やましなす皆様。建設ラッシュが続く小京都の山科。忙しい街にならないかと心配でならない男斉藤です。
五条通沿いの田んぼでのゲンゴロウ採りや空き地でのレンゲ積み、六兵衛池公園や三段池でのザリガニ釣りはもうできないのですね安西先生。
最近の日課で毎晩布団の中で Amazon Music でお店で流すBGMの編集をしています。
そんな中1人の素敵なアーティストさんの音楽に出会いました。
その方の旋律と歌詞は、心にとても心地よく「何のために頑張るか」という事を思い出させてくれ、背中を後押ししてくれるような気持ちになるので、しばらく営業が終わってからというもの、その方の歌を聞くのが私にとって晩酌よりも大事になっていきました。
仕事が終わりリビングに上がると妻と息子がいつものようにお風呂に入っていたので、先に独りで晩酌を始めていました。
カウンターテーブルで考え事をしながらスピーカーで曲を流しました。
「人生という名の列車(馬場俊英)」
↑40~50代の方は良かったら是非聞いてみて下さい
引っ越して以来色々な事件が起こり少し気を病む時間が続いていました。
アルコールよりも体に染み渡るその歌声に思わず涙がこぼれて来て、音量を上げてしばらく聴き入っていました。
今まで一人で生きてきたつもりの自分がいつの間にかそうではなくなり、頑張っている姿を家族が見て必要としてくれている。
聞いているとそういう気持ちになっていき「よしがんばろう」と思いました。
そんな私の前に風呂から出てきたハンチン(フルチンの半分)状態の息子が笑顔で走ってきました。
私がやや涙ぐんでいるのを見て、風邪気味なのにおどける息子の顔を見ていると元気が出ました。
心配させまいと涙をこらえながらスピーカーの辺りを眺めていると、一緒にお風呂から上がって来た妻がツカツカとスピーカーに近づいてきました。
「うるさい」
突然スピーカーのボリュームを下げられました。
「あおくん(息子)風邪ひいてるんだよ。うるさいにきまってんじゃん。」
そう言いながら私の表情が曇ったのを見逃さなかった妻は少しだけボリュームを戻してくれたのですが、機嫌が悪くなった私は飲みかけの缶ビールをそのままにして自分の部屋に閉じこもりました。
部屋に入って1人でいじけて居ると、ドンドン悪い思考になりさらに状況は悪化。
お腹が減っていたのですが「こんな状態で一緒の食卓にいられない」という私の中での意見が満場一致して、家出する事にしました。
まずはバンッとわざとらしく部屋の扉を大げさに開けて妻に出てきたことをアピール。
「居場所が無いから外で食べてくる」
そう言う私に妻は困惑しました。ひょうたんからこまの表情の妻に続けて一言。
「家族の為にこれだけ一生懸命やってるのに誰もねぎらってくれよらへん」
誰もそんな事言ってないのに、45歳のすねた男は夜の街をさまよう事を選びました。
俺が居なかったらどうなると思ってるねん。そうだメッチャ遅くまで飲んだくれて心配させてやれ。
と言う事で最悪男は三条通をGO WEST。歩いて九条山を遥か越えて市内の酒場に入り浸る事にしました。
この日の天気予報は、寒気が日本の北側にかかり夜になると冬型の気温に変化する事を発表していました。
私はズボンにロングTシャツという軽装でした。
意気込んで出発しましたが、あまりにも寒すぎる真冬の夜。苦渋の選択を迫られ、歩いて10分程の日ノ岡にある中華料理屋さん付近で根性足りなく「寒い」と言う事で断念。
ここで飲んだくれるぞ。と言う事でその中華料理屋さんに入店しました。
「お一人ですか」と尋ねてくるおばちゃんに「苦めのビールをまずください」と言いました。
「ちょっと何言ってるのか分からない。サッポロかアサヒかどっち」と返されました。
カウンターに座り黒ラベルをうなだれながら飲みだしたまでは良いとして、私が注文したものは「ラーメン定食(炒飯普通盛り付き)」。餃子等のつまめるものを頼めば良かった公文式。
早食いの癖がある私は定食をわずか5分で完食。ペース配分を間違え瓶には半分以上ビールが残っていて、ここで要約「しまった」と気が付きました。
「あの。つまみありますかね。」
私の問いに対して出てきた5枚の甘めのお新香をゆっくり噛みしめながら残ったビールを飲んでいたのですが、お酒すすまないったらありゃしない。
「そんな恰好で寒くないか」と聞いてくるおばちゃんに鼻水をかみながら大丈夫と答える満腹で気持ち悪くなってきた男は、その後よせばいいのに瓶ビールを追加して、神棚近くのテレビ番組で所ジョージさんのコメントを眺めていました。
その後御愛想を済ませて三条通をGO EAST。一度自宅を横目で通り過ぎ、凍える両手に息をかけながら久保町のお地蔵さんを拝んでから来た道を戻り、玄関のカギを音が出ないように静かに開けました。
忍び足で登った階段の先、リビングに人影が無いのを確認してから真っ暗な自分の寝室に入り気配を消して床に寝っ転がり、浴室からお姉ちゃんが出てきた(であろう音がした)タイミングを見量って自室で静かに服を脱ぎ、裸のまま浴室に入り身体を温めました。
何故か胸はドキドキ。手桶で汲んだお湯から出てくる湯気を眺め、ソロっと髪を洗い終わった時にはお腹も気持ちも落ち着いていました。
その後湯船に浸かっている際に来客があり、娘が浴室を除きに来て私がいつのまにか帰っていた事がバレてしまい益々気まずくなりました。
つぎの日の朝、妻と口論の末問題を解決。こうして私の久しぶりの家出は、およそ45分という小学校の1時限目よりも早い史上最速タイムで終了する結果となりました。
このブログを読んで頂いている方はもう誰が悪いかお分かりだと思いますが、あえて私は言いたい。
馬場俊英さんの歌詞が素晴らしすぎるからいけないのだと。
↑(因みに動画の6分55秒の絶妙なタイミングで音楽を消されました)
と言う事でさおりさんその節はスミマセンでした。これからもご厄介になりますので見捨てないでくださるよう来年も宜しくお願いいたします。
やましなす皆様。建設ラッシュが続く小京都の山科。忙しい街にならないかと心配でならない男斉藤です。
五条通沿いの田んぼでのゲンゴロウ採りや空き地でのレンゲ積み、六兵衛池公園や三段池でのザリガニ釣りはもうできないのですね安西先生。
最近の日課で毎晩布団の中で Amazon Music でお店で流すBGMの編集をしています。
そんな中1人の素敵なアーティストさんの音楽に出会いました。
その方の旋律と歌詞は、心にとても心地よく「何のために頑張るか」という事を思い出させてくれ、背中を後押ししてくれるような気持ちになるので、しばらく営業が終わってからというもの、その方の歌を聞くのが私にとって晩酌よりも大事になっていきました。
仕事が終わりリビングに上がると妻と息子がいつものようにお風呂に入っていたので、先に独りで晩酌を始めていました。
カウンターテーブルで考え事をしながらスピーカーで曲を流しました。
「人生という名の列車(馬場俊英)」
↑40~50代の方は良かったら是非聞いてみて下さい
引っ越して以来色々な事件が起こり少し気を病む時間が続いていました。
アルコールよりも体に染み渡るその歌声に思わず涙がこぼれて来て、音量を上げてしばらく聴き入っていました。
今まで一人で生きてきたつもりの自分がいつの間にかそうではなくなり、頑張っている姿を家族が見て必要としてくれている。
聞いているとそういう気持ちになっていき「よしがんばろう」と思いました。
そんな私の前に風呂から出てきたハンチン(フルチンの半分)状態の息子が笑顔で走ってきました。
私がやや涙ぐんでいるのを見て、風邪気味なのにおどける息子の顔を見ていると元気が出ました。
心配させまいと涙をこらえながらスピーカーの辺りを眺めていると、一緒にお風呂から上がって来た妻がツカツカとスピーカーに近づいてきました。
「うるさい」
突然スピーカーのボリュームを下げられました。
「あおくん(息子)風邪ひいてるんだよ。うるさいにきまってんじゃん。」
そう言いながら私の表情が曇ったのを見逃さなかった妻は少しだけボリュームを戻してくれたのですが、機嫌が悪くなった私は飲みかけの缶ビールをそのままにして自分の部屋に閉じこもりました。
部屋に入って1人でいじけて居ると、ドンドン悪い思考になりさらに状況は悪化。
お腹が減っていたのですが「こんな状態で一緒の食卓にいられない」という私の中での意見が満場一致して、家出する事にしました。
まずはバンッとわざとらしく部屋の扉を大げさに開けて妻に出てきたことをアピール。
「居場所が無いから外で食べてくる」
そう言う私に妻は困惑しました。ひょうたんからこまの表情の妻に続けて一言。
「家族の為にこれだけ一生懸命やってるのに誰もねぎらってくれよらへん」
誰もそんな事言ってないのに、45歳のすねた男は夜の街をさまよう事を選びました。
俺が居なかったらどうなると思ってるねん。そうだメッチャ遅くまで飲んだくれて心配させてやれ。
と言う事で最悪男は三条通をGO WEST。歩いて九条山を遥か越えて市内の酒場に入り浸る事にしました。
この日の天気予報は、寒気が日本の北側にかかり夜になると冬型の気温に変化する事を発表していました。
私はズボンにロングTシャツという軽装でした。
意気込んで出発しましたが、あまりにも寒すぎる真冬の夜。苦渋の選択を迫られ、歩いて10分程の日ノ岡にある中華料理屋さん付近で根性足りなく「寒い」と言う事で断念。
ここで飲んだくれるぞ。と言う事でその中華料理屋さんに入店しました。
「お一人ですか」と尋ねてくるおばちゃんに「苦めのビールをまずください」と言いました。
「ちょっと何言ってるのか分からない。サッポロかアサヒかどっち」と返されました。
カウンターに座り黒ラベルをうなだれながら飲みだしたまでは良いとして、私が注文したものは「ラーメン定食(炒飯普通盛り付き)」。餃子等のつまめるものを頼めば良かった公文式。
早食いの癖がある私は定食をわずか5分で完食。ペース配分を間違え瓶には半分以上ビールが残っていて、ここで要約「しまった」と気が付きました。
「あの。つまみありますかね。」
私の問いに対して出てきた5枚の甘めのお新香をゆっくり噛みしめながら残ったビールを飲んでいたのですが、お酒すすまないったらありゃしない。
「そんな恰好で寒くないか」と聞いてくるおばちゃんに鼻水をかみながら大丈夫と答える満腹で気持ち悪くなってきた男は、その後よせばいいのに瓶ビールを追加して、神棚近くのテレビ番組で所ジョージさんのコメントを眺めていました。
その後御愛想を済ませて三条通をGO EAST。一度自宅を横目で通り過ぎ、凍える両手に息をかけながら久保町のお地蔵さんを拝んでから来た道を戻り、玄関のカギを音が出ないように静かに開けました。
忍び足で登った階段の先、リビングに人影が無いのを確認してから真っ暗な自分の寝室に入り気配を消して床に寝っ転がり、浴室からお姉ちゃんが出てきた(であろう音がした)タイミングを見量って自室で静かに服を脱ぎ、裸のまま浴室に入り身体を温めました。
何故か胸はドキドキ。手桶で汲んだお湯から出てくる湯気を眺め、ソロっと髪を洗い終わった時にはお腹も気持ちも落ち着いていました。
その後湯船に浸かっている際に来客があり、娘が浴室を除きに来て私がいつのまにか帰っていた事がバレてしまい益々気まずくなりました。
つぎの日の朝、妻と口論の末問題を解決。こうして私の久しぶりの家出は、およそ45分という小学校の1時限目よりも早い史上最速タイムで終了する結果となりました。
このブログを読んで頂いている方はもう誰が悪いかお分かりだと思いますが、あえて私は言いたい。
馬場俊英さんの歌詞が素晴らしすぎるからいけないのだと。
↑(因みに動画の6分55秒の絶妙なタイミングで音楽を消されました)
と言う事でさおりさんその節はスミマセンでした。これからもご厄介になりますので見捨てないでくださるよう来年も宜しくお願いいたします。