山科アンテナ

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2016.09.09

 おはようございます。皆様本日も一日頑張ってくださいね。

 

 いまだに「帝王切開」の「帝王」の意味が全く分からない男斉藤です。

 

 きっと王様みたいに偉い人が初めてその手術を編み出されたんでしょうね。

 

 突然ですが近々我が家は引っ越しすることになりました。

 

 そんなわけで現在、夜遅くから朝早くまでスマートフォンを片手に新居先に必要であろう家電や家具を検索しては見比べ、性能を知れば見比べを自分でもまあ呆れるほど毎日繰り返しています。

 

 お陰でその辺の町の電気屋さんよりもくだらない知識量が一時的に増えてしまいました。

 

 さておき先日IKEAで「俺。山科に産まれたおかげでこんな能力を知らずに習得出来てたんだ。」と改めて思えた出来事が起こりました。

 

 IKEAと言うのは大阪にある北欧の家具やインテリアを扱う倉庫のような巨大家具屋さんです。

 

 その施設には入り口付近にとあるサービス施設が存在します。

 

 買い物中に小さな子供を1時間だけ無料で預かってくれる、と言うサービス。

 

 我が家でも4歳になる子供が居るのですが、この日も一緒だったので例に漏れず預かってもらいました。

 

 そのサービスの受付中に起こった出来事です。

 

 私が必要事項を申込用紙に記入して、受付のお姉さんに息子が色々と「預かれる(ほどの聞き分けの良い子)かどうか」をチェックされていた時です。

 

 「ちょっと姉さん。そうアンタ。聞きたいんやけど。」

 

 私がいるカウンターの横から女性の声がしました。見るとどうやら30前半位の子連れの女性。

 

 お姉さん「はいなんでしょうか。」

 

 女「ココ。ガキンチョ預かってくれる所やんな。受付何処でしたらええん。」

 

 彼女のそばにはカウンターの上に両手を踏ん張り、施設の中をのぞき込もうと暴れている男の子と、彼女の腕に抱かれてじっと私を見つめている小さな女の子がいました。

 

 姉「はい。あちらにある備え付けの申込用紙に必要事項をご記入いただいてからの1時間のサービスとなっております。ご記入後にこちらのカウンターで順番に受付させていただきますので。」

 

 女「アンタ。行きたいねんな。こら暴れるなアホか。ほなら私ら買いモン行ってくるしここで待っときよし。」

 

 姉「あ。ただその、お預かりできる年齢制限がございまして。」

 

 女「制限。制限てなんや何歳からやったら預かってもらえるんや。」

 

 姉「お子様はおいくつになられるでしょうか。」

 

 女「え。・・・・3歳。やんなアンタ。でこっちが6歳や。」

 

 姉「申し訳ありませんが4歳からしかお預かり出来ないことになっております。」

 

 そのどう見ても2歳かそこらにしか見えない女の子を抱いた女性が、見るからに不機嫌な顔になっていくのが分かりました。

 

 そんなやりとりを他所に、自分の担当のお姉さんに仮面ライダーゴーストの変身の仕方を一生懸命教えている平和な我が息子。

 

 女「え。なんやそうなん。もうすぐ4歳なんねんけどなぁアカンの。あそう。へぉ。」

 

 そしてその女性がとある提案をしました。

 

 女「じゃあこんなん。保護者が一緒に中に入っていたらかまへんやろ。うちの旦那が一緒に中に入りよるし。」

 

 あやうく横から「そういう問題じゃない」と突っ込みを入れてしまうところでしたが、そこで受付のお姉さんが彼女にこう言いいました。

 

 姉「すみません。決まりで大人は中には入れませんので無理なんです。」

 

 ・・・・・

 

 さて突然ですが問題です。皆様はこの後「そういう問題じゃない」発言をした女性が、お姉さんに言ったセリフというか会話がお分かりになられますでしょうか。

 

 

 一連の流れから私はこのお姉さんのセリフを「ああ。それは言ったらアカン奴や。」と咄嗟に判断してこの後の展開を予知できました。

 

 答え

 

 女「なんやアンタも大人やろ。入ってるやん何言うてんの。アンタ良くてうちの旦那アカンとかおかしいやろ普通。」

 

 その後女性は一度言葉に詰まった後、数十分の格闘の末女性の攻撃から解放されていました。

 

 私はその一部始終を見学して、このやりとりで「そういう問題じゃない」女性よりも、受付のおねえさんに非があるように思えてなりませんでした。

 

 山科で生まれ育った所為か、いやお陰でなんと言うか「危険人物の見極め力」のようなものが自然と備わっている自分がいます。

 

 社会経験の長さもあるかと思いますが子供の事をガキンチョ呼ばわり。そして我が子に対してアホかと人前で平気で言っている保護者であると言う事が分かった時点で、受付の女性はアンテナを張り替えなければならなかったと思いました。

 

 そうすればこの女性が「大人は入ってはダメ」というセリフを選択することも、素晴らしい反撃ポイントを彼女に提供することもなかったと思います。

 

 正解の答えはいたってシンプル。「私たち以外の」という言葉が頭についているだけでよかった。

 

 お陰様でオーキニーも10年目を迎えましたが、これまでにもとても失礼な言い方になりますが「この人は他のお客様にご迷惑をかける恐れがある」といった雰囲気の方が何度も飛び込みでご来店されてきました。

 

 勿論その方に決して失礼のないように、そして気持ち良くお断りが出来るような技術というか話術が身についたのも全て山科のおかげだと思います。

 

 山科ありがとう山科万歳。

 

 これからもずっと山科民として胸を張って生きていきたいと思います。

 

 ちなみに只今山科在住の方で、この山科がくれた「察知能力」をさらに磨きたい方は是非伏見区の醍○の「とあるプラザ」に1週間通われる事をお勧めします。

 

 きっと飛躍的にその能力は洗練されるでしょう。

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