手相占い

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2020.01.29

 あけましておめしなす皆さまご無沙汰しております。

 

 毎年欠かさず行っていた初詣の伏見稲荷大社でしたが、近年あまりにも外国人観光客が多く、臨店のサービス低下(ひどいです)及び道中の歩行困難(止まっての自撮りやめれ)のためについに断念してしまった男斉藤です。

 

 あ。勿論氏子である三ノ宮神社と岩屋神社の参拝は行きました。

 

 年が明けてから既に一か月が経過していて、ブログを全く更新していない事に今気が付きましたので慌てての更新でスクスクデスク。

 

 早いもので店の移転から4カ月経ちました。

 

 引っ越しするまでは仕事が終わってから妻が急いで家に帰り晩御飯の支度をしてくれていたので偶に間に合わず、「今日は外食しよう」と外に出る事も多かったのですが、最近二階に上がるだけで良くちょっとした支度が出来るようになったので、家族で外食する事が全く無くなりました。

 

 そんな事で気分転換に先日、仕事終わりに家族で外食に歩いて出かけることになりました。

 

 向かった先は御陵界隈にお住まいの方の間で有名なお店「すがきや」さん。

 

 ご存知ない方の為に説明するとこのすがきやさんは、個人の店でありながらメニューが豊富で、その個性からちょくちょくテレビに出演している有名店です。

 

 尚、お店の一番の売りは「手相占い」。

 

 以前、御陵の交差点でお店をしていた時も何度か「この辺りで占いが有名なお食事するところって何処ですか。」と迷い人が入店される事がありました。

 

 聞くと結構遠くからいらしていたりしていたので(八幡や亀岡、挙句は兵庫県)「そんなに有名なんだ」という認識はありました。

 

 家族にも話していたので妻や娘が一度行ってみたい、と常日頃から熱望していましたが漸(ようや)く機会が出来たのです。

 

 「お父さん予約してくれてありがとう。」ウンウンと本来なら「家族が喜んでくれる顔を見たくて連れて行ってあげた優しいお父さん」という像が成り立つのでしょうが、邪(よこしま)な私が連れて行った理由は実はそうではありませんでした。

 

 話が少し逸れますが、長年美容師としてお客様に携わっていて、最近本当にお客様の頭や肩首を触っているとコリが分かり「どうすれば解(ほぐ)れるか」が分かってきました。

 

 数年間リンパやツボの勉強をしてきて「もっと極めるところまで勉強しようか」と考えていた所、お正月番組で「島田さん」という有名な手相占いの方が出ている番組を見てこう思う私が居ました。

 

 占いもええんちゃうのコレ。

 

 いや美容の仕事をもっと勉強しようよ。という声が聞こえてきますが知らんぷり。そんなコンナの私の中で「マッサージ」or「占い(などのカウンセリング)」どちらを選ぶかというプチ二択が発生していました。

 

 誰にも止められることの無い少年の様な純粋な私の気持ちは膨らみ続け、とうとう到着したのが

 

 「すがきやさんでやっている手相占いを見て学び、二択の選択をしたのち結果次第で弟子にしてもらうか考える」

 

 という答えでした。話を戻します。

 

 誰にも知られる事ない邪心を胸に、私と家族はすがきやさんに入店しました。

 

 1人で厨房を回し忙しくされている女将さんのタイミングを見量り、期待に胸膨らませた妻と娘、私も行きたいと言ってついて来てくれた母親、サッカーでクタクタ爆睡中の息子の「名前」「誕生日」「血液型」を記入した紙を手渡しました。

 

 しばらくして女将さんがテーブルに来てくれ「ご主人は。ご主人の情報が書かれてへんけど。」と尋ねてきたので「僕は良いです。女性軍の手相を見てあげてください。(その方が占い中を第三者としてしっかり見学できるから)」と伝えました。

 

 そう言う私に女将さんは「あなたも見た方がいいよ」と言って結局無理やり書かされる事になり渋々でしたが紙に情報を記入しました。

 

 その後女将さんはしばらく奥に引っ込みメガネをかけて何か本を見てからの数分後、片手に虫眼鏡を持ち再びテーブルに笑顔で戻ってきてくれました。

 

 そして手相を見る前に女将さんはある程度の家族関係や個人の性格をほぼ的中されました。

 

 ただ困った事に話の内容が(妻との関係、家族の方向性、母親との関係等)殆ど私を中心とした話になってしまい、途中から焦りだした私が頻(しき)りに「いや私は良いので女性軍を」と元の線に戻そうと繰り出していたのですが努力虚しく気が付くと「ええ。そうなんですか。マジで。当たってる。」と聞き入ってしまっている自分が居ました。

 

 というか途中で気が付いたのですが、女将さんが教えてくださっている「占い」は昔私も読んでいた四柱推命を中心とした話でした。

 

 最後に手相を見てもらい、娘の将来就く希望する職業への適正を聞いてなんだかんだで15分程のカウンセリングは終了しました。

 

 「楽しかったな」「美味しかったね」予想以上に女性軍は喜んでくれた様子。

 

 家路の道中。寒空の中満足する家族の会話を聞きながら私だけは違ったことを考えていました。

 

 すがきやさんの女将さんは、手相じゃなくて総合的な占いを勉強している。

 

 ざっと思い返してみても四柱推命学と六星占術、そして手相と姓名判断の話が複合されていたな。

 

 タロットや手相という独立したジャンルさえ勉強すれば何とかなるのではないかと考えていたが甘かったか。

 

 占いの途中で私は二足の草鞋(わらじ)を履く器量がある、と言われたので「おっ」と一瞬その気になったけど多分手相占いでは無い。

 

 人生は勉強常に前進あるのみ。

 

 また一つ大人になった私が空を見上げるとオリオン座を中心とした冬の星座が綺麗に輝いていました。

 

 隣で歩いている娘に星座のうんちくを教えていると、ダンサーの夢が若干近づいて浮かれていた娘は私に尊敬の眼差しをくれました。

 

 オリオンの傍らにうっすら見えるおうし座、冬の大三角形を見ながら思いました。

 

 星座占いもええな。

 

 何となく聞いたことある気がするけど星座占いってやってる人あったっけ。

 

 そしてつぎの日の朝に放送されていた朝の情報番組で「星座占い」が全国ネット規模でやっている「あてにならない占い」だった事を思いだしショックを受けました。

 

 そんな私に優しくテレビは告げてくれました。

 

 今日もっとも運勢が悪いのはごめんなさいてんびん座のあなた。思ったことがうまくいかず落ち込む一日に。気分を変えて違うジャンルに取り組んでみるのもいいかもぉ。でも大丈夫そんなあなたの運を開くラッキーアイテムは透明の傘。

 

 いつも思うけどホンマ俺を監視してるんちゃうかこの番組。

 

 数分後Amazonで高級透明傘をポチっていた私がそこ居ました。

 

 そんな理由がある事をつゆ知らずの妻は、突然プレゼントされた透明の高級傘を素直に喜んでくれていました。

 

 と言う事で皆様が次にオーキニーにご来店になられる際、もしかするとお札を数枚挟んだ変な鉢巻をして白装束でお迎えしたり、お帰りの際に高額な開運グッズを売りつけたりする店主が出てくるかもしれませんが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 最後になりましたがすがきやさんの占いは色々当たっていた事をご報告しておきます。

 

 

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