Open up the door

はてなブックマーク
2025.03.29

 やましなす皆様いかがお過ごしでしょうか。約20年ぶりにカラオケで十八番である持ち歌「卒業」(尾崎豊ver)を歌ってみた所、キーは上がらないわ息は続かないわ裏声は擦れるわですっかりカラオケが嫌いになってしまった元カラオケキング斉藤です。

 

 若さって素晴らしいものだったんですね。

 

 3月ももうすぐ終わりますが、私にとってこの3月はここ数年で最も忙しい月だったように思います。

 

 先日皆様のお手元に届いたオーキニー通信で「あれ。何か今回はパンチが足りないな」と思われた方もいると思います。事実多数のお客様に「なんか今回のは真面目でしたね」と声を掛けられました。

 

 いつも真面目なんですけどね。

 

 3月の中旬に小学校で息子の卒業式がありました。

 

 本来ならば息子の晴れ姿を見て「よう成長してくれたな」と干渉に浸るところだったのですが、ふとした流れから卒業式後に流す学年全体の動画の作成をさせていただく事になり、生徒の皆の写真を2か月間毎日眺めて編集してを繰り返している間に生徒全員を好きになってしまい、卒業式当日ビデオカメラでの撮影で全員を平等に追っかけながら録画してしまった所為で息子の動画があまり写っていませんでした。

 

 そんな訳で生徒たちのファンになった私は「もう会えなくなる」という意味不明な寂しさに包み込まれ、卒業直前にて人生初となる今流行りの「推しロス」に陥ってしまったのです。※推しロス→推しの結婚や脱退、熱愛報道などにより感じる喪失感こと。(Googleより抜粋)

 

 その他にも確定申告後のデータ修繕、娘の卒業公演で東京行きの旅行先での予約や手配、先生たちとの打ち合わせ、そしてオーキニー通信の作成等々でずっとパソコンに向かって作業をしていた為久しぶりに腰痛が超悪化し現在カロナールによるドーピング生活をしております。

 

 もしかするとそんな感じで心はシクシク腰はキリキリ頭はふわふわした状態のまま疲れ果てて記事を書いたのでイケてない内容になっていたのかも知れません。

 

 因みに迷惑をお掛けしている腰痛ですがギックリ腰かと思っていたら先日先生に「ヘルニアの可能性がある」と診断されたので来週精密検査してもらいます。

 

 話をメインに持って行きます。という事でここ数日ウンコを漏らした人のような仕草で業務を遂行しているのですが、痛々しい素振りを見せている私に対して、目にしたお客様から

 

 「大丈夫ですか。」

 

 と大変ありがたいお言葉をかけていただいています。

 

 ありがとうございます。こんな意地汚い私目の為に何と勿体ない言葉でしょうか。

 

 ご心配をおかけしてはいけないので実際は反射的に「ええ大丈夫です。」とは言います。そりゃ言いますよね言わない人いないと思います。

 

 ですが申し訳ございません敢えて言わせて頂きます。

 

 ホンマは全然大丈夫じゃないんです。

 

 1週間位は紳士的な答えを返していた私でしたが、何度か経験するうちに体の中で久しぶりにデビル齊藤が目覚め始めて(※過去ブログ「斉藤VS斉藤」参照)そうあってはならない思考回路になってきました。

 

 トリガー(発端)は妻からの声かけでした。

 

 朝起きて顔を合わせた時、朝礼の際、お客様を施術中のすれ違ったふとしたタイミングで掛けてくれる妻の声かけ。

 

 「腰大丈夫なの」

 

 優しい言葉です。ほんまに心配してくれてるのでしょう。ありがとうエエ妻や。でもね毎日見てるし貴方は知ってくれてるよね。

 

 俺大丈夫に見えるか。

 

 お客様には返せていた言葉「大丈夫」。優しさに優しさで返すのは男としてイヤ人間として当たり前なはず。だけど妻に何度も返事をしているうちに

 

 「なんで何回も気を使って嘘をついてまで大丈夫やって言わなあかんのやろか」

 

 という気持ちになっていきました。

 

 痛いねんて。

 

 それからと言うもの返す言葉がまず無言になり、その内反発して「大丈夫ちゃう」そして「そんな簡単に治らへんやん」とドンドン最悪な奴に変化していきました。

 

 しかし答える毎にどこか私の心が以前よりオープンな状態になって行くのを感じました。

 

 本日もお客様を数名担当させていただきました。

 

 妻に対してそうしたようにもうお客様にも気を遣うのはやめよう。そう心に決めた昨日の自分とは明らかに何にかが変化した自分。

 

 お客様「大丈夫ですか。」

 

 私「大丈夫ちゃいますメッチャ我慢してやってます。なので私はいつも通り全力で笑わせに向かいますけど出来れば私を笑わせないでください。」

 

 何て心が晴れやかなのでしょうか。そう言える関係性、そしてそのような失礼な事を言っても受けてくれるお客様方の人間性の素晴らしさに気が付けました。

 

 ああそうか。きっと妻が私に何度も「大丈夫」の声をかけてくれたのは単に「心配している風」を出していたのではなく、浅はかな私が「大丈夫」と答えるその心の閉ざされた扉を「もっと開放して楽になりなよ」という事を私に教えてくれる為に言い続けてくれていたのか。

 

 そんな大切な事に気が付けたのです。

 

 さおりさんいつもありがとう。営業中にこれからは胸を張って痛いときは痛い、眠い時は眠い、屁が出そうになった時もかまわず屁を放つ事にします。

 

 という事で皆様。これからは「トイレ行ってもいいですか」「頭のてっぺんが痒いです」とか言われても「ダメです」「我慢してください」って言うと思いますがそれは私が心をオープンにして皆様に対しての最大限のおもてなしをしている為に出てきた言葉ですのでよろしくお願いします。

 

 万が一このブログを妻に見られたりしたら、もう二度と心配はされない事となりますがそれも又何か別の大きな意味があるのでしょう。

 

 いつもホンマすんません。

 

E63AEEFD-9782-4496-AF47-9BB38F4C9A19
  明日から娘の卒業式。東京3日間気を付けて行ってきます。

一覧 TOP