最悪マンと京滋マツダ

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2017.02.28

 やましなす皆様ご機嫌麗しゅうございますか。

 

 今回は2月の頭に私に起こった悲劇とそれに伴って知る事の出来た人の優しさについて端的に書きたいと思います。

 

 では端的に。

 

 事の発端は私の娘と息子が起こした些細な事でした。

 

 「お父さんごめーん」「ごめんなさい。」

 

 帰宅するなり子供たちが謝ってきました。

 

 車に乗っている際、姉弟喧嘩をしてしまい車内の部品を破壊してしまったとの事。

 

 車内に様子を見に行くと、運転席と助手席の中間のダッシュボードがパカッと開いていました。

 

 どうやら開く部位のジョイント部分の爪がボキッと折れている様子。

 

 

 「だからいつもあれだけ車の中で暴れるなっていったやろ」等と子供達を叱ろうとしました。

 

 「ほら。お父さん絶対に怒るよ。」と妻が言ってくれたお陰で、逆に優しくなれました。

 

 「二人ともケガはなかったか。壊れたものは仕方がないな。お父さん直しておくわ。」

 

 カッコいい事を言ってしまった手前、早めに直さないといけないと思いました。

 

 応急処置としてはがれた爪の部分に裏面をシールでとめられる小さなケーブルフックを代用品として使用しました。

 

 案外ピッタリフィットしてくれました。

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 「もう直ったで。お父さん凄いやろ」と言って自慢した私。

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 予想通りの「お父さん流石」という言葉を頂けご満悦。

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 しかし優越感も束の間。

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 その後のドライブ一発目に衝撃でパコッとシール共々剥がれてしまいました。

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 子供達から「なおってへんやん」と白い目を頂きました。

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 「お父さん流石」の声よもう一度。

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 ジャパンで激安の接着剤を購入して再チャレンジ。

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 早速修理するために夜遅くに車に乗り込んで買ってきた接着剤を取り出しました。

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 接着剤の口の部分、全く穴が開きません。

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 勢いをつけて力を入れて穴を開けました。

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 中に入っている接着剤が勢いよく破裂しました。

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 接着剤の着地地点にはサイドブレーキがありました。

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 私の車のサイドブレーキはボタン式でした。

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 ボタンの小さな溝に入り込んでしまった大量の接着剤。

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 焦って後部座席のティッシュを取り出して一心不乱に拭きました。

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 ティッシュが接着剤にこびり付き状態は悪化。

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 そのティッシュを取るのに費やした時間は1時間。

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 無慈悲に大量に残る接着剤跡。

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 サイドブレーキのボタンが動いたのを確認出来たので一安心。

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 ジャパンに戻って「シール剥がし」というスプレーと糊(のり)を購入しました。

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 全く取れずシンナーの匂いだけが残りました。

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 その2日後、悲劇は起こります。

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 妻「ちょっと広観さん。車のサイドブレーキが全く動かないんだけど。」

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 妻からの怒りの電話。

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 雨降りで出勤に車を使おうとしたところサイドブレーキボタンが下がらないとの事。

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 回りが臭い汚い。と追加で怒られます。

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 営業後急いでブレーキを見に帰りました。

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 押せど引けどもびくともしないサイドブレーキを確認。

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 千本通しや歯間ブラシを使用した後、手に負えない状態だと認識。

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 翌朝、お世話になっている京滋マツダの渡鍋さん(仮)に連絡。

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 渡鍋さん(仮)「とりあえずサイドブレーキは電子ロックなので、アクセルふかすとブレーキ解除されると思うのでやってみてもらっていいですか。」

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 やってみました。

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 私「ぶーんががががってロック掛かって全く動きません。少し怖い。」

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 渡「あぁ。それダメな奴です。エンジンまで接着剤入ってた場合、最悪エンジンごと交換で数十万円も覚悟しておいてください。」

             ・

 数十万円て。

             ・

 私「なんとか助けてください。」

             ・

 渡「うちのお店、今日と明日お休みなんで見れるの最悪明後日になります。」

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 最悪は続きました。

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 二日後、仕事を抜け出して京滋マツダに行き車の状態を見て頂きました。

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 メカニックの方「エンジンは大丈夫ですが、コンパネ(だったと思う)は最悪です全とっかえしないとだめだと思います。」

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 見積書には4万と言う最悪な文字が書かれていました。

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 来月のニンテンドースイッチ購入は諦める事になりそう。

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 落ち込んで財布を見ていた私に、渡鍋仮さんが近づいてきて「とりあえずお店まで最悪お送りさせていただきます。」と声をかけてくれました。

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 昼休みでご飯を食べる時間を利用してついでにお店に向って送ってくれると言う優しい渡仮さん。

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 二人で社用車に乗り込みました。

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 お店の近くまで来てから自分の財布がポケットに入っていない事に気が付きました。

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 即座に渡仮さんが京滋マツダに連絡を取ってくれました。

             ・

 渡「どうやらテーブルの上に忘れ物で財布が置いてあったそうですUターンしますね。」

             ・

 泣きっ面に赤っ蜂。

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 マツダに財布を取りに戻り車に戻ろうとすると、メカニックさんが飛び出してきました。

             ・

 メ「丁度良かった最悪さん。何とかなりましたよ。」

             ・

 慌てて運転席を確認しに行くと何やらほじくり返した形跡があり、ボタン動作が復活していました。

             ・

 コンパネ(と思う)取り換えなくて済みました。

             ・

 そして再び渡仮さんに送ってもらわず済みました。

             ・

 仮「斉藤さん。もう忘れ物は無いですね。」

             ・

 私「はい大丈夫です。本当に何から何まですみませんでした。」

             ・

 動くようになった自分の車に乗り、マツダを出てすぐの信号待ちをしている私の元に、息を切らした渡仮さんが近づいてきました。

             ・

 「斉藤さん、傘。傘。」

             ・

 助手席に傘を忘れていたそうです。

             ・

 耳を真っ赤にした私は、そのまま店には戻らず西野のパン屋さんでパンを10個購入して再びマツダ(仮)に向けて車を走らせました。

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 渡仮さんは既にランチを食べに出掛けていました。

             ・

 何度も顔を見せる私に「おかえりなさい」と笑顔で迎え入れてくれるマツダスタッフの皆さま。

             ・

 スタッフさんの人数には、パン2個程足りなかったのですが本当にありがとうございました。

             ・

 今度からは接着剤はジャパンではなくデイツーとかで高価なモノを購入します。

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 あと大事なのは夜暗くなってから車内で作業しない事。

             ・

 そもそも自分で何とかしようとしないで素直にマツダに行きます。

             ・

 財布もチェーンつけてズボンにつけておきます。

             ・

 傘は・・・ごめんなさい名前と電話番号書いておきます。

             ・

 次、8年後に車を買い替えるときは勿論京滋マツダ山科東野店で新型車CX78-2を購入しますのでその時には又力になってください。

             ・

 これからもよろしくお願いします。

             ・

 因みに運転席と助手席の中間のダッシュボードはまだパカッとなったままです。

             ・

 端的という意味が良く分からない最悪な男斉藤でした。

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