スマイル。それは幸せになるための魔法の言葉。
やましなす皆様。ご機嫌麗しゅうございますか。
先週の月曜日に妻の妹夫婦(新婚)が京都に遊びに来ていたので案内をさせて頂くために家族で同行していました。
旦那さんのカズ君に「どこに行きたいか」と尋ねたところ「伏見稲荷」との返事が返って来ました。
と言う事で初めてお正月期間以外に伏見稲荷大社に観光に行きました。
駐車場はガラ空きだったので車はすんなりと停められたのですが、花見シーズン真っ只中の伏見稲荷付近は観光客で大混雑していました。
最近外国人観光客に大層人気のある場所だと聞いてはいましたが、本当に外国人、特にアジア系のそして中国人の姿が目立ちました。
大鳥居付近で、御手洗場所で、さい銭箱付近で、屋台の周りで、もう日本とは思えないほどに聞こえてくる「てんちょんぽぅてぃとんこぅとぅぅ(最後ややあがり調子)」みたいな声があちこちから聞こえてきて、嫌でも蘇ってくる一年前の想い出(過去ブログ「チャイナを探せより)。
人ごみをかき分けながら境内を抜けて最初に向かった先はかの有名な千本鳥居でした。
入り口にたどり着くまででこんなに時間がかかるのかと言うくらい列が続きます。
そして千本鳥居に入っていったのですが本当に牛歩でしか進めず、ただ歩いて行くだけなのに一体何にこれほど時間がかかっているのか謎でした。
その答えは鳥居の入り口ですぐに見つかります。
かなりの数の外国人観光客たちが入り口付近で記念撮影をしていました。
そして入り口付近だけではなく、順路の途中でも立ち止まり後に続く参拝客を物ともせず抑制し、傍若無人に撮影しまくっていました。
「もっと先に進んだ所にひらけてる場所いくらでもあるだろうに。」
折角義妹夫婦が京都まで新婚旅行に出てきてくれているのに初っ端からコレか、とやや不機嫌になる私。
いつもなら10分位で到着する初めの休憩場所のような所まで30分程かかりました。
その後少しゆとりが出てきたので、サクサク歩いて行く子供たちの後ろをしばらく通路の真ん中で急に立ち止まる外国人たちにイライラしながら追って歩いていました。
そしてしばらくして中国人の3人組の後ろを歩くことになりました。
この3人組が又かなりの曲者で、恐らくカップルとその友達という構成なのでしょうか横一列で歩いているんですが、何の変りもない景色が続く鳥居道でやたらと写真を撮りまくるのです。
流行りの自撮り棒で。
歩きながらも常に前方に自撮り棒をスタンバりながら突然立ち止まり「そいそーす。そいそーす。」とか何とか言いながら楽しそうにパシャリパシャリ。
その都度ぶつかりそうになる我が子供達。
娘ですら小声で私に向って「お父さん。前の人急に止まって危ないし腹立つな」と言ってくるくらいでした。
中国人だから我慢しよう、と自分自身にも言い聞かすように娘をなだめる私でした。
抜かそうにも横1列にめい一杯広がる中国人と反対車線(というのか)から来る下山観光客とで進路が確保できず、どうあがいても抜けません。
「イーアールサンっ」
パシャリ。
「そいそーす、そいそーす」
私の中でパシャリ=イラッの方程式が確立されていきました。
そして穏やかに見えたイラつきグラフが正比例から反比例の進路のように一気に上昇する事件が発生します。
突然すぎる停止に、遂に息子(3歳)が中国人のケツにぶつかってしまい弾き飛ばされました。
「蒼ちゃん(息子)大丈夫。」
弟が倒れそうになりキョトンとしているのを見て泣きそうになりながら心配する娘の声を聴いて私の中のエンジェル斉藤が消滅。と言う事で何年ぶりかにデビルモード突入。
「こらアンタら。さっきから急に止まりよって息子怪我しそうになったやろ。あかんやんか。」
勿論日本語そして関西弁は彼らには通用しませんでしたが、その私のジェスチャーと表情を見るからに、どう見ても怒っている様子は伝わったと思いました。
中国人達は少しビックリした様子でしたが、何やら「シェイシェイ(私が理解している中国語の謝罪の言葉)」らしからぬ言葉は出さずに「とんバカチンちょうウットントンお前」みたいな言葉を発してました。
怒りを抑えようとしていたその時の私にはそれ(「バカチン」「お前」の部分)だけを都合の良い(悪い)ように抜き取ってしまい、「そんなんあんたらが悪いんやろ」と言われているような解釈をしてしまいました。
スーパーサイヤ人に変身した私でしたが、咄嗟に「外国人にやさしい日本(京都)人」のイメージを崩してはいけない、というモラル的な理性がストッパーをかけ、私の中でいなくなったエンジェル斉藤に代わってジャスティス斉藤という新たなキャラクターがデビル斉藤と「行くべき」か「向き合うべき」かで戦っていました。
そして葛藤が続いた末に、何やら良くわからない言葉を発し終えた中国人達に対して、言い訳を聞き終えた私の口から出てきた言葉は「ああもぅ。どっか行けよ。もう。」となんだが知識が少ない中学生の捨て台詞のような情けないものでした。
お前らがバカチンなんじゃ。
なんとか三倍界王拳を使うことなく切り抜けられた私。
その後子供たちを引き連れ、その中国人達を強引に抜き去り、妻や新婚夫婦を置いて先にサッサと下山しました。
子供たちに自撮り棒や歩きスマフォがどれだけ周りの迷惑になるか良い教訓になったしええか。
子育てと言うものは実に面白いもので、教えているつもりが教えられている事に気が付いたりするもの。
その後少し落ち着いてからしばらく妻達を待っていたのですが、子供達が「お腹が空いた」と言い出したので屋台が並んでいる商店街の方へと移動しました。
娘のリクエストでから揚げ棒を購入し、自撮り棒を思い出さないようにしながら、から揚げ棒を3人で食べることにしました。
落ち着ける場所がなかったのでタイ焼き屋さんの屋タイの裏手の石垣の上に腰を下ろし、談笑して休んでいる私たちの前にしばらくして聞き覚えのある声が聞こえてきました。
そう。忘れもしないあの声は、バカチンなお前ら達。
タイ焼き屋さんの向かいの栗屋さんで自撮り棒片手に先程と同じテンションで「そいそーすそいそーす」やってました。
視界に入るや否やイラッとくる私。
やがて奴らはこちら側、タイ焼き屋さんの方に移動して来ました。
このタイ焼き屋さんは他に比べて値段が安いせいか行列ができていたのですが、その最後尾に並び始めるバカチンズ。どうやら今度はタイ焼きをバカチンする模様。
悔しいことにこの時のバカチンズの行動は、私にとっては「電車の中で向かいに座っていたパンチラしているお婆ちゃん」と一緒で見たくないのについ見てしまうものでした。
5分程経ちいよいよ奴らの番が近づいて来た時、グループでも一番バカチンなバカチンが突然バカチンな行動に出ます。
タイ焼き屋の裏手(横手)からビニールの「のれん」を潜りなんと中に入っていったのです。
私の見る側(裏側)からは中でどんな事態になっているのか分からなかったのでココからは声だけが頼りになりました。
テキヤの誰か「・・・なんやこっちから勝手に入ってきたらあかんでアンタ」
バカのリーダー「オゥ。ソーリーアイハブマネー。プリーズテイクピクチャーウィズミー。」
テ誰「・・・は。外人さんか・・・なんやカメラ撮るんか・・・・お客さんやから特別やぞ・・・なんや腹立つなぁ・・・取ったら早よ列戻れよ分かったか。」
バカ「イエスイエス。アイハブマネープリーズテイクピクチャー。」
やはりアホやなと思いつつも「よくテキヤのオッチャン許したったな」と感心する私。
テ誰「・・・アカンんそっちは。そう。そこならかまへん・・・・」
バカ「オゥソーリー。」
テ誰「チッ。ちゃうし・・・・・ていうかもうええやろ。はよ出て行ってくれ邪魔やねん。」
時間が経つにつれ明らかに腹を立ててきている感じが、オッチャンの声によって分かります。
バカ「・・・・ウンチョウ。スマイルスマイル。」
テ誰「は。」
バカ「スマイルスマイル。」
スマイルて。
そして次の瞬間。
「スマイルちゃうわらボケェ。ええ加減にせいよらコラァ。あぁ。」
そのボケ「オゥ・・ス、スミマセン。」
「あぁ。なんえらこらぁさっきから客や思てら許したっとったら。スマイルちゃうやろら。じゅぶん笑っとるやろら。あぁ。」
そして間髪入れず何やら金属の弾けるような音がしたと思った瞬間、バカチンなボケが飛び出してきました。
バカチンリーダーはバカチンウーマンとバカチンマンを連れて逃走しました。
逃走先を見守っていた私に横から娘が声をかけてきました。
娘「お父さん今の大きい音、何やったん・・・・うわっお父さん何か面白いの。」
えっ。
スマイル。それは感情の表れ。
私「お父さん笑っているか。」
娘曰く私はとても気持ち悪く笑っていたそうです。
娘「えぇ。ウチも見たかったなぁなんか面白い事あったんやろ。めっちゃ羨ましい。」
いやそんなに羨ましい事何にもなかったと思われますよ。
私「・・・なあしーちゃん。タイ焼き食べたないか。」
娘「えっ。いらんしお腹いっぱいやし。」
私「そうか。ほんならお父さんちょっと買って来てあげるわ。」
言うまでもなく私のヒーローであるその的屋のオッチャンに一言伝えないともはやこれは失礼に値する。私にも山科人としての誇りがあります。
買いに行くと年齢は70過ぎのいつもは人の好さそうなオジサンが忙しそうに、そしてやや不機嫌そうにタイ焼きを焼いていました。
オッチャン「おおきに150円ね・・・釣りはいらんのお兄ちゃん。えらいおおきにや。」
私「いえ。オッチャンこれからも仕事頑張ってください。スッキリしました。ありがとうございます。」
不思議そうな表情のオジサンを後に妻たちと合流した私。
その時突然降り出した雨とは反対に、私の心はビックリするくらい晴れやかでした。
スマイル。それは幸せの始まり。
今思い返すと、恐らくあの中国人達は私達に笑いを届けたかったのだと思います。
オジサン。タイ焼きの味は普通でしたが350円のチップを払う価値のある良い想い出をありがとう。
改めて「スマイルって魔法の言葉だな」と感じれた素敵な出来事を経験できた斉藤でした。
あれ。新婚旅行の事書こうと思ってたのになんか違うな。
スマイル。それは幸せになるための魔法の言葉。
やましなす皆様。ご機嫌麗しゅうございますか。
先週の月曜日に妻の妹夫婦(新婚)が京都に遊びに来ていたので案内をさせて頂くために家族で同行していました。
旦那さんのカズ君に「どこに行きたいか」と尋ねたところ「伏見稲荷」との返事が返って来ました。
と言う事で初めてお正月期間以外に伏見稲荷大社に観光に行きました。
駐車場はガラ空きだったので車はすんなりと停められたのですが、花見シーズン真っ只中の伏見稲荷付近は観光客で大混雑していました。
最近外国人観光客に大層人気のある場所だと聞いてはいましたが、本当に外国人、特にアジア系のそして中国人の姿が目立ちました。
大鳥居付近で、御手洗場所で、さい銭箱付近で、屋台の周りで、もう日本とは思えないほどに聞こえてくる「てんちょんぽぅてぃとんこぅとぅぅ(最後ややあがり調子)」みたいな声があちこちから聞こえてきて、嫌でも蘇ってくる一年前の想い出(過去ブログ「チャイナを探せより)。
人ごみをかき分けながら境内を抜けて最初に向かった先はかの有名な千本鳥居でした。
入り口にたどり着くまででこんなに時間がかかるのかと言うくらい列が続きます。
そして千本鳥居に入っていったのですが本当に牛歩でしか進めず、ただ歩いて行くだけなのに一体何にこれほど時間がかかっているのか謎でした。
その答えは鳥居の入り口ですぐに見つかります。
かなりの数の外国人観光客たちが入り口付近で記念撮影をしていました。
そして入り口付近だけではなく、順路の途中でも立ち止まり後に続く参拝客を物ともせず抑制し、傍若無人に撮影しまくっていました。
「もっと先に進んだ所にひらけてる場所いくらでもあるだろうに。」
折角義妹夫婦が京都まで新婚旅行に出てきてくれているのに初っ端からコレか、とやや不機嫌になる私。
いつもなら10分位で到着する初めの休憩場所のような所まで30分程かかりました。
その後少しゆとりが出てきたので、サクサク歩いて行く子供たちの後ろをしばらく通路の真ん中で急に立ち止まる外国人たちにイライラしながら追って歩いていました。
そしてしばらくして中国人の3人組の後ろを歩くことになりました。
この3人組が又かなりの曲者で、恐らくカップルとその友達という構成なのでしょうか横一列で歩いているんですが、何の変りもない景色が続く鳥居道でやたらと写真を撮りまくるのです。
流行りの自撮り棒で。
歩きながらも常に前方に自撮り棒をスタンバりながら突然立ち止まり「そいそーす。そいそーす。」とか何とか言いながら楽しそうにパシャリパシャリ。
その都度ぶつかりそうになる我が子供達。
娘ですら小声で私に向って「お父さん。前の人急に止まって危ないし腹立つな」と言ってくるくらいでした。
中国人だから我慢しよう、と自分自身にも言い聞かすように娘をなだめる私でした。
抜かそうにも横1列にめい一杯広がる中国人と反対車線(というのか)から来る下山観光客とで進路が確保できず、どうあがいても抜けません。
「イーアールサンっ」
パシャリ。
「そいそーす、そいそーす」
パシャリ。
私の中でパシャリ=イラッの方程式が確立されていきました。
そして穏やかに見えたイラつきグラフが正比例から反比例の進路のように一気に上昇する事件が発生します。
突然すぎる停止に、遂に息子(3歳)が中国人のケツにぶつかってしまい弾き飛ばされました。
「蒼ちゃん(息子)大丈夫。」
弟が倒れそうになりキョトンとしているのを見て泣きそうになりながら心配する娘の声を聴いて私の中のエンジェル斉藤が消滅。と言う事で何年ぶりかにデビルモード突入。
「こらアンタら。さっきから急に止まりよって息子怪我しそうになったやろ。あかんやんか。」
勿論日本語そして関西弁は彼らには通用しませんでしたが、その私のジェスチャーと表情を見るからに、どう見ても怒っている様子は伝わったと思いました。
中国人達は少しビックリした様子でしたが、何やら「シェイシェイ(私が理解している中国語の謝罪の言葉)」らしからぬ言葉は出さずに「とんバカチンちょうウットントンお前」みたいな言葉を発してました。
怒りを抑えようとしていたその時の私にはそれ(「バカチン」「お前」の部分)だけを都合の良い(悪い)ように抜き取ってしまい、「そんなんあんたらが悪いんやろ」と言われているような解釈をしてしまいました。
スーパーサイヤ人に変身した私でしたが、咄嗟に「外国人にやさしい日本(京都)人」のイメージを崩してはいけない、というモラル的な理性がストッパーをかけ、私の中でいなくなったエンジェル斉藤に代わってジャスティス斉藤という新たなキャラクターがデビル斉藤と「行くべき」か「向き合うべき」かで戦っていました。
そして葛藤が続いた末に、何やら良くわからない言葉を発し終えた中国人達に対して、言い訳を聞き終えた私の口から出てきた言葉は「ああもぅ。どっか行けよ。もう。」となんだが知識が少ない中学生の捨て台詞のような情けないものでした。
お前らがバカチンなんじゃ。
なんとか三倍界王拳を使うことなく切り抜けられた私。
その後子供たちを引き連れ、その中国人達を強引に抜き去り、妻や新婚夫婦を置いて先にサッサと下山しました。
子供たちに自撮り棒や歩きスマフォがどれだけ周りの迷惑になるか良い教訓になったしええか。
子育てと言うものは実に面白いもので、教えているつもりが教えられている事に気が付いたりするもの。
その後少し落ち着いてからしばらく妻達を待っていたのですが、子供達が「お腹が空いた」と言い出したので屋台が並んでいる商店街の方へと移動しました。
娘のリクエストでから揚げ棒を購入し、自撮り棒を思い出さないようにしながら、から揚げ棒を3人で食べることにしました。
落ち着ける場所がなかったのでタイ焼き屋さんの屋タイの裏手の石垣の上に腰を下ろし、談笑して休んでいる私たちの前にしばらくして聞き覚えのある声が聞こえてきました。
そう。忘れもしないあの声は、バカチンなお前ら達。
タイ焼き屋さんの向かいの栗屋さんで自撮り棒片手に先程と同じテンションで「そいそーすそいそーす」やってました。
視界に入るや否やイラッとくる私。
やがて奴らはこちら側、タイ焼き屋さんの方に移動して来ました。
このタイ焼き屋さんは他に比べて値段が安いせいか行列ができていたのですが、その最後尾に並び始めるバカチンズ。どうやら今度はタイ焼きをバカチンする模様。
悔しいことにこの時のバカチンズの行動は、私にとっては「電車の中で向かいに座っていたパンチラしているお婆ちゃん」と一緒で見たくないのについ見てしまうものでした。
5分程経ちいよいよ奴らの番が近づいて来た時、グループでも一番バカチンなバカチンが突然バカチンな行動に出ます。
タイ焼き屋の裏手(横手)からビニールの「のれん」を潜りなんと中に入っていったのです。
私の見る側(裏側)からは中でどんな事態になっているのか分からなかったのでココからは声だけが頼りになりました。
テキヤの誰か「・・・なんやこっちから勝手に入ってきたらあかんでアンタ」
バカのリーダー「オゥ。ソーリーアイハブマネー。プリーズテイクピクチャーウィズミー。」
テ誰「・・・は。外人さんか・・・なんやカメラ撮るんか・・・・お客さんやから特別やぞ・・・なんや腹立つなぁ・・・取ったら早よ列戻れよ分かったか。」
バカ「イエスイエス。アイハブマネープリーズテイクピクチャー。」
やはりアホやなと思いつつも「よくテキヤのオッチャン許したったな」と感心する私。
テ誰「・・・アカンんそっちは。そう。そこならかまへん・・・・」
バカ「オゥソーリー。」
テ誰「チッ。ちゃうし・・・・・ていうかもうええやろ。はよ出て行ってくれ邪魔やねん。」
時間が経つにつれ明らかに腹を立ててきている感じが、オッチャンの声によって分かります。
バカ「・・・・ウンチョウ。スマイルスマイル。」
テ誰「は。」
バカ「スマイルスマイル。」
スマイルて。
そして次の瞬間。
「スマイルちゃうわらボケェ。ええ加減にせいよらコラァ。あぁ。」
そのボケ「オゥ・・ス、スミマセン。」
「あぁ。なんえらこらぁさっきから客や思てら許したっとったら。スマイルちゃうやろら。じゅぶん笑っとるやろら。あぁ。」
そして間髪入れず何やら金属の弾けるような音がしたと思った瞬間、バカチンなボケが飛び出してきました。
バカチンリーダーはバカチンウーマンとバカチンマンを連れて逃走しました。
逃走先を見守っていた私に横から娘が声をかけてきました。
娘「お父さん今の大きい音、何やったん・・・・うわっお父さん何か面白いの。」
えっ。
スマイル。それは感情の表れ。
私「お父さん笑っているか。」
娘曰く私はとても気持ち悪く笑っていたそうです。
娘「えぇ。ウチも見たかったなぁなんか面白い事あったんやろ。めっちゃ羨ましい。」
いやそんなに羨ましい事何にもなかったと思われますよ。
私「・・・なあしーちゃん。タイ焼き食べたないか。」
娘「えっ。いらんしお腹いっぱいやし。」
私「そうか。ほんならお父さんちょっと買って来てあげるわ。」
言うまでもなく私のヒーローであるその的屋のオッチャンに一言伝えないともはやこれは失礼に値する。私にも山科人としての誇りがあります。
買いに行くと年齢は70過ぎのいつもは人の好さそうなオジサンが忙しそうに、そしてやや不機嫌そうにタイ焼きを焼いていました。
オッチャン「おおきに150円ね・・・釣りはいらんのお兄ちゃん。えらいおおきにや。」
私「いえ。オッチャンこれからも仕事頑張ってください。スッキリしました。ありがとうございます。」
不思議そうな表情のオジサンを後に妻たちと合流した私。
その時突然降り出した雨とは反対に、私の心はビックリするくらい晴れやかでした。
スマイル。それは幸せの始まり。
今思い返すと、恐らくあの中国人達は私達に笑いを届けたかったのだと思います。
オジサン。タイ焼きの味は普通でしたが350円のチップを払う価値のある良い想い出をありがとう。
改めて「スマイルって魔法の言葉だな」と感じれた素敵な出来事を経験できた斉藤でした。
あれ。新婚旅行の事書こうと思ってたのになんか違うな。