よぉうんまぁぃべぇすとぉふれぇぇん

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2017.01.07

 改めまして新年あけましてやましなす皆様。

 

 毎年お正月になると5kg程太ってしまうので、今年は妻の実家の長野で早起きして毎朝ウォーキングを実地したところ+2kgで抑えられた努力の男斉藤です。

 

 「最近三代目にハマっているんですよ。」

 

 全ては妻の口から何気なく発せられたその言葉から始まりました。

 

 皆様は3代目J Soul Brothers(ジェイソウルブラザーズ)と言うダンス&シンガーチームをご存知でしょうか。

 

 かの有名なジャニーズ系と人気を二分しているエグザイル系(というのか)の、学生さんを中心として社会的に大人気のイケメンダンサー集団。それを3代目JSoulBrothers(略して三代目)と言います。

 

 私の娘は1年前ほどからダンスを習っています。

 

 昨年末に行われた発表会でも華麗なダンスを私たちに笑顔いっぱいで披露してくれました。

 

 そんな娘がNHKかBSで偶に見ている番組の一つに、その三代目やエグザイルのメンバーが子供たちの為にダンスを教える、と言う番組があります。

 

 「このガンちゃんっていう人メッチャかっこいいな」(ガンちゃん=三代目のメンバー)

 

 その娘の発言に何故だか乗っかってしまった私の妻が、三代目の代表的な歌もろくに知らないのに「三代目いいよねぇ。お母さんもずっと良いと思ってたんだ。」等と言い出すのに時間は掛かりませんでした。

 

 1年前位に「ランニングマン」と呼ばれる三代目のダンスが流行した時に、私が気を利かせてそのランニングマンが踊られる「流星」という歌を車のカーステレオに取り込んであげたのですが、妻も娘も「あ。これランニングマンや」と一回喜んだキリ、その後別段リクエストされることもなくなったので興味があるとは到底思えませんでした。

 

 そんな中、昨年のダンスの発表会で振付の一つにポッキーダンス(三代目の出演するポッキーのCMで踊られるダンス)が取り入れられたのを切っ掛けに今回の「ガンちゃんかっこええ」に拍車をかけて娘、そして妻の三代目好き騒動が勃発しました。

 

 話は変わりますが、オーキニーを長らくご利用いただいているお客様の中で「エグザイル」をこよなく応援しているお客様がいらっしゃいます。

 

 その方が長くコンサートに行かれる中で一緒に出演する機会が多い「三代目」も少し応援するようになられました。

 

 そのお客様の前で妻が何気なく発してしまった言葉が、冒頭の「三代目にハマってる」発言でした。

 

 歌ほとんど聞いたことがないくせに。

 

 幸いお客様は私の妻の性格やチャームポイントをよく知って下さっているので、それ程深くは受け止めてくれなかったようだったのですが、その後私の娘がガンちゃんを好きだという事を知り、どうやら気には留めてくださっていた様子でした。

 

 ある日そのお客様からお店に電話が入り、私が電話に出たのですが「さおりちゃん(妻)を電話に出してほしい」と言われました。

 

 何事か、と不安になったのですが、数回にわたる電話での会話の後、妻に内容を尋ねたところ言いにくそうに

 

 「・・・・○○さんが三代目のコンサートチケットが二つ当選したんだって。それで良かったら私(妻)としーちゃん(娘)に行かないかって誘ってくれたんだけど行ってもいいかなぁ。行きたいなぁ。ダメかなぁ。」

 

 と言う答えが返ってきました。

 

 そこに私が断れる余裕や判断は一切ありませんでした。

 

 三代目のコンサートは大人気で嵐などと同じくらい希少価値があり、ファンクラブに入っていても簡単に行けるものではありません。

 

 ましてやお客様が私の家族にわざわざお声をかけて下さっているのです。

 

 しかもそのお客様は私をからかう(いじる)ネタを隙あらばと言うくらい探されている大変有り難いお客様のお一人なので、断れば「小さい男やな」という格好のネタを提供してしまう事になります。

 

 「やったありがとう。嬉しい。今年の私のしーちゃんへの早めのクリスマスプレゼントだね。」

 

 そう言って満面の笑みを浮かべた妻。因みに彼女はそのチケットの他にポロの靴と吉田カバンのポーチをクリスマスプレゼントとして後々購入しています。

 

 「じゃあコンサートまでにしーちゃんと三代目の曲いっぱい聴かないといけないね。ゲオ行ってレンタルしてこよおっと。」

 

 そう言っていた妻が年末ギリギリになって突然「ゲオに行っている暇がないからまだ借りていない。」と焦りだしました。

 

 そして私に「お正月、長野に変えるときにどうしても車内で三代目の歌を覚えたいから借りてきてほしい」とお願いしてきました。

 

 彼女は簡単にそう言いましたが、レンタルした後どれほど私が面倒な作業をしないといけないのか分かってくれていません。

 

 普通なら借りてきたCDをパソコンに取り組んでそれをプレイヤーに落として車に接続すればいいだけなのでしょうが

 

 1 我が家の車の音楽用を編集しているパソコンは少し壊れていて中々CDを読み取らない

 2 更にインターネットに接続すると重くて動かなくなるのでWi-Fiを切っての作業となるため、曲名やアーティスト名、ジャンルを手動で打ち込まないといけない

 3 iPodに同期しないといけないが何故だか他のメディアプレーヤーも立ち上がって勝手に録音が始まるので同じ曲が3曲くらい重複して入り、その後消す作業が面倒。

 

 アルバムを1枚取り組んで作業を終えるまで速くても1時間はかかってしまうのです。

 

 大晦日かなりバタバタしていたのですが妻子の為なんとか激混みのゲオにて全てのアルバム(4枚)を借りました。

 

 そして1、2、3の作業を仕事で疲れ切った&忘年会でお酒が残っている身体で4枚×1時間の作業を終えてiPodに無事に取り込む事が出来ました。

 

 年を越えお正月の朝。

 

 妻に明けましておめでとうの言葉より先に「三代目の歌、全部入れ終わったよ。」と伝えると「お疲れちゃぁん」といつもの返事が返ってきて、その後に新年のあいさつを交わしました。

 

 そして次の朝。いよいよ妻がリクエストした「車内で三代目のアルバムを堪能する」を実行に移します。

 

 荷物を詰め、忘れ物が無いかを確認していざ長野に向けて出発。早速車内では夜なべして作られた「三代目」というプレイリスト40曲程が流れ始めます。

 

 一通りの曲の雰囲気を全て聞き終えて、最初はハード系でテンションをあげ、中盤はリズムカルな曲、終盤に差し掛かりバラード系を多めに流して最後に有名な歌(花火やRYUUSEI)で一気にフィナーレな感じでプレイリストを作りました。

 

 無反応。

 

 助手席に座っている娘、そして後部座席の妻の顔を覗いてみましたが娘は何やらゲームに夢中。妻は息子と仮面ライダーのおもちゃで遊んでいました。

 

 「今流れてる曲なぁんだ」

 

 そう言えば恐らくは彼女たちもすぐに気が付いてくれたことでしょうが、何やら自分ばかりが必死になっている様に思われそうで我慢しました。

 

 まあその内聴いたことある曲が流れ始めるやろ。

 

 そう信じて車を走らせ、京都東インターから高速に乗って草津インターを超えたあたりでしょうか。

 

 彼女たちは幸せそうに眠っていました。

 

 渋滞にはまる事も無く愛車CX-5はスムーズに高速をBeADrive。

 

 3時間ほどして「嗚呼よく寝た」そして「おしっこ」という言葉と共に目覚める母子の声で中央自動車道、駒ケ岳サービスエリアにて休憩と昼食とおしっこを取りました。

 

 そして又車に乗り込みすでに一巡されたプレイリストはまたしても有名な曲まで時間がかかる曲を選曲していました。

 

 その曲が終わるころ。陽気な気温と明るさに包まれながら

 

 彼女たちはまたしても幸せそうに眠っていました。

 

 結局その後1時間ほどして長野の実家に到着。

 

 「疲れていたから仕方が無いか」と思う事にした私は、帰路にてきっと二人が三代目の曲に気が付いてくれるであろう、と信じて待つことにしました。

 

 そして楽しい時間はあっという間に過ぎていき、京都に向けて車を走らせることになりました。

 

 愛車は軽快に長野自動車道を走っていきました。

 

 車内では走り出してからずっと三代目の皆様が一生懸命素敵な歌を歌ってくれていました。

 

 親戚と遊び疲れた娘と息子、そして久しぶりにゆっくりとお酒を堪能した妻。

 

 彼女たちは既に目を閉じていました。

 

 息子だけが、よほど嬉しかったのかイオンのゲームセンターで当たった仮面ライダーのレアカードを手に、ご機嫌にして起きていました。

 

 その後又約2時間。渋滞に一切捕まる事なく車を走らせ続けた私。

 

 お陰で私だけが覚えたい訳でもないのに三代目の歌のサビの部分は殆ど覚えてしまいました。

 

 そして再び「おしっこ」の掛け声と共に蘇る女性陣。

 

 滋賀の多賀サービスエリアにて少し遅い昼食を取りました。

 

 あと1時間ちょっとで京都に着くのに、結局私のカラオケのレパートリーを増やすだけの結果になってしまうのか。

 

 余りにも残念で我慢できなくなり、妻たちに「アンタら三代目のライブ行くんやろ。もうちょっと勉強したらどうやねん。」と言ってやろうと決心しました。

 

 お客様が好意で誘ってくれたプレミアチケットと私が頑張ってレンタルして編集した努力をなんだと思っているのか。

 

 その時です。

 

 後部座席から突然息子が何やらモゴモゴと歌を歌い始めました。

 

 「よぉうんまぁぃべぇすとぉふれぇぇん」

 

 突然始まったそのパフォーマンスに横に眠そうに座っていた妻も起きた様子。

 

 「ょおうんまぁぃべぇすとぉふれぇぇん」

 

 嬉しそうに顔を五木ひろしの物まねのようにくしゃくしゃにして幸せそうに歌っています。

 

 「何それ蒼ちゃん。面白い。」

 

  どこかで聞いたことのあるフレーズだ、と思っていたのですが成程。息子が歌っていた「おうんまぁい」という歌は車の中で何度も流れていた三代目JSoulBrothersの「ベストフレンドガール」という歌のサビの部分でした。

 

 「うょぉうんまぁいべぇすとぉふれぇぇん」

 

 妻と娘は息子のその歌を聴き、勿論何の歌かもわからないままケタケタと笑っていました。

 

 ちなみにコチラにリンクを貼っておきますがこの歌のサビの部分です。

 

 三代目J Soul Brothers「BEST FREND GIRL」

 

 出来る事ならこのハンドルを握りしめた両手を離して、今すぐ息子を抱きしめてあげたい。

 

 そんな気持ちになりました。

 

 息子だけは私の努力と労力を無駄にしてくれなかったのです。

 

 と言う事で今回の旅行中「車内で三代目の歌を流す」事によってコンサートに行くであろう「妻と娘」よりコンサートに行かない「私と息子」が三代目の曲をほとんど覚えてしまいました。

 

 最後になりましたがチケットを譲って下さった○○さん。もしこのブログをお読みになられていたら本当にすみません。

 

 妻と娘は三代目は好きは好きな様子ですが、まだ曲をほとんど把握できていません。

 

 年末にあれだけ一生懸命見ていた三代目のDVDも、帰ってくるなりずっと「ガキの使い」しか見なくなってしまいました。

 

 最悪、妻と娘に代わり男性陣で出向くことも視野に置いております。

 

 とにかくコンサートまでの残り1か月で頑張って仕上げたいと思います。

 

 なぜ彼女たちの道楽のために私が一生懸命にならなくてはいけないでしょうか誰か教えてください。

 

 ょおうんまぁいべぇすとぉふれぇぇん。

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