やましなす皆様。
何となく体重が6キロ減って先日ひらかたパークに行った際、久しぶりにラッシュガードを脱いで泳ぐことが出来た男斉藤です。
誰も待っていなかったと思いますが実に1カ月半ぶりのブログ更新になります。
最近、外国からの留学生の方がちょくちょくオーキニーにご来店されるようになりました。
しかし I can not speak English well. 私は英語が上手に話せません。
そして She does not speak English at all. 我妻は全く英語を話しません。
私は東京の頃、ホテルの中にある美容室で働いていた過去があり、ホテル宿泊の外人さんが結構飛び込みでカットをしに来ていたので、営業用の英語がほんの少しだけ話せますが(中学レベル)、決して背伸びをすることの無い性格の妻は、私がレンタルDVDを字幕映画で見ていると勝手にメニューを押して「吹き替え」に変えてしまうレベルです。
と言う事で大体の場合、外国のお客様は私が担当する事がほとんどであります。
先日、金髪の素敵なお嬢様が飛び込みでご来店されました。
私が受付をしたのですが、確認した所私の予約枠にしばらくは空きが無く、妻の予約の空き状況を見てから、とても愛想の良い方で髪質も髪の長さも(コミュニケーションするには)難しくなさそうだったので初めて妻の担当で受け付けました。
妻「えぇ。私英語できないよいいの。」
やや驚いた表情をした妻でしたが「俺がフォローするから大丈夫」と約束してあげた事で意外とすんなり了解してくれました。
そして当日を迎え、ご来店されてから私と一緒にカウンセリングを行った妻でしたが、その間も普通に日本語で接してました。
妻「スタイルこんなのでいいですか。」「ええとわかんない。でもこれくらいで大丈夫ですよね。」
その後私は自分の担当のお客様に戻り、ややそちらにアンテナを張りながら行く先を見守っていました。
やはりと言うか一向に英語を話さない妻は、時折私に助けを求めながらも理解しているのかどうか疑問が残る不思議な会話を進めていました。
私が耳にする限りはほぼ100%日本語で、「オッケー」や「オゥ」などの超簡単な英語すら妻の口からは発せられていなかったと思います。
カットの途中、外人さんが雑誌「婦人画報」を手に取り始め、京都の夏特集の「大文字の送り火」を見ながら妻に何かを訴えている時に妻が突然嬉しそうに大きな声で、その大文字の写真を指差してこう言いました。
妻「これ。マイバースデー」
恐らくですが彼女は外人さんに「8月16日に行われる送り火」が自分の誕生日と同じことを伝えたかったのだと思います。
外人さんが「リアリー。」(本当に)と聞いていたので
1 奇跡が起こり理解して下さった
2 何か良く分からないけど突っ込んで聞くとめんどくさくなりそうなので繋ぎで相槌をした
のどちらだったかと思われました。
その後綺麗な金髪は、その艶を最大限に素敵に見せるであろうボブスタイルとして仕上げられ、外人さんはとても満足した顔を見せてくれ「又来る」的な言葉を残してお帰りになられました。
結局私の知りうる範囲では、妻が外人さんとの英会話の中で使用した言葉は「マイバースデー」と最後に放った「サンキュー」の2単語だけでした。
仕事が一段落した際、妻に「どうだった」と聞いたところ「バッチリうまく出来た」との事だったのですが、驚愕なのはその後妻から説明された情報でした。
妻「うんバッチリうまく出来たよ。キャ〇リンさんって言ってなんかカナダから留学してるみたいで今年で28歳なんだって。京都の文化が好きで勉強しに来てるって感心だよね。とっても素敵な方だった。お料理の話で盛り上がっちゃったから時間かかったね。でもまた来てくれるって言ってたから大丈夫だったと思うよ。あ。途中でヘルプありがとう。」
・・・マジすか。
私「なんで理解してんねん翻訳こんにゃくでも食べたんか。てかそんな英語分かってたら全然大丈夫やんマジで聞き取れてたんか。」
妻「ううん。良く分かんないけど何となく。」
私はこの妻の言葉を聞いて思いました。
ジョン万次郎が外国の船に助けられたり、ペリーが来航して浦賀沖がパニックになったりした時代の歴史の影。どうやって初めての言語の壁を超える事が出来たのか。
いつの時代も時代を切り開いていったのは、「勉強が良く出来る勤勉な人」たちではなく、こういった「センスのみで歩いて行ける天性の持ち主」たちであったのだろうと。
私がマスターカードの会社で上役として働いていたら間違いなく妻をCMに採用すると思います。
因みに「それだけ会話できるんなら今度から新規の外人のお客様アンタがやってくれ」と妻にお願いしましたが「やだ。そんなんヒロミがやった方がいいに決まってんじゃん」とあっさり断られました。
マイバースデーサンキュー。
やましなす皆様。
何となく体重が6キロ減って先日ひらかたパークに行った際、久しぶりにラッシュガードを脱いで泳ぐことが出来た男斉藤です。
誰も待っていなかったと思いますが実に1カ月半ぶりのブログ更新になります。
最近、外国からの留学生の方がちょくちょくオーキニーにご来店されるようになりました。
しかし I can not speak English well. 私は英語が上手に話せません。
そして She does not speak English at all. 我妻は全く英語を話しません。
私は東京の頃、ホテルの中にある美容室で働いていた過去があり、ホテル宿泊の外人さんが結構飛び込みでカットをしに来ていたので、営業用の英語がほんの少しだけ話せますが(中学レベル)、決して背伸びをすることの無い性格の妻は、私がレンタルDVDを字幕映画で見ていると勝手にメニューを押して「吹き替え」に変えてしまうレベルです。
と言う事で大体の場合、外国のお客様は私が担当する事がほとんどであります。
先日、金髪の素敵なお嬢様が飛び込みでご来店されました。
私が受付をしたのですが、確認した所私の予約枠にしばらくは空きが無く、妻の予約の空き状況を見てから、とても愛想の良い方で髪質も髪の長さも(コミュニケーションするには)難しくなさそうだったので初めて妻の担当で受け付けました。
妻「えぇ。私英語できないよいいの。」
やや驚いた表情をした妻でしたが「俺がフォローするから大丈夫」と約束してあげた事で意外とすんなり了解してくれました。
そして当日を迎え、ご来店されてから私と一緒にカウンセリングを行った妻でしたが、その間も普通に日本語で接してました。
妻「スタイルこんなのでいいですか。」「ええとわかんない。でもこれくらいで大丈夫ですよね。」
その後私は自分の担当のお客様に戻り、ややそちらにアンテナを張りながら行く先を見守っていました。
やはりと言うか一向に英語を話さない妻は、時折私に助けを求めながらも理解しているのかどうか疑問が残る不思議な会話を進めていました。
私が耳にする限りはほぼ100%日本語で、「オッケー」や「オゥ」などの超簡単な英語すら妻の口からは発せられていなかったと思います。
カットの途中、外人さんが雑誌「婦人画報」を手に取り始め、京都の夏特集の「大文字の送り火」を見ながら妻に何かを訴えている時に妻が突然嬉しそうに大きな声で、その大文字の写真を指差してこう言いました。
妻「これ。マイバースデー」
恐らくですが彼女は外人さんに「8月16日に行われる送り火」が自分の誕生日と同じことを伝えたかったのだと思います。
外人さんが「リアリー。」(本当に)と聞いていたので
1 奇跡が起こり理解して下さった
2 何か良く分からないけど突っ込んで聞くとめんどくさくなりそうなので繋ぎで相槌をした
のどちらだったかと思われました。
その後綺麗な金髪は、その艶を最大限に素敵に見せるであろうボブスタイルとして仕上げられ、外人さんはとても満足した顔を見せてくれ「又来る」的な言葉を残してお帰りになられました。
結局私の知りうる範囲では、妻が外人さんとの英会話の中で使用した言葉は「マイバースデー」と最後に放った「サンキュー」の2単語だけでした。
仕事が一段落した際、妻に「どうだった」と聞いたところ「バッチリうまく出来た」との事だったのですが、驚愕なのはその後妻から説明された情報でした。
妻「うんバッチリうまく出来たよ。キャ〇リンさんって言ってなんかカナダから留学してるみたいで今年で28歳なんだって。京都の文化が好きで勉強しに来てるって感心だよね。とっても素敵な方だった。お料理の話で盛り上がっちゃったから時間かかったね。でもまた来てくれるって言ってたから大丈夫だったと思うよ。あ。途中でヘルプありがとう。」
・・・マジすか。
私「なんで理解してんねん翻訳こんにゃくでも食べたんか。てかそんな英語分かってたら全然大丈夫やんマジで聞き取れてたんか。」
妻「ううん。良く分かんないけど何となく。」
私はこの妻の言葉を聞いて思いました。
ジョン万次郎が外国の船に助けられたり、ペリーが来航して浦賀沖がパニックになったりした時代の歴史の影。どうやって初めての言語の壁を超える事が出来たのか。
いつの時代も時代を切り開いていったのは、「勉強が良く出来る勤勉な人」たちではなく、こういった「センスのみで歩いて行ける天性の持ち主」たちであったのだろうと。
私がマスターカードの会社で上役として働いていたら間違いなく妻をCMに採用すると思います。
因みに「それだけ会話できるんなら今度から新規の外人のお客様アンタがやってくれ」と妻にお願いしましたが「やだ。そんなんヒロミがやった方がいいに決まってんじゃん」とあっさり断られました。
マイバースデーサンキュー。