牛尾いレース

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2016.02.03

 おはようございます。要約毛髪診断士の講師認定試験のレポートが終了した男斉藤です。

 

 ちょっとブログの更新が開いてしまいました。

 

 といってもサボっていた訳では無く、新しいブログを書いている途中になんだか内容にまとまりが無くなってしまって編集してるうちに時間が経ってしまったのでご安心を。

 

 そのブログはさて置き、今朝いつもの様に通勤道を歩いていました。

 

 オーキニーの横に南北に延びる一方通行の「牛尾街道」と言う道があります。

 

 いつもこの道を通るのですが、今朝歩いていると側道から小学生の列が現れました。

 

 お。適応遠足か何かかな。そんな風に別段何とも思わず歩いていました。

 

 列はウンコ花火(蛇花火)のように「まだ出るのか」との勢いで続き、伸びる方向の最後尾を見てみるとおよそ100人以上、多分3~4クラス分位の人数の列が歩いていました。

 

 私の前方にはJRの線路の下のトンネルがありました。

 

 このまま行くと小学生の列の真ん中あたりで合流してしまいそう。

 そしてそのままトンネルに入って行くでしょう。

 

 ご存知の方もいるかと思いますがこのトンネルは車道が狭く、朝の車侵入可能になる時間(7:00~8:30は進入禁止)などは何故これ程までに、と言うくらい良く車が通ります。

 

 過去にこう言った小学生の列に挟まってしまい、肩身の狭い思いをした経験がある私はとっさに判断します。

 

 小走りで列の先頭に行くにはやや距離がある。しかもその後万が一でも追いつかれたりしたら何となく負けた気がするのでずっと早歩きをしなければいけない。

 

 かと言ってこのまま列に加わる広い心も持ち合わせていない。

 

 と言う事で少し止まって列の最後部に付く事にしました。

 

 待つ事およそ20秒。列の最後部に着いた私でしたが確認不足の為、列の一番後ろを付いて歩く先生たち2人組の前に入ってしまいました。

 

 と言う事で図で表すと

 

 先小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小 小小小小小小小小小小小小小小小小婆小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小 小先小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小小 小小小小小小小小小小先私先先

 

 と言う感じでトンネルに突入して行きました。

 

 三条通が渋滞していた所為か、本日は牛尾街道に車がこれでもか、と言うくらい入って来ていました。

 

 「ほら。トンネルん中は皆一列に並んで歩けや。」

 

 「おいっ。みてみぃクラクション鳴らされたやろ。ちゃんと前まで伝えて行ってくれよ。」

 

 アウトドアのリュックを担いだ男の先生の怒号が飛び交うトンネル内。

 

 そして小学生のやや牛歩気味な歩幅に合わせてゆっくりしか進めない私。

 

 最後部の女の先生からも注意が飛びます。

 

 「藤井さん今日2回目やでわかってるか。」

 

 「前見てぇ藤井さん。又大けがしてもしらんからな。」

 

 一体藤井さんに過去何があったのか分かりませんが、兎に角ここから早く脱出したい私。

 

 数分後要約トンネルを抜け出した御一行。ここからは少し車道が広くなるので抜きに掛かっても大丈夫かと思われる。

 

 と言う事で早歩きにうつった私でしたが予期せぬ事態が起こります。

 

 途中に紛れ込んでいたお婆ちゃんを抜かして子供たちを20位抜いた頃でしょうか。

 

 中間にいる先生から生徒たちにある指令が出されました。

 

 「おぉい。ちょっと遅れてるから早歩きするぞ。先頭についていってや。」

 

 おいちょっとふざけんな。

 

 私の早歩きをやや抜く勢いの早歩きをはじめる小学生御一行様。

 

 ここまで来たら後には引けない、もうこうなったら小走りに切り替えよう。

 

 と言う事で右腕のすそをめくったフリをして腕時計を見る仕草を見せてから誰が見ても「少し時間を気にして間に合わなさそうな事に気付いた社会人」を演じて素晴らしく自然、かつ大胆に小走りに切り替えました。

 

 ちなみに腕時計はしてませんし誰も見ていなかったと思われます。

 

 ドンドン列をごぼう抜きして一気に先頭集団が見える位置にまで浮上してきた私。このまま行けば店に付く前にはトップに躍り出れる。

 

 何故か朝から自分をほめたくなる衝動に駆られる私。

 

 そう言った勢いで店所有のガレージ辺りまで来た時、先頭にいた先生からの声で又事態は予期せぬ方向に動き出します。

 

 「おおぅぃ。信号変わる前に皆渡ってしまうぞぉ。小走りしてや。」

 

 いやアンタらわざとやろ。

 

 私の小走りと同じくらいの御一行の小走りが始まり、ちょっと冗談じゃない状態になりました。

 

 そのうち、隣に並んでいたadidasのパーカーを来た背の低い少年に何故か勝負されている自分が居ました。

 

 数秒後、店の玄関に誰よりも早く辿り着いた時、額には汗がにじみ出ていました。

 

 そして息切れを隠しながら(誰も見ていませんが)店の鍵を取り出そうとしたのですが、途中で脱いだ手袋の毛糸の部分が絡まってしまい時間を取られていた私に後ろから声がしました。

 

 「いぇーい。抜かしたぁ。」

 

 振り返るとそこにはadidasが。

 

 焦れば焦るほど鍵はうまく解けず、あれだけ一生懸命ごぼう抜きした小学生たちが次々と信号を渡って行きました。

 

 何故か無性に腹が立ちました。

 

 苦戦の末要約鍵が取りだせて中に入れた私は静まり返る店内で「なんえこの鍵」と悲しい独り言をポツリと呟きました。

 

 気配を感じとり後ろを振り返ると、信号を渡れなかった沢山の小学生たちが窓の向こうから店内を覗き込んでいました。

 

 とっさに笑顔を作る私。

 

 その後、店の用意をしながら誰もいなくなった窓の外に目をやり、ずっと考えていましたが答えが出てきませんでした。

 

 

 

 皆様にお伺いしたい。

 

 私のとった一連の行動で何かミスがありましたでしょうか。

 

 あ。今年の方角は南南東らしいですよ。

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