やましなす皆様。うぅん実に久しぶりな挨拶になります。
いつぞやのブログで私が頼まれてもいないのに除湿乾燥機を購入してスッタモンダした挙句、何故か洗濯が毎日の日課になってしまったと言う事を載せた事がありました。
今回はその続きのような話になります。
斉藤家の朝は忙しい。
息子と娘は母親である妻を朝から召使のようにこき使っています。
リビングでテレビを見ながらの「お腹減ったー」や「のど乾いたー」は当たり前の事でその他にも
トイレの中から「おかーさーん。おしりふいてー。」
別の部屋のタンスの前から「おかーさーん。今日長袖のほうがいいかなー。」
鼻くそをほじった後に「おかーさーん。ティッシュー。」
玄関から「おかーさーん。今日雨降るかなー。」
「自分で出来るやろ。」と私が何度怒っても、隙あらば母親をシンデレラのようにこき使う子供達。
子供たちのリクエストに答えながら、お弁当を作り寝室を片付け娘を見送り掃除をした後お風呂を掃除して要約一息つく時の妻の口癖は
「はぁ。やっとコーヒー飲める。」
そんな彼女を見ながら何か少しでもコーヒーに早くありつけるように、尚且つ自分も面倒くさくならないような手伝えることは無いか、と模索していました。
そんな私が見つけたのがお風呂掃除でした。
と言っても朝に彼女が動いている時に一緒になって動くのは何だか「見せつけている感じ」がして嫌なので夜に行っています。
家族では、順番的に私が最後にお風呂に入っています。
ですので当然その時残り湯を洗濯に使用しています。
大体いつも15分程お風呂に浸かって、その後に身体を洗うタイミングでお湯取りホースを湯船に突っ込んで吸水を始め、身体を洗い終わって3分の1程に減った湯船に、ペチャペチャと背中を浴槽の床につける感じで無理矢理に体を折りたたんで入浴してから上がっています。
このペースで行くと大体、体を拭いて髪を乾かし歯を磨いてからリビングで発泡酒を飲み終わる位に、洗濯機が出来上がりの音楽を流してくれています。
歯を洗ってから発泡酒を飲んでいる事は突っ込まないで。
それから洗濯を干し始めるのが日課だったのですが、ここに風呂掃除を効率的に入れる工夫をしてみました。
洗濯機の「残り時間」のタイマーの数字で言うと「10」が表示されてからは、もうお湯を吸い込まなくなる事を確認出来た私は、その背中ペチャペチャのタイミングで今度は湯船の栓を抜いて減っていくお湯にスポンジをつけて風呂用洗剤を壁や床、浴槽に吹き付けて裸のままゴシゴシ。
するとどうでしょう。さすれば服が水浸しになる事も、靴下が濡れる事も気にする事なく掃除できるではないか。
such a 仕事で疲れ切った体で最後の力を振り絞り浴槽を力強く掃除する素敵な旦那。
残念ながら好きだった背中ペチャペチャ時間は無くなりましたが、全ては妻のコーヒーにありつける朝の時間を少しでも早くするために。
と言う事で自分の底知れぬ優しさに酔いしれながらのお風呂掃除初日が終了しました。
明くる朝。
いつものようにふるまっている私の前で、いつものように妻がお風呂場に入っていきました。
私の予定では彼女はすぐに浴室から出て来て、飛び切りの笑顔で私に感謝の言葉をかけてくるはずでした。
シャァァ シャァアァァァ。
しかし残念ながら洗面所の電気は消える気配がなくそれから数分。我慢ができなくなりついに声をかけてしまいました。
私「お風呂ぉ昨日の晩に洗っといたからぁ。」
「そうなん」遠くからかすかに聞こえる返事の後、シャワーの音と洗面所の明かりが消えて妻がリビングに戻ってきました。
妻「どおりで綺麗だなぁって思ったよ。」
この言葉を切っ掛けに私の中で試合開始のゴングが鳴り、以前の様(洗濯の干し方)なバトルのスイッチが入ってしまいました。
絶対にぐうの音も出ないくらいに掃除綺麗にしたる。
そう言えば、洗濯は干している姿を見る事が出来るので何となく「何をするか」が分かり易かったけど、お風呂掃除は扉を閉めて行うために、どういった所を掃除するのか良く分かっていません。
CMやドラマでもあまり詳しく紹介されないので「なんとなく」に頼るしかなく、真似するのは結構な難易度な事を知りました。
その日の夜。
お風呂に浸かりながら減っていく湯船を見て「昨日しなかった事」を一生懸命に考えました。
映画の「リング」の貞子ビデオを見てしまった我が子を守る松嶋菜々子さながらに出た答えは「ダビングして見せた」・・・ではなく「風呂桶(おけ)と椅子を忘れてた」でした。
浴槽よぉぉし(良し) 壁、床、鏡、ドアよぉぉし。・・・・椅子、桶よぉぉぉし。
椅子と桶が洗われたのが彼女に解るよう、天地をひっくり返した気の利く行動に我ながら感心して明日を迎えました。
朝。
シャァァぁ。
やはりと言うか相変わらず一筋縄ではいかない様子。シャワーの音が浴室から空しく聞こえてきました。
何が足りない。
フルチンで浴槽の縁に立ち、天井の換気扇のホコリを綺麗に落としながら考えていた私は、下を眺めながら排水溝の入り口のタイルを綺麗にしていない事に気が付きました。
次の日の朝。
まだ足りないどうして足りない。
ドンドン増えていく仕事に、もはや背中ピチャピチャタイムからでは時間が足りなくなってしまい片手で頭を洗いながら、もう片方の手で蛇口回りを掃除する荒業に切り替えながら考えました。
妻「匂いで掃除してくれたってわかるよ。有難うね。」
その言葉の真意は「掃除してくれたけどちょっと足りないかな」そうだよね。
そんなこんなで一週間が経ちました。
今回は流石にギブアップ。そう思った私の口から情けない言葉が出ました。
私「風呂でいつも何やってんの・・・」
そんな私に妻は、やや申し訳ない笑顔で答えてくれました。
妻「お風呂の蓋をちょっとやってるだけだよ。」
蓋か。
その夜私は「はいはい蓋ね」と独り言を言いながら、足りないと思っていたジグソーパズルの最後の1ピースがまさかパズルの箱の蓋の切れ込みの部分に挟まっていたとは、と訳の分からない納得感を感じながら気分よく風呂掃除を終了させました。
あれから2週間が経ちました。
彼女のコーヒーを飲みに来る時間は若干早くなりました。
しかし浴槽からの「シャァァぁ。」は以前消えることなく響いてきます。
彼女は私には「完璧だよ」と言ってくれています。
扉の側面の汚れも取った。
鏡の横の4つくらいあるなんかモノを置く入れ物の棚の底も下もヌメリは無くなった。
電球の周りのカバーの黒ずみもあらへん。
あとは何が足りへんねん。
と言う事でとりあえず今晩は帰り際に、CMで見た「武藤敬司さんら筋肉質の男が数人出てるなんかすごそうな強力マジックリン」をケーヨーデイツーで買ってから戦場に向かおうと思います。
まだリハビリ中ですが、また時間を見てブログをアップする事を心に決めた男斉藤でした。
注:いかにもやってそうな事を偉そうに書いてますが実際は今まで何もしてこなかったという事実があります。
やましなす皆様。うぅん実に久しぶりな挨拶になります。
いつぞやのブログで私が頼まれてもいないのに除湿乾燥機を購入してスッタモンダした挙句、何故か洗濯が毎日の日課になってしまったと言う事を載せた事がありました。
今回はその続きのような話になります。
斉藤家の朝は忙しい。
息子と娘は母親である妻を朝から召使のようにこき使っています。
リビングでテレビを見ながらの「お腹減ったー」や「のど乾いたー」は当たり前の事でその他にも
トイレの中から「おかーさーん。おしりふいてー。」
別の部屋のタンスの前から「おかーさーん。今日長袖のほうがいいかなー。」
鼻くそをほじった後に「おかーさーん。ティッシュー。」
玄関から「おかーさーん。今日雨降るかなー。」
「自分で出来るやろ。」と私が何度怒っても、隙あらば母親をシンデレラのようにこき使う子供達。
子供たちのリクエストに答えながら、お弁当を作り寝室を片付け娘を見送り掃除をした後お風呂を掃除して要約一息つく時の妻の口癖は
「はぁ。やっとコーヒー飲める。」
そんな彼女を見ながら何か少しでもコーヒーに早くありつけるように、尚且つ自分も面倒くさくならないような手伝えることは無いか、と模索していました。
そんな私が見つけたのがお風呂掃除でした。
と言っても朝に彼女が動いている時に一緒になって動くのは何だか「見せつけている感じ」がして嫌なので夜に行っています。
家族では、順番的に私が最後にお風呂に入っています。
ですので当然その時残り湯を洗濯に使用しています。
大体いつも15分程お風呂に浸かって、その後に身体を洗うタイミングでお湯取りホースを湯船に突っ込んで吸水を始め、身体を洗い終わって3分の1程に減った湯船に、ペチャペチャと背中を浴槽の床につける感じで無理矢理に体を折りたたんで入浴してから上がっています。
このペースで行くと大体、体を拭いて髪を乾かし歯を磨いてからリビングで発泡酒を飲み終わる位に、洗濯機が出来上がりの音楽を流してくれています。
歯を洗ってから発泡酒を飲んでいる事は突っ込まないで。
それから洗濯を干し始めるのが日課だったのですが、ここに風呂掃除を効率的に入れる工夫をしてみました。
洗濯機の「残り時間」のタイマーの数字で言うと「10」が表示されてからは、もうお湯を吸い込まなくなる事を確認出来た私は、その背中ペチャペチャのタイミングで今度は湯船の栓を抜いて減っていくお湯にスポンジをつけて風呂用洗剤を壁や床、浴槽に吹き付けて裸のままゴシゴシ。
するとどうでしょう。さすれば服が水浸しになる事も、靴下が濡れる事も気にする事なく掃除できるではないか。
such a 仕事で疲れ切った体で最後の力を振り絞り浴槽を力強く掃除する素敵な旦那。
残念ながら好きだった背中ペチャペチャ時間は無くなりましたが、全ては妻のコーヒーにありつける朝の時間を少しでも早くするために。
と言う事で自分の底知れぬ優しさに酔いしれながらのお風呂掃除初日が終了しました。
明くる朝。
いつものようにふるまっている私の前で、いつものように妻がお風呂場に入っていきました。
私の予定では彼女はすぐに浴室から出て来て、飛び切りの笑顔で私に感謝の言葉をかけてくるはずでした。
シャァァ シャァアァァァ。
しかし残念ながら洗面所の電気は消える気配がなくそれから数分。我慢ができなくなりついに声をかけてしまいました。
私「お風呂ぉ昨日の晩に洗っといたからぁ。」
「そうなん」遠くからかすかに聞こえる返事の後、シャワーの音と洗面所の明かりが消えて妻がリビングに戻ってきました。
妻「どおりで綺麗だなぁって思ったよ。」
この言葉を切っ掛けに私の中で試合開始のゴングが鳴り、以前の様(洗濯の干し方)なバトルのスイッチが入ってしまいました。
絶対にぐうの音も出ないくらいに掃除綺麗にしたる。
そう言えば、洗濯は干している姿を見る事が出来るので何となく「何をするか」が分かり易かったけど、お風呂掃除は扉を閉めて行うために、どういった所を掃除するのか良く分かっていません。
CMやドラマでもあまり詳しく紹介されないので「なんとなく」に頼るしかなく、真似するのは結構な難易度な事を知りました。
その日の夜。
お風呂に浸かりながら減っていく湯船を見て「昨日しなかった事」を一生懸命に考えました。
映画の「リング」の貞子ビデオを見てしまった我が子を守る松嶋菜々子さながらに出た答えは「ダビングして見せた」・・・ではなく「風呂桶(おけ)と椅子を忘れてた」でした。
浴槽よぉぉし(良し) 壁、床、鏡、ドアよぉぉし。・・・・椅子、桶よぉぉぉし。
椅子と桶が洗われたのが彼女に解るよう、天地をひっくり返した気の利く行動に我ながら感心して明日を迎えました。
朝。
シャァァぁ。
やはりと言うか相変わらず一筋縄ではいかない様子。シャワーの音が浴室から空しく聞こえてきました。
何が足りない。
フルチンで浴槽の縁に立ち、天井の換気扇のホコリを綺麗に落としながら考えていた私は、下を眺めながら排水溝の入り口のタイルを綺麗にしていない事に気が付きました。
次の日の朝。
シャァァぁ。
まだ足りないどうして足りない。
ドンドン増えていく仕事に、もはや背中ピチャピチャタイムからでは時間が足りなくなってしまい片手で頭を洗いながら、もう片方の手で蛇口回りを掃除する荒業に切り替えながら考えました。
妻「匂いで掃除してくれたってわかるよ。有難うね。」
その言葉の真意は「掃除してくれたけどちょっと足りないかな」そうだよね。
そんなこんなで一週間が経ちました。
今回は流石にギブアップ。そう思った私の口から情けない言葉が出ました。
私「風呂でいつも何やってんの・・・」
そんな私に妻は、やや申し訳ない笑顔で答えてくれました。
妻「お風呂の蓋をちょっとやってるだけだよ。」
蓋か。
その夜私は「はいはい蓋ね」と独り言を言いながら、足りないと思っていたジグソーパズルの最後の1ピースがまさかパズルの箱の蓋の切れ込みの部分に挟まっていたとは、と訳の分からない納得感を感じながら気分よく風呂掃除を終了させました。
あれから2週間が経ちました。
彼女のコーヒーを飲みに来る時間は若干早くなりました。
しかし浴槽からの「シャァァぁ。」は以前消えることなく響いてきます。
彼女は私には「完璧だよ」と言ってくれています。
扉の側面の汚れも取った。
シャァァぁ。
鏡の横の4つくらいあるなんかモノを置く入れ物の棚の底も下もヌメリは無くなった。
シャァァぁ。
電球の周りのカバーの黒ずみもあらへん。
シャァァぁ。
あとは何が足りへんねん。
と言う事でとりあえず今晩は帰り際に、CMで見た「武藤敬司さんら筋肉質の男が数人出てるなんかすごそうな強力マジックリン」をケーヨーデイツーで買ってから戦場に向かおうと思います。
まだリハビリ中ですが、また時間を見てブログをアップする事を心に決めた男斉藤でした。
注:いかにもやってそうな事を偉そうに書いてますが実際は今まで何もしてこなかったという事実があります。