リュウケンからケンシロウ、ジョナサンからジョセフ、そして亀仙人から孫悟空。
承太郎は修行をする事なくスタンドを発動。孫御飯はスーパーサイヤ人に変身でき、流れ星銀は絶・天狼抜刀牙をいとも簡単に習得しました。
流れゆく時代の中、常に次の世代へと引き継がれそして語り継がれていく素晴らしき伝統や伝承が多くあります。
おはようございます。ポリンキーの美味しさの秘密がそろそろ知りたい男斉藤です。
教えてくれますかジャン。
幼少の頃自分でアレンジして作った飲み物がありました。
私は勝手にその大好きだった飲み物を「ヤクルト牛乳」と名付けていました。
作り方はいたってシンプル。250mlのコップにヤクルトを一本(65ml)とそれを二倍希釈するように牛乳を入れつまり130mlになるように混ぜるだけ。
余談ですがヤクルトが一本65mlなのは乳酸菌が1mlに10億個存在するらしく人間の身体に一日に必要な乳酸菌が65億個だからだそうです。
これが絶妙にヤクルトの美味しさを引き立て、且つ牛乳の香りをマイルドにしてくれ挙句体になんとなく良さそうな飲み物になるのです。
美味しさを家族や友達に認めてもらえる事は一度もなかったのですが、私はその飲み物を極めて好んで口にしていました。
妻と私の元に娘が誕生して3歳の頃。もう頃合いだろうと思い満を持して娘にそのヤクルト牛乳を作って飲ませてみました。
「おとうちゃんこれムチャおいしいわ」
満面の笑みを浮かべて美味しそうに飲む娘を見て、初めて他人に自分と言う存在が認められた気がしてとても幸せな気分になれました。
それからと言うモノ娘が「のどがかわいた」と言う度に極めて好んでそのヤクルト牛乳を作って飲ませていたものです。
そんな中とある冬の寒い日の事です。妻が娘によく牛乳をレンジでチンして飲ませていたのを見て「いやこっちの方が美味しいに違いない」と思い立ち、ヤクルト牛乳をレンジでチンして彼女に差し出してあげました。
ホットヤクルト牛乳を口にした娘はとたんにオエッと言う声と共に苦虫を噛み潰したような顔になり「いらんわ」と言い残して、それ以来ヤクルト牛乳を口にすることが無くなりました。
ヤクルト牛乳を温めると恐ろしい化学反応が起こると言う事を知れました。
以来、私は私の中でのヤクルト牛乳作成意欲の私を封印することにしました。
時をしばらくして、我が家に私と瓜二つの容姿の息子が誕生しました。
息子は大の牛乳好きで、明治のおいしい牛乳という少し高価な牛乳を1日1ℓは飲み干しています。
そんな息子が最近ヤクルトを牛乳と並行して飲みたがるようになりました。
ふと蘇る私の中で封印した何か。
「いやまさか」という私と「或いは」という私が混在している最中、とあるCMが流れていた時の事です。
CMは「Yモ〇イル」という携帯会社のコマーシャル。出演しているのは2017年1月現在日本でブームになっている「ピ〇太郎」というアーティストでした。
不意に立ち上がり腰でリズムを取り出した息子が踊りを披露し始めました。
息子「お父さん。みててなぁ。」
「チャチャチャらチャチャチャらチャチャチャらチャァ」
「アイハバぎゅうにゅう」
ん。
「アイハバやくるとぉ」
何っ。まさか
「おぅん。ぎゅうにゅうやくるとぉ」
おおぉぉお。
「アイハバやくるとぉ アイハバぎゅうにゅう」
そそれは・・・
「おうぅん。やくるとぎゅうにゅう」
「ぎゅうにゅうやくるとぉ やくるとぎゅうにゅうぅ」
「おぅん。ぎゅうにゅうぎゅうにゅうぎゅうにゅうやくると」
神よ何と言う事でしょう。
最後「ぎゅうにゅう3に対してやくると1」の割合なのが残念ですが、息子は誰に教わるわけでもなく私の編み出した「ヤクルト牛乳」を口にしたのです。
そろそろ封印が解かれる時、その事を許される時が近づいて来た。
私「蒼君(息子)。ヤクルトと牛乳好きか。」
息子「うん。すき。」
私「お父さんも小さい頃ずっと二つとも好きやってん。どっちも美味しいもんな。」
息子「うん。」
私「でもな。お父さんな。もっともっとすごい事知ってんねん。」
息子「なんなん。」
私「あんな。ヤクルトとな牛乳混ぜるとな。蒼君今まで飲んだことないムッチャおいしい飲み物になるねん。凄いで。飲んでみるか。」
息子「うん。おとうさんアオクンのんでみるわ。」
頭の中で、良家のお屋敷で和室の奥に飾られた代々伝わる名刀テルマサ(仮)をいよいよ子孫に伝承する図をイメージしながら、慎重に繊細に当時の気持ちに戻ってヤクルトに牛乳を注ぎました。
危うく「テルマサは使い方によっては人を殺すことも生かすこともできる」等と訳の分からないことを言いそうになりましたが、飲み終わって息子が笑顔で一言こういいました。
「おいしい。アオクンいっきにのんでしまったわ。」
おまえは間違いなく私の息子だ。
これで赤カブトもきっと倒せるはず。
その後、映画のグレムリンの三ケ条のように念入りに「レンジで温めてはいけない」と言う事を口酸っぱく息子に伝え無事に伝承の儀を終える事が出来ました。
息子よ。後は頼んだぞ。
50年。いや100年後。私がいなくなった世の中で私が見ることの無いであろう私の血を受け継いでいる子孫たちが笑顔でヤクルト牛乳を飲んでいる姿が目に浮かびました。
と言う事で昨日は少しだけ歴史が作られていく瞬間の楽しさを学べた良い休日でした。
ちなみにシーフードミルクヌードルがそうであるように、このヤクルト牛乳も私は大丈夫ですので大塚〇薬さんでも大正製〇さんでもどうぞご遠慮なくパクってくださいね。
リュウケンからケンシロウ、ジョナサンからジョセフ、そして亀仙人から孫悟空。
承太郎は修行をする事なくスタンドを発動。孫御飯はスーパーサイヤ人に変身でき、流れ星銀は絶・天狼抜刀牙をいとも簡単に習得しました。
流れゆく時代の中、常に次の世代へと引き継がれそして語り継がれていく素晴らしき伝統や伝承が多くあります。
おはようございます。ポリンキーの美味しさの秘密がそろそろ知りたい男斉藤です。
教えてくれますかジャン。
幼少の頃自分でアレンジして作った飲み物がありました。
私は勝手にその大好きだった飲み物を「ヤクルト牛乳」と名付けていました。
作り方はいたってシンプル。250mlのコップにヤクルトを一本(65ml)とそれを二倍希釈するように牛乳を入れつまり130mlになるように混ぜるだけ。
余談ですがヤクルトが一本65mlなのは乳酸菌が1mlに10億個存在するらしく人間の身体に一日に必要な乳酸菌が65億個だからだそうです。
これが絶妙にヤクルトの美味しさを引き立て、且つ牛乳の香りをマイルドにしてくれ挙句体になんとなく良さそうな飲み物になるのです。
美味しさを家族や友達に認めてもらえる事は一度もなかったのですが、私はその飲み物を極めて好んで口にしていました。
妻と私の元に娘が誕生して3歳の頃。もう頃合いだろうと思い満を持して娘にそのヤクルト牛乳を作って飲ませてみました。
「おとうちゃんこれムチャおいしいわ」
満面の笑みを浮かべて美味しそうに飲む娘を見て、初めて他人に自分と言う存在が認められた気がしてとても幸せな気分になれました。
それからと言うモノ娘が「のどがかわいた」と言う度に極めて好んでそのヤクルト牛乳を作って飲ませていたものです。
そんな中とある冬の寒い日の事です。妻が娘によく牛乳をレンジでチンして飲ませていたのを見て「いやこっちの方が美味しいに違いない」と思い立ち、ヤクルト牛乳をレンジでチンして彼女に差し出してあげました。
ホットヤクルト牛乳を口にした娘はとたんにオエッと言う声と共に苦虫を噛み潰したような顔になり「いらんわ」と言い残して、それ以来ヤクルト牛乳を口にすることが無くなりました。
ヤクルト牛乳を温めると恐ろしい化学反応が起こると言う事を知れました。
以来、私は私の中でのヤクルト牛乳作成意欲の私を封印することにしました。
時をしばらくして、我が家に私と瓜二つの容姿の息子が誕生しました。
息子は大の牛乳好きで、明治のおいしい牛乳という少し高価な牛乳を1日1ℓは飲み干しています。
そんな息子が最近ヤクルトを牛乳と並行して飲みたがるようになりました。
ふと蘇る私の中で封印した何か。
「いやまさか」という私と「或いは」という私が混在している最中、とあるCMが流れていた時の事です。
CMは「Yモ〇イル」という携帯会社のコマーシャル。出演しているのは2017年1月現在日本でブームになっている「ピ〇太郎」というアーティストでした。
不意に立ち上がり腰でリズムを取り出した息子が踊りを披露し始めました。
息子「お父さん。みててなぁ。」
「チャチャチャらチャチャチャらチャチャチャらチャァ」
「アイハバぎゅうにゅう」
ん。
「アイハバやくるとぉ」
何っ。まさか
「おぅん。ぎゅうにゅうやくるとぉ」
おおぉぉお。
「アイハバやくるとぉ アイハバぎゅうにゅう」
そそれは・・・
「おうぅん。やくるとぎゅうにゅう」
「ぎゅうにゅうやくるとぉ やくるとぎゅうにゅうぅ」
「おぅん。ぎゅうにゅうぎゅうにゅうぎゅうにゅうやくると」
神よ何と言う事でしょう。
最後「ぎゅうにゅう3に対してやくると1」の割合なのが残念ですが、息子は誰に教わるわけでもなく私の編み出した「ヤクルト牛乳」を口にしたのです。
そろそろ封印が解かれる時、その事を許される時が近づいて来た。
私「蒼君(息子)。ヤクルトと牛乳好きか。」
息子「うん。すき。」
私「お父さんも小さい頃ずっと二つとも好きやってん。どっちも美味しいもんな。」
息子「うん。」
私「でもな。お父さんな。もっともっとすごい事知ってんねん。」
息子「なんなん。」
私「あんな。ヤクルトとな牛乳混ぜるとな。蒼君今まで飲んだことないムッチャおいしい飲み物になるねん。凄いで。飲んでみるか。」
息子「うん。おとうさんアオクンのんでみるわ。」
頭の中で、良家のお屋敷で和室の奥に飾られた代々伝わる名刀テルマサ(仮)をいよいよ子孫に伝承する図をイメージしながら、慎重に繊細に当時の気持ちに戻ってヤクルトに牛乳を注ぎました。
危うく「テルマサは使い方によっては人を殺すことも生かすこともできる」等と訳の分からないことを言いそうになりましたが、飲み終わって息子が笑顔で一言こういいました。
「おいしい。アオクンいっきにのんでしまったわ。」
おまえは間違いなく私の息子だ。
これで赤カブトもきっと倒せるはず。
その後、映画のグレムリンの三ケ条のように念入りに「レンジで温めてはいけない」と言う事を口酸っぱく息子に伝え無事に伝承の儀を終える事が出来ました。
息子よ。後は頼んだぞ。
50年。いや100年後。私がいなくなった世の中で私が見ることの無いであろう私の血を受け継いでいる子孫たちが笑顔でヤクルト牛乳を飲んでいる姿が目に浮かびました。
と言う事で昨日は少しだけ歴史が作られていく瞬間の楽しさを学べた良い休日でした。
ちなみにシーフードミルクヌードルがそうであるように、このヤクルト牛乳も私は大丈夫ですので大塚〇薬さんでも大正製〇さんでもどうぞご遠慮なくパクってくださいね。