タイガー&ドラゴン

はてなブックマーク
2016.10.07

 超ひさしぶりです皆様。更新がなかったのにこのブログを見て頂いて本当にありがとうございます。

 

 引っ越しがようやく少し落ち着き出したのですが、まだまだ色々とやることが残っていてもう少し完全復帰には時間がかかりそうです。

 

 そんな中、ブログを書こうとパソコンに何度も打ち込みを始めてみたのですが、なんというか期間が空けば空くほど内容がまとまらなくなってしまいました。

 

 そういえば先日お店の前で些細な喧嘩がありました。

 

 お昼御飯を食べ終わり、私が一人でワゴンを整理していると何やら外から男の人の声、いや怒号が聞こえてきました。

 

 その久しぶりに聞く怒号の迫力が尋常ではなかったので、とりあえず手を止めて窓越しに声の正体を探してみました。

 

 お店の斜向かいに動物病院があるのですが、その病院の前の歩道に大胆に乗り上げられた一台のそれ程オシャレとは言えない形のセダンが不自然な形に停まっていました。

 

 三条通り(店の前の国道)は赤信号で横断歩道の手前から車の列は停止していました。

 

 その先頭に位置していた黒い軽自動車に向って何やら叫んでいる若い男の人が怒号の主でした。

 

 もう季節は長月(9月)だというのにその男の人は黒いタンクトップに切れ長の眼鏡をかけて、頭髪はソフトモヒカンというなんとなく長渕剛のファンであろうかと疑わしい出立(いでたち)をしていました。

 

 何やら大声をあげながら信号待ちをしている先頭の軽自動車に向かって近づき始めました。

 

 しばらくするとゴンゴンと鈍い音がしだしました。彼はどうやら軽自動車のタイヤを蹴っている様子でした。

 

 「こらボケ降りてこいやボケわれこら」

 

 山科と言う地にふさわしくない言葉遣いが公共の場で飛び交います。

 

 一方何やら因縁をつけられている軽自動車の方を見てみると、運転席に中年の女性と助手席に初老の男性の姿が確認されました。

 

 話はやや変わりますが皆様は東野の交差点付近にあるレンタルビデオ店の「ゲオ」という店をご利用された事がありますでしょうか。

 

 ご利用された事のある方は一度は見かけた事がある風景だと思いますが、その東野のゲオという店の前には夕方から夜間にかけて必ず違法駐車をしている車の姿が見られます。

 

 その違法駐車の中にはいつも何故かわかりませんが、必ず黒い軽自動車が停まっています。

 

 そしてその黒い軽自動車はどう言う訳か決まってフロントガラスの付近におそらくUFOキャッチャーで取って来たであろうキャラクターのぬいぐるみがこれでもかと言うほどに並んであります。

 

 そしてぬいぐるみが並べられた車内をチラッとのぞき込むと、必ずと言っていいほど又とある特徴がみられます。

 

 ハンドルかオートマのギアの部分に、私の趣味ではチョイスしないであろうカバーやら艶のある素材でできた部品が取り付けてあります。

 

 話が長くなりましたが、因縁をつけられていた軽自動車と運転手はまさにそんな感じのそれでした。

 

 服装は上半身しか見えませんでしたがルームウェアーのような黒のスウェットに髪の毛は茶髪。目視できる範囲では前髪が伸びてうっとおしくなったのかダッカール(クリップ)で無造作に上部にとめられてあり、化粧は基礎化粧しか施されていない感じの女性でした。

 

 助手席の初老の男性との関係がどのようなものかは分かりませんでしたが、父親或いは仲の良い飲み仲間。そういった印象を受けました。

 

 そのゲオ(レンタルビデオ店)の返却カウンターで延滞金でもめた過去があっても可笑しくなさそうな車の助手席側から必要に怒号を発しながら攻撃を続ける男性。

 

 「われこらふざけんな。なめてんのか。降りてこいや。」

 

 ゴンゴン。

 

 「ええから降りてこいや。」

 

 

 ゴンゴン。プップゥ。プゥゥ。

 

 信号は既に青に変わっていたのですが全く拉致のあかない状態の光景に、後続車たちがクラクションを鳴らし始めます。

 

 軽自動車がいったい彼と彼の車に何をしたのかは全く分かりませんでしたが、その女性と飲み仲間(仮)も負けていない様子でした。

 

 しきりに長渕くんがいる方向に顔を向けながら、小刻みに指や手でジェスチャーをしながら顔が動いているところを見ると、どうやら何か言い返している様子。

 

 しかし窓が閉まってるせいか声は美容室まで聞こえませんでした。

 

 一部始終を見守っていると、助手席側の窓が若干空いているのが確認でき、恐らくはお互いに言い合いを続けている様子。

 

 しばらく後その若干空いている窓に長渕くんが飴ちゃんのつかみ取りをするかのように腕を突っ込みました。

 

 そして間髪入れずあわてて腕を引っ込めました。

 

 初老の男性はパワーウィンドウのボタン「UP」を無情にも押した様子でした。

 

 それシャレにならんぞ。と思いながらもうすでに目が離せない状態になった私はついに美容室の外に出て社会科見学をすることを決意。

 

 「腕千切れるやろワレ。ちょ出てこいやこらぁ。」

 

 火に油を注がれてファルセット(裏声)になった男性の声があたりを静寂にさせ響き渡ります。

 

 もう店の向かい側にあるデイサービスからも職員さんに肩を借りてまでご老人たちがわいのわいのと見に出てこられてました。

 

 御陵に怒号が響いてからこの時点でおよそ10分が経過。

 

 このいざこざを見学していた私の頭の中では二つの疑問が浮かんでいました。

 

 1つは、そもそもこの長渕くんはなぜこれほどまでに怒っているのか。

 

 私の予想だと、恐らく軽自動車の女性が彼の車に対して運転中に横入りか強引な運転、その他のっぴきならない迷惑行為をしてそれに腹を立てた彼は、歩道に車を乗り入れて、軽自動車の横まで無理やり移動して横づけしてまで文句を言いにきた、と言うところでした。

 

 もう一つは、単純に「警察は何をやっているのか。」と言う事です。

 

 ご存知の方もいるかと思いますが、オーキニーから徒歩1~2分の所に近所では「呼んでも全然出てこない交番」と言われている御陵交番があります。

 

 お陰様でオーキニーにも年間約20人もの道を尋ねてくる人がいらっしゃいます。

 

 業務スーパーからもやじ馬が出てくるほどの大声がしているのに、10分も経過しているのに、クラクションが鳴りまくってるのに警察は気付かないのか。

 

 と言うかアンタら(軽自動車の女性と長渕くん)ちょっと迷惑考えてもう少し車寄せてからやりあえよ。

 

 そもそも車内から窓閉めて口喧嘩するなって。

 

 そしてそのどこまでが本気か分からない龍虎の引かない喧嘩に突然変化が訪れました。

 

 「おらぁ。着いてこいやわかったか。あぁ。」

 

 男性が啖呵(たんか)を切って身を翻(ひるがえ)し自分の車に乗り込みました。

 

 どうやら場所を変えて言い合いを続ける様子です。

 

 ガオーガオー。

 

 アクセルをふかしてから男性のセダンはゆっくり走りだし、その後を軽自動車が追って走り出しました。

 

 三条通りを東に。御陵交番を超えてその先のセブンイレブンの駐車場まで。

 

 というか交番行ったほうがええんちゃうか。

 

 結局その後龍虎の戦いは最後どうなったのか見れませんでしたが、久しぶりに威圧する側される側、という方程式に反した双方引かない言い争いを目にしました。

 

 そしてこの事実を誰かに伝えたくてうずうずした私は、帰宅してから話よりドライヤーで髪を乾かすのに夢中な妻に話すのを断念して、暇そうに絵本を見ている息子を捕まえて龍虎の話をするのでありました。

 

 私「蒼君(息子)。あんな今日な。お父さん凄いもの見てんか。」

 

 息子「なんなん。お父さん何見たの。」

 

 私「お父さんな。店の前でジュウオウタイガー(※)とジュウオウドラゴン戦ってるの見てん。」

 

 息「えそうなん。ジュウオウジャー(※)来てたん。」

 

 ※ジュウオウタイガー、ジュウオウジャー=ゴレンジャーの流れをくむ小さな子供に人気の戦隊ものヒーロー

 

 私「ああ。そら強かった。ウオーって吠えまくってたしジュウオウキックもしてた。」

 

 息「ふーん。蒼君も見たかったわ。けどお父さんジュウオウドラゴンって居無いで。でもどっち勝ったん。」

 

 私「あんな。勝ち負けとちゃう勝負もあるねんで。」

 

 そんな訳の分からない教育話が数分続きました。

 

 次の日、息子を預けに行った私に息子と同じ組の園児たちが「あおいくんのお父さん。ジュウオウタイガーとドラゴンどっちのパンチが見てて強かったの。」と囲み取材を受けました。

 

 どうやら息子はジュウオウタイガーとドラゴンを見た父親を誇りに思い友達に話しまくっていたそうです。

 

 蒼君ゴメンね。お父さんただ対岸でイラチの喧嘩をやじ馬してただけなんよ。

 

 そして昨日は保護者の方に「蒼衣君のお父さん、御陵でジュウオウジャーショーやってたって本当ですか。」

 

 と問い合わせを受けました。

 

 蒼君ゴメンね。お父さんこれからは真実だけを着色なしに伝えるように努力するよ。

 

 あとジュウオウジャーの方々、このブログ見ていたらごめんなさい。これからも地球の平和を守るため本能覚醒しながら頑張ってくださいね。

 

 なんのこっちゃ。

 

一覧 TOP