お久しぶりです斉藤です。ここの所バタバタしていてブログをマメに更新出来ずにいます。
今回は久しぶりに真面目なブログになります。
ここ数年お陰様でオーキニーは多くのお客様にご来店いただけるようになりました。
しかもご新規のお客様は御紹介の方がほとんどです。
最近ではご紹介のご紹介で、山科以外からオーキニーまでわざわざ足を運んでくださる方が増えました。本当にありがとうございます。
私はいつもそれらのお客様を施術させて頂くときに感謝と共に一種の罪悪感のようなものを感じていました。
罪悪感というより「申し訳ない気持ち」と言った感情です。
勿論その方々がオーキニーや私たちに対して、その価値を持ってくださっているからなのでしょうが、素直に言うと、わざわざ遠くまで時間やお金を余分に払って来て頂いている、しかもその日の予定をほぼ一日空けてまで毎月、と言う事が本当に申し訳なく思っていました。
そんな遠方からのお客様のお一人に兵庫県からご来店いただいている方がいらっしゃいます。
その方は兵庫の丹波、篠山(ささやま)の山奥でご夫婦でピザ屋さんを経営されています。
そのお客様のお店は丹波篠山でも超有名なピザ屋さんで、休日や週末などは1時間待ちは当たり前。混雑時には2時間以上待つ事もザラだと言う事でした。
何度かインターネットなどでそのお店の検索をかけてみてもそのどの記事にも大変評判がよいものばかりでした。
そんな繁盛店のご夫婦が、毎月お店(ピザ屋さん)がお休みの日に、わざわざご主人が篠山から車を飛ばして美容室の前まで遠路遥々送って下さっていたのです。
そんなお客様に「一度篠山のお店に食べに来てください」と声をかけて頂いていました。
何度か食べに行く計画を立てては予定が入り予定が入りで行けずにいたのですが、先日の日曜日に要約家族でお世話になりに行ってきました。
高速を利用してスムーズに流れていたため朝の9時半頃に出発してお店についたのは11時過ぎ。下道を利用したり高速が混んでいたら恐らく2時間はかかったことと思います。
高速を降りてから、途中車酔いで息子が車内でゲロってしまうほど山道が長く続きました。
ナビを頼りに店を探していると、山道の途中で雰囲気が明らかに違う開けた場所が見えました。
林を抜け見えてきた小さな手作り感あふれる建物。その横に辺りの風景にとても不似合いな位の台数の車が駐車されていました。
お店の入り口のアーチを潜りオシャレな中庭の奥に足を運ぶと待合室に溢れんばかりの入店を待つ人達が腰を掛けていました。
「天気が小雨やし空いていると思うから行こうか。」
そんな甘えた考えが恥ずかしくなるくらいの予想を超える繁盛ぶりでした。
程無くして奥様(お客様)が私たちを確認してくださり「よく来てくれたね。本当に有難う。」と素敵な笑顔で挨拶してくださいました。
待っている間に中庭や近くの池などで野生のカルガモやメダカなどを観察したり雰囲気を楽しんでいると、先に食事をされている他の方たちに運ばれてくる食べ物が目に入ってきます。
サラダやピザ、パスタに至るまで遠くから見ても分かるくらいに贅沢な色とりどりの食材とボリューム でした。
店内は満席でとても忙しそうな雰囲気の中、奥様をはじめとするホールスタッフの方々がテーブルに運んで来た料理を元気のよい声でとても丁寧に説明されていました。
聞いていて見ていてとても気持ちの良いものでした。
いつも奥様を送って下さっているご主人に挨拶をしようと探したのですが、厨房で一人忙しそうに一生懸命ピザを焼かれていたので邪魔になってはいけないと機会を待つことにしました。
しばらくしてテーブルに案内していただき、奥様といつものように気さくに会話を交わした後にスープやサラダを持ってきていただきました。
普段野菜をそれほど好きではない娘が、運ばれてきたサラダをビックリする位おいしそうに食べていました。
かぼちゃを食べない息子が、美味しいといって最後のスプーンを舐めるくらいかぼちゃスープに夢中でした。
いつも私の小皿に多めにサラダを取り分けてくれるはずの妻も自分の目の前にサラダの大皿を寄せて置いていました。
そしてメインのピザが運ばれ来て、その生地の薄さと具材の厚さ、そしてチーズの贅沢さに家族4人で驚きの声をあげました。
今まで私は「ピザ」は誰が作っても何処で食べても美味しいもの、だと思っていました。
違うんですね。間違っていました。
誰が作るか、どこで食べるか、そしてそれらを彩る付加価値によってこんなにも違う食べ物になるんだと言う事を知りました。
食べながら家族を他所に一人涙が出そうになりました。
美味しかったからと言う理由からではありません。残念ながらそんな素敵な性格は持ち合わせておりません。
お水のお替りや食器の片付けも、山科の居酒屋では感じたことがない絶妙なタイミングで声をかけてくださるスタッフさん達。
繁盛店だからと言ってテーブルやスペースをただ単に広げてしまうのではなく、目が行き届く範囲のキャパシティの中で接客をすることの大切さ。
一流ホテルや繁華街の一角にある有名店ではなく山奥でひっそりとオープンしているお店でホテルなみのおもてなしをされるなんて。
勿論商品や技術は確かなものでなくてはならないのですが、人は「モノ」や「場所」が重要ではなく「人」は「人」に引き付けられると言う事を改めて感じずにはいられませんでした。
ご挨拶がまだだったのでコーヒーを飲んでいる最中ずっと目が合わないか、とご主人の方を見ていたのですが、ご主人は一心不乱にピザを丁寧に焼いてはあげてを繰り返されていました。
その間も奥様は今どこで何をしているのか見なくても手に取るように解るくらいに各テーブルで元気に声を出されていました。
勝手な見方ですが、ご夫婦のその信頼関係も素晴らしいと思いました。
御勘定の際に要約ご主人に挨拶をさせて頂きました。
まだまだお忙しそうだったので、手を止めてはいけないと思い挨拶だけになってしまいましたが本当に美味しかったです。料金設定間違ってるんじゃないか、と思えるくらい大満足でした。
何かうまく言えませんが、間違いなく「本物」のご夫婦とお店だと実感しました。
もう一度今度は母や兄を連れて来よう、と帰りの道中妻と話をしていました。
私が泣きそうになったのは、そんな本物に選ばれてきていただけている自分やオーキニーに対して「何を情けないことを思っているのか」という感情からでした。
本物の人が選ぶものは本物だけ。
自分たちがやっていることは本物だと、もっと良い意味での自信を持ってやっていかなければいけないんだと。
昔、ある先生から言われた事を思い出しました。
斉藤さん。斉藤さんが選ぶのはどういう店。近くだから、安いから選ぶ店なの。
遠くても高くても行く人にはそういったお客様が自然と集まってくる。
逆に言うと近いから安いからばかり探していると、そういうお客様しか来なくなるよ。
だから自分がしたい店、やりたい事を自信を持ってやっていれば自然に自分が求めるお客様が来てくれるよ。
あなたのやっている事求めていることは全然間違っていない。もっと自信を持っていいんだよ。
覚えているつもりで心のどこかで忘れていました。
奥様(お客様)ご招待いただいて本当に本当にありがとうございました。
性格上自信を持つ事が大変困難だとは知っていますが、申し訳なく思う事が間違っていることに気が付きました。
ていうか申し訳無く思う余裕があるなら感謝の気持ちをもっと持て言う事やん。自分まだ余裕やんって話ですよね。
「こんにちは」には「こんにちは」。「おはよう」には「おはよう」。「ごめんなさい」には「ごめんなさい」。
そして「りんごはどうじゃ」には「ありがとう」。いや違った「ありがとう」には「ありがとう」。
オーキニーにご来店いただいているお客様たちが本当に素敵な方たちばかりなのは、自分たちも少しは素敵になれてこれているからかも知れません。
これからも素敵なお客様に出会えるために自分たちの素敵を磨いていきます。
目指すは、私がドイツに移住しても皆さんが飛行機に乗って来てくださるようなお店作りです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
久しぶりのアップで長々と失礼いたしました。
お久しぶりです斉藤です。ここの所バタバタしていてブログをマメに更新出来ずにいます。
今回は久しぶりに真面目なブログになります。
ここ数年お陰様でオーキニーは多くのお客様にご来店いただけるようになりました。
しかもご新規のお客様は御紹介の方がほとんどです。
最近ではご紹介のご紹介で、山科以外からオーキニーまでわざわざ足を運んでくださる方が増えました。本当にありがとうございます。
私はいつもそれらのお客様を施術させて頂くときに感謝と共に一種の罪悪感のようなものを感じていました。
罪悪感というより「申し訳ない気持ち」と言った感情です。
勿論その方々がオーキニーや私たちに対して、その価値を持ってくださっているからなのでしょうが、素直に言うと、わざわざ遠くまで時間やお金を余分に払って来て頂いている、しかもその日の予定をほぼ一日空けてまで毎月、と言う事が本当に申し訳なく思っていました。
そんな遠方からのお客様のお一人に兵庫県からご来店いただいている方がいらっしゃいます。
その方は兵庫の丹波、篠山(ささやま)の山奥でご夫婦でピザ屋さんを経営されています。
そのお客様のお店は丹波篠山でも超有名なピザ屋さんで、休日や週末などは1時間待ちは当たり前。混雑時には2時間以上待つ事もザラだと言う事でした。
何度かインターネットなどでそのお店の検索をかけてみてもそのどの記事にも大変評判がよいものばかりでした。
そんな繁盛店のご夫婦が、毎月お店(ピザ屋さん)がお休みの日に、わざわざご主人が篠山から車を飛ばして美容室の前まで遠路遥々送って下さっていたのです。
そんなお客様に「一度篠山のお店に食べに来てください」と声をかけて頂いていました。
何度か食べに行く計画を立てては予定が入り予定が入りで行けずにいたのですが、先日の日曜日に要約家族でお世話になりに行ってきました。
高速を利用してスムーズに流れていたため朝の9時半頃に出発してお店についたのは11時過ぎ。下道を利用したり高速が混んでいたら恐らく2時間はかかったことと思います。
高速を降りてから、途中車酔いで息子が車内でゲロってしまうほど山道が長く続きました。
ナビを頼りに店を探していると、山道の途中で雰囲気が明らかに違う開けた場所が見えました。
林を抜け見えてきた小さな手作り感あふれる建物。その横に辺りの風景にとても不似合いな位の台数の車が駐車されていました。
お店の入り口のアーチを潜りオシャレな中庭の奥に足を運ぶと待合室に溢れんばかりの入店を待つ人達が腰を掛けていました。
「天気が小雨やし空いていると思うから行こうか。」
そんな甘えた考えが恥ずかしくなるくらいの予想を超える繁盛ぶりでした。
程無くして奥様(お客様)が私たちを確認してくださり「よく来てくれたね。本当に有難う。」と素敵な笑顔で挨拶してくださいました。
待っている間に中庭や近くの池などで野生のカルガモやメダカなどを観察したり雰囲気を楽しんでいると、先に食事をされている他の方たちに運ばれてくる食べ物が目に入ってきます。
サラダやピザ、パスタに至るまで遠くから見ても分かるくらいに贅沢な色とりどりの食材とボリューム でした。
店内は満席でとても忙しそうな雰囲気の中、奥様をはじめとするホールスタッフの方々がテーブルに運んで来た料理を元気のよい声でとても丁寧に説明されていました。
聞いていて見ていてとても気持ちの良いものでした。
いつも奥様を送って下さっているご主人に挨拶をしようと探したのですが、厨房で一人忙しそうに一生懸命ピザを焼かれていたので邪魔になってはいけないと機会を待つことにしました。
しばらくしてテーブルに案内していただき、奥様といつものように気さくに会話を交わした後にスープやサラダを持ってきていただきました。
普段野菜をそれほど好きではない娘が、運ばれてきたサラダをビックリする位おいしそうに食べていました。
かぼちゃを食べない息子が、美味しいといって最後のスプーンを舐めるくらいかぼちゃスープに夢中でした。
いつも私の小皿に多めにサラダを取り分けてくれるはずの妻も自分の目の前にサラダの大皿を寄せて置いていました。
そしてメインのピザが運ばれ来て、その生地の薄さと具材の厚さ、そしてチーズの贅沢さに家族4人で驚きの声をあげました。
今まで私は「ピザ」は誰が作っても何処で食べても美味しいもの、だと思っていました。
違うんですね。間違っていました。
誰が作るか、どこで食べるか、そしてそれらを彩る付加価値によってこんなにも違う食べ物になるんだと言う事を知りました。
食べながら家族を他所に一人涙が出そうになりました。
美味しかったからと言う理由からではありません。残念ながらそんな素敵な性格は持ち合わせておりません。
お水のお替りや食器の片付けも、山科の居酒屋では感じたことがない絶妙なタイミングで声をかけてくださるスタッフさん達。
繁盛店だからと言ってテーブルやスペースをただ単に広げてしまうのではなく、目が行き届く範囲のキャパシティの中で接客をすることの大切さ。
一流ホテルや繁華街の一角にある有名店ではなく山奥でひっそりとオープンしているお店でホテルなみのおもてなしをされるなんて。
勿論商品や技術は確かなものでなくてはならないのですが、人は「モノ」や「場所」が重要ではなく「人」は「人」に引き付けられると言う事を改めて感じずにはいられませんでした。
ご挨拶がまだだったのでコーヒーを飲んでいる最中ずっと目が合わないか、とご主人の方を見ていたのですが、ご主人は一心不乱にピザを丁寧に焼いてはあげてを繰り返されていました。
その間も奥様は今どこで何をしているのか見なくても手に取るように解るくらいに各テーブルで元気に声を出されていました。
勝手な見方ですが、ご夫婦のその信頼関係も素晴らしいと思いました。
御勘定の際に要約ご主人に挨拶をさせて頂きました。
まだまだお忙しそうだったので、手を止めてはいけないと思い挨拶だけになってしまいましたが本当に美味しかったです。料金設定間違ってるんじゃないか、と思えるくらい大満足でした。
何かうまく言えませんが、間違いなく「本物」のご夫婦とお店だと実感しました。
もう一度今度は母や兄を連れて来よう、と帰りの道中妻と話をしていました。
私が泣きそうになったのは、そんな本物に選ばれてきていただけている自分やオーキニーに対して「何を情けないことを思っているのか」という感情からでした。
本物の人が選ぶものは本物だけ。
自分たちがやっていることは本物だと、もっと良い意味での自信を持ってやっていかなければいけないんだと。
昔、ある先生から言われた事を思い出しました。
斉藤さん。斉藤さんが選ぶのはどういう店。近くだから、安いから選ぶ店なの。
遠くても高くても行く人にはそういったお客様が自然と集まってくる。
逆に言うと近いから安いからばかり探していると、そういうお客様しか来なくなるよ。
だから自分がしたい店、やりたい事を自信を持ってやっていれば自然に自分が求めるお客様が来てくれるよ。
あなたのやっている事求めていることは全然間違っていない。もっと自信を持っていいんだよ。
覚えているつもりで心のどこかで忘れていました。
奥様(お客様)ご招待いただいて本当に本当にありがとうございました。
性格上自信を持つ事が大変困難だとは知っていますが、申し訳なく思う事が間違っていることに気が付きました。
ていうか申し訳無く思う余裕があるなら感謝の気持ちをもっと持て言う事やん。自分まだ余裕やんって話ですよね。
「こんにちは」には「こんにちは」。「おはよう」には「おはよう」。「ごめんなさい」には「ごめんなさい」。
そして「りんごはどうじゃ」には「ありがとう」。いや違った「ありがとう」には「ありがとう」。
オーキニーにご来店いただいているお客様たちが本当に素敵な方たちばかりなのは、自分たちも少しは素敵になれてこれているからかも知れません。
これからも素敵なお客様に出会えるために自分たちの素敵を磨いていきます。
目指すは、私がドイツに移住しても皆さんが飛行機に乗って来てくださるようなお店作りです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
久しぶりのアップで長々と失礼いたしました。