やましなす、そしてやましなせ皆様。
皆様は、ご自身の旦那、もしくは父親について日頃どのような存在だと認識していらっしゃいますでしょうか。
男の懐は、決して図り切る事が出来ないドラえもんの四次元ポケット。
例えば綿棒と男の関係がそうであるように。
お風呂から上がってきたご主人(又は父親)が綿棒で耳を掃除している、そんな風景はどこの家庭でも見る事の出来る光景だと思います。
しかしその光景の裏に色々なドラマがある事をご存知でしょうか。
父もしくは夫には「家族には見られない影の努力」と言う行動が常日頃から多くあります。
今回はそんな男の影の努力を少しでも多くの女性陣の方に認識していただきたく思い、私のケースで一例としてご紹介したいと思います。
斉藤家は妻と子供達の寝る時間は毎晩21時半前後です。
私が家に帰る時間がいつも大体8時頃になるのですが、その時間には既に私以外の家族はお風呂と御飯を終えて歯を磨き始めています。
私が家に着き晩ご飯を食べてから晩酌をしていると皆「お休みなさい」と言う声と共にリビングを出ていきます。
なんとなく寂しいです。
しかし毎週金曜日の夜だけは、娘(小5)が「明日は学校がお休み」と言う事で少しだけ夜更かしをしてくれます。
ですので金曜の夜は私にとって少し嬉しい夜になっています。
ところが最近寝る前の洗濯が私の日課になり、あまり遅くまでのんびりしていると洗濯を干し終わるのに0時を回ってしまうので、娘が起きてくれている時間にお風呂に入るようになりました。
心優しい娘は自分が寝る前に私がお風呂に入っている際、必ず「お父さん先に寝るね。お休み」と挨拶をしにお風呂の扉を開けに来てくれました。
先週の金曜日、いつものように娘と少し遊んでからお風呂に入ると、先に入った息子が目一杯暴れたのか、湯船の水位がいつもより下がっていました。
それを見て、とあるアイデアが浮かびました。
お休みを言いに来た娘がお風呂を覗いた際、驚かせて笑かしてやろう。
「お父さんお休みってウッワ、お父さんおらへんやんどこいったん」。
簡単に説明すると、お風呂の蓋を占めて隠れん坊をする、と言うどこの家庭の父親でも行ってる些細な悪戯です。
「なんや隠れてたんやん。お父さんやっぱメッチャおもろいなうふふ。」
私の頭の中で描かれる完璧なシナリオ。
と言う事ですぐに挨拶に来てしまうといけないので、久しぶりにコンテスト並みのスピードで頭と体を洗い入浴しました。
肩まで湯船に浸かった後、そのままズズズっと体をずらして顔だけをデスマスクのようにお湯から浮かばせて、ウキウキでお風呂の蓋をその上に覆いかぶさりセット完了。
お湯の中に浸かった耳で、ガスが流れる音や微かに響く隣の部屋の生活音を聞きながら、もう少しこの事態を楽しみたくなりました。
娘が洗面所に入ってきたのを音で即座に確認して、お風呂の扉を開けるまでの数秒間をもドキドキしたい。
何とか片耳だけでもお風呂の外に出せないかと身体を左にひねってみました。
右耳がお湯の外に出て、近くの音がコーッとよく聞こえるようになりました。
しかしここで失敗に気付きます。
扉の方向の音を聞きやすく右耳を出した事で、顔が壁の方を向いていてしまっていました。これでは娘がお風呂の蓋を取ったときのビックリした顔を見れないでは無いか。
と言う事で物音を立てないようにゆっくりと体を逆の方向にひねって左耳を出してみました。
結果、良く聞こえてくるであろう周りの音ではなく、なんだか左耳の奥底でゴロゴロという音が聞こえてきました。
水侵入 in 耳。
扉とは逆の方に向けられた私のゴロゴロでは、生活音どころかガチャッさえも聞こえなくなる。
と言う事で止む無しに再び元の右耳を出すために体を傾けなおしました。
もうお分かりですよね。
そうする事で両耳がバランスよくゴロゴロなる事なんて誰でもわかる事。
愚かな私は両耳がゴロゴロした状態を耐え忍びながら「まだいける」「いやもうヤバイ」という葛藤と戦う事になりました。
許される事なら今すぐ一度開放されたい。片足立ちで頭傾けてコンコン叩きたい。
しかしそれでガチャッなんて展開になったら、すべてが水の泡と化す可能性も否めない。
全ては娘の笑顔のために。
アサヒスーパードライのキャッチフレーズに似た私の愛情が、ゴロゴロと真正面から向き合う事を私に決心させてくれました。
そんなこんなしているうちに気が付くと20分程が経過。
何となく息苦しくなってきました。
頭も逆上せ始めてきました。
限界を感じました。
しーちゃん(娘)ごめんなさい。
ゴロゴロに負けて湯船を出ました。
湯船から出て真っ先に片足立ちでトントンする私。
ボーッとした頭のままとりあえずバスタオルで簡単に水気を拭った後、リビングへの扉を開けて断腸の思いで娘の安否を確認してみました。
リビングには既に娘の姿は有りませんでした。
洗面所で寝るための身支度を済ませてリビングに戻り、テーブルの上に目をやると一枚の娘からの手紙が書置きされているのに気が付きました。
「お父さんお休み。お風呂長かったね。早く寝ないと明日お仕事頑張れないよ。」
私の心を温かくさせるはずの文面に、少し穴を開けられたのを感じてしまいました。
そしてその後、ティッシュボックスの下の引き出しから探し出した綿棒を使って耳を掃除しながら、洗濯が終わるのを待ちつつ残っていた焼酎を飲み干しました。
翌朝。リビングでは昨晩の出来事など何も知らない家族たちが起床して朝の挨拶を交わしていました。
「お父さんおはよう。昨日お風呂ゆっくり入れたやろ。ウチの手紙みてくれた。」
「お父さんおはよう。アオクンな。昨日カレー二杯お替りしてん。」
いつもと同じ変わらない時間が流れていました。
そんな中、妻があるモノを発見して声をあげました。
「あぁ。誰これ。テーブルの上の綿棒。もう。誰か知らないけど使ったらキチンとゴミ箱に捨ててくださぁい。」
何をコノ。
人の気も知らないで。というか使ったの誰か分かってるくせに。
横目で私をチラッと見ながら綿棒を即座にゴミ箱に捨てる妻を見て、昨日の夜の一連の壮大な物語の流れを言い訳しようとする私がいましたが、彼女にはきっと伝わらないと思い踏みとどまりました。
一所懸命だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり。
私は妻に犯人が誰かを知っている事も言わず、ズズッとコーヒーをすすりました。
いつかきっと妻もテーブルの上に置かれた捨てられていない綿棒を見ただけで「ああ。昨日ヒロミ頑張ってたんだな。」そう感じ取ってくれる日が来る事を信じながらズズゥとコーヒーをすすりました。
いつもより苦い味がしたコーヒーは、私の心に「そんな事で挫けるな」と精一杯香りで励まし、私にそれに答えられるよう成長する事の大切さを教えてくれました。
このブログを見ている皆様にお願いしたい事があります。
トイレの便器の便座が上に開けられっぱなしになっていたり、玄関の靴が揃っていなかったり、電動シェーバーの棚にコマかい剃り後のヒゲ屑が落ちていたり。
ご主人やお父さんが犯人であろう「主婦をイラっとさせるに十分に値する出来事」が、日常には数多く存在すると思います。
でもそんな時どうか海のように深い心で、その裏にある物語を感じ取ってあげてください。
ひょっとしたらそれらも家族を守るために「その犯人」が身を挺して行った勇気ある行動の結果の一つかもしれません。
どうかよろしくお願いいたします。
因みに「海」と言う漢字の中には「母」と言う文字が入っています。
昨晩夢の中でまたもや世界を大きな愛で救い枕を涙で濡らしてしまった男斉藤でした。
皆様今日も一日お疲れ様でした。
ここ最近、ブログに載せるべきネタがあるにはあったのですが、どれもオーキニーのお客様方に読んで頂くには相応しくないネタだったのでなんとなく久しぶりに家族の事を載せたいと思います。
4月の頭に滋賀県の「高取山」というオートキャンプ場でバンガローに家族+娘の友達と宿泊してきました。
何度か来ているところですが、アスレチックや広大な運動場、芝滑りやハイキングコース等幅広い遊びができて赤ちゃん連れの家族も多く利用している場所です。
バンガローの写真は有りませんがすぐ隣に夜でも利用できるバーベキューコンロとタープが設置されていて、バンガローもAC電源あり。室内にお風呂まで付いていて寝具、冷暖房完備で5人で1万円弱で宿泊できる良施設。
夜は持ってきたドイツゲーム等でゲーム大会をしました。
二日目の朝に場内の施設である「クラフト工房」にて木の廃材を利用して、各自の思う工作品を作らせていただきました。
まだ少し肌寒かったせいか午前一番の私たちの貸し切り状態の工房。
まず廃材を探すところから始めます。
「今日は他にお客さんいないから好きなだけ時間かけていいよ」とオジサンから言われてじっくり腰を据えて制作に取り掛かる皆の衆。
私は息子の工作を手伝っていたので作品を作る事は出来なかったのですが、妻も娘もとても喜んで一心不乱に作品作りを楽しんでいました。
息子の作品。動物園だそうです。
娘の作品。写真立てを作りました。
一応妻の作品。玄関に飾られています。
皆バーベキューや帰りに寄った温泉よりこのクラフト工房が面白かったそうです。
「あ。この人達が家族で良かったな」と心から思える良い休日を過ごせました。
こんな感じで偶にはくだらないブログだけではないところを見せておく常套手段も知っている男、と言う事を皆様忘れないでくださいね。
妻に内緒で購入したニンテンドースイッチが来週の日曜日に届くのですが、彼女に怒られないように自然且つ緩やかにリビングに設置する為にはどう行動すればいいか悩んでいる男斉藤ででした。
やましなす皆様ご無沙汰でーないとフィーバーです。
斉藤ですが、ちょっと急を要することがあります。
「替え歌」という有名な嘉門達夫さんが確立させた素晴らしいジャンルがあります。
替え歌とは、読んで字のごとく歌の歌詞を変えて歌う事です。
例えば有名な歌で40~50年代の方たちに流行ったであろう「瀬戸の花嫁」。
普通の歌詞だと
瀬戸は日暮れて夕波小波あなたの島へお嫁に行くの
ですが、替え歌になると
瀬戸ワンタン日暮れ天丼ゆうなみこな味噌ラーメンあなたの島エビフライお嫁にゆくのりたま
と言った歌になります。
60~70年代だとレインボーマンのインドの山奥電電虫カタツムリあたりでしょうか。
そんな中、私の周りで小学生の頃流行りまくっていた替え歌がありました。
先日友達と話をしていてそんな話で盛り上がり「これは使える」と思って一念発起して多数のお客様方に投げかけてみたのですが誰一人その替え歌を知らない、初耳と言われてしまい困っています。
その歌はABCの歌、又はきらきら星の変え歌。
きぃらぁきぃらぁひぃかぁるぅ(AぇBぃCぃDぃEぃFっGぃ)の例の歌ですが、この有名な変え歌であろう「毛が生える海岸」の歌を誰も知らないのです。
急を要すると言った割には説明が長くなってしまいましたが、「私も知ってるよ」という方がいらっしゃったら是非教えてください。
一応こちらに歌の歌詞を載せておきます。
「毛が生える海岸」(ABCの替え歌)
ABCD海岸でぇ カァニ(蟹)にチン〇を挟まれたぁ
いったた(痛た)いったたいったったぁ 放すもぉのかソーセージィ
赤チン塗っても治らないぃ 黒チン塗ったら毛が生えたぁ BOW
いぃや絶対知ってる人はいるはず。
因みに瀬戸の花嫁の続きは、「若いトンカツ 誰もがんもどき 心配するけれドーナッツ 愛があるからっきょう 大丈夫な海苔巻き」。
大丈ぉ夫ぅな、の後に一拍置いてから「ん海苔巻き」です。
やましなす皆様いかがお過ごしでしょうか。
「斉藤さんのお尻って形良いし弾力ありそうですね」と言われたので「触ってみますか」と言って触ってもらい、その後微妙な顔をされてしまった男斉藤です。
ええ全盛期より垂れ下がりましたが何か。
以前こちらのブログにてペヤングから発売された期間限定の「ペヤングパクチー焼きそば」を食べた、という話を紹介したことがありました。
その際、色々なお客様方から「私も食べてみた」と言う報告を頂いたのですが、結構な数の方から「ミッション成功」「私は真のキリシタン」という声を聞かせて頂きました。
なんだか小学校の頃、ユリゲラーのテレビ番組を見た後にスプーンを曲げれた友達たちの事を思い出して悔しくなりました。
そんな中、成功者のお客様からある情報を頂きました。
「斉藤さん、ペヤング納豆焼きそば。もう食べましたよね。」
聞いた瞬間、私の閉ざされた心に一筋の光が指しました。
しかもお客様情報によると「全然食べれる味」と言う事だったので、曲げれなかった私にもチャンスがやってきたのだと思いました。
私にとってパクチーはカシオのGショック的スプーン過ぎましたが、納豆ならビレバン(ビレッジバンガード)の店頭に売ってる408円の腕時計的スプーンなはずであろう。
これは曲げれる見ていろユリゲラー。
そんな中、別のお客様情報から御陵交番の近くのセブンイレブンでその「納豆焼きそば」が売っていたという情報を教えて頂きました。
早速お客様の施術の合間を縫って買いに行きました。
流石にパクチーで懲りていたので、家に帰ってから食べてみようと思っていたのですが情報提供者であるお客様から頻(しき)りに「感想を聞かせて欲しい」と言われました。
私はお客様の仕上げをしないといけなかったので、とりあえず太郎君に食べてみてもらおうと思い、勝手に封を開けてカヤクにお湯を注ぎ用意を済ませ、彼の弁当箱の横にセットしておき、無理やりお昼ご飯に行ってもらいました。
私はブローをしながら彼が裏で美味しそうに納豆焼きそばを食べている光景を思い浮かべていました。
ブローをしているとかすかに茹でた即席めんの匂いがしてきました。
ブローが終わりかけた頃、裏から食事を終えた太郎君が出てきました。
どうだったか聞こうとすると私より先に彼は「かなりきつかったです。」と苦しそうな表情で訴えかけてきました。
感想を聞きたいという逸る気持ちを抑えながら、ブローを終えて休憩を取りに裏へ行くと、テーブルの上に食べかけのカップ麺が置かれていました。
何やら見た事のある風景これはデジャヴか。
ていうか「きつかったです」って全然食べてへんやんケ。
私に対して太郎君は続けざま「パワハラかと思いました。」と悲しげに言葉をつけたしてきました。
言うにはどうやら湯気と共に納豆の匂いが鼻に入ってきて、花粉症によりフィルターが超繊細になっている彼の鼻には余りにも残酷すぎる試練だったそうです。
根性が足りんと彼にブツブツ言いながら、とりあえずサランラップをほどく私。
剥がされていくラップにデローンと納豆菌の糸が伸びます。
ラップが半分ほど空いた瞬間、私の鼻の中に何やら嗅いだことのあるバッドスメルが飛び込んできました。
取りあえず一口食べてみました。
先に言っておきますが、私は納豆が結構好きな人です。
ペヤング納豆焼きそば。
なんでしょう。麺をすすると唇のとんがった部分ににヌルヌルしたものが必要以上にへばりついてきてもう。
ペヤングの焼きそばのソースを薄くして納豆と一緒に食べてる感じ。
ほのかに残っている温もりが湯気と共に懐かしい匂いとなって頭の中を刺激してきます。
この匂いは5月下旬の雨降りの時の私の靴下の匂いか。
まだ薄生地の靴下にするにはやや早く、それでいて梅雨時程は湿気っていない状態の中、履いてみたら結構蒸れてしまった、的なあの匂い。
横で太郎君が「どうですか。結構きついですよネ。」としきりに私の顔色をうかがってきました。
人は守るモノが出来た時、人に指針を示そうとした時に又前進できる生き物である。
私は私の中で消え入りそうになっていた希望と言う名の線香花火を、隙間風が入ってこないように即座にウンチ座りの体制に切り替え再び輝かせてから、彼にこう言ってやりました。
「全然大丈夫。確かに納豆やな。」
驚く彼。と横で心配そうな妻。
そのまま30秒足らずで残っている麵を全て平らげてしまいました。
太郎氏「うっわ。マジすか。で、どうでした広観さん的には結構行ける感じでしたか。」
遠回しに私に食レポを求める太郎君。ここは叱るところかボケるところか。
いつも太郎君には「この人は一味違う美容師だ」と思われるように言葉を慎重に選びながら、大人の出来る男を演出している私。
私の中でも今季一番の緊急会議が開かれ、その後私の口から出てきた言葉は
「焼きそばと納豆、なんだろう別々の方が美味しい感じ。」
我ながらチンケな言葉。
因みにこの納豆焼きそばを教えて下さったお客様は、納豆のパンチが足りないであろうと予測して、この商品の他に普通に納豆を購入して、それを混ぜてナットゥー感を倍加させてから食したそうでした。
真似して納豆を別で買わなくて良かったと心底思いました。
恐るべしユリゲラー。いやペヤングか。
とりあえず私は今回は負けなかったと思います。
食後、酸っぱめのレモンティを口に含み、飲み込む前に口内で無意識にグチュグチュしてナットゥー感を無きものとしている鏡の中の自分を見て何だか残念な気持ちになりました。
ペヤングさんちょっといいですか。
チャレンジ精神は大事です。私も新しい試みをする姿勢を常に持っているので気持ちは分かります。
日本には私以外でも義務感にかられて何かに取り付かれレジに焼きそばを運んでしまう人が多くいてはると思います。
今ある定番の商品をより深めて高めて頑張って行って欲しいと思います。
おはようございます。キューキュータマタマ、タマタマキューキュー。
斉藤です。
以前にもこちらのブログで子供向きの特撮番組で「ゴレンジャー」の流れのあるヒーローを紹介したことがあると思います。
その時は「動物戦隊ジュウオウジャー」でした。
日曜日の7時半からのテレビで「スーパーヒーロータイム」という親の財布に非常にやさしくない時間が始まり、我が家のせがれもその時間を十分に満喫しています。
そんな中、ジュウオウジャーの放送サイクルが終わり、現在又新しい戦隊モノの新番組が始まりました。
宇宙戦隊キュウレンジャー。
この「その名の通りヒーローが9人いる」戦隊ですが、モチーフを「星座」に見立てたヒーローが9人。
獅子、狼、サソリ、天秤、etcと色々あるわけです。
そんな中、主人公である赤色が担当する星座がしし座、通称「獅子レッド」です。
先日の日曜日の朝、いつものように息子に叩き起こされ、リビングでそのキュウレンジャーを見ていた時の出来事です。
この番組、毎回新しい星座(キャラクター)が清水の次郎長一家のようにドンドン仲間になっていく訳なのですが、今回登場したのがペガサス座。
何故か関西弁でしゃべるペガさんというペガサスの玉のようなものが出てきました。
私と息子がコタツに入りテレビを見ていて、妻が後ろのキッチンでパンを焼いていました。
彼女は自分の興味のないテレビ番組は全く見ない性格なので、当然今までのジュウオウジャーや仮面ライダーゴーストも設定やキャラクター等知ろうともしない性格。
その彼女がテレビで暴れまくっている「キュウレンジャー」に目をやり、不意にこう呟(つぶや)きました。
妻「へぇ。主人公の赤色、しし座なんだ。」
別に大した意味はないと思い、放っておいたのですが、その後テレビの物語が動き出しました。
主人公の獅子レッドがペガサスの玉である「ペガさん」と融合を初めて「ペガサス獅子レッド」というなんだか私が小学生の頃ジャポニカ学酋長に落書きで書いていたようなクオリティがあまり高くない格好のヒーローに変身しました。
そのどう見ても聖闘士星矢のペガサスのクロスにしか見えない主人公を見て、ガッツリ見ていた妻が大声を出しました。
妻「あっ。ほら見て。お母さんとお父さんが合体した。」
ビックリして息子と二人で妻の方向に顔を向けました。
妻「すごーい。絶対強いよ。」
不思議がり疑問を投げかける息子に妻が自慢げに話を始めました。
妻「だってね。お母さん8月生まれでしし座でしょ。お父さんはペガサスだからお母さんにお父さんが合体したんだよ。わかる。」
突っ込みを入れてはいけない雰囲気になっているリビングのさおりレッドを無視してテレビを見る事にしたのですが、そのまま妻の頭の中のエヴァンゲリオンが暴走開始。
妻「そっか。やっぱりしし座は主人公だよねウンウン。というかペガサスが付いたら無敵じゃん。ねえこれ、これから絶対超強くなるよ。絶対負けないから。」
その後何やら怪物との戦いで何故か練習したダンスで勝利するという意味不明な展開を迎えるキュウレンジャー達。
妻「ほら強い。やっぱりお母さんとお父さんが一緒だと無敵だね。お母さん何でもわかっちゃう。」
・・・・・
一体朝から何を言っとるんだコイツは。
言い忘れていましたが、私はペガサス座ではなくてんびん座。ですが動物占いがペガサスなのでその事を言っているんだと思いますが、兎に角彼女は自分の予想通りにペガサスシシレッドが怪獣をやっつけた事に誇りを感じているようでした。
その後エンディングの歌で、子供に受ける事だけを考えて作られたであろう「キューキュータマタマ」(くやしいが覚えやすい歌)がいつものように流れ、番組が終わる事を視聴者に告げます。
後ろのキッチンから妻の鼻歌が聞こえてきました。
ふんふん(キューキュー)ふふふふ(タマタマ)ふふふふ(タマタマ)ふんふん(キューキュー)。
嬉しそうなATフィールド全開の彼女の顔を見て何だか不安な気持ちになる私。
その晩、そんな出来事があったと言う事を忘れて、友人家族と中国料理ちゅんに晩御飯を食べに出掛けました。
円卓に座り、軽く会話を交わしていると私の友人が息子に「今日は何してたの」と聞いてきたその時です。
息子が笑顔でこう言いました。
息子「今日はな、アオクン朝にな、お母さんとお父さんが合体したの見てん。」
おい。
その後「ほんでメッチャカッコよかってん」と息子が付け加えてくれたので大事には至りませんでしたが、久しぶりにひっくり返りそうになりました。
まあ間違えてないアオクン。むしろ君は全然悪くない。
と言う事でなぁ、教育のためにもなぁ、少し慎重に言葉を選んでくれやさおりレッドはんよぉ。
寝不足のペガさんより。