ボンジュールヤマシナーゼ。
ここの所3日間息子から始まり、妻、娘、母親と私で今京都中に大流行しているロタウィルスに一家全滅させられていた斉藤家の代表斉藤です。
今回はいつものブログと少し趣向が違うのですが、皆様にお知らせ、と言うかご注意を促したいブログになります。
昨日いらしたお客様に聞いた、そのお客様の身の回りで起きた1週間くらい前の実話です。
そのお客様のお友達に「Sさん」という方がいるそうです。
Sさんは35歳(仮)の中年女性。近所のマンション(オートロック式)にお一人で御住みのお母様(以降「Mさん」)がいらっしゃいます。
ある日、そのMさん(お母様)のマンションの部屋に「自らを警察と名乗る者(以降「警官」)」が来ました。
Mさんが不審に思い玄関を開ける前に用件を聞いた所、警官が言うには
警官「振り込め詐欺師の事件を追っているモノですが、被害に遭われた方が間違ってあなた(Mさん)の口座に金額を振り込んでしまった」との事。
怖くなったMさんは娘であるSさんに電話をしたのですが運悪く繋がらず。とりあえずメールで「警察が来ているけど怪しいから助けて欲しい」と連絡しておきました。
それからドア越しにMさんが「身分証を見せて」と言ったところ警官は「警察手帳」と「捜査令状」を見せてきました。
本物の警察だと思い失礼だと思ったMさんは扉を開け、玄関にて対応。詳しく説明を聞いたところ
「振り込め詐欺での被害者の方が間違ってMさんの口座に多額のお金が振り込まれてしまい、そのままだとMさんが犯人扱いされている。私達の追っている案件では同じ真犯人の可能性があるので捜査を続けていく為にもその口座の通帳をもとに犯人を割り出さなければいけない。」
そう言って通帳とカードを預からせてくれと言って来ました。
そのやり取りをしている時に、メールを見て慌てて仕事を中断して来たSさんがMさんの元に駆けつけます。
Sさんはとても慎重派でお母様以上に警官に詳しく事情を聞きました。
そのまま2対1でやり取りをしていたのですが「やはり通帳とカードは不安なので渡せない」と伝えたところ警官は「それでもいいけど、その場合捜査に協力してもらわないといけないので東京までMさんに一緒に来て貰う事になる。私が偽物と思うなら、○○○ー○○○○番号に電話してもらえば詐欺対策本部に繋がるのでそこで私の名前を出してもらえばわかる」と言ってきました。
流石にそんな時間もありません。それからも警官は話の中でMさんだけではなく、娘のSさんの事(身元や仕事関係等)も色々知っていたので二人とも信頼してそのままやむを得ず通帳とカードを渡す事にしました。
その後も警官は「とりあえず状況を毎日2回にわたって連絡するので朝7時と夕方6時に必ず電話に出れるようにしておいてほしい。」と説明してきました。
そしてそれから4日間程、「詐欺対策本部」から定時に電話で連絡を入れてきました。
そして5日目。
通帳の口座開設をしている取引先銀行からMさんに一本の電話が入ります。
銀行員「ここの所、毎日ATMより100万円の引き落としがありますが、何かあったのですか?」
その話を聞いてMさんは驚いて銀行員に事情を説明。一時的に引き落としを出来なくさせてから例の「警官」宛に電話を入れます。
しかし何故か電話はつながりませんでした。
Mさん(とSさん)は数日間で400万円もの大金を盗まれてしまったのです。
皆様も「おれおれ詐欺の発展系」というものご存じでいらっしゃると思います。
これは数年前から流行っている携帯電話などを利用した「振り込み詐欺」の一例ですが、流石に情報が行きわたり始めて「あんなん私は大丈夫。お年寄りがターゲットにされて可哀そうや」など、他人事に感じている方がほとんどだと思います。
しかし昨日聞いた話。衝撃を受けました。
注目すべきする点は
1 警察だと言い、身分証を呈示する
2 電話ではなく実際に顔を出して会いにきている
3 上からの物言いで接してくる(警官だから)
4 信頼させる為その後も連絡を定期的に入れてくる
実際私もここまで手が込んでいるとその場にいれば的確な判断が出来ないまま、流石にやられているかもしれません。
Mさんがネットバンキング(インターネットで銀行の残高照会や振り込みなどできるシステム)などを利用していた場合は「実際に自分の口座に誰かのお金が振り込まれたかどうか」が確認できていたので被害には合われなかったでしょうが、利用している人はまだまだ少数人だと思います。
同じような手段に出会った場合、うまく回避する手立てとして色々考えてみました。
1 不安だから、と言う理由で警察に顔写真をとっても良いか聞く。(またはビデオカメラ)
2 (詐欺師を家に入れる前に)すぐに取引銀行に電話をして口座の確認をする
3 身内だけではなく、頼りになる人に連絡を入れ最低でも5人位のアドバイスを貰ってから行動を起こす
・・・書いていても中々これと言う案が出なかったのが実際の所です。やはり難しいですね。
突然でしたが「万が一お客様に被害が出てはいけない」と思いブログに書こうと思いました。
ボンジュールヤマシナーゼ。
ここの所3日間息子から始まり、妻、娘、母親と私で今京都中に大流行しているロタウィルスに一家全滅させられていた斉藤家の代表斉藤です。
今回はいつものブログと少し趣向が違うのですが、皆様にお知らせ、と言うかご注意を促したいブログになります。
昨日いらしたお客様に聞いた、そのお客様の身の回りで起きた1週間くらい前の実話です。
そのお客様のお友達に「Sさん」という方がいるそうです。
Sさんは35歳(仮)の中年女性。近所のマンション(オートロック式)にお一人で御住みのお母様(以降「Mさん」)がいらっしゃいます。
ある日、そのMさん(お母様)のマンションの部屋に「自らを警察と名乗る者(以降「警官」)」が来ました。
Mさんが不審に思い玄関を開ける前に用件を聞いた所、警官が言うには
警官「振り込め詐欺師の事件を追っているモノですが、被害に遭われた方が間違ってあなた(Mさん)の口座に金額を振り込んでしまった」との事。
怖くなったMさんは娘であるSさんに電話をしたのですが運悪く繋がらず。とりあえずメールで「警察が来ているけど怪しいから助けて欲しい」と連絡しておきました。
それからドア越しにMさんが「身分証を見せて」と言ったところ警官は「警察手帳」と「捜査令状」を見せてきました。
本物の警察だと思い失礼だと思ったMさんは扉を開け、玄関にて対応。詳しく説明を聞いたところ
「振り込め詐欺での被害者の方が間違ってMさんの口座に多額のお金が振り込まれてしまい、そのままだとMさんが犯人扱いされている。私達の追っている案件では同じ真犯人の可能性があるので捜査を続けていく為にもその口座の通帳をもとに犯人を割り出さなければいけない。」
そう言って通帳とカードを預からせてくれと言って来ました。
そのやり取りをしている時に、メールを見て慌てて仕事を中断して来たSさんがMさんの元に駆けつけます。
Sさんはとても慎重派でお母様以上に警官に詳しく事情を聞きました。
そのまま2対1でやり取りをしていたのですが「やはり通帳とカードは不安なので渡せない」と伝えたところ警官は「それでもいいけど、その場合捜査に協力してもらわないといけないので東京までMさんに一緒に来て貰う事になる。私が偽物と思うなら、○○○ー○○○○番号に電話してもらえば詐欺対策本部に繋がるのでそこで私の名前を出してもらえばわかる」と言ってきました。
流石にそんな時間もありません。それからも警官は話の中でMさんだけではなく、娘のSさんの事(身元や仕事関係等)も色々知っていたので二人とも信頼してそのままやむを得ず通帳とカードを渡す事にしました。
その後も警官は「とりあえず状況を毎日2回にわたって連絡するので朝7時と夕方6時に必ず電話に出れるようにしておいてほしい。」と説明してきました。
そしてそれから4日間程、「詐欺対策本部」から定時に電話で連絡を入れてきました。
そして5日目。
通帳の口座開設をしている取引先銀行からMさんに一本の電話が入ります。
銀行員「ここの所、毎日ATMより100万円の引き落としがありますが、何かあったのですか?」
その話を聞いてMさんは驚いて銀行員に事情を説明。一時的に引き落としを出来なくさせてから例の「警官」宛に電話を入れます。
しかし何故か電話はつながりませんでした。
Mさん(とSさん)は数日間で400万円もの大金を盗まれてしまったのです。
皆様も「おれおれ詐欺の発展系」というものご存じでいらっしゃると思います。
これは数年前から流行っている携帯電話などを利用した「振り込み詐欺」の一例ですが、流石に情報が行きわたり始めて「あんなん私は大丈夫。お年寄りがターゲットにされて可哀そうや」など、他人事に感じている方がほとんどだと思います。
しかし昨日聞いた話。衝撃を受けました。
注目すべきする点は
1 警察だと言い、身分証を呈示する
2 電話ではなく実際に顔を出して会いにきている
3 上からの物言いで接してくる(警官だから)
4 信頼させる為その後も連絡を定期的に入れてくる
実際私もここまで手が込んでいるとその場にいれば的確な判断が出来ないまま、流石にやられているかもしれません。
Mさんがネットバンキング(インターネットで銀行の残高照会や振り込みなどできるシステム)などを利用していた場合は「実際に自分の口座に誰かのお金が振り込まれたかどうか」が確認できていたので被害には合われなかったでしょうが、利用している人はまだまだ少数人だと思います。
同じような手段に出会った場合、うまく回避する手立てとして色々考えてみました。
1 不安だから、と言う理由で警察に顔写真をとっても良いか聞く。(またはビデオカメラ)
2 (詐欺師を家に入れる前に)すぐに取引銀行に電話をして口座の確認をする
3 身内だけではなく、頼りになる人に連絡を入れ最低でも5人位のアドバイスを貰ってから行動を起こす
・・・書いていても中々これと言う案が出なかったのが実際の所です。やはり難しいですね。
突然でしたが「万が一お客様に被害が出てはいけない」と思いブログに書こうと思いました。