生涯くだぶる

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2023.10.31

 やましなす皆様。お変わりあるかと思いますがお変わりないでしょうか。昨日人間ドッグにて身長が5mm縮み聴力テストで聞こえない音が一つ発覚し、エコーでは肝臓近くに血の塊と思われるモノが一つ見つかった男斉藤です。

 

 地味にそして順調に歳をとっています。

 

 以前、何か山科の小雑誌に載せて頂いた際「将来の夢はありますか」と尋ねられた事がありました。

 

 私はその時こう答えました。

 

 「いつかお店でお客様方を呼んでパーティーをしたいです」 

 

 オーキニーには長年お世話になっている実に様々なお客様方がいらっしゃいます。

 

 類は友を呼ぶとでもいいましょうか。皆様ご立派な方が多いのですが、くだらない事にしっかり反応してくださるようなじつにくだらない方が多い気がします。

 

 一部の方はご存知と想いますが、私は自分でブログを書くことを「くだぶる」(くだらないblogを書く)と呼んでおり「くだらない事」を心から大切にしています。

 

 くだらない。ことばを聞いて連想する事はどんな事でしょう。

 

 ネットで調べた所こんな事が記されていました。

 

 くだらない・・・問題にするだけの内容価値がない。とるに足りない。つまらないこと。

 

 確かに余り良いイメージがない時に使われる言葉っぽいですね。

 

 しかし逆の言葉である「くだる」を調べてみると意外な事がかかれてあります。

 

 ①高い所から低い所へ移動する。 
 ②川の上流から下流移動する。 
 ③都から地方へ行く。 
 ④京都で、南へ向かって行く。 
 ⑤上位の人や権威ある人から決定判定判決命令などが言い渡される。 
 ⑥時が過ぎる。また、年月が過ぎて後の時代になる。 
 ⑦戦争負けて敵の勢力下にはいる。降参する。
 ⑧数・程度価値などがある基準よりも下になる
 ⑨一段低く見られている所へゆく。 
 下痢をする。 
 素性身分人柄などが劣る。 
 低い状態である。 

 

 なんかよくわからないですがこれらをみる限り私的には「くだる」という言葉のほうがよいイメージが浮かびません。

 

 「くだらない」という言葉は本当はとても素敵な言葉では無いのかなって思っています。

 

 高いところから低いところ。上流から下流へくだらない。

 

 価値観を落とさず上っていく。常に高見を目指す事ができてる人は「くだらない」人。

 

 都から地方へ下らない。京都を愛して離れない人は「くだらない」人。

 

 権威ある人から決定命令などが言い渡されないくだらない。

 

 心の自由をたいせつにして身分や地位を重要視せず、全てに偉ぶらない人は「くだらない人」。

 

 年月が過ぎても色あせないくだらない。

 

 「昔の人」と呼ばれないような今を生き続ける事ができる人は「くだらない人」。

 

 争いに負けても降参しないし屈しないくだらない。

 

 意思が強く納得するまで自分を貫く人は「くだらない人」。

 

 その他も逆でみると「くだらな人」は基準より下にならない、低くみられない、劣らない、どんなときでもハイテンション。

 

 そして下痢もしないのです。

 

 半ば洗脳のような解釈ですが、頭の中をシャクティーパットしてから読んでください。

 

 オーキニーのお客様は本当にくだらない人ばかりです。

 

 くだらなさすぎてこんな私が接してしまってもいいのか、と思う位素晴らくだらなさしい方ばかりです。

 

 皆様それぞれ違う社会貢献をされていて持ち場でしっかりとロールプレイングされています。

 

 自分にしか出来ない「人類を前進させるための使命」を頑張っていらっしゃいます。

 

 私は英語もしゃべれないし、溶接も出来ない。そして子供も寝付けさせられないし、ビーフスカトロガノフも作れません。

 

 私にはご来店くださる方の髪と笑顔を大切にする事しか出来ないのです。

 

 ですが今の自分より「くだる」事だけはしないよう、常に新しい事を人生に取り入れていこうと思っています。

 

 じゃないと全くくだらないお客様達に置いて行かれてしまいます。

 

  I have a dream.

 

 キング牧師のように。

 

 それは先に書いたように、お店でパーティーを開く事ではなく「オーキニーに来てくださっているお客様でこんな素晴らしい人達、こんな楽しい人達がいるんですよ」と言う事を、他の素晴らしく楽しいお客様にご紹介したいと言う事です。

 

 私は東京で美容をしていたときより山科に帰って来れて、山科で美容室を開くことが出来て本当に良かったと思っています。

 

 東京で皇族の人や芸能人、凄い肩書きのご婦人や先生など「ごきげんよう」と挨拶しないといけないようなお客様を担当させていただきました。

 

 若かりし頃の何も知らなかった私は、そういう人達をすごい人と思ってました。

 

 人を見た目や社会的地位だけで判断してきてしまいました。

 

 その事で多くの失敗をしてきました。

 

 東京でずっと働いていたら、お金も愛も地位も。目に見えているものが全てだと勘違いしながら生きていたと思います。

 

 山科に帰って来てから、皆様に出会えてから人生の楽しみ方が本当の意味での幸せが理解できるようになりました。

 

 決してくだらない仕事をする難しさと大切さ。くだらない姿勢を未来の子供達に見せ続ける重要さが分かりました。

 

 そして結論妻に突っ込みを入れる事の無力さも知る事が出来ました。

 

 私は生涯くだぶります。

 

 いくつかの夢は叶えて来ましたがこれからも夢をもってくだぶり続けたいと思います。

 

 皆様どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

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