YaYa~六兵衛を忘れない~

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2016.08.20

 倉より浜より郎より六兵衛が好きな斉藤です。皆様お元気でしょうか。

 

 お陰様で先日まで妻の実家の長野県に帰省していました。

 

 皆様の中でも家族とお車で遠出する時に感じていらっしゃる方がいらっしゃる事と思いますが、小さい子供って車に乗ると必ず「ねえお父さん未だ着かないの」と行ってきますよね。

 

 勿論我が家でも子供たちが例に漏れず「着かないの」を発車10分位から連呼してきています。

 

 ただ、斉藤家では「未だ着かないの」を5回以上言うと私が「子供たちが大切にしているものの何かを容赦なく捨てる」という教訓が生きているせいか、娘「蒼(息子)ちゃん。今3回言ったからあと1回しか言えないよ」息子「お姉ちゃん。今蒼(息子)君の着かないのは何回目なん。」と何だか訳のわからない会話をして毎回スリルを楽しんでいる様子。

 

 そんな子供たちに退屈させない為に私がよく突発的に運転中に家族で出来るゲームを始めたりします。

 

 それで、今回の旅行でもゲームを始めました。

 

 ゲーム名は「古今東西」。飲み会などでよくやる例のゲームです。お題を「お寿司のネタ」にしました。

 

 要は一人ずつ順番に知っているお寿司のネタを言っていき、誰かが答えられなくなると終了。もしくはどうでも良くなって違う話題で盛り上がり始めても自然に終了。

 

 こういう時、普通の家庭では子供が少しでも自分の考え着いた答えを言わせてあげるために、子供から開始されると思いますが斉藤家では何故か妻が「じゃあ私からね。えっと○○・・・」と早々に始めてしまいます。

 

 この時は最初の方に飛び出してきたのは、やはり子供たちに人気のあるネタ達でした。

 

 マグロ、いくら、イカ、タコ。

 

 私は出来るだけ子供たちの口から出てこなそうなネタを探しながら答える事にしました。それが大人の対応だと思っていました。

 

 アナゴ、エンガワ、しめ鯖、コハダ。

 

 しかしグレートナチュラルワンダーボーンである妻の答えはそんな私の対応なぞお構いなしに頭に思い上がったものだけを答えて行きます。

 

 答える順番が 妻→(一応)息子→私→娘→妻・・の順番だったのですが例えば娘が「中トロ」と答えると

 

 妻「えっと大トロ」

 

 娘が「エビ」と答えると

 

 妻「じゃあ甘エビ」

 

 じゃあってなんやねん。

 

 娘の「ツナサラダ」の後に「シーフードサラダ」。そして「納豆」の後には「納豆まき」まで飛び出しました。

 

 途中でさすがに娘も「お母さん真似しすぎ」と少し怒りだしたのですが、妻は「最初から言おうと考えていた」の一点張り。

 

 そこで終盤、助手席に座っている娘と結託して「お母さんが真似しずらいネタをこっそり教える」と言うチームプレイを決行しました。

 

 私が口パクで娘にネタを伝えて順番に答えました。

 

 私が真鯛。娘の口からはマアジ。

 

 言い終わった後に運転している私の顔をのぞき込んで嬉しそうに口を押えて喜ぶ娘。

 

 案の定、彼女は相当悩んでいる様子でした。数十秒の沈黙が続く社内。

 

 さあどうなることかと発言を待っているとわかんないを連呼していた妻が突然口を開きました。

 

 「あっ。ピンコーン。お母さん分かっちゃった。」

 

 なんだなんだと聞き耳を立てる私と娘に対して妻の発言

 

 妻「えっとねカルフォルニアロール。」

 

 なんじゃそりゃ。

 

 私「なんやそれ。そんなんお寿司のネタちゃうやん。」

 

 妻「ええだっていいじゃん。ちゃんとあるよ。この間みたもんスシローで。」

 

 ううん聞いたことがあるようなないような感じ。まあ隣にいる娘も「お父さんあるかもやわ・・・うち見た事あるもん」と言い出したので一応許可しました。

 

 その後、何か勢いに乗った妻は、王道の答えを走る私と娘を他所にやりたい放題。

 

 妻「はーいじゃあ私ミートボール」

 

 妻「からあげぇ。」

 

 妻「生ハム。そう生ハムぅ。」

 

 その他にも茄子やら手羽先やら、本当にあるのかどうかわからないネタを連呼するノンストップさおりくん。

 

 つられた娘も途中から「じゃあうち豚骨ラーメン。だってあるもん」などとぬかし始める始末です。

 

 もうこうなったら意地でも威厳を見せつけてやろうと躍起(やっき)になって本来の「お寿司」を探す父親の私は対抗して、かんぱち、ミル貝、鉄火巻。しまいにはバッテラなどと言う最近では見かけないネタまで飛び出させました。

 

 しかしついにはリンゴジュースやチーズケーキまで繰り出され止む無く敗退。所詮はフレスコとイオンモールの品揃え。

 

 「いぇぇぃ(Yei)。お父さん負けぇ。」「うちらの勝ちぃ。」

 

 なんやねんお前ら腹立つわぁ。

 

 後部座席からの息子の「お父さんよっわ」の声に理性を失いそうになりましたが、最後まで口にしない出来る父親であり続けました。

 

 私が幼少の頃、五条通のMKボウルの近くに「にさんが六兵衛」という26皿以上食べたら店に名前が番付表に残り展示され、食事代金が無料になるという伝説の回転ずし屋さんがありました。

 

 そこに変わり種のネタとして「うずらトロロ」という軍艦がありました。友達たちの中にはそのネタを「邪道」として寿司の一種として認めないものも多くいました。

 

 あの時代が懐かしい。

 

 皆様。私は勝負に買って試合に負・・・いや寿司に買って○シローに負けたのです。

 

 最近ではコーヒーまで回るようになった回転ずしチェーン店。今度は何を回すつもりか知りませんが私は声を大にして言いたい。

 

 それは本当に回す必要があるのか。大切な何かを失ってしまう前にもう一度よく考えてください。

 

 ちなみに万が一、酢豚や餃子などをシャリに乗せようと考えているのなら是非うずらトロロを先に希望します。

 

 あ。全く伝えるのを忘れてしまっていましたが長野は楽しかったです。

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