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2013.10.27

 お”は”よ”う”ご”ざ”い”ま”す”ざいどうでず。

 昨日の友人の結婚式1.5次会にで司会をざぜでいだだいで又およぞ1年ぶりに声がもんだよじのりざんになっでじまいまじだ。

 う~ん。ダンジングオールナイド。

 

 え何。わざわざ言葉にも濁点づげなぐでいいんじゃないがっで。

 嫌何となぐ流れで。

 

 そんな流れを大事にする男斉藤ですが、突然ですが私の現世(今回の人生)で最も重きを置いている事が「バランスを保つ」事だそうです。

 

 あ、濁点・・・まあいっか。

 

 2年前にとある「前世を見てくれる」先生に教えてもらいました。

 

 なので今回のブログは短めに。だって前回むっぢゃなががっだんだもん。

 

 今朝からいよいよ寒くなりましたね。

 

 風邪ひかないように気を付けてくださいね皆様。

 

 お喉いだぁい。

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2013.10.23

 ほいっとよいっと ほいっとよいっと。

 

 本州に向かって接近している台風26号の影響でその日は1日土砂降りでした。

 

 ほいっとよいっと ほいっとよいっと。

 

 肌は寒いしお腹痛いし肩と足も体力までもずっとずっと限界でした。

 

 ほいっとよいっと。

 

 

 

 さて今回は、先日のブログでお知らせしたオーキニー店主、斉藤が山科の御神輿に参加したときの裏バージョンの話です。

 

 前回のブログ読んでない人は良く分からない内容なのでそちらを先に読んでください。長いです。

 

 祭り当日、電話のアラーム、松田聖子「夏の扉」によって5時過ぎに起こされた私。

 

 外を見ると生憎と言うか的中と言うかかなりの土砂降りの雨。

 

 「お。これはやっぱり中止ちゃうんか。」と何故かウキウキな目覚めとなりました。

 

 

 

 早速、神輿会長に電話を入れて「今日中止ですよね。」と勝手に決めつけて連絡したところ

 

 「いや。一応決行しますんで取り敢えず来てください。お待ちしてますね。」え、マジでヤンの。

 

 

 

 と、超ハイテンションな返事が返ってきました。

 

 やむを得ず早起きしていた妻と娘に手伝ってもらい晒(さらし)を巻くのを手伝ってもらいました。

 

 予行練習していたおかげで結構スムーズに巻けたのですが、晒の上は法被(はっぴ)のみ。下はグンゼのボクサーパンツの上に木股(きまた)と呼ばれるチャックもボタンも何もない薄っぺらい生地の短パンのみです。

 

 妻から「風邪ひくんじゃないの」と心配されましたが、「多分、祭りの男はイナセじゃなくちゃいけないからこの格好でええんやろ。担いでるうちに温かくなんねんて。」と強がる私。

 

 一応「準備するものチェックシート」を確認しても、どこにも「雨天時の服装」とか無かったので秋雨降る(大降り)中、薄着で出かける決心をしました。

 

 髪型もそれなりにこだわり、この日の為に真っ赤に染めました。スタイルもイワトビペンギンのように上にギンギンに立たせてみました。

 

 よっしゃ行ってくるわ。

 

   神社前に到着して色々手続きを済ませながら周りの人の髪型やイナセ加減を物色する私。

 

 受付の人に「おお斉藤さん。初めてやのに気合入ってますなぁ。」と言われてニヤケたのもつかの間の事。

 

 何故受付の人はそんな声を私に掛けてくれたのかすぐに分かりました。

 

 晒のみで来てる奴私以外誰もおらへんやんけ。

 

 他の人たちは皆、法被の下は普通の厚地のTシャツや襟元のしまった暖かそうな格好で来てました。

 

 そのうち私の友人である、牛タン屋店主のIが声を掛けてくれたのですが勿論奴もしっかり厚手のシャツを着てました。

 

 「おおヒロミ。偉い気合い入れてるなぁ。寒ないんか。」

 

 「アホ。お前教えてくれた時晒巻いて来いって言うてたやんけ。どないなっとんねん。」

 

 「こんな寒いのにそれは無理やろアホやなぁ。」

 

 ・・・・

 

 ホンマここが神社じゃなかったらバックドロップ(プロレス技)かましてる所です。もう金輪際Iとの友達付きあいの関係見直そうかと思った矢先、初心者用に「肩を傷めない為」座布団みたいな素材のチョッキをIから手渡されました。

 

 何この背中のロゴ私への当てつけか。

 

 その後、神社の奥に進むと紙コップが並んでいたので、何となく雰囲気で手に取ってしまった私。

 

 まぁ手に取る前からお神酒(おみき)なのは分かっていたのですが、200ml用の紙コップの中をのぞくとナミナミと日本酒が注がれてありました。

 

 「はい。そろそろ集合掛けますんでこっち集まり出してください」

 

 間髪入れず神輿会副会長さんのメガホンからの声が。しかし私の手には未だナミナ位残っている日本酒が。

 

 周りにいた祭り慣れしてそうなオジサンたちが「ほないくか」的な感じで皆、クイックイッと簡単に身体にガソリン(酒)を掘り込んでいくので私も無理やり日本酒を口の中に掘り込みました。

 

 おえっ。

 

 人生で初めて。朝6時から日本酒の一気飲みを体験した私。

 

 そして、会長からの説明で有無を言わさず「背の順」に並ばされます。

 

 背の高い人たちには一生分からない思いでしょう。低いモノたちにとってこの「背の順になれぇ」がどれほどの恥辱プレイなのか。

 

 で、躊躇間もなく、これまた有無を言わさず神輿の担ぎ手先人に何故か選ばれた私。

 

 この時、私の前で担いでいるおでこの狭いオッサンが又どう見ても身長160無い位なのに「俺164位やわ」とか嘘をついてくれました。

 

 オイこらオッサン。アンタ肩どう見ても神輿から離れとるやんけ。つまり私の肩には通常より約1.65倍の重力が。

 

 ほいっとぉ よいっとぉ

 

 そして折角家の近くを通ると言うのに、妻は又すっとボケてくれたのか、あれだけ言ったのに偉い遠くから覗いてるだけで結局頑張ってる姿を娘に見せられませんでした。

 

 

 ほいっとぉ よいっとぉ

 

 大雨の中、掛け声とともに行進していく神輿隊。

 

 途中から何人かの威勢の良い同い年くらいの人たちが「もうここまで来たらカッパ着てても一緒やな。皆で脱ごうやないか」と言い出しました。

 

 冗談じゃない。

 

 近頃の雨には放射能も溶け込んでいて有害物質も多く含まれていて頭皮に非常に悪いのを知らないのか。

 

 なんてことも言えるわけもなく、そして何より赤いヘアマニキュアをしたての私です。雨なんかに塗れると色落ちで顔も法被もみんな真っ赤っ赤になってしまいます。髪型もキメテ来てる。あげく晒一枚で風邪ひきます。

 

 そんな人の気も知れず「アンちゃんなんや全然カッパ脱がへんなぁ。」と声を掛けてくるタコ社長に似たオジサン。アンタなんかに桜の気持ちが分かって溜まるモノか。

 

 ほいっとぉ よいっとぉ

 

 御神輿は所々に休憩所が設けてあり、その都度「接待」と題したお茶菓子が出てくるのですが、ここにもこれでもか、と言うくらいの日本酒とビールが用意されていました。

 

 僕ね。あったか~いコーヒーかコーンスープが欲しいの。

 

 しばらく担いだりパフォーマンスをしていると、やはりと言うか酔いが体に回ってきます。

 

 ほいっとぉよいっとぉ ほいっとぉよいっとぉ。

 

 この掛け声ですが、オッサンたちが4~50人で言っていると、とてもじゃないですが「ほいっとよいっと」に聞こえず、一度疑い出すともう元の様には聞こえて来なくなって来るから不思議。

 

 ほいっとぉ よいしょぉ

 

 神輿会長のスピーカーからの出だしの掛け声もどう聞いてもよいしょぉ。

 

 タコ社長なんか「ほいたー ライター」です。

 

 後ろの学生さんは恐らくホットモットのお弁当が食べたかったんでしょう。

 

 国旗の描かれた扇子を振っていたお姉さんに至ってはヨックモック、洋菓子です。

 

 私も頑張って「ほいっとぉよいっとぉ」と言っていたつもりでしたが耳に入り出した雑言のお蔭で途中からはもう無茶苦茶。

 

 ほいっとぉよいっとぉ さいっとぉ よいっとぉ

 

 ほいっとぉよいっとぉ さいっとぉ 良い子ぉ

 

 ほいっとぉよいっとぉ ほんとは 良い子ぉ

 

 良い子なんですよ本当は。自分大好き。

 

 

 しばらくして休憩所の度に飲んでいたアルコール達が膀胱内でマックスになり、非常におしっこが近くなる人達が続出。

 

 休憩所に到着する度、観光シーズンの途中で寄ったサービスエリアの女子便所前の様に簡易便所に行列が出来ます。

 

 始めのうちはその行列を見ても「あんたら日頃から鍛えてへんからそうなんねん。俺なんか職業柄7~8時間は余裕で我慢できるぞ」などと思いながら傍観していたのですが、そんな私にも本日最初のビッグウェーブが襲います。

 

 

 お腹痛い。

 

 恐らく寒さで冷えた上にきつめに巻いた晒と、山科団地で頂いた差し入れの「小川ベーカリー」のパンが原因か。

 

 あの小川のソーセージパンを食べている時にソーセージの先っちょを落としてしまい、周りのおばちゃん達にイナセに見せる為3秒ルールを適用して自慢げに食べてしまったのがいけなかったか。

 

 それからと言うもの、もうほいっとぉよいっとぉどころではありませんでした。

 

 

 ほいっとぉよいっとぉ おなかぁいたいよぉ

 

 ほいっとぉよいっとぉ ほんとにいたいよぉ

 

 それからと言うもの私に「負」なるオーラが纏(まと)わり始めます。

 

 

 又俺かつぐの。お腹が痛いから辛そうな顔してるのに俺に大目にかつがせんといてぇや。

 

 ていうか肩痛いねん。横で歩いてるアンタら。この顔見てみ。見てぇや。

 

 アカン。そんなに神輿振らんといてくれ。ていうかホンマに誰も助けに(交代に)来ないやんけ。

 

 いや。そいつさっき代わりよったばっかりやっちゅうねん。コッチ。コッチずっと代わってへんて。

 

 もう前のおでこの狭いオッサンですらドンドン身長が低くなっている様に見えてきます。 

 

 ほいっとぉよいっとぉ といれぇどこよぉ

 

 ほいっとぉよいっとぉ やばいぃでるよぉ

 

 ほいっとぉよいっとぉ ぷすっとぉでたよぉ

 

 One for  all. All for one. 

 

 誰か助けて。

 

 ほいっとぉぉぉぉ よいっとぉぉぉぉぉぉ

 

 そして要約山階南小学校付近の休憩所で便所タイムが巡って来ます。

 

 背の順なので神輿の先頭付近に位置していた私。神輿はバックで休憩所に入って行ったので最も遠い位置に陣取ってしまい、神輿を置いた後前かがみ内股ダッシュで便所に向かいます。

 

 トイレにはすでに6人ぐらいの列が出来ていました。しかし7人目。一人当たり30秒の計算だと約3分後にはパラダイス学園。

 

 私の後にもすぐさま5~6人の列が出来ました。奴らには勝てたダッシュは無駄では無かった訳です。

 

 しかしあれあれれ。一人目がいつまでたっても出てきません。

 

 恐らく晒や木股などを着こんでいるせいで手こずっているのでしょう。これは一人頭+15秒で再計算し直さないと。

 

 その後、再計算は見事に裏切られおよそ一人当たり90秒程出てこない現実を突き付けられた私に本日最大の「カリフォルニアドリーム」並みのビッグウェーブが襲います。

 

 

 その時の私の心境は、「映画「霊元導師」でキョンシーに目の前で睨まれ、息を止めて一寸でも動いたら食い殺される」位の一歩も動けない状態でした。

 

 そんな中4人目の人が便所から出てきました。もう少し。

 

 その時、4人目の人と顔見知りの人がすれ違いざまにやや腹を立てた口調で交わした会話が私を全身全霊で否定します。

 

 

 

 「何やミソノさん長いなぁウンコしてたんちゃうか叶わんでホンマ」

 

 いや山田さん、糞してへんわ。そんなんみんな待ってんのにするか普通。」

 

 しないの普通。

 

 世の中には聞かない方が知らない方が良かった事が多くある。これは私は聞いてない。知らない知りたくない。

 

 しかし辛いのは自分だけじゃないぞ広観。出来るだけスピーディーに事を済ませれば或いは。

 

 そして私の前の人が便所に入った瞬間、後ろからメガホンで声がしました。

 

 「え~そろそろ巡行再会します。そろそろよろしいですか。」

 

 いや全く宜しくない。

 

 こんな時タイタニックに乗っていた音楽隊なら優雅に演奏を続けるでしょうが、平民には無理。未だ難民6~7人残ってるの。

 

 そして順番が回ってきて、平静を装いながら便所に入る私。中に入るや否や大急ぎで木股をずらそうとしました。 

 

 晒が。

 

 さらしぃがぁ。

 

 木股の上に晒を巻いているので木股が脱げません。というかその晒と木股の下にある紐がどうやっても外れません。

 

 木股は、前の大事な部分にチャックもボタンもついてないので前は何とか間からパンツをずらせば出来るのですが、オケツは無理。どうやっても無理。

 

 

 トイレットペーパーの芯を二個つなげてバイパスよろしく垂れ流そうかとも考えましたが、私に迷っている時間は無く、取り敢えず気を緩めて後ろがモリッと出ないようヘソ下だけに気合を入れ小便だけ出るように集中してなんとか今季ベストラップをたたき出して手も洗わず便所を後にした私。後は神任せだ。

 

 山科の神様。

 

 山科の神様。もし未だ斉藤広観と言う人間がこの世に必要とされているのであれば、少しでも私と言う人間が力になれる様な事があるのなら、どうか無事に神輿巡行を終わらせて下さい。そうでなければこの地と装束を汚してしまう結果に人間として落ちて行ってしまっても結構です。

 

 心の中で本当にそう思いました。

 

 その後、神輿に追いつき再び担ぎ始めましたが、雨と共に調子も上がって、空と心に晴れ間が出て来て、自分がまだまだ必要とされている事を知らされる結果になりました。

 

 

 そして5時過ぎに神社で貸してもらった法被を返却して、息子が通っている保育園前を上半身裸に晒のみの中年男が猛ダッシュ。無事に我が家にたどり着きました。

 

 帰ると妻と子供たちが笑顔で「お父さんお疲れ様」と迎えてくれました。

 

 しかし私の口から出た言葉は「さらしとってぇぇrxtyyはyくとってxえr」

 

 トイレに入ると勢いが良すぎて危うくスペースシャトルの様に空まで飛んでいくところでしたが、トイレから出ると妻と娘が「お父さん。肩が凄い事になってるよ」と言うので感傷に浸る間もなく以前ネットでみたあの映像が頭の中によみがえります。

 

 

 

 

 そして恐る恐る妻に写真をとって貰いました。するとそこに衝撃の映像が。

 

 

 

 いやスミマセン。何となく勢いで。

 

 こうして、私の第1回目の神輿体験は終了しました。

 

 めげずにこれからも休みが合えば毎年担いでいきたいと思います。

 

 山科の神様、これからも宜しくお願いします。

 

 成功とは失敗を繰り返した人にしか体験できないものである。

 

 よし。来年はウコン飲んでカイロ貼ってアテント履いてやるぞぉ。

 

 誰や「ウンコ飲んで」って読んだ人。

 

 終わり

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2013.10.22

 ほいっとよいっと ほいっとよいっと。

 

 威勢の良い男たちの掛け声が山科の街の建物の間で響き渡ります。

 

 ほいっとよいっと ほいっとよいっと。

 

 秋雨降る冷たい空気の中、担ぎ手たちの体から上る熱気が絶え間なくゆらゆらと出ていきます。

 

 ほいっとよいっと。

 

 

 

 ご機嫌いかがでしょうか皆様。やっぱり雨男だった斉藤です。

 

 今回のブログは長くなりそうなので表編&裏編に分けてみます。

 

 

 先日の日曜日、前回のブログでもお知らせしていたように山科のお祭りがありました。

 

 祭り当日の朝、目覚ましを5時15分にセットして、起きると台風の影響で結構な雨が降っていました。

 

 電話で連絡して確認すると、どうやら予定通り巡行は行うとの事でした。

 

 一応はこの日の為に「晒(さらし)」を巻く練習もして、髪も真っ赤に染め直しました。取りあえず手配通りに準備を済ませます。

 

 

 出かけの娘からの「父ちゃんカッコいい」のセリフでスッカリご機嫌になってしまった私。

 

 「ほな父ちゃん頑張ってくるわ。7時過ぎに近く通るからしーちゃん(娘)見に来てや。」

 

 

 傘をさして両腕を汲んで歩いて2分くらいの距離の「三之宮神社」に向かうと、同じような格好の人たちがぞろぞろと道路脇から歩いて来ます。

 

 

 神社前のテントに着くと朝6時だと言うのに男の人でごった返してました。

 

 雨天と言う事でご丁寧に合羽(かっぱ)まで貸してくれての巡航だそうです。

 

 

 

 

 奥のほうで受け付けを済ますと初心者用に「肩を傷めない為」座布団みたいな素材のチョッキを貸してもらいました。

 

 

 

 法被の上からこれを着用するようです。なるほど肩当の代わりになるのか。

 

 その後、神社の奥に進むとお神酒(おみき)が置いてありそれを飲んでから、簡単な説明があり、背の順番に並んで先頭から数人が並ばされます。

 

 まあ初心者だから途中で変わって入る感じでいいかな。と簡単に思っていたのですが、流れで先発隊に選ばれました。

 

 担ぎ方や歩き方など全く分からないまま先陣を切っての参加となりました。

 

 早朝目を覚まして間もなくから肩と首にズシリとのしかかる神輿の重さ。

 

 始めは取り敢えず、大雨の中を狭い道を行くので大事を取ってゆっくりと、私の家がある方へ一直線に100m程向かいました。

 

 初っ端からの重労働はきつかったですが、娘に私の勇士を見せれる、と希望を見出した私。しかし神輿は家の前の手前のコーナーを無情にも左に曲がって行きます。

 

 やや遠く、50m程先に見えるわが家からは遠くを覗き込むような格好の娘と妻の影が薄ら見えました。

 

 

 その後、掛け声とともに大雨の中巡行が進みます。

 

 ほいっとぉ よいっとぉ

 

 この「ほいっとぉよいっとぉ」は神輿の掛け声です。

 

 2年前までは「わっしょいわっしょい」だった山科の神輿の掛け声も、昨年にお年寄り陣営からの圧力で昔ながらの「ほいっとよいっと」に変更になったそうです。

 

 ほいっとぉ よいっとぉ

 

 神輿は途中で台車に乗ったり休憩をはさみながら外環状線~五条通~西友裏フレスコ前~山科団地へと練り歩きます。

 

 途中、家の前で何軒かが熨斗を張った日本酒や祝儀袋を用意されていて、その都度神輿を止めてやや早めのペースのほいっとぉよいっとぉを皆で合唱。これが供え物をしてくれた方々への感謝の形だそうです。

 

 ほいっとぉ よいっとぉ×3 ありがとうございました。

 

 皆で掛け声を合わせると何か心地良いモノが体の中を綺麗にしてくれる気持ちになります。

 

 途中途中で道幅が広くなり、自動車が通らない場所に来るたび神輿を台車から外して、皆で力の限り、練ったり(ねり)さしたり(さし)

パフォーマンスを行います。

 

 この「練り」と言うのは、俗にいう「練り歩く」の事です。

 

 「練るよ」と声を掛けられたら、担ぎ手が数人立候補で担ぎ柱(持ち手)に移動して、肩と首の間に柱を担ぎ入れます。

 

 持ち手の先端、及び殿(しんがり)にいる数人は「ほいっとぉ よいっとぉ」の掛け声とともに力の限り上下にゆすりながら足の裏で自分のお尻を蹴り上げるかのごとく勢いよくステップを踏みながら前進します。

 

 神輿の真ん中に近い部分の担ぎ手は、ひたすら振動に耐えながら出来る限り上下に揺らさないようにして前進します。

 

 そうする事によって支点からの振り子の要領で神輿の装飾である鈴やら金属が綺麗な音と共に踊るような動きを見せます。これを「練り」と言うそうです。

 

 ほいっとぉ よいっとぉ

 

 「さし」とは「さし上げる」の事です。

 

 「させ」と言われたら、担ぎ手はその場で制止してから、重量(バーベル)挙げの要領で肩から手に持ち替えて「亀岡の山田木材経営団地」のCMの様に全員で力を込めて神輿を高々と持ち上げます。

 

 そこから「練り」と同じように支点は我慢して、先端と殿で掛け声とともにこれまた上下に大きく揺さぶります。

 

 

 ほいっとぉ よいっとぉ。

 

 どちらもそうでうが、はっきり言ってかなりの体力と筋力を使います。

 

 ですのでとても長時間同じ人が担ぎ手をやっていられないので、周りにいる同行者は辛そうな人を見たら率先して交代を申し出ます。

 

 交代の仕方は、担ぎ手の肩を手で「ポンポン」と叩いてから、すぐに自分の身体をその人の前に回し肩を割り込みます。

 

 「ポンポン」と叩かれた人は、言わば「交代」の合図なので、交代者の肩が入った事を確認したら即座に神輿から離れます。

 

 要は、誰かに肩をたたかれない限り途中で抜ける事が許されないのです。

 

 

 

 ほいっとぉ よいっとぉ。

 

 特に「練り」の時はこの交代が非常に重要かつ有難く、すぐさま交代(助け)が入り「神輿は皆の協力する力によって掲げられている」と言う感じが受けられるので、連帯感が半端なく楽しいモノでした。

 

 一人でも力を抜くと皆に負担がかかり、その中に知らない人同士の無言の「助け合い」が多くあるので「One for  all. All for one.」そしていつもは出せない大声と掛け声でドンドン威勢も良くなってくるので高揚心もたまらなく、とても楽しかったです。

 

 ほいっとぉ よいっとぉ。

 

 途中、渋谷海道の六兵衛池公園を通り過ぎ西に数百メートル行ったあたりで「六所神社」の神輿とカチ合いになり「どちらが上手に練りさしできるか」のようなバトルになり、勢いで喧嘩になりそうなくらいの状態になりました。

 

 ここが山場らしく、見物客の方も多く居らっしゃいました。

 

 ほいっとぉ よいっとぉ。

 

 その後、西野から五条通を渡り南下してから数か所施設内でパフォーマンスを見せて夕方の4時半頃、無事に三之宮神社まで帰ってきました。

 

 最後の三ノ宮神社境内では帰還を労(ねぎら)ってくれる見物客が大勢いる中、出し尽くせる限りの力を持って延々とぐるぐる練り歩いたので終いにはヘトヘトになってました。

 

 その頃には雨も上がっていました。

 

 神主さんが巡行の無事を祝い、祝詞をあげて神様を神輿から社へ戻す儀式の際中足がガクガクブルブルしていましたが、何とも言えない充実感がありとても楽しかったです。

 

 

 その後帰ってから肩の激痛の原因を見てみると

 

 

 主に左肩で担いでいたのですが、座布団チョッキを着けていてもこんな感じ。今はパンパンに腫れ上がっています。

 

 知り合いは少なかったですが、担ぎ手になる度に多くなると思うのでこれからも休みが合えば毎年担いでいきたいと思いました。

 

 山科の神様、これからも宜しくお願いします。

 

 ・・・・とまあ、今回は綺麗にまとめてみましたがタイトル通りこちらは表編。言わば前哨戦です。

 

 神輿とはそんな素晴らしい事ばかりではないと言う事もお伝えしないといけないので、又お暇な方は後にアップされるであろう「ほいっとぉよいっとぉ~裏バージョン~」をご覧ください。

 

 

 続く

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2013.10.19

 景気をつけろ 塩まいておくれ
 ワッショイワッショイ
 ワッショイワッショイ
 ソーレ ソレソレ お祭りだ

 

 お祭りマンボ ~美空ひばり~より抜粋

 

 

 

 さあいよいよ明日になりました。今日はわっしょい斉藤です。

 

 流石と言いますかやはりと言いますか、雨男の名に恥じないような雲行きの怪しさを台風と共に連れて来てしまいましたが、無事を祈りつつ明日に控えて今晩は早めに寝たいと思いますワッショイ。

 

 ちなみに初めて「晒し(さらし)」を巻くのに当日失敗するのも嫌なので昨晩に一度練習してみましたワッショイ。

 

 只単にお腹に巻けばいいのかと思いきや、結構難しいモノなんですね「晒し」ってワショイ。

 

 巻いた事の無い方の為に簡単に説明しますと、

 

 ① まず縦幅30センチほどのさらしを半分に折り、返し(山の部分)が上に来るようにして胸の下あたりから巻き始める。

 

 ② 胸下を一回り「少しきついかな」位の強さで一周してから、縦に2~3センチずつ下にずらして巻いて行く。

 

 ③ 必ず背中の真ん中あたりで一度ねじって(ひっくり返して)丁度背骨の上あたりがきつくなるように「背中でねじってお腹は真っ直ぐ」と言う具合に巻き下げていく。

 

 ④ 腰のあたりを厚めに何重にも巻いて仕上げて最後は巻かれている間に先を入れて終了。この時不安なら安全ピンなどで止めても良い。

 

 と言う感じですショイ。

 

 この晒しが又、10メートルもあるモノなのでハッキリ言って一人ではかなり大変です。しかも巻いてからだと、屈んだり立ったりするのも一苦労という不自由さッショイ。

 

 で、巻きおわって一通り着替えた写真がコチラ。語尾の「ショイ」面倒なのでヤメ。

 

 

 

 妻にカメラマンをお願いしたのですが、5枚撮ってもらったところ見事に5枚ともピンボケで絶句してしまいましたが、最もマシな写真がこれです。

 

 抗議したところ「私に頼んだのがそもそも間違い」らしいです。そう。私がすべて悪い。

 

 でやむを得ず自分撮りしました。上半身だけですがコチラ。

 

 

 

 うぅん。こうやって改めて見てみると、もう立派な中年ですね。お母さんここまで育ててくれてありがとう。

 

 よし。これで服装&用意は取り敢えずOK。

 

 

 しかし今年の土砂降りに見舞われた四宮祭りにて、リュックから様々な便利アイテムを取り出し余りの準備の良さに見知らぬ人から「ドラえもんの再来」と言わしめた私からするとまだ足りない。

 

 何か足りないもの何か足りないモノ・・・

 

 そう考えていたところ「そうだ。肩の負担を少しでも軽くできる便利アイテムは無いモノか」

とのひらめきが舞い降りました。

 

 

 で、先ほど何とかして肩の傷みを解消できる案は無いモノか、「肩 神輿」でグーグルにて検索したところ全く予期せぬ恐ろしい画像が私の目に飛び込んできました。

 

 

 

 

 え何これ。ホンマにこんななんの。

 

 早くも私に台風28号より先に後悔30号の嵐が襲いかかります。

 

 しかし調べてみた所、座布団の切れ端や、タオル等を方に当てるといくらかは改善されるものの、摩擦が無くなって肩から滑り落ちやすくなり返って安定せず擦れてしまうらしいです。

 

 そして何よりも祭り好きの人たちから言わせると「邪道」らしいので歓迎されないとの事。

 

 肝心なのは前後の人と身長を合わせてから、一緒に掛け声をかけあい、腰の高さを揃え、リズムと呼吸を一つにすることが最も肩の負担を軽くさせる秘訣だ、との事でした。

 

 むむむ。出来るのかコレ。

 

 取りあえず下手な事は考えず今できる事を探して頑張ってみます。後は天気か、頼むから晴れてくれよ。

 

 よし気合入れて担ぐぞ。

 

 ・・・

 

 ん。

 

 スミマセンブログ〆る前に何かデビル斉藤が最後に一言言いたいそうです。

 

          ※過去ブログを参照下さい

 

 雨、降らないかなぁ。

 

 コレ。

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2013.10.17

 やましなすやましなさーやましねすと皆様。如何お過ごしでしょうか。

 

 お客様に「細いねぇ」と言われて「そんな事無いです。昔からスポーツ大好きで運動ばっかりしていて筋肉質だったんですよ」と謙遜しながら「何の運動してたの」との問いに「ドッチボール」と真顔で答える妻を嫁にもらった男斉藤です。

 

 今回は一寸歴史の勉強を兼ねてのブログです。

 

 皆様も御存じの事と思いますが今週末、山科の岩屋神社にて山科大明神のお祭りが開かれます。

 

 

 昌泰元年(寛平10年)(898年)から続いているこのお祭りは、昔は春に行われていたもののようですが、、寛正5年(1464)辺りから旧暦の9月9日、つまり現代の10月16日に開かれるようになりました。

 

 後に東京オリンピックが開かれた昭和39年より「体育の日」の10月10日が祝日となり、その日にお祭りをしていたそうですが、現在は10月の第3日曜日に開かれるようになったそうです。

 

 とっても長い歴史のあるお祭りなんですね。

 

 どうでもいいですが「体育の日」を打ち込んだ際「たいくのひ」と入力してしまい、変換候補に出てきませんでした。「たいいくのひ」が正解ですが、そんな風に言っている人が居たら直(ただ)ちに挙手をお願いします。

 

 そして今年、そんな山科大明神様のお祭りでの花形である「御神輿」の担ぎ手に何を血迷ったかオーキニー店主である私斉藤が立候補してしまいました。

 

 因みに「私」を打ち込んだ際は「わたくし」ではなく「わたし」でも変換できました。

 

 

 私の高校の頃からの友人である某十条通りの牛タン店主であるI原に誘われたのが去年の今頃の話。

 

 地域の同じような自営の経営者等が多く集まるこの「山科の祭り」に「永遠山科ラヴァー」であるオーキニー店主が参加しないのは不自然であると判断した私。

 

 「来年から喜んで参加させて貰うわ」と二つ返事で承諾したまでは良かったのですが、現在担ぎ手が全く足りていない状態らしくかなりピンチです。

 

 何故ピンチかと言うと、本来年齢によって神輿の役割が分かれているらしく、20~30代がみこしの担ぎ手、40代は子供みこしの手伝い、50代は担ぎ手を探すために奔走しながらみこしでは後ろを廿楽(つづら)歩き、60代~は孫と一緒に観覧するのが基本らしいです。

 

 みこしの担ぎ手は普段は2交代制位で担ぎ廻すそうなのですが、その2~30代の参加者がとんでもなく少ないらしいです。

 

 と言う事は英語で言うと、途中で肩に激痛が走って「Uwa mou akan」状態になっても「Nani iutennnen Mada gannbariyoshi」状態で、安易に、負けたり投げ出したり逃げ出したり信じ抜けなくなってしまってもKANさんも誰も助けてくれないと言う事です。それが一番大事。

 

 みこしの次の日、普段通り営業できるのかしら私・・・・

 

 心配になって来ちゃいましたが今更ジロー好きだよジロー状態です。

 

 因みに当日は朝6時15分より始まり、終わるのは5時前だそうです。

 

 途中6~7か所にて休憩が入るようですが、古くからこのみこしの担ぎ手をしている友人の話ではその都度お酒を振る舞われるそうなので、夕方ころには酔いと筋肉痛で訳が分かんなくなり、次の日は当然激しい腰痛と酷い二日酔い、そしてエグイ全身の激痛が渋谷の交差点の様にスクランブルされるそうです。

 

 しかしもうすでに祭りの為の衣装は購入してしまった私。後には引けない戻れない。

 

 一寸斜めっちゃいましたが、当日こんな格好で街を練り歩きます。足袋2480円腰パン3000円手甲1200円、さらし980円で計そこそこ値。

 

 今年から法被(はっぴ)から小物まで全て白で統一しないといけない決まりになったそうです。

 

 ご近所がコースではない方はご覧になられないかもしれませんが、お近くの方は決して見ないでくださいね。

 

 当日をいよいよ数日後に迎え、楽しさ半分恐怖半分で今からドキが胸胸していますが恐らくこれは加齢から来る動悸でしょう。

 

 全てはブログに写真をアップするため。命がけで頑張って来ます。

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