偽装問題

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2013.11.15

 皆様やましなす。最近おでこのしわが気になり始めた本日雨降りで徳永英明並みにレイニーブルーな男斉藤です。

 

 今回恐らく初めてかと思われますが、まじめな美容師風のブログです。

 

 今朝、東京で割烹料理屋を経営している私の高校の頃の同級生がフェイスブックに挙げた記事に次のような事を書いていました。

 

 割烹料理店の彼は昔からこだわり屋で、現在も材料をかなり厳選して料理を作っているのですが今朝「築地」に魚を卸しに出かけたそうですが、市場の人から「卸値が1.5倍位になってしまった」と言われたそうです。つまり今までより原価が高くなったらしいです。

 

 市場の人が言うには、今まで安い材料で誤魔化していた食べ物屋の企業やお店、会社らが一斉に材料を見直して高級魚などを仕入れて帰るようになったから現在品切れが相次ぎ、値段が高沸しているとの事。

 

 今、テレビ新聞で取り上げられている「バナメイエビ」から始まった「商品名偽装事件」による影響です。

 

 友達のような「今までずっと真面目にやってきた料理屋」からしたらとんでもないハタ迷惑な事件になってしまったそうです。

 

 でも私はその事を記事にしてフェイスブックに乗せた友人にとっては「仕入れ値」は上がったかも知れませんが、お客様にとっては逆に宣伝になったと思います。

 

 「うちの店は今までもずっと、そしてこれからもずっとこだわり続けていますよ。」と言う宣伝に。

 

 美容室でも「髪を傷めない100%天然のヘナ使用」とか「インドネシア産の植物性純性ハーブカラー」「髪にダメージが無いエアウェーブ」なんてデカデカと美容室前にディスプレイしている所やキャッチフレーズ利用している所が多くあります。

 

 あれらは何故許されているんでしょうか。

 

 100%のヘナはハッキリ言うと染まりません。染まりにくいのです。染まるのに最低でも2時間はかかります。ハーブカラーにしても同じ、純正のハーブカラーなんてものは存在しません。

 

 ヘナは赤茶色の植物です。同じ地域でもその年の気候や湿度が毎年変わる様にそれらに影響されて毎年育つ植物の根や茎、葉の色は毎年変わります。

 

 それらを一定の色に保つため、ましてや日本人の場合黒髪がほとんどですので黒色にするために必ず色素を混ぜます。

 

 そして2時間もかけて染めてたら商売にならないので短時間で染まる様に色が髪に引っ付きやすくする為にこれまた混ぜ物をします。それがヘナ。

 

 因みにこの混ぜ物というのが「亜鉛」「銅」「ヒ素」など言わば毒物。

 

 これって偽装とは言わないでしょうか。

 

 エアウェーブにしても、空気を取り入れて髪に癖をつけていくのですが、結局初めに髪に付けるパーマ液はキューティクルを開き髪の毛の中の酸素を大量に奪って脱水状態にする、という点では何ら他のパーマ液と変わりありません。

 

 エアウェーブが本当に髪を傷めないモノだったらなぜその存在自体を知らない方が五万といるのか。

 

 しかし消費者である私たちはメディアのそう言ったキャッチコピーで先入観を持って「なるほどそれは髪を傷めないのか」「それを使用したら凄い良さそう」なんて思ってしまいます。

 

 今現在美容室の中で今回の「食品材料偽装問題」を見て「これはヤバい。うちも改めなければ。」と危機感を感じれた美容室が果たしてどれだけいるのか。

 

 もっともっと日本の美容界は学ばなければいけない事が沢山あると思います。

 

 美味しかったらそれでいい。綺麗になればそれでいい。

 

 そもそも消費者達は本来ならそれでいいはず。

 

 プロである私達や食べ物関係のお店が真面目に勉強して最高のモノを提供し続ければいいだけの話です。

 

 お陰様でオーキニーはオープン以来その主旨を変える事無く7年間ここまでやって来れました。

 

 勿論ひとえにお客様方のお蔭ですが、それ以上に「嘘をつかない美容」を貫き通しているからこそと自負しております。それがお客様の為に出来る最高の「お・も・て・な・すぃ」だと信じています。

 

 これからもオーキニーは自身を持って今ある中での最高の薬液と技術を提供し続けて行きたいと思います。

 

 そう。全てはこのブログを読んで頂いている あなた様の為に。

 

 ですので髪と山科と恋の事はご安心して任せてくださいね。

 

 

 「ちょっとちょっとどうしはったん今日のオーキニーさん。」と思われた方ご安心ください。来週辺りからいつものクダブラー(くだらないブログを書く人)に戻りますので。なんたって今日はレイニーブルーですから。

 ではでは。

 

 

    くぅ。偶には良い事言うなぁ私

 

 

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