じぞうぼん

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2026.06.22

 ビバやましなす。セニョール&セニョリータいかがお過ごしでしょうかオラ。

 

 先日父の日のプレゼントに息子からキャプテン翼(サッカー漫画)のTシャツをプレゼントされた男斉藤です。

 

 対ヨーロッパ対策としてドライブシュート頑張って練習します。頑張れ日本。

 

 お客様との会話の中でネタにしていますが、今年人生で初めてであろう町内会の役員をさせて頂いて居ます。

 

 私の住む町内は役員と役職が毎年決められており、転居してからすぐにコロナ騒動が数年続いて町内会活動もそれ程行っていなかったのですが、2年前から再開し始め昨年末に仲良くして下さっている同地域の奥様から「来年副会長と市政委員をお願いね」と早い段階から言われていました。

 

 やるなら全力がモットーの私。どうせなら精一杯やってみるか、と今年はお店の休みを覚悟の上積極的に参加しています。

 

 さて本題。

 

 昨年、私の住む「御廟野町」町内会で子供達の夏の風物詩である関西特有の文化「地蔵盆」が消滅の危機を迎えた事がありました。

 

 一度「地蔵盆で司会をしてくれる人がいないのでお願いできますか」と声を掛けられて手伝ったことがあるのですが、その日は大変日差しが強い一日で炎天下の下テントで日陰になっているとはいえ、扇風機2台ではとても足りない温度の中、大人も子供もフラフラになりながら危険な状態で地蔵盆を開催しました。

 

 夫婦共働きが当たり前になった昨今。大人たち(地域委員)の都合も付きにくく、町内会への加入世帯も毎年激減で予算が渇水。いくら伝統だとは言え子達の命の危険まで冒してまで果たして地蔵盆を開催するべきなのか、と言う議論が昨年の組長会議で行われたそうです。

 

 組長型の頑張りもあり、沢山の時間と労力を費やし何とか開催まで漕ぎ着け行われた昨年度の地蔵盆はとても盛況だったそうです。

 

 その中で組長の一人であった元教職員の男性が子供達のためにと、地蔵盆の物語を絵本タッチの小冊子にして作成。又自らの足で調べに回った「町内のおじぞうさんマップ」という資料を一緒に作り、地蔵盆会場で子供達に手渡した、と言う話を聞きました。

 

 まだ今期の町内会の活動が始まる前のタイミングでしたが、実際にその資料を知人より見せてもらい感動を覚えました。

 

 A4用紙を4つ折りにするとみひらきに出来る4ページの絵本はとても温かみのある素敵な内容の作品でした。

 

 その紙が当時どのようにして活用されたかはわかりませんが、大人である私でも知らなかったような地蔵盆にまつわる話が載っていた為、子供ではなく大人にこそ知識として知らせてあげたい内容ではないか。

 それと同時に子供達の為に時間を割いて素敵なイベントを企画された元教職員の方の志しを1年だけで過去のものにしてしまうのは非常に勿体ないと思いました。

 

 今の若い世代はペーパーレスが当たり前になり、紙や冊子そして本を大切に所持するという習慣を余り持っていませんし、家に帰った後に親たちに「こんなのもらったんだ」と言って子供から見せてもらいそれをじっくり見る親も少ないでしょう。

 しかしそれはあまりにも勿体ない話です。

 

 そこで私はこの「じぞうぼんの絵本」を使って紙芝居風の動画を作成する事を決意しました。

 

 デジタル的に保存がきく「動画での紙芝居」を作成して自分たちが担当する今年の地蔵盆会場でその動画を流せば、必然的に一緒に着いて来ている親たちにも作品を見てもらえるし、帰ってから「紙芝居を見た」と言ってくれる子供もいるのではないかと考えたのです。

 

 隙間時間を利用してチェックを繰り返し、何人かの知人に試作品を見てもらい、適切な表現かどうかのアドバイスを貰いつつ着工から2か月位で5分程の動画が完成しました。

 

 それを町内会役員(組長)の皆に主旨を説明してから試写会を行った所、大変好評をいただきました。

 

 組長会で承認を得そうだったので、元ネタである元教職員の男性に仲の良い役員の方にお願いして完成品を見せた所、喜んでもらえると思っていたのですが男性の反応は違いました。

 

 「上映はやめて欲しい」

 

 理由を聞いてもらったところ、その絵本は有名な作家の方の作品をベースにして作ったそうでした。

 

 よく見ると男性が作成して下さった絵本にも参照として作家の方の名前が書かれてあったのですがそれ程調べていなかったのでインターネットで作品を覗きに行きました。

 

 元ネタである作品の作者の御名前は作家の「いしいしんじ先生」でした。

 

 御存知ない方に説明をしておくと。京都出身で作家、随筆家として京都新聞等にもよく取り上げられており、昨年作品である「トリツカレ男」が映画化、又舞台「プラネタリウムのふたご」等多数の作品が現在でも多くのファンを魅了している大変有名な先生です。

 

 その先生の作品である「夏のじぞうぼん」の文章より一部内容を拝借して絵本を作られたので著作権に引っかかる可能性がある為、大々的に放映する事を拒まれたのです。

 

 本人が拒まれたのにこれ以上勝手に話を進めるわけにはいかないので、この企画は無かった事にしようとも思いました。

 

 ただ動画の出来が良かったのもありますが、それ以上にどのような形でも良いので製作者の元教諭男性の想いを繋げたいと、最後の悪あがきでダメもとで動いてみる事にしました。

 

 いしいしんじ先生に直接連絡を取ってみよう。

 

 という事で先生の事務所らしき住所を調べたりSNSを通じて一方的にはなりましたが、連絡先を入手して個人的なアカウントからメッセージを送りました。

 

 先生のファンである男性が一所懸命に作成された経緯。地域の伝統を次につなぎ子供達に夏の思い出を作ってあげる目的で使用する事。それらを文章で出来るだけ思いを込めて丁寧に説明をしました。

 

 それから1週間後に先生から返信が届きそこには以下のような内容が記載されていました。

 

 「光栄です。町内活動に役立つのであればどうぞごいかようにでもご使用ください。」

 

 即座に、感謝の言葉を作成した動画と共に送り返しました。

 

 何でもやってみる、諦めないって大切なんだなと思いました。

 

 その後先生からの返信はありませんでしたが、その旨町内会の組長会議にて報告をしました。皆とても喜んでいました。

 

 そして視聴に制限をかけてYouTubeにアップロードしました。

 

 一応先生には、決して収益目的ではない事を伝えたのですが、そもそもYouTubeで収益を上げる為には登録者数が1000を超えないといけない等の厳しい条件があるので到底収益には至らないと思いますが、この先も一般公開は致しません。

 

 ただ見てみたい、と言う声も多くいただきましたので、期間限定にはなりますがこちらのブログの文末のリンクからだけ視聴できるようにしようと思います。

 

 それは決して承認欲求からではなく、私が感動したように昨年の元教諭の男性が作成して下さった経緯と想い、又いしいしんじ先生の何とも穏やかな気持ちになる文面や世界観、それを快く許可して下さった想いも含めて私からブログ読者の皆様にお伝えしたい一心からになります。

 

 一応紹介させて頂くと、簡単な絵コンテを元にスキャナーで取り組んだのち制作AIを使用して音楽とナレーションを入れて作成しました。
 
 時期尚早な動画になりますが、本日より6月末までの間だけ制限を解除してご視聴いただけます。

 

 良かったら一度見てみてください。そしてこれを切っ掛けとしてご家庭でのお話のネタとしておじぞうさんの文化に触れて見て頂けると嬉しく思います。

 

 なんかメッチャ真面目なブログでごめんなさい。

 

 「じぞうぼん」御廟野町内会制作(クリックでYouTubeに移動します)
 
(※視聴期間6月30日(火)23:59まで)

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