お久しぶりです皆様。お元気でいらっしゃいますでしょうか。
最近小2の娘にキッズ携帯を持たせた父親、斉藤です。
うちの美容室には毎週、三条通の天下一品の横にある「山科書店」と言う本屋さんが、その日発売されたばかりの週刊誌や月刊誌を届けに来てくれる、所謂「宅配サービス」をしてくれています。
届けに来てくれるのは、スーパーカブに乗った海老蔵似の坊主頭のイケメンで真面目そうなオッチャンです。
オッチャンはとても気が利く人です。
店が忙しそうなときはサッと入って来たかと思うと私達の邪魔にならないように素早く去って行ってくれます。
支払日でも、忙しそうなときは笑顔で次回に持ち越してくれたりします。
3年程前、私が中国料理「ちゅん」で晩御飯を食べて帰った後、山科書店によって「キン肉マン」と言う漫画を買いに行ったときに偶々2階の漫画コーナーで店番をしていたオッチャンは「こういうのも読まれるんですね」と言って「次回から発売日に一緒に宅配しましょうか」と提案までしてくれました。
お蔭で現在では、一緒に経費で落とせるようになりました。
そんなオッチャンが今日もやって来ました。
生憎お店が忙しかったので軽く挨拶を交わしたのですが、そのまま仕事を続けていました。
しかしいつもならすぐに去って行くオッチャンでしたが、今日はお店を去ろうとはしませんでした。
その時は妻がお客様のシャンプーをしていて、私はお客様の毛染めをしていました。
気配を感じ取った私。玄関(オッチャンの居る方)を見てみるととても心配そうな顔をしたオッチャンが何か物言いたげな顔でこちらを見ていました。
実に9年間の付き合いになりますが、この日の、こんな表情のオッチャンは初めてでした。
もしかして退職しちゃうとか・・・・とやや心配になる私。
しかしお客様との会話の最中だったので途中で止める訳にもいかず、取り敢えず半身になって「ちょっとスミマセン」とだけお客様に伝えてオッチャンに耳を傾けました。
申し訳なさそうにすり寄ってきたオッチャン。私の耳元でコッソリと会話を始めました。
オッチャン「あの。お伝え難いんですけど」
私「はい・・・」
オッチャン「キン肉マン(漫画)の別冊、臨時のが出たんですが、良かったら如何ですか」
・・・・
しばし沈黙の後
私「・・・頂きます」
オッチャン「もう持って来てあるので、ソファーの所に黒い袋に入れて置いておきますね」
私「・・・ありがとうございます」
オッチャン「今日はワンピースも一緒です」
そう言って去って行ったオッチャンの顔は何処となく満足感に満ち溢れていました。
その後、何か嬉しさと恥ずかしさと驚きがブレンドされて複雑な気持ちになった私はお客様の前で十数年ぶりに思い出し笑いをしてしまいました。
オッチャン。
今晩楽しみに読ませて頂きます。
お久しぶりです皆様。お元気でいらっしゃいますでしょうか。
最近小2の娘にキッズ携帯を持たせた父親、斉藤です。
うちの美容室には毎週、三条通の天下一品の横にある「山科書店」と言う本屋さんが、その日発売されたばかりの週刊誌や月刊誌を届けに来てくれる、所謂「宅配サービス」をしてくれています。
届けに来てくれるのは、スーパーカブに乗った海老蔵似の坊主頭のイケメンで真面目そうなオッチャンです。
オッチャンはとても気が利く人です。
店が忙しそうなときはサッと入って来たかと思うと私達の邪魔にならないように素早く去って行ってくれます。
支払日でも、忙しそうなときは笑顔で次回に持ち越してくれたりします。
3年程前、私が中国料理「ちゅん」で晩御飯を食べて帰った後、山科書店によって「キン肉マン」と言う漫画を買いに行ったときに偶々2階の漫画コーナーで店番をしていたオッチャンは「こういうのも読まれるんですね」と言って「次回から発売日に一緒に宅配しましょうか」と提案までしてくれました。
お蔭で現在では、一緒に経費で落とせるようになりました。
そんなオッチャンが今日もやって来ました。
生憎お店が忙しかったので軽く挨拶を交わしたのですが、そのまま仕事を続けていました。
しかしいつもならすぐに去って行くオッチャンでしたが、今日はお店を去ろうとはしませんでした。
その時は妻がお客様のシャンプーをしていて、私はお客様の毛染めをしていました。
気配を感じ取った私。玄関(オッチャンの居る方)を見てみるととても心配そうな顔をしたオッチャンが何か物言いたげな顔でこちらを見ていました。
実に9年間の付き合いになりますが、この日の、こんな表情のオッチャンは初めてでした。
もしかして退職しちゃうとか・・・・とやや心配になる私。
しかしお客様との会話の最中だったので途中で止める訳にもいかず、取り敢えず半身になって「ちょっとスミマセン」とだけお客様に伝えてオッチャンに耳を傾けました。
申し訳なさそうにすり寄ってきたオッチャン。私の耳元でコッソリと会話を始めました。
オッチャン「あの。お伝え難いんですけど」
私「はい・・・」
オッチャン「キン肉マン(漫画)の別冊、臨時のが出たんですが、良かったら如何ですか」
・・・・
しばし沈黙の後
・・・・
私「・・・頂きます」
オッチャン「もう持って来てあるので、ソファーの所に黒い袋に入れて置いておきますね」
私「・・・ありがとうございます」
オッチャン「今日はワンピースも一緒です」
そう言って去って行ったオッチャンの顔は何処となく満足感に満ち溢れていました。
その後、何か嬉しさと恥ずかしさと驚きがブレンドされて複雑な気持ちになった私はお客様の前で十数年ぶりに思い出し笑いをしてしまいました。
オッチャン。
今晩楽しみに読ませて頂きます。