お赤飯と私

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2016.07.06

 「こちらのセットですがパンかライスかどちらになさいますか」

 

 「えっとパンで。」

 

 斉藤です。

 

 レストランでパンかライスどちらをセットにしてつけるのかを問われる事があります。

 

 因みに冒頭の会話は、家族でとあるレストランに行ったときに隣のテーブルで食事をしていた若いアベックの男性の口から発せられた言葉です。

 

 私はこの問いに対しての答えの一つである「パン」と言う選択肢を今までの人生の中で選んだことがありません。

 

 そしてこれからの人生でもその選択肢は選ばないと思います。

 

 いつも私個人の独断と偏見のブログで申し訳ございません。そんな私ですが今回も宜しければお付き合いください。

 

 学生の頃東野にあった「ジョイみのきち」というファミレスに部活の友達10数名で帰りに食べに行った時、この選択肢に対して1人「パン」と答えたI君は、その後仲間たちから「パン」と言うあだ名をつけられていました。

 

 卒業してからしばらくしてI君に再会したとき、I君は私にその当時の事を「本当はパンそれほど好きじゃなかった」と涙ながらにそっと教えてくれました。

 

 彼の人生を大きく変えてしまった選択肢である「男がセットメニューにパン」。

 

 いや。決していけないことはないのです。

 

 勿論個人の選択なんて自由ですし決まり事など何もなく、他人にそれを強要することなんて以ての外です。

 

 お陰様で私の場合は妻と結婚したことによってお弁当のおかずにパン。和食にパン。と言う選択をする人も世の中にいる事を知れました。

 

 そしてその「パン好きな妻」にまるで引き寄せられるかのように、今まで教えてもらえなかっただけで次々にパン好きを暴露するお客様たちが現れました。

 

 日本人って本当にパンが好きですよね。

 

 勿論私もパンは食べます。しかし私の中のデビル斉藤は「日本人の男性の約80%はパンを主食として余り好んで食べないのではないか」と勝手に思っています。

 

 私と言うか男性の胃の中ではパンはお菓子という位置づけなのではないかと偏った考えを持っています。

 

 そんな中、ある他の問題が浮上しました。

 

 先日の月曜日、妻と一緒にお墓参りに行きました。

 

 その道中某医療センターの近くに出来た、新しい和菓子屋さん兼レストランに寄りました。

 

 そのレストランは野菜を中心としたかなりオシャレで健康にこだわりのあるメニューが豊富なレストランでした。

 

 数あるメニューから夫婦でそれぞれ別のランチを注文したのですが、その際私がパンの他で唯一得意としない「あるモノ」がセットについてました。

 

 ランチのセットついていたのは定番の御飯ではなくお赤飯でした。

 

 お赤飯。

 

 なんと言うんでしょう。こう・・・私に対してはジャンルは御飯なのに(大変失礼しました)ちょっと甘くてモチっとしててバクバク食べれない食品。

 

 しかもカヤク御飯のような単品でオカズになるようなタケノコやゴボウではなく、存在は小さいのに味だけやたら甘みのアピール力が備わっている豆。

 

 ほか弁に入っていたら必ず最後まで端っこの小さい専用テリトリーに残ってしまう豆まで入っています。

 

 私にとっては塩をかけて唐牛(かろうじ)で食べられるレベルです。

 

 私は「野菜スパゲティーセット」を注文しました。

 

 味はそれはもう無茶苦茶美味しかったのですが、食べながらとあることを考えていました。

 

 この店で「パンかライス(お赤飯)どちらになさいますか。」とか聞かれたら果たして自分はどうするだろう。

 

 無論そのようなお店にそもそも入る勇気はないと思いますが、万が一知らずに入ったお店がこの2択を必要に迫るお店だったら。

 

 自分一人で抱えるには余りにも大きな問題だと思ったので、本日いらっしゃったお客様(男性)二人に尋ねてみました。

 

 偶然ですが御二人とも私と一緒でパンと赤飯はそれ程好きではない様子でした。

 

 お一人はさんざん悩んだ挙句「パンかな」と答えて下さったのですが、もう一方(ひとかた)は悩み過ぎてその後お帰りになられるまで会話が無くなってしまいました。これは接客業失格でした。

 

 私もこの二日間考えました。

 

 この二日間、私の頭の中では「カレー味のウンコかうんこ味のカレーどっちなら食べれるか」と言う小学生の時によく出てきた議題レベルと同じくらいの討論が繰り返されました。

 

 出した答えはうんこ味のカレーとパンでした。

 

 昔からご近所の方や親戚のおばさんに「いっぱい作ったからおすそ分け」と言う理由で夏の嵐のように突然食卓に現れることになるこのお赤飯という食べ物。

 

 正直「いっぱい作るなや」とずっと思ってました。

 

 頭文字に「お」が付くあたりきっと歴史ある神聖な食べ物なのだと思うので、用意されたら有り難く食べないといけないイメージだけはあるのですが食卓などで白ご飯の代わりに出てくると一気に食欲がうせてしまう自分が情けないです。

 

 コレもまた大勢の日本人、そして妻から見ればかなりの御馳走のようですが、私の人生には今のところそれ程必要のないものです。

 

 確か今でもどこかのコンビニでおにぎりの形をして売られていた姿を見た記憶がありますが、コンビニの店員さんと仲良くなれたら一度聞いてみたい「お赤飯おにぎりを男性で買われる方いらっしゃいますか」と。

 

 後日聞いてみたところ「沢山いるよ」と言われてしまいました。

 

 皆様の中でもお赤飯大好きな男性、又旦那さまや彼氏さんでお赤飯が大好きな人が大勢いる事と思います。

 

 学生の頃の「パン好き」を公言した友人の顔を思い出します。

 

 と言う事でI君に久しぶりにラインで同じ質問を聞いてみました。

 

 I君からの返信には「そんなん選択する位なら海外に移住する俺」という謎の文章の後、大泣きしてるパンダのスタンプが送られてきました。

 

 そこでここしばらくは知人や友人に聞いて回ってみました。

 

 お赤飯好きですか。と。

 

 結果、私の予想を翻し「普通に食べるし」「大好きです」と言う声の多かったこと多かったこと。

 

 むう。私も偏見を無くすように頑張ってまいりたいと思います。

 

 あ。例外でカレーパン、焼きそばパンはお菓子としてなら大好きですのでどうぞご遠慮なく差し入れに持ってきて下さいね。

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