ていけなかった所謂残尿が結構な量で出てきます。
座った状態から立ち上がる際、残尿を便器の中へ収めようとすると丹田の部分をグッと引き締めて立ち上がるか、もしくは立ち上がりながらタンクのほうへと身体をひねる必要があります。
後者の身体をひねる方法は何度かやってみましたが、まずおしりを片側にずらし上体をかがめながら片足を半分宙に浮かし、そこから一気にひるがえし便座に向かってマウンティングポジションをとる、というかなり難易度の高いテクニックを必要とされとてもでは無いですが毎回やろうと思えません。
面倒になってそのまま立ち上がると液漏れにより便座枠外を結局汚してしまうので、ソロっと立ち上がり「く」の字のようにおしりを後ろに引き、情けない状態で内ももの筋肉と指先を上手に震わせるか、もしくは素早くパンツを上げて収納して途端ジョバッと肌着に向かって小なりの尿漏れを覚悟するかの二択しかなくなります。
ではストローを曲げずに、要はフリーハンドでするとどうなるか。これも実験済みですが、便器と便座の数ミリのまるで計算されて製造されたかのような絶妙な隙間目掛けて飛び出していき、拡散メガ粒子砲いや想像するにはあまりにも恐ろし過ぎる結末になりました。
ご存知の方も少ないかも知れませんが、私が幼稚園児の頃の当時は家庭のトイレは汲み取り式の「ボットン便所」と呼ばれるものが殆どでした。
ようを足すとそのまま便器の下の肥溜めに排せつ物が貯まっていき、数日に一回「バキュームカー」と呼ばれる貯まった排せつ物を吸い取りに来るコンクリート車の様なものが町内を回っていました。
しばらくして「和式便所」と呼ばれる水洗トイレが世に迎え入れられました。我が家に来たのは多分小学校1年くらいの時だったと思います。
当時便秘気味だった私にとって、この和式水洗トイレは踏ん張るのに非常に好ましい形態でしたが、程無く「洋式トイレ」と呼ばれる現在も使用されている水栓トイレが主流になり、例に漏れる事無く我が家もそれにモデルチェンジする事になりました。
このように便器は年々進化していき現在に至るわけですが、どういう事かここに来て進化は高止まりしているので恐らく世間的には今の所ベストだと言う事でしょう。
しかし考えてみて下さい。男性が様式で座るのは当然というのなら何故ホテルやサービスエリア、公共施設の男子トイレは未だに立ちションスタイル御用達のモノが採用されているのでしょうか。
女性陣は知らないかもしれませんが、映画が終わった後もしくは高速道路での休憩時間に、どれだけ列が作られていようとも男子トイレでは洋式トイレの扉が開いて「未使用」状態であるにも関わらずそちら側を小便利用者は使用しようとせず列の最後部に並び続けています。(日本語ややこしくてスミマセン)
とても長くなりましたが、そこで私は考えました。女性(奥様)そして男性(旦那さん)両方がウィンウィンの関係になれる方法は無いものか。
それはもういっそ法律で「便座の裏側を掃除するのは男性(だんな)の役目」であると義務付ける事では無いでしょうか。
便座の裏側は必ず汚れます。そしてそれを逐一確認出来得るのは家庭内で必然的に便座を上げ下げ出来る「男性」が最も適しています。
我が家には数年前からこのかわいい顔した商品がトイレに常駐されてあります。
いつもおせわになっている「まめぴか」君。これを国民的な法で定められた商品に登録して、「まめぴか」も悪くはないですが、商品名をリニューアル
「男子の人権の為スプレー」もしくは「お父さんいつもありがとう」
いやいっそ「母は外 父は内」
という商品名にしてみてはどうでしょうか。
これによりお互いに言い争わない関係になれ(何をかは不明)家族円満になると言うもの。
と言う事で、皆様も一度天気の良い休日にでも家族会議を開いてこの議題に対して詰めてみて下さい。
きっとこの憲法改正がどれだけ素晴らしい案なのかご主人、あるいはお父様ならわかって下さる事と思います。
いつも通り途中から何を書いているのか分からなくなりましたが、体内にピロリ菌を持つ男(今回は)デビル斉藤でした。
注:冒頭申し上げましたが今回は執筆に私の責任はありませんのでクレームは受け付けません。
やましなす皆様。明日からゴールデンウィークですが楽しい計画は建てていらっしゃいますでしょうか。
物事には良いも悪いもない。考え方によって、良くも悪くもなるだけだ。
これはハムレットやリア王などの悲劇の名作を世に残した、英文学の作家であるウィリアムシェイクスピアが残した言葉です。
だから何だというのだポローニアスよ。
外に出ないと休日じゃないなんて誰が決めたのでしょうか。1日は24時間。それが当たり前だと思っている方、地球上では24時間ではなく23時間56分4秒が1日の国だってあるのです。
政府の宣言に振り回されるのならせっかくなので遠心力でしか見えないような世界を見る努力を行い、振り回され終わってからナウシカのうなり笛の如く勢いつけて飛び出す楽しみを味わえると言うものです。
今年しか過ごせないゴールデンウィークを是非楽しんで下さい。
そう言えばドンドン夏が近づいてきて新緑が美しい季節です。
例に漏れず、いつも素敵な風景をお店の窓から見せてくれる「みどりの小径(公園)」の植物が、春から夏にかけて3倍程の背丈に成長して美容室の敷地内に落ち葉と虫を沢山プレゼントしてくれます。
と言う事で先日久しぶりにお店の裏の植木をヘッジトリマーでカットしに行きました。
最近始めたスマホのゲームが毎朝4時にログインボーナスをくれるのでめっきり早くなってしまった起床時間。そんな習性を有効活用して7時より道具を持って公園に出向きました。
植木を整えていると通りゆく人に声を掛けられます。
おつかれさま ご苦労様 ありがとう
そんな言葉を聞いていると、自分が実は店の前の見える範囲しか綺麗にしていないという事実を伝えれない罪悪感に襲われます。
そして格好を気にする性格の私は人の目が気になりいつも手を止めるタイミングに悩む訳であります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますがどうやら私はくだらない事に反応するのが好きなようで、偶に自分に対してくだらない制約を設けたりします。
例えば「運転中に東山トンネルを抜けるまで息を止める」「シャンプー後のマッサージでお客様が話しかけてくるまで猪木の顔マネをしながら肩を揉み続ける」等。
と言う事で先日は2時間程トリミングした際、とある制約を設ける事にしました。
若いお姉ちゃんが通ったのを確認出来たら、自然で爽やか挨拶をして(草刈りを)やめよう。
深い意味はなかったのですが御陵みどりの小径という憩いの場所は、サラリーマンとおじいちゃんおばあちゃんの通行が余りにも多すぎるので自然以外の華が少ない。
敢えて言っておくと心のどこかに若い子により「今日ぉ通勤路の途中でぇちょいシャレオツのおっちゃんが朝から草刈りしてたんだよやっべぇマジ偉くね。」と言って動画を撮られSNSにアップしてバズるという0.0000001%位の期待があったのは否定しません。
そんな訳で若い子の通行を待っているといつの間にか10時になっていた事に気が付き、最後は白地に黒の模様が入った野良猫を若めのメスと言う事に認定した後、その子猫に挨拶をして作業を終了して帰りました。
お陰で二日経過したのに今でも両腕がパンパンです。
山科、いや御陵界隈は今こそ若い世代に向けてココに住みたいと思わせるような、街をあげての改革が必要だと心から思いました。
公園清掃中にネコのウンコをまたまた踏んでしまい、そのお陰で、仕事靴と普段靴に洗濯槽、お店の機械まで数珠繋ぎで清掃出来て得した気分になれた男斉藤でした。
てかウンコマジ勘弁。
やましなす。桜の季節もアッというまに過ぎ去っていきましたが皆様春を楽しんで過ごされましたでしょうか。
本日は4月16日。昨日の15日は通信にてお知らせしていた「さくらを写メして春を感じよう」キャンペーンの受付終了日時でした。
その節は期間中にご参加いただいた大勢の皆様。ご応募いただきまして本当にありがとうございました。
最初の内は妻と二人で楽しみながら拝見させて頂いたのですが、途中から「これ一個に絞られへんやん」と圧倒的に辛さが勝り始めていたこの3週間。
おかげで体重が2キロも増えました。
因みにこのブログは「最初にアップした画像が自動的にタイトル画像に反映される」という仕様を持っているので、それだと読み進める前に結果がばれてしまうのでとりあえず関係ない画像を一つだけアップしておきます。
ふむ。懐かしきフリップ式の携帯電話が古さを感じさせますね。
では早速、と行きたい所ですが結果発表に移る前に余談を一つだけさせて頂きます。
現在オーキニーでは長年ご来店いただいてご高齢になられた数名様に対して車の送迎をさせて頂いております。
その内の御年84歳になられるお客様はこの1年半程、病気にならないようにと家族から外出を禁じられていらっしゃいました。
どこにも出かけられないで14カ月季節を感じる事もあまりできないでいるとの事だったので、集計前でしたが皆様から送られてきた、山科を中心とした美しい桜の画像をお見せさせて頂きました。
これは大石神社やね。こっちは中央公園かな。西野の桜今年も綺麗に咲いてたんやね。
マスク越しではありましたがとても嬉しそうにされている感じで、一つ一つ丁寧に見られた後涙を流されていました。
これらの写真を送って下さった皆様方によろしくお伝えくださいと言われていました。
夫婦の独断と偏見で1作品だけ選ばせて頂きましたが皆様のご協力によって、動きたくとも動けず届かなかった人にも春を届けられたと思います。本当にありがとうございました。
では発表させて頂きたいと思います。因みに応募総数は約132枚でした。
最優秀作品
オーキニーから数分歩いた場所にある有名な蹴上インクラインですね。私たち的には線路や観光の方を上手にぼかして手前にある桜の花びらの形を見せる事にシフトを置いて、全体の薄い灰色と桜色のコントラストを大事にしてあるように見え、優しい気持ちで鑑賞できる作品だと思えました。
ちなみに最後まで悩んでいたもう一作品がこちらです。
こちらも素晴らしい構図で実際にその場所で桜を見上げているかのような迫力がありました。
こちらの作品を写された方には残念ながら何も差し上げられませんが、一緒にフロントに飾らせて頂きます。
選ばれた方おめでとうございました。
言い訳ですが枚数が多すぎて、又主旨が各々方違っていて何を基準に選んでよいモノかかなり大変でした。
総ての作品をこちらにアップするのもアップロードサイズの関係で無理なので、最終選考手前まで残っていた優秀作品を数点だけアップさせて頂きます。
突然の企画提案でしたが、少しでも皆様に楽しんで頂けたのなら起案して良かったと思います。
只これほど頭を悩ませると知っていたら企画しなかったと思います。
アップロード容量の関係で全ての作品を展示できませんでしたが、どれも本当に素敵な作品ばかりで無理やりにでも基準を設けないと甲乙つけがたいものばかりでした(遠山の金さん除く)。
また今回折角応募して下さってのにブログに載せられなかった皆様には申し訳ございませんが万が一「私の載ってへんやん。なんやねんオーキニーさんの糞バカタレ」と思われた方がいらっしゃったら又ラインで思いの丈をぶつけてくるか、カッターの刃を入れた封筒を匿名でポストに投函しておいてください。
※因みにご家族や犬君ネコちゃんと撮影された作品は本人を特定させてしまうため掲載を控えさせていただきましたのでご了承下さい。
そんな糞バカタレですが又頑張って皆様に喜んで頂けるようこれからもゲリラ的に企画をしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
やましなす皆様。くだらないブログを書くのは実に久しぶりとなりますがお元気でいらっしゃいますでしょうか。
「御陵」の「御」の漢字で真ん中にある午と正を足して2で割ったような部分を、最近まで「缶」と書いていた書道家の母に何を教わって来たのか、と怒られそうで残念な男斉藤です。
先日息子ととある施設に遊びに行った際、施設内で縁日をしていて遊びの一つにスーパーボールすくいがありました。
「お父さんコレ僕やってみたい。」
以前四宮祭りで息子がスーパーボールすくいにチャレンジした時、3つくらいとってタモを破っていたので、どうせすぐ破ると思いながらもチャレンジさせたところ、予想に反して息子は担当のお姉さんに「達人だ」と絶賛され、カップに入りきらなくなって終了するという結果になり、縁日中のヒーローになっていました。
その数31個。
そう言えば、8年程前にこちらのブログで「金庫を買えば店主が痩せる」と言うブログを書いたことがありました。
今回のブログは、下手くそだった息子が何故急にこれほどまでに上達してしまったのか。意外な行動が産んだ副産物。風が吹けば桶屋が儲かる的なその理由を父親として誇りをもって紹介したいと思います。
相変わらず長いだけのくだらないブログになりますので暇な人以外はどうぞご勘弁ください。
美容業をしているとお客様と接客中に色々お話が出来ます。
その中には借金の返し方や踏み倒し方、妻の喜ばせ方や夫の許せない行動など私にも直結した大変ありがたいお話があるのですが、そんな皆様の経験の中で「聞かされた限りは自分はそうなっていけない」と心から思える教訓があります。
それは年頃の女の子がいるお父さんと話していて「娘に嫌われている」という類の話を聞かされた話でした。
嫌われている度合いとしては「洗濯物は別にして」<「先にトイレに入らないで」<「部屋に入るな」<「目の前を横切るな」≦「私の背後に立つな(ゴルゴ13)」などあります。
お客様からそういった「娘に嫌われている」系の話を伺い、一通り語り終わった後の背中とつむじから漂う哀愁の漂い方が大迫半端ねえ訳です。
私はこれらの話を他人事と捉える事が出来ませんでした。
程無く娘を授かり、先輩方の経験を無駄にしない為にある答えにたどり着きました。
「汚い存在だと思われてはいけない。」
時は過ぎ、一緒にお風呂に入ってくれていた娘が年頃になってから恥ずかしがるようになり、妻のように私と入浴する事を拒むようになり始めました。
今まで、私の仕事が終わり家に帰る時間は大体19時30分から20時30分。その時間には家族は殆ど入浴をすませていて私の入浴が最後になるのが当たり前でした。
約1年半前。旧店舗近くに店舗兼住宅を手に入れ、仕事が終わると二階に上がればリビングという環境になりました。
同じくして娘が中学に進学して部活が始まり帰宅が遅くなり始めました。
そしてその日がやってきました。
ある日、妻(母)から早くお風呂に入れと注意され、指図される事もしくはすぐ行動する事が面倒になったのか、彼女はさり気なくこう言いました。
娘「ん。お父さん先入っていいよ。」
私にとって、家庭を持ってから初めて入浴3番手の機会を与えてもらえた訳です。
緊張感を持ちながらもいつものようにシャワーで軽く身体を流しました。
いつもと同じように浴槽に浸かる前に頭と身体を洗いました。
いつもより澄んで見える浴槽に疲れた身体を浸けながらふと考えました。
この後、しーちゃん(娘)入りよるんか。
5分程色々考えながら入浴していて、いつもと違い風呂桶を手に取りました。
抜け毛を探し見つけてはすくいました。
体の位置を変え死角に入っていた所すらチェックし隈(くま)なくすくいました。
浴槽から出て、洗い場に座り込んで少なくなってしまったお湯を注ぎ足し、浴槽内に目を細めて湯の流れで上がってくる細い抜け毛を見つけすくい直しました。
浴槽に蓋をしようと手に取るとなんだか表面がヌルっとしてる気がしてしまい軽く洗剤で洗いました。
シャワーの側にある鏡にペンキを塗る要領で掌で全面にシャンプー剤を薄くつけました。
浴槽の縁もヌメっていてはいけないのでその手でそのまま磨いて綺麗にしました。
その後、バスタオルで身体の水気を拭きながら抜け剥がれ落ちる体毛をシャワーで排水溝まで流しました。
下着を履き再び体毛が放出されなくしてから、掃除用のスポンジにシャンプー剤をつけて「匂い付け」及び「臭い消し」の為洗い場の床を軽く掃除しました。
一度浴室を出て洗面所で服を着てからもう一度浴室内を確認して、わざとらしくない程度にシャンプーの匂いがしている事を確認してから再び毛が落ちていない事を再確認しました。
その後いつもと変わらない素振りでリビングまで戻り、娘に「お先」とだけ伝えました。
平然を装いながらスマホを弄っていた宿主をよそに、正直な心臓は8ビートを刻んでいました。
結果が分からず寝つきにくい夜を過ごし、審判の次の日の夜。
「デジャヴか」と言う位同じ感じで妻と娘が風呂に入れの催促の会話をした際、娘の口から
「ん。おとう。また先入るか。」
という言葉を無事に聞く事が出来たのです。
私は家族にバレないように浴室にコッソリ缶チューハイを持ち込み、入浴しながら1人で祝杯をあげました。
それから次の休みの日に百均と西友を梯子してこの商品をゲットしました。
私はこのアイテムを「娘を持つ父親にとっての三種の神器 」の一つとして我が家に正式に迎え入れました。
それからと言うもの毎晩私がお風呂に入った際、くつろぐよりも毛をすくっているのに時間を費やしていました。
ヌメリ取りはわざとらしくならない様ケースバイケースで適度に行いました。
しばらくして息子がスイミングを習い始めたのですが、曜日が店の休みの月曜日だった為、その送り向かいを私がする事になりました。
ですので夕方にスイミングから帰って来てその足で私と息子、父子でお風呂に入るのが月曜日の習慣となりました。
休みの日、妻は16時にお風呂に入るのが基本なので、やはりこの後の最後の入浴は娘と言う事になります。
息子とお風呂に入りながらも三種の神器を使ってひたすら毛をすくう私に対して息子が言ってきました。
「お父さん。なんでいつも毛をすくってばかりいるの。」
説明も面倒だったので、それとなく「それはお前が娘を持つようになればわかる」とだけ伝えました。
その内息子が「僕もすくいたい」と言い出して、キャッチネットを手に毛を探し始めるようになりました。
「薄い毛とか短い毛は逃げないように浅めに網を入れないと見失うぞ」
まず最初に毛を水面(みなも)近くにおびき寄せる。そしてネットを入水(入湯)する際、接地面積を広くしてしまうと表面付近の流れが渦を巻いて、細い毛はクルクルと飲み込まれてしまい何処かへ逃げてしまう、という私の難しい理論を「こう。そうかこういう感じなん。風呂の呼吸みなもぎりぃ。」と言いながら飲み込む息子。
そういう会話をしながら何気なく、時に制限時間を付けたりノルマを設けたりして毎週楽しんでいました。
長くなりましたが、縁日で息子がヒーローになった理由。皆様もこれでお分かりですよね。
娘から先風呂許可が下りれば息子が縁日でヒーローになる。
時が流れ息子の前にいつか素敵な人が現れ、その人と結ばれる日が来るかもしれません。
そして程無く女の子、私にとっては孫という存在が産まれてくるかもしれません。
その時彼は、きっと今回の事を思い出し風呂で毛をすくうでしょう。
それを見た子供、私にとってのひ孫か誰かに継承されていくでしょう。
娘よ。そしてネットキャッチャーよありがとう。
そして息子よ。ごく平凡な幸せをつかめ。そして女性に紳士であれ。