お久しぶりです斉藤です。皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。
ここ最近全くブログを更新しないでいると本当に沢山の方から「最近大丈夫ですか」と声をかけて頂いております。
ご心配をおかけしまして、又お気遣いいただきまして本当に申し訳ございません。そしてありがとうございます。
すみません先に謝っておきます。
ブログを書き始めて以来、心に誓っていた「読んで下さる方を不快な気持ちにさせないブログ」「リラックスして読んで頂けるくだらないブログ」を書く、という自分ルールを破り、初めてマイナスなオーラを醸し出すブログを書きます。
ですので、脱力して読めるようないつものブログと違う流れになります。お忙しい方や疲れていらっしゃる方はスルッと関西してください。
オーキニー通信にも少し書いていたのですが、去年一年本当に色々な事が起こり特に移転に伴いバタバタしておりました。
ブログをマメに書けなくなった出来事を素直にお知らせしようと思い書いております。
昨年なんやかんやで、人生で初めて「美容師で自営」という職業が社会的にどういう風に見られ信用、そして判断されているのかを知りました。
そして現在の年齢が、世間や銀行さんから「あとどれくらい仕事ができる」と思われているのかと言う事を知らされ、自分がこの先美容師としていつまで現役でいられるか考えさせられました。
スタッフを雇用して、その彼に対しての約束は果たせたものの、自分の経営能力の無さに自信を無くし、自分がやって来た事に自信を無くし、この上なく落ち込みました。
そしてそれから「お客様に本当に満足して頂けているのであろうか」という不安感が湧き出て来て、今までのように仕事が軽快にできなくなりました。
技術を見直し、接客態度を改めて本当に喜んで頂けるために出来る事、もう一度原点に戻る事を誓いました。
心改め再出発しようと誓った矢先、お客様との間である事件が起こりました。
そのお客様と出会ったのは2年前。
最初にあった時は髪の毛が酷い状態でした。自分ではどうする事も出来ないが「仕方がない」と思っていらっしゃったそうです。
そんな時、お客様の紹介でうちの噂を聞いて、遠方から車でご来店くださいました。
私の説明を一所懸命聞いてくださり、シャンプーの仕方やヘアケアの考え方。ありとあらゆる事を私を信じて根本から変えてくださりました。
3週間に一回のご来店で半年ほどオーキニーで施術を受けていると見る見る髪の状態が良くなり、そのお客様は周りの友達から褒められるようになったそうで、お友だちを沢山紹介してくださいました。
オーキニーのやり方と私たち夫婦の事をとても気に入って下さっていました。
そんな中、昨年の秋ごろその方のご子息様がご結婚されることになり、それまでにお嫁さんの髪も綺麗にしてあげたいとの事で、お嫁さんもご来店下さるようになりました。
そして、結婚式当日という大切な日に、「斉藤さんに私の髪を結って欲しい」とお願いされました。
勿論喜んで引き受けさせていただきました。
「新郎の母」という立場とその方の個性に似合うスタイルを何度も練習したのですが、何かそれ以外にもできる事は無いかと思い、私は結婚式当日にサプライズで会場に電報を送る事にしました。
「私の腕を持ってしても切れない、お二人の赤い糸。どうぞ大切に紡いで育んで綺麗に重ね合わせていってくださいね。」
自分らしくチョッピリシャレを効かせ、「くだらない」と喜んで頂けるように考えた文面でした。
ただ失礼があってはいけないので抜かりなくするために「電報の文面に失礼が無いように」確認をとる事にしました。
一つだけそのお客様との間で疑問に思っていた事がありました。
その方は今までご主人の話をされた事がありませんでした。
ご主人がいらっしゃる事は知っていたのですが、ご職業を聞いた事がありませんでした。
もし糸や裁縫道具を扱っているような職業だと不快に思われるかも知れない、そう思って御新婦様、お嫁さんに聞く事にしました。
ところが御新婦様からは「私も彼のお父さんの職業を知らない」と言われました。
そういう事もあるモノなのか、とも思ったのですが少しもやもやが残りました。
そして式当日。
お客様のセットが完成間近になった頃に、ふと思い出して聞いてみました。
「この間、お嫁様に聞いたのですがご存知なかったみたいなのですが、○○様のご主人さまって何の職業をされているのですか。」
勿論電報でのサプライズの事は隠していたので言わなかったのですが、その方は少し表情を強張らせ「私も知らないの」と言われました。
「何か事情があるのかな」と思い、それ以上聞かない事にしてセットを完了させ待っていたタクシー迄お見送りをさせて頂きました。
何度も練習したセットは、自分でもなかなかの出来だったと思います。
そして3週間後、再びお客様がご来店され結婚式当日の話を楽しく伺いました。
私はサプライズも含めて喜んで頂けた、と満足な気分でした。
お帰りの際、その方が改まった表情で「○○ちゃん(お嫁さま)が又来たらよろしくお願いしますね。」と私に言われました。
私が「任せてください」と笑顔で答えた後に「急に改まってどうしたのですか」と尋ねてみるとその方は
「私はオーキニーに来て、斉藤さんに出会えて本当に良かった。今日で私はオーキニーに来るのは最後になるの。」
笑顔でそう言われました。
突然でビックリしたのですが、引っ越しか何かと思い尋ねてみると、そうではないと言われてから、こうお話しされました。
「結婚式の日、斉藤さん○○ちゃんと私に主人の職業の事聞いて来たでしょ・・・・ショックだった。」
意味が解りませんでした。頭が真っ白になり体の中の心臓の音が強く感じました。
「斉藤さんは今までそんな事聞かない人だと思っていた。そんな人じゃないと思っていた。」
電報の事で失礼が無いように軽く聞いたつもりだった事がその方をとても傷つけてしまったのです。
最後に求められた握手には全く力が入りませんでした。
その方の一番大切で一番素敵な日に良かれと思って考えた私が出来る最高のプレゼントは、その方を多いに失望させる最悪のプレゼントとして渡されてしまいました。
「余計な事をするんじゃなかった。全ては自分のエゴだった。」とひどく落ち込み、次の日から何が正解なのか分からないくなり接客する事が怖くなってしまいました。
自分の発言、行動、今まで自分を支えていた自信が消えました。人生で初めて潰れそうになりました。
それからお客様がお帰りになられる際、「今日の私の接客で不快に思われた事があり、もう来てくださらないのでは」という不安から毎回嗚咽しそうになりました。
それから今までやれていた「喜んで頂ける接客」ではなくなり「嫌われない接客」になっていきました。
判断力が低下し頭での整理がつかなく記憶力が弱まり、予約ミスをしたり行うべきはずの予定を忘れるようになりました。
頭で考えている事が口から出てこなくなり、呂律(ろれつ)が回らなくなりました。
時を同じくして土地や美容室の移転、住居の問題が思っているより大幅に進まず、その事も輪をかけて全てに出口が見えなくなりました。
こんな状態である事をお客様に知られたら経営が出来なくなってしまう。家族が路頭に迷う事になるのでは。そう言った恐れが出て来て家での子供達や妻とのコミュニケーションが取れなくなりました。
その間にも「移転」という出来事で子供達の進路、学区変更の手続き、銀行融資、土地の売買、登記の問題、家や美容室の間取り。それらの事を考えなければいけないタイミングと重なり、妻と子供達の将来の事を考えると「今の自分が果たして皆を正しい未来へと連れて行けるのであろうか」と夜な夜な頭がいっぱいになりやがて不眠症になりました。
そして余裕がなくなり、くだらないブログを書く事が出来なくなったのです。
ボロボロでした。
色々な人に今までの苦しかったことや乗り越えてきた経験談等を聞きに行き、「自信を取り戻せる方法」的な本を買いあさり只ひたすら方法を探しました。
少しずつ、自分が苦しんでいる事は別に珍しくもなんともなく人間なら誰しもが与えられる試練なのだと言う事が分かり、心が軽くなりました。
そして何よりこんな私に、ご来店いただいているお客様方は皆、優しく接してくださいました。
否。いつも優しく接して下さっていた事、いつも励ましてくれていた事を今頃になって気が付けました。
ボロボロの私を横で見ながら妻も自分も大変なのに、私に一所懸命前向きに考えられるように声をかけてくれました。
たまに逆に傷つけられましたけど、そんな彼女だからこそ元気を取り戻せました。
人生で初めて精神的におかしくなった時に、本当に大切にしないといけないモノが見つかりました。
人間は人それぞれに与えられたクリアしないといけない「課題」があると思います。
その形が小さかろうが大きかろうがそんなことは関係なく、その人にあった「気付き」を与えてもらえる課題。
私の人生では、たぶんこの一年間がその大きな課題の山場だったのだと思います。
これも今より前に進むための必要経費なんだと言い聞かせるようにしました。
お客様を傷つけてしまった接客は、どこかで満足してしまっていた営業姿勢を見直すための試練だったのでは無いか。
今までやってきた美容、そして歳をとってからの5年、10年後の仕事をしている自分たちの姿を考えさせられたのは「目標を更に上に設定する為」の切っ掛けを与えられたのでは無いか。
土地や家の問題が先に進まない事も「家と土地を生涯をかけて守り抜く決意があるのか」という事を問われた試験的なものでは無いか。
全てはこれからも格好良く生きていく為の必要経費なんだと言うことが分かりました。
それから、少しづつですが要約呂律(ろれつ)が以前までとはいかないまでにも回復していき、頭で考えた最適な言葉が引っかかりながらも口から出てくれるようになってきました。
無くしてしまった「自信」は本当は要らないモノだったのかな。以前の調子に戻ることはできなくなりましたが、新しい調子を作っていける必然的な事件なのかな、と思えるようになりました。
こんなブログを書いてしまってプロ失格かも知れません。
これを見て「そんな弱気な美容師に、私の大切な髪を任せてられるか馬鹿野郎。」そう思われていると思います。
ですがこのブログは、自分の気持ちを整理するために書いております。
私。私たち夫婦の人生をかけての仕事は皆さまを笑顔にする事であり、今学んでいるそしてこれまで学んできた学問と技術は、全てお客様を喜ばせるための必要経費。
未だ家と新店舗の問題は長引きそうですが、とりあえずどういう結果であれ、あと半年後には自分ももっとパワーアップしていると思います。
もうすぐ平成が終わり(現在平成31年4月22日)令和という時代に変わり、くしくも同時に斉藤家にとっては「新しい環境の始まり」が目白押しの年号になるので、それまでに気持ちの整理をしておきたくブログを書きました。
くだらないブログを書いて少しでも皆様に「くだらない奴」と思われたいのですが、余裕が無いとこれほどまでにくだらない事すら出てこないのかと言う事も知れました。
くだらない事が出来るしあわせ。くだらない総ての事に感謝をしないといけなかったのです。
と言う事でマイナスオーラ満載のブログは今回で終わり。もう二度とマイナスブログ略してナスブロは書きません。
調子が出てきたら「うんこブリブリ」「オナラぷぅ」等躊躇せず発言できるくだらないオッサンに戻っていきます。
皆様どうぞこれからもくだらなくない美容を追求するくだらない店主がいるオーキニーをどうぞくだるまで宜しくお願いします。
さあ頑張るぞ。
お久しぶりです斉藤です。皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。
ここ最近全くブログを更新しないでいると本当に沢山の方から「最近大丈夫ですか」と声をかけて頂いております。
ご心配をおかけしまして、又お気遣いいただきまして本当に申し訳ございません。そしてありがとうございます。
すみません先に謝っておきます。
ブログを書き始めて以来、心に誓っていた「読んで下さる方を不快な気持ちにさせないブログ」「リラックスして読んで頂けるくだらないブログ」を書く、という自分ルールを破り、初めてマイナスなオーラを醸し出すブログを書きます。
ですので、脱力して読めるようないつものブログと違う流れになります。お忙しい方や疲れていらっしゃる方はスルッと関西してください。
オーキニー通信にも少し書いていたのですが、去年一年本当に色々な事が起こり特に移転に伴いバタバタしておりました。
ブログをマメに書けなくなった出来事を素直にお知らせしようと思い書いております。
昨年なんやかんやで、人生で初めて「美容師で自営」という職業が社会的にどういう風に見られ信用、そして判断されているのかを知りました。
そして現在の年齢が、世間や銀行さんから「あとどれくらい仕事ができる」と思われているのかと言う事を知らされ、自分がこの先美容師としていつまで現役でいられるか考えさせられました。
スタッフを雇用して、その彼に対しての約束は果たせたものの、自分の経営能力の無さに自信を無くし、自分がやって来た事に自信を無くし、この上なく落ち込みました。
そしてそれから「お客様に本当に満足して頂けているのであろうか」という不安感が湧き出て来て、今までのように仕事が軽快にできなくなりました。
技術を見直し、接客態度を改めて本当に喜んで頂けるために出来る事、もう一度原点に戻る事を誓いました。
心改め再出発しようと誓った矢先、お客様との間である事件が起こりました。
そのお客様と出会ったのは2年前。
最初にあった時は髪の毛が酷い状態でした。自分ではどうする事も出来ないが「仕方がない」と思っていらっしゃったそうです。
そんな時、お客様の紹介でうちの噂を聞いて、遠方から車でご来店くださいました。
私の説明を一所懸命聞いてくださり、シャンプーの仕方やヘアケアの考え方。ありとあらゆる事を私を信じて根本から変えてくださりました。
3週間に一回のご来店で半年ほどオーキニーで施術を受けていると見る見る髪の状態が良くなり、そのお客様は周りの友達から褒められるようになったそうで、お友だちを沢山紹介してくださいました。
オーキニーのやり方と私たち夫婦の事をとても気に入って下さっていました。
そんな中、昨年の秋ごろその方のご子息様がご結婚されることになり、それまでにお嫁さんの髪も綺麗にしてあげたいとの事で、お嫁さんもご来店下さるようになりました。
そして、結婚式当日という大切な日に、「斉藤さんに私の髪を結って欲しい」とお願いされました。
勿論喜んで引き受けさせていただきました。
「新郎の母」という立場とその方の個性に似合うスタイルを何度も練習したのですが、何かそれ以外にもできる事は無いかと思い、私は結婚式当日にサプライズで会場に電報を送る事にしました。
「私の腕を持ってしても切れない、お二人の赤い糸。どうぞ大切に紡いで育んで綺麗に重ね合わせていってくださいね。」
自分らしくチョッピリシャレを効かせ、「くだらない」と喜んで頂けるように考えた文面でした。
ただ失礼があってはいけないので抜かりなくするために「電報の文面に失礼が無いように」確認をとる事にしました。
一つだけそのお客様との間で疑問に思っていた事がありました。
その方は今までご主人の話をされた事がありませんでした。
ご主人がいらっしゃる事は知っていたのですが、ご職業を聞いた事がありませんでした。
もし糸や裁縫道具を扱っているような職業だと不快に思われるかも知れない、そう思って御新婦様、お嫁さんに聞く事にしました。
ところが御新婦様からは「私も彼のお父さんの職業を知らない」と言われました。
そういう事もあるモノなのか、とも思ったのですが少しもやもやが残りました。
そして式当日。
お客様のセットが完成間近になった頃に、ふと思い出して聞いてみました。
「この間、お嫁様に聞いたのですがご存知なかったみたいなのですが、○○様のご主人さまって何の職業をされているのですか。」
勿論電報でのサプライズの事は隠していたので言わなかったのですが、その方は少し表情を強張らせ「私も知らないの」と言われました。
「何か事情があるのかな」と思い、それ以上聞かない事にしてセットを完了させ待っていたタクシー迄お見送りをさせて頂きました。
何度も練習したセットは、自分でもなかなかの出来だったと思います。
そして3週間後、再びお客様がご来店され結婚式当日の話を楽しく伺いました。
私はサプライズも含めて喜んで頂けた、と満足な気分でした。
お帰りの際、その方が改まった表情で「○○ちゃん(お嫁さま)が又来たらよろしくお願いしますね。」と私に言われました。
私が「任せてください」と笑顔で答えた後に「急に改まってどうしたのですか」と尋ねてみるとその方は
「私はオーキニーに来て、斉藤さんに出会えて本当に良かった。今日で私はオーキニーに来るのは最後になるの。」
笑顔でそう言われました。
突然でビックリしたのですが、引っ越しか何かと思い尋ねてみると、そうではないと言われてから、こうお話しされました。
「結婚式の日、斉藤さん○○ちゃんと私に主人の職業の事聞いて来たでしょ・・・・ショックだった。」
意味が解りませんでした。頭が真っ白になり体の中の心臓の音が強く感じました。
「斉藤さんは今までそんな事聞かない人だと思っていた。そんな人じゃないと思っていた。」
電報の事で失礼が無いように軽く聞いたつもりだった事がその方をとても傷つけてしまったのです。
最後に求められた握手には全く力が入りませんでした。
その方の一番大切で一番素敵な日に良かれと思って考えた私が出来る最高のプレゼントは、その方を多いに失望させる最悪のプレゼントとして渡されてしまいました。
「余計な事をするんじゃなかった。全ては自分のエゴだった。」とひどく落ち込み、次の日から何が正解なのか分からないくなり接客する事が怖くなってしまいました。
自分の発言、行動、今まで自分を支えていた自信が消えました。人生で初めて潰れそうになりました。
それからお客様がお帰りになられる際、「今日の私の接客で不快に思われた事があり、もう来てくださらないのでは」という不安から毎回嗚咽しそうになりました。
それから今までやれていた「喜んで頂ける接客」ではなくなり「嫌われない接客」になっていきました。
判断力が低下し頭での整理がつかなく記憶力が弱まり、予約ミスをしたり行うべきはずの予定を忘れるようになりました。
頭で考えている事が口から出てこなくなり、呂律(ろれつ)が回らなくなりました。
時を同じくして土地や美容室の移転、住居の問題が思っているより大幅に進まず、その事も輪をかけて全てに出口が見えなくなりました。
こんな状態である事をお客様に知られたら経営が出来なくなってしまう。家族が路頭に迷う事になるのでは。そう言った恐れが出て来て家での子供達や妻とのコミュニケーションが取れなくなりました。
その間にも「移転」という出来事で子供達の進路、学区変更の手続き、銀行融資、土地の売買、登記の問題、家や美容室の間取り。それらの事を考えなければいけないタイミングと重なり、妻と子供達の将来の事を考えると「今の自分が果たして皆を正しい未来へと連れて行けるのであろうか」と夜な夜な頭がいっぱいになりやがて不眠症になりました。
そして余裕がなくなり、くだらないブログを書く事が出来なくなったのです。
ボロボロでした。
色々な人に今までの苦しかったことや乗り越えてきた経験談等を聞きに行き、「自信を取り戻せる方法」的な本を買いあさり只ひたすら方法を探しました。
少しずつ、自分が苦しんでいる事は別に珍しくもなんともなく人間なら誰しもが与えられる試練なのだと言う事が分かり、心が軽くなりました。
そして何よりこんな私に、ご来店いただいているお客様方は皆、優しく接してくださいました。
否。いつも優しく接して下さっていた事、いつも励ましてくれていた事を今頃になって気が付けました。
ボロボロの私を横で見ながら妻も自分も大変なのに、私に一所懸命前向きに考えられるように声をかけてくれました。
たまに逆に傷つけられましたけど、そんな彼女だからこそ元気を取り戻せました。
人生で初めて精神的におかしくなった時に、本当に大切にしないといけないモノが見つかりました。
人間は人それぞれに与えられたクリアしないといけない「課題」があると思います。
その形が小さかろうが大きかろうがそんなことは関係なく、その人にあった「気付き」を与えてもらえる課題。
私の人生では、たぶんこの一年間がその大きな課題の山場だったのだと思います。
これも今より前に進むための必要経費なんだと言い聞かせるようにしました。
お客様を傷つけてしまった接客は、どこかで満足してしまっていた営業姿勢を見直すための試練だったのでは無いか。
今までやってきた美容、そして歳をとってからの5年、10年後の仕事をしている自分たちの姿を考えさせられたのは「目標を更に上に設定する為」の切っ掛けを与えられたのでは無いか。
土地や家の問題が先に進まない事も「家と土地を生涯をかけて守り抜く決意があるのか」という事を問われた試験的なものでは無いか。
全てはこれからも格好良く生きていく為の必要経費なんだと言うことが分かりました。
それから、少しづつですが要約呂律(ろれつ)が以前までとはいかないまでにも回復していき、頭で考えた最適な言葉が引っかかりながらも口から出てくれるようになってきました。
無くしてしまった「自信」は本当は要らないモノだったのかな。以前の調子に戻ることはできなくなりましたが、新しい調子を作っていける必然的な事件なのかな、と思えるようになりました。
こんなブログを書いてしまってプロ失格かも知れません。
これを見て「そんな弱気な美容師に、私の大切な髪を任せてられるか馬鹿野郎。」そう思われていると思います。
ですがこのブログは、自分の気持ちを整理するために書いております。
私。私たち夫婦の人生をかけての仕事は皆さまを笑顔にする事であり、今学んでいるそしてこれまで学んできた学問と技術は、全てお客様を喜ばせるための必要経費。
未だ家と新店舗の問題は長引きそうですが、とりあえずどういう結果であれ、あと半年後には自分ももっとパワーアップしていると思います。
もうすぐ平成が終わり(現在平成31年4月22日)令和という時代に変わり、くしくも同時に斉藤家にとっては「新しい環境の始まり」が目白押しの年号になるので、それまでに気持ちの整理をしておきたくブログを書きました。
くだらないブログを書いて少しでも皆様に「くだらない奴」と思われたいのですが、余裕が無いとこれほどまでにくだらない事すら出てこないのかと言う事も知れました。
くだらない事が出来るしあわせ。くだらない総ての事に感謝をしないといけなかったのです。
と言う事でマイナスオーラ満載のブログは今回で終わり。もう二度とマイナスブログ略してナスブロは書きません。
調子が出てきたら「うんこブリブリ」「オナラぷぅ」等躊躇せず発言できるくだらないオッサンに戻っていきます。
皆様どうぞこれからもくだらなくない美容を追求するくだらない店主がいるオーキニーをどうぞくだるまで宜しくお願いします。
さあ頑張るぞ。