やましなす皆さまご機嫌いかがでしょうか。かつて「ゲームの大様」と呼ばれ(自称)ていたにもかかわらず、家族でマリオカートだ遊んでいる時、本気を出しているのに子供たちに負けてしまうようになった男斉藤です。
突然ですが私はディズニー映画とスタジオジブリ、そしてドリームワークスのアニメが好きで、まだ世の中にDVDなるものが存在する前からバイト代を使って一本13000円くらいしていたディズニーやジブリ作品のビデオテープを買い集め、ディズニーに至っては「字幕版」と「吹き替え版」両方をそろえて本棚に並べたりしていました。
そんな私ですが、先日の休みの日に娘と二人で話題になっている(インターネットにて賛否両論ある)宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」を観てきました。
既に見終えたお客様達から「オーキニさんも早く見てきて感想を聞かせて」とお願いされてたので簡単にレビューさせていただきます。
未だこれから夏休みを利用して鑑賞に行く予定の方も多くいらっしゃると思いますので、例によってこのブログではネタバレを極力含まないように考慮しつつ素直な感想だけお知らせしたいと思います。
私はこの作品の同タイトルである吉野源三郎原作の「君たちはどう生きるか」を学生時代、そして大人になってからの計二回読んだことがあるのですが、そのオマージュは作中に一瞬だけ出てくるだけで全くの別モノ。吉野氏原作の作品にあったコペル君の父親のセリフや言葉のような誘導は全くない作品です。
しかしながら今まで数多く宮崎監督作品を観てきましたが、これほど強烈なメッセージ性のある作品はありませんでした。
最初私も理解しようと物語の主を探すために躍起になっていましたが、途中から「なるほど。これはそういう映画なんだ」と察して楽しみながら見ることが出来るようになりました。
久しぶりに自分に前向きになれ、そしてこれからの子供たちに何を伝えて行けばいいのか強く背中を押された気分になれました。
僕はこう生きて来たけどきみたちはどういきるの。
情けない話ですが私は今の世の中の流れが苦手です。そして子供たちがそういう世の中を生きていかなくてはいけない流れに嫌悪感と罪悪感すら感じています。
流れず思いのまま生きて行って欲しい。
成功と言う形のない言葉に対して誰かが歩いてきたような安全を確保された同じ道を選んだり、形が決まっている風景や見た目だけの食べ物のために同じ写真を写すという行為だけの為に喜びを感じる現代。そしてそれを他の人と同じように平然とアピールして当たり障りのない評価に一喜一憂する流れは一体だれが作ったのでしょうか。
自分の意志或いは意思ではない行動。自分を大切に思ってくれる周りの人よりも見た事のない遠くの誰かを参考にして誰もが体験できるモノを真似して体験する。
勿論そんな若者たちばかりではないですが、そういった人が目立つ時代になってしまっている気がします。
自分にしかない積み上げられない人格と言う積み木を、自分なりの解釈で積み上げてこそ「楽しい人生だった」と言えるのではないでしょうか。
色々な人がいて様々な形で社会と繋がっているからこそ世界は美しいのではないのでしょうか。
私はこの作品を見て初めてディズニーの「不思議の国のアリス」を見た後の何とも言えないフワッとした感覚と、そういった「自分の感性をこれからも大事にしていかなければいけない」という強い意志を与えてもらったような感覚を二つ同時に感じてしまいました。
うまく言えませんが巨匠が残した最後のクラッシック音楽作品を聴いたり名画を見た後、又酷くメッセージ性の強いミステリー小説を読んだ後のような感覚。
今週の金曜日に劇場にてパンフレットが発売され始めるそうですが、そこに描いてある答え合わせがどうであれ、何の情報もないままこの映画を見れた事、そして二回目なのに一緒に見に行ってくれ、独自の感性で「めっちゃおもろい」と感じれるように育ってくれた娘に感謝しつつ、これからの人生にこのヒントをうまく活かしていきたいと思います。
私的レビュー ★★★★★★★★★★ 条件付き満点(宮崎駿監督の最後の作品だったとして)
やましなす皆さまご機嫌いかがでしょうか。かつて「ゲームの大様」と呼ばれ(自称)ていたにもかかわらず、家族でマリオカートだ遊んでいる時、本気を出しているのに子供たちに負けてしまうようになった男斉藤です。
突然ですが私はディズニー映画とスタジオジブリ、そしてドリームワークスのアニメが好きで、まだ世の中にDVDなるものが存在する前からバイト代を使って一本13000円くらいしていたディズニーやジブリ作品のビデオテープを買い集め、ディズニーに至っては「字幕版」と「吹き替え版」両方をそろえて本棚に並べたりしていました。
そんな私ですが、先日の休みの日に娘と二人で話題になっている(インターネットにて賛否両論ある)宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」を観てきました。
既に見終えたお客様達から「オーキニさんも早く見てきて感想を聞かせて」とお願いされてたので簡単にレビューさせていただきます。
未だこれから夏休みを利用して鑑賞に行く予定の方も多くいらっしゃると思いますので、例によってこのブログではネタバレを極力含まないように考慮しつつ素直な感想だけお知らせしたいと思います。
私はこの作品の同タイトルである吉野源三郎原作の「君たちはどう生きるか」を学生時代、そして大人になってからの計二回読んだことがあるのですが、そのオマージュは作中に一瞬だけ出てくるだけで全くの別モノ。吉野氏原作の作品にあったコペル君の父親のセリフや言葉のような誘導は全くない作品です。
しかしながら今まで数多く宮崎監督作品を観てきましたが、これほど強烈なメッセージ性のある作品はありませんでした。
最初私も理解しようと物語の主を探すために躍起になっていましたが、途中から「なるほど。これはそういう映画なんだ」と察して楽しみながら見ることが出来るようになりました。
久しぶりに自分に前向きになれ、そしてこれからの子供たちに何を伝えて行けばいいのか強く背中を押された気分になれました。
僕はこう生きて来たけどきみたちはどういきるの。
情けない話ですが私は今の世の中の流れが苦手です。そして子供たちがそういう世の中を生きていかなくてはいけない流れに嫌悪感と罪悪感すら感じています。
流れず思いのまま生きて行って欲しい。
成功と言う形のない言葉に対して誰かが歩いてきたような安全を確保された同じ道を選んだり、形が決まっている風景や見た目だけの食べ物のために同じ写真を写すという行為だけの為に喜びを感じる現代。そしてそれを他の人と同じように平然とアピールして当たり障りのない評価に一喜一憂する流れは一体だれが作ったのでしょうか。
自分の意志或いは意思ではない行動。自分を大切に思ってくれる周りの人よりも見た事のない遠くの誰かを参考にして誰もが体験できるモノを真似して体験する。
勿論そんな若者たちばかりではないですが、そういった人が目立つ時代になってしまっている気がします。
自分にしかない積み上げられない人格と言う積み木を、自分なりの解釈で積み上げてこそ「楽しい人生だった」と言えるのではないでしょうか。
色々な人がいて様々な形で社会と繋がっているからこそ世界は美しいのではないのでしょうか。
私はこの作品を見て初めてディズニーの「不思議の国のアリス」を見た後の何とも言えないフワッとした感覚と、そういった「自分の感性をこれからも大事にしていかなければいけない」という強い意志を与えてもらったような感覚を二つ同時に感じてしまいました。
うまく言えませんが巨匠が残した最後のクラッシック音楽作品を聴いたり名画を見た後、又酷くメッセージ性の強いミステリー小説を読んだ後のような感覚。
今週の金曜日に劇場にてパンフレットが発売され始めるそうですが、そこに描いてある答え合わせがどうであれ、何の情報もないままこの映画を見れた事、そして二回目なのに一緒に見に行ってくれ、独自の感性で「めっちゃおもろい」と感じれるように育ってくれた娘に感謝しつつ、これからの人生にこのヒントをうまく活かしていきたいと思います。
私的レビュー ★★★★★★★★★★ 条件付き満点(宮崎駿監督の最後の作品だったとして)