しつ恋やつら

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2013.06.08

 晴れまくってるのに梅雨入りですね皆様いかがお過ごしですか。

 

 7月に結婚10周年を迎える店主兼亭主斉藤です。

 

 今日は少し仕事の話をからめてブログを書いてみます。

 

 オーキニーのカット。と言うか私のカットは恐らくよその美容室のカット技術者達よりも「すきばさみ」を良く使用している方だと思います。

 

 と言うのも、普通のハサミでラインを綺麗にそろえてカットすると形が整ってメリハリが出易いのですが、その分髪が伸びてきた時に重さが出て動かなくなってしまいます。

 

 日本人の髪だと特にボテッとした感じになり易いです。

 

 勿論普通のハサミで切って行った方が短時間でカットが終えられ、技術者からしてみればどこを切って、どこを切っていないかが分かりやすく簡単です。

 

 すきばさみで切って行くとラインが見えにくいので手や指を使って重さをチェックしながら切らないと、今どこを切っているのかわけが分からなくなり易く、ハサミの開閉回数も多くなり時間が掛かってしまいます。

 

 ほんなら普通ので切ればええんちゃうのあんた。

 

 そんな声が聞こえてきそうです。取り敢えず「ううう」と言っておきます。

 

 兎に角伸びた時に少しでも形が変わらず軽くて扱いやすいスタイルになるように、頑張って頭を働かせながら仕事をしています。

 

 いつもくだらない事を言いながら切ってますが何気に頑張ってるオーキニさん。益々好きになって頂いても結構です。

 

 そして毎日、営業終了後私の衣服や肌、靴、シャツのポケットに至るまで細かい毛が沢山ついています。

 

 お客様方もカットした日から数日はお風呂場でシャンプーをされると恐らく細かい(短い)毛が結構抜けて来ると思います。

 

 それくらいすきばさみを中心にカットをした場合細かい毛がボロボロと出てしまうのです。

 

 と言う事でカット中、どうしてもお客様の顔、額や鼻、目じりなどに細かい毛が付いてしまいます。

 

 そしてお客様のお肌がもちもちプルるんだったり潤いシットリだったり、あるいはギトギトてかてかだったりしたらそれら細かい毛達は「いつまでも ここにいさせて お母さん」という具合になかなか離れてくれません。

 

 因みに五条通東山トンネル出口のは「お土産は 無事故でいいのよ お父さん」です。

 

 あ。オーキニーのお客様に「ギトギトてかてか」な人は存在しませんのでご安心を。

 

 このやろう 毛払いブラシで 2度3度 払ってみても しつこい奴ら

                         斉藤 広観

 

 と有名な短歌にあるように、2~3回くらいならお客様方も顔を払わせてくれるのですが、流石に5~6回やってるとこちらもそちらも田舎のお爺ちゃんまでもに何となく気まずい空気が流れます。

 

 いつまでやっとんねん、と。

 

 そこで、やむをえず最後の一払いに全身全霊、命を注ぎ込みエイッとやや強めでフィニッシュィングを決めるのですが、パーフェクト払いの確率はおよそ30%。

 

 「%」の後に「。」ってなんかバランス嫌だな。

 

 そしてお帰りになられるお客様ですが、やはり痒いのですね。分かります。スミマセン。僕だって辛いんです。

 

 最終的にはフロント横の大黒柱の鏡の前で皆様自らの指で毛の除去をされるのです。

 

 そこでですね

 

 とある美しいお客様からの助言でこういうものを用意しました。

 

 

 はいなんでっしゃろ。

 

 そしてそこにこういうモノを配置。

 

 

 位置はココ。

 

 勿論、御顔に着いた毛を取る為でもあるのですが、それ以上にいつも私がどれほど苦労して毛を払っているのかを察して頂きたい。

 

 

 皆様のお声に答えて成長を止めないサロン、オーキニーをこれからも宜しくお願い致します。

 

 皆様どうぞご自由にお使いください。

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