やましなす皆様。ご機嫌いかがでしょうか。
少し時間が経ってしまいましたが10月の15日(日)に開催された、三之宮の氏子祭りでの神輿担ぎが今年も無事に終了しました。
今年の御神輿巡行はかなりの大雨の中、執(と)り行われたのですが、大きな気付きがありました。
御神輿を担がせて頂けるようになってから4年目になるのですが、本当についこの間まで、解った様な口で偉そうにこう言ってました。
One for All.
1t程の重さの御神輿を大体30人前後で担ぐのですが、勿論一人でも手を抜くと周りへの負担が大きくなります。
声を掛け合い助け合い、一人一人の力が合わさって初めて御神輿を巡行できる。私の中でその事を「ワンフォオール」と言っていました。
今回、土砂降りの雨の中を巡行しました。
恥ずかしい話ですが体調管理をおろそかにしてしまい、発熱、腰痛、そして首を寝違えていた為、いつもなら同級生や他の氏子さんたちとお酒を飲んで話をして、笑いの絶えない楽しい道中も、寒さとの戦いで殆ど黙って歩いていました。
御神輿を担いでいると肩や首は痛くなりますが、体も温まり担ぐことだけに集中する事が出来るので何とも思わなかったのですが、無理をする事が出来ない状況だったので、周りを見る時間があり今まで見えなかったものを色々と感じれる事が出来ました。
私個人の感想ですが、今まで氏子の一人として担いでいるモノの主観としては担ぐことに対して「神様の役にたちたい」「頑張っている人と交代して助けてあげたい」そして「頑張って担いでいる自分に優越感を感じたい」「何より目立ちたい」という感情がありました。
そのような感情が交差して祭りとは「私たち担ぎ手が主役」という気持ちが強くありました。
御神輿の巡行は山科の東野から西野にかけて大きなコースを巡るのですが、その間にオーキニーのお客さまの営業されているお店、住んでいらっしゃる町内を抜けていきます。
その中には奉納品や奉納金を用意してくださっているお客様方も多くいらっしゃいます。
そしてお家やお店の玄関まで奉納品を用意して出て来てくださっている方々は、神様に対して失礼にあたるのか、雨の中傘をささずに御神輿が到着する前に準備して待っていてくださっているのです。
御神輿が再び巡行していく際、振り返ると、雨の雫がついて滲(にじ)んだ両肩を小刻みに震わせ、寒さで手をこすり合わせながら神輿を見送る姿が見えました。
町内会で神輿の到着に合わせてテントの中で待機しながら、私達氏子に接待をしてくださっている係の方、その中にもお客様の姿がありました。
改めてお礼のご挨拶をしようとその方の姿を目で追ってみましたが、とても忙しそうに働いていらっしゃるので私に気が付かれていませんでした。
その方は確か足が不自由で冷え性だった記憶がありました。
雨の中、接待で私達にお茶菓子を運んでくださる奥様。その傍(かたわ)らにはその方のお子様であろう4歳前後の子供が合羽を着て前髪を雨で濡らしながら一生懸命飲み物を運んでくれていました。
その方は確か、日曜祝日も仕事が入っていて休みがないと先日言われていた記憶がありました。
渋谷街道でパフォーマンスを行った際、歩道でオーキニーのお客様を数人見かけました。
傘を差すと周りに邪魔になるからなのか、雨で色が変わったパーカーの帽子の縁を両手で持ちながら「寒いのにご苦労様です」と笑顔で労ってくださいました。
とんでもないです。皆様こそご苦労様です本当にありがとうございます。
いつも通っている通勤途中の道のりで、祭りの前日、渋谷街道の一角や山科団地の下で小雨降る中、遅い時間まで準備をして下さっている姿を見かけました。
氏子さんや役員さんの為に前日から準備をして早朝から大忙しでパンを焼いてくださっているであろう小川パンの皆様。
無償で人数分のお弁当を用意してくださっているハッピーテラダの店長始め職員の皆様。
その他にも饅頭を用意してくださっていたり、生ビールの手配をしてくださったり、米を炊いてくださったり、準備や変更確認等、実に大変な事だと思います。
悪天候の中。オーキニーのお客様に限った話ではなく、その場にいる方それぞれに一所懸命祭りを盛り上げてくれています。
自分(自分達)の事ばかり見ようとすると、周りが見えなくなる。
周りを見るように努力をすると、自分(自分達)が見えてくる。
御神輿の巡行を円滑にするため、御神輿を担ぐ氏子さんたちが疲れないようにするため。本当に多くの周りの方たちが支えてくれています。
御神輿の声が聞こえている間、外に出る事が出来ず家の中でずっと神輿の巡行の無事をお祈りをされている身体の不自由な方や、仕事や用事で山科に滞在する事が出来ずに遠くから応援してくださっている方もいらっしゃると思います。
喪中なのに奉納品だけ玄関に出しておいて下さっている方も多くみられました。
One for all.
本当の意味でのワンフォーオール。
一人一人が主役です。
担ぎ手も観客もスタッフの方も。山科にお住まいの方が皆それぞれに一生懸命1つの事に対して協力してくれているのだと思いました。
私は今までブログの中で「山科の神様ありがとうございます。」そう言った言葉をよく使ってきました。
そんな事を書きながらも、勿論山科の神様を実際に見た事は在りませんし、何となくでも感じれた事も正直在りません。
担ぎ手としてはいけない事かも知れませんが、神様神様言いながら果たして自分がどれだけ信じているのかも、疑わしい所でした。
神様の存在。それは見方を変えると人に感謝する心を持っているか、という事だと私は思いました。
「神」は「示」に「申」と書きます。
調べてみると「神」と言う漢字についてこう書かれていました。
「示(しめすへん)」は神や祭りにかかわる事を表すが、「申」は「さる」と呼ぶのではなく「シン」と呼び、漢字の「申」は「雷」の原字で、元々「稲妻(いなずま)を表した象形文字である。
「雷(シン)」は昔人々から恐れられ、神が鳴らすものとされ「神鳴り」とも書かれた。これがかみなりの語源である。
つまり昔から形の無いものだったようです。
この「示編(しめすへん)」を「人偏(にんべん)」変えると「伸」(伸びる)と言う文字になります。
きっと形の無い「示」という存在を、形がある「人」に変換する事が出来るようになると、人として「伸びる」事が出来るのだと思いました。
何だか難しい話になりましたが、こうやって氏子にならなければこのような考えにはならなかったと思いますし、大切さを学ぶ事も無かったかもしれません。
担いでいない時でももっと大きな声で、町中に響くくらいに掛け声をかけないといけないと思いました。
来年又参加していただく際には、そう言った支えて下さっている方達を中心に沢山写真に撮ったりしたいと思いました。
まだまだ人として未熟で、伸び悩むところが本当に多くありますが、来年も氏子として恥ずかしくないような成長が出来ているように、又一年間頑張りたいと思います。
皆様本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
お疲れ様です。タイピングのブラインドタッチはソースネクストと言う会社が作った「特打」で覚えた男斉藤です。
以前、お客様方にお配りしているオーキニー通信にて我が家の娘の「書」の写真を載せたのですが、その際かなりのお客様から反響をいただきました。
今回はチョットその辺を掘り下げてささやかに娘自慢をしたいと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、私の母親は書道家です。
上の書は先日私がネットで言葉を見つけて、無理を言って書いて作って頂いた母親の作品です。お店に飾ってあります。
小学3年生の頃、書初めの宿題で母親に「集中力が足りない」と言う理由から5時間正座させられ、ブチ切れてしまった私はささやかな抵抗として与えられた中くらいの大きさの「筆」ではなく「サインペン(細字)」で文字をレタリングしてから中を塗りつぶし、作品を見た母親は泣き崩れ、それ以来私の書に関しての期待を全て捨ててくれるようになりました。
時は過ぎ、私に娘が出来て見込みアリと思った母は、私に注ぐはずだった分のありったけの情熱をぶつけ、娘は小学2年生にして初段、4年生で5段と言う段位を取得するまでになりました。
上の作品は先日私の娘が小学校の先生のためにチャチャっと書いて作った作品です。
私も美容を目指さず、素直に母親の言う事を聞いてしっかりと筆をとっていればこうなっていたと思いますが、もう今更次郎好きだよ次郎状態。
と言う事で素直に負けを認め、私は私にしか出来ない事をこれからも頑張って行きたいと思います。
因みに上の文字は、適当になんとなくそれっぽく見えるように、コリもせずレタリングしてチャチャっと書いた私の作品。
成長する人しない人。お母ちゃんごめんなさい。
お疲れ様です。息子がポケットモンスター(略してポケモン)と言うゲームやキャラクターにはまり、朝からコタツの上で楽しそうにそのポケモンのカードを並べては手に持ち、並べては手に持ちを繰り返しているので、その息子の笑顔を見ながら、もっと喜ばせるためにはどうしたらいいものか、と頭をひねり計画を立て、妻に内緒でヤフオクで1枚200円のカードに1201円もの価格で入札してからはや3日。落札に競り勝った男斉藤です。
1201円の「1円」を読み切ったのが勝因。
前回のブログの文末の辺りに「飲み代をおごる」と書いたことに対して、先日とあるお客様からメールを頂きました。
「今回のキャンペーンで斉藤さんが飲みに連れて行って下さるとすれば、何処に連れて行ってくださいますか。」
すみませんでした。言葉が足りませんでした。
前回のブログは公式なキャンペーンでも何でもなかったのですが、その気にさせてしまった方が出てきたという、まさかな非常事態になりました。
ちょっと話が変わりますが、私が学生の頃に好きだった映画で「ビーバップハイスクール」という作品があったのですが、その映画の主人公が言ったセリフで一つ気に入っているものがあります。
「吐いた唾、飲まんとけよコラ」
これは「男たる者一度口から出した言葉は訂正するな」という、世間で言う所の頑固者、コマッタちゃん、石頭などの分類に含まれる性格の持ち主が好んで良く使用する格言です。
以前、お客様の待ち時間の退屈を凌ぐアイテムとして、お店で知恵の輪を購入してお客様にカット中「帰るまでに外したらカット料金を無料にします」というな提案を冗談で良くしてました。
まさか外せる人はいないであろう。そう思っていたのですが、ある小学生のお子様が見事に知恵の輪を外してしまい「大人って汚い」と思われる事を恐れ、唾を飲むわけには行かずにカット料金を貰わずに帰してしまい、その結果後日その子供のお母様がご丁寧にカット料金以上のお茶菓子を持って来てくださったという過去があります。
あの時のバウムクウヘンの味は格別でした。
と言う事で。
ええ勿論おごりますとも。
お店は山科一と称されている同級生の焼肉屋さんを予定しております。
予約しておかないと開店と同時に無くなってしまう上タン塩やゲタカルビもつけちゃいましょう。
と言う事で皆様最後になりましたが、余り色々な事に反応しすぎない方が良い時もありますので、その辺を踏まえた上でよろしくお願いします。
画像は「吐いた唾のまんとけよ」を使うには最高のシチュエーションのビーバップハイスクールの映画の1場面です。
何気にこのヘアスタイルが来年辺り来るかも知れません。
やましなす皆様。レキシ大好き斉藤です。
難しい。実に難しいです。
きっかけはお客様(平成生まれ)との「コンビニエンスストアの中でどこのおにぎりが一番おいしいか」という他愛もない会話でした。
突然ですがこのブログを見て下さっている皆様にお聞きしたい事があります。
近くて便利。いい気分。これらの文字が当てはまるコンビニエンスストアと言えば何でしょうか。
。。
そう。そうですそれしかありませんよね。そしてそれを略して「ちょっとそこの○○まで行ってくるわ」と言ってみてください。
話を戻しますが、お客様とのおにぎりのくだりから私が出した答えにその略式言語を使用した所、お客様から
「はぁ。なんですかそれ。」
と言われました。
その問いに答えた後、それでも不思議そうな顔をしているお客様に逆に尋ねたところ、こう言われました。
「えっ。普通セブイレでしょう。」
セブイレて。
勿論皆様は私と一緒で「セブン」と答えたと思いますので大丈夫なのですが、何やそれって話ですよね。
しばらく論争が続きました。
学生さんたちが好きなテレビゲームでスポーツのサッカーをするゲームで「ウイニングイレブン」というのがあってそれを略して「ウイイレ」と呼んでいるそうなのですがそれなら全然わかります。しかしセブンイレブンをわざわざセブイレと呼ぶのって、ほとんど「ン」しか消えてない。
あ。遅くなりましたがコンビニとはセブンイレブンの事です。
最近の若い方たちのオシャレの定義が分からない。
いつの時代であっても言葉を略す事は、不思議と必ず行われる文化だと思います。
私も今は無きampmをアンポンと言って無理やり流行らせようとして失敗に終わった過去があるので、気持ちはわかります。しかしセブイレを許すのであればアンポンだって行けていたはずです。
何か努力が足りないのでは無いでしょうか。
サマーソニックをサマソニと呼ぶ事にも疑問でしたが、どうせ略すならもっと頭をひねって万人が「うぉぉそれは分かるわ」と言ってくれる言葉、もしくは「なるほどそうくるか」をいう言葉に略するのはいかがかしら。
ワンピースをワンピと呼ぶのが許されるのならハイヒールは何。サマソニも同じくパナソニックはどうするの。略さなくてもいいものだと気が付いて欲しい。
昔の略は素晴らしかった。何かこう洗練された感があったり笑いがありました。
飲み物で言うならレモンスカッシュはレスカでアイスコーヒーはレイコー。アイスミルクティーに至ってはアイミティだったんです。
これをレモスカとかアイコと呼ばなかった事にその当時の工夫した努力した結果があふれ出ていました。
モノがない時代はアイデアが溢れていたのです。
中学の頃、私は英語の教科書をエヌホラと呼んでいました。
11年前に当時の体育委員長と再会を果たした時、こう言われました。
「そう言えば一個下の○○さんって書記の子いたやろ。あの子が斉藤の事を好きになった切っ掛けってエヌホラって言葉が原因らしいぞ。」
その時私は初めてオシャレな略式言葉は時を超えて人の心を動かす力を持っている事を学びました。
因みにエヌホラとは英語の教科書のタイトルが「New Horizon(ニューホライズン)」と書かれてあったところから来ていてどうやら彼女はそのユーモラスでキャッチーな言葉に私の底知れぬ才能を勝手に見出してくれたようです。
例えばこれを簡単に「ニューホラ」とか呼んでいたら、今頃若者に人気の帽子のブランド「ニューエラ」に紛れて一瞬で風化していた事でしょう。
まあ風化も何もこちとら流行りすらしてないんですけど。
と言う事で話を戻し、最終そのお客様(後半若干イラっとされていた)との論争の末、「それ程いうなら」と私に課された課題が以下のようなものでした。
Q1 セブンイレブンを現代風で最も良いオシャレな新しい言葉で略しなさい。
勿論セブンは論外でとの事でしたが、ここ数日その事で頭を悩めています。
次にそのお客様が来店されるまで。猶予は残り3週間を切りました。
「ブー」と「シャバダバ」で迷っていたのですが、ここに来て「デイビリ」も浮上。もう原型どこにもあらへん。
昭和代表として平成にバカにされないように頑張りたいところですがここに来てセブイレでいいかなと思い始めていることは内緒で。
因みにこの3つの言語の意味を全てわかった人がいらっしゃったら飲み代おごらせていただきますのでお時間のある方はチャレンジしてみて下さい。
最後になりましたが、昔の美しき略語をいくつか紹介しておきます。
~銀シャリ(wikiから)~
入滅した釈迦が荼毘に付された際の遺骨及び棺、荼毘祭壇の灰塵である「仏舎利」が白米に似ていることから近世以降に日本でシャリと呼ばれるようになった。
仏舎利は遺骨または遺体を意味するサンスクリット語である「シャリーラ」の音写である。
また中国の唐代ではサンスクリット語で「米」を意味する「シャリ」が「遺骨」の「シャリーラ」と混同され、「米粒」を「舎利」と呼ぶようになっていたため、これが日本に伝わったという説もある。 また「銀」がついたのは白米が炊きあがった時に銀色に輝いている様子による。
~ヒロポン(wikiから)~
塩酸メタンフェタミン製剤。敗戦後に、酒やタバコの代用品として在庫が闇市場に一気に流入し、やがてアンプル一本が低級の焼酎一杯以下とも言われる激安価格で、裏社会と縁の無い庶民でさえも近所の薬局で気軽に買えるほど流通したため日本社会全体に広範な薬物汚染を引き起こした。
「ヒロポン」の語源は俗に「疲労(『ひろ』う)を『ポン』と飛ばす」と言われているが、実際はギリシャ語”philoponus”(労働を愛する)が正しい語源である。
嗚呼美しいこれこそ日本の伝統です。
おはようございます。相手の事を悪く言っているばかりで実際に自分たちが何をしていくかを討論会で表に出さない政治家たちに日本の明日を危惧する男斉藤です。
皆様は占いを信じられていますでしょうか。
私も勿論全てを鵜呑みにしているのではないのですが、ジャンル的には楽しむ程度に信じている方です。
小学生の頃、皆様と同じように6角形の鉛筆の皮をカッターで削って「バカ」だの「天才」だの書いてコロコロと転がしたり、或いは皆様と同じようにヤッコサンの折り紙の途中で派生したエリマキトカゲの顔のような4つに割れるパクパク君を作り、めくったところに「ウンコを漏らす」や「今日死ぬ」というくだらない事を書き込んで遊んでいました。
私は毎朝8時に出勤の為家を出ています。
そんな出勤時間に、いつの間にか日課になってしまった「目覚ましテレビの星座占い」というテレビの1コーナーがあります。
今朝もいつものようにテレビを見ていると、私の星座であるてんびん座が久しぶりに最下位の順位をとりました。
今日の最下位は・・・ごめんなさいてんびん座のあなた。仕事中、身勝手な振る舞いが原因で喧嘩になり1日憂鬱な気分になっちゃうかも。でも大丈夫。信頼する部下が助けてくれそう。ラッキーアイテムは「ロールキャベツ」。今日も元気に行ってらっしゃい。
ロールキャベツって。
出かける間際に、一応妻に「今日のお弁当にロールキャベツって入ってないよな」と聞いてみたのですが、「入ってないよな」を言い終わる前に「無いよ」と言われました。
いつもはそれ程気にしなかったのですが何故か嫌な胸騒ぎを覚えました。
店に着くと唯一該当するであろう「部下」が一人で朝練をしていました。
朝の挨拶をしてくる部下に、返事を返す前より先に異常な室温を感知して
最下位の私「あっつぅ。何へコレ。何度にしてあんねん」
と言って真っ先にエアコンの表示を確認しに向かいました。
部下は練習の手を止めて私の経緯を見守り、心配そうな表情をしていました。
てんびん座の私「げぇ。27度になってるやんか。歩いて出勤して代謝上がってる俺に嫌がらせかコレ。」
部下「違いますよ。自動だから勝手に上がっただけだと思います。今日寒かったですよね。」
質問に対し、私が求めている答えではない答えを返す部下に多少の苛立ちを覚える私。
私は彼に「そういうとこだぞ」と言い放ちながら、即座にエアコンの設定を24度に変えました。
その後二人の間に、スタートから気まずい雰囲気が流れ始めた事を察知した私は、流れを変えるべく何か話題はないものかと模索してから今朝のテレビの話をする事にしました。
憂鬱な私「ロールキャベツって好きか。」
部下「ロールキャベツですか。好きですけど・・・カンピョウがあまり好きじゃないですね。」
何えカンピョウって。
ロールキャベツの話してるのに何でカンピョウが出てくんねん。と問いただすと彼曰く「ロールキャベツの周りに巻かれている」との事でした。
ロールキャベツを確認できる環境じゃない事を良い事に適当言ってるな、と問いただすと彼曰く「多分ローソンに売ってますよ」との事でした。
お前は上祐史浩スポークスマンか。と言い放つ私に、彼が「そんなんちゃいますよ」と言って悲しそうな顔をしたので、又悪い流れになりそうな雰囲気を察知した敏感な私は念のために財布を持ってローソンに向かいました。
ローソンにロールキャベツなんかあるかいな。
ブツブツ言いながら総菜コーナーをチェックしてみたのですが、案の定ロールキャベツは見当たりませんでした。
念のため店員さんに聞いたところ「コッチにありますよ」と案内され、おでんコーナーの浴槽にロールキャベツが気持ちよさそうに浸かっていました。
流れ的に買わないわけには行かなくなり、ポンタのポイントカードを探していると店員さんにこう言われました。
店員さん「お箸はいつもお持ち帰りになられていなかったと思うのですが、お持ち帰りになられますか。」
この子俺の事覚えててくれてるんか。
店員さんに声をかけてもらえて少し機嫌がよくなった私。その後横断歩道で信号待ちをしている際、見知らぬ奥様が声をかけてきました。
奥様「向かいの美容室の人ですよね。今度の御神輿頑張って担いでくださいね。」
どうやら私の来ていたシャツを見て察知してくれたようで日曜日の祭りを知ってくれている様子でした。
何や嬉しいこと言ってくれるなぁ。
「ありがとうございます」と言って上機嫌になった私が店に帰ると、部下は私が手に持っているローソンの袋を見て苦笑いをしました。
上機嫌の私「これはロールキャベツやないで。」
そう言いながらコソコソとスタッフルームに入り、だし汁の匂いが漏れないように換気扇を回してからロールキャベツの存在を早急に始末することにしました。
ロールキャベツには一本の黄色い帯が巻かれていました。
その時私の中での疑問、心の持ち様は「カンピョウなんかあるか」から「これカンピョウかなぁ」と言うものに変化していました。
味が混ざるといけないので、ロールキャベツだけを消去して丸裸にしてから総仕上げに入りました。
まぎれもなくカンピョウでした。
何事も無かったかのようにフロアに戻ると、部下は一心不乱にパーマを巻く練習をしていました。
晴れやかな気分の私「今日も1日頑張ろうな」
私は頑張っている部下に対してそう言ってあげてから、いつものように掃除を始めました。
部下は「ありがとうございます。今日も1日宜しくお願いします。」と言って嬉しそうな顔をしてから又練習の手を動かし始めました。
そしてそこから二人の間にいつものような朝が始まり、いつものような時間が流れ出しました。
数分後、いつものように遅れて出勤した妻が開口一番こう言いました。
妻「なんかうどんみたいな匂いがするね。なんか朝に買ってきたの。」
何故か気まずい気分になり部下のほうをチラッと見てみました。
部下は黙ってタオルを畳んでいました。
その時急に私の頭の中に今朝の星座占いの言葉が再び過りました。
今日の最下位は・・・ごめんなさいてんびん座のあなた。仕事中、身勝手な振る舞いが原因で喧嘩になり1日憂鬱な気分になっちゃうかも。でも大丈夫。信頼する部下が助けてくれそう。ラッキーアイテムは「ロールキャベツ」。今日も元気に行ってらっしゃい。
めざまし星座占い恐るべし。
因みにエアコンの24度という設定温度は私の「寒い」と言う言葉と共に苦笑いをする部下によって再び25度に変更し直されました。