妻的教育

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2014.02.21

 皆様お疲れ様でございます。頬骨(ほおぼね)にある黒子(ホクロ)から生えているホク毛(ホクロの毛)をむきになって爪で抜こうとし過ぎて血が出て来てしまった斉藤です。

 

 今回のブログは「宿題」について。

 

 突然ですが現在私の娘は小学1年生なのですが毎日多忙の中、夜に頑張って宿題をしています。

 

 小中学のお子様がいらっしゃる方、又そう言った知り合いが近くにいる方はご存知の事と思いますが、近ごろの小学校の宿題の量ってパネえっすよね(半端ないですよね)。

 

 しかも親が付き合わなければいけない宿題の多い事多い事。というか私の時代には「家で算数や国語の音読を親に聞かせる」なんて阿呆な宿題は無かったと思います。意味あるのかコレ。

 

 そんな中、私の妻は主婦業で忙しく時間も無いのに娘の為に「オリジナル宿題」を作ってあげています。

 

 これが結構凄くて、例えば

 

 □の中に文字を入れてください。

   1 □□□が すきな おさるさん。

   2 さむいひは □□□にはいって あたたまろう。   etc

 

 こんな感じで10問位の問題を2~30ページも作ってます。しかも挿絵付で。

 

 これには流石に感心と言うか感服した私。正直尊敬します。しかしそんなオリジナル宿題を覗き込んで娘と一緒に問題を考えたりするのですが結構色んな意味で難しかったりします。

 

 色々アップしてしまうとお叱りを受けるかもしれませんので抜粋して載せてみます。↓

 ちなみにこの赤丸も妻が付けたもの。一見すると「オーキニーさんの奥さん凄い。超マメ」なんて感想を持たれるかも知れません。そう確かにマメで凄いと私も思います。尊敬します。

 

 しかし良く見ると突っ込みどころが満載。

 

 絵心はそれなりにあるとは思いますが、まず「はな□」漢字が書ける私なら迷わず「水」と書くところですが正解は鼻血。何故問題に鼻血をチョイスするのか。しかもこの女性笑っています。本当に尊敬してますが忠告すると「じ」ではなく「ぢ」が正解。

 

 そして次の問題「□りら」。何回も言いますが尊敬はしているのです。説明の必要は無いかと思いますがこの物体は一体何。何故クセ毛。

 

 娘は「ご」を入れましたが私なら「す」しか考えられない。もうマイケルジャクソンが狼男に変身する所にしか見えない。

 

 恐らく虫食い問題では無かったらかなりの難題です。

 

 そしてコチラ。

 画面中央やや右側に描かれている物体。このピンセットが突然変異を起こしたような物体は一体何なのか。ちなみに本文には「まぐろ□おおきい」との説明が書かれています。

 

 問題的には、□に入る言葉は恐らく「は」だと思うので何ら問題はないかも知れませんが、何故簡単に描ける「ぞう」「くじら」「やま」などをチョイスされなかったのか。尊敬こそしてますが未だ謎です。

 

 その隣の「おもしろい」も気になるところだと思いますが、話を先に進めます。

 

 先日、娘が正規の小学校の宿題を持って帰ってきて、お風呂を上ってから勉強していました。

 

 しばらくして「ううん。全然分からへん。」と唸り出したので「どうしたんだ」と聞いてみるとどうやら問題の答えがどう考えても出てこないとの事。

 

 お風呂上りで化粧水をつけていた妻が作業を途中で止めて娘の所に教えに行ったところ、これもまた「ううん。難しいね」とミイラ取り状態に。

 

 「アホかアンタら」と突っ込む私に「ちょっとお父さんも来て」と妻から声がかかったので、小学1年レベルの宿題なんてハナクソみたいなもの、と調子に乗って「どら父さんに貸してみろよ」問題を覗き込見に行ったところ、相手は国語(カタカナ)の穴埋め問題でした。

 

 「えっと何々。絵を見てカタカナの文字を書き入れてください。ぶ。なんやこんなん簡単やんか。」

 

 どうやら最後の2問が解けないらしい。ではお父さんの威厳を特と見せつけてやるとしましょう。

 

 まず最初のは女の子が嬉しそうに何かを両手に持って食べている様子。お皿の上にはまだまだ同じものが乗ってる。うん。□は5文字でカタカナ。

 

 「これは簡単。オセンベイ・・・・あれ。カタカナか。違うな。」

 「でしょ。難しいんだって。」

 「じゃあこれは。ボンチアゲ。」

 「ボンチアゲってピンポイントで銘柄決めてこないよ。」

 「・・・・・先生、問題間違えはったんちゃうか。」

 

 

 確かに答えは出てきません。ちょっとこれは後回しして次の問題解いてみるか。と私。

 

 

 

 次の絵は、何か透明な容器に入った物体。スプーンですくって取れているので柔らかそうな感じか。□は6文字でこれまたカタカナ。うん。

 

 「今度はわかったわ。アイスクリーム・・・・ってあれ。7文字になるな。」

 「そう。私も最初そう思ったの。」

 「じゃあヨーグルト・・・・これ5文字か。」

 「6文字のって他に何かある。」

 「・・・・・先生、問題間違えはったんちゃうか。」

 

 こ、これは難しいかも・・・

 

 読者の皆様も良かったらちょっとだけ考えてみてください。

 □□□□□(おせんべい的なモノ)

 □□□□□□(アイスクリーム的なモノ)

 

 で、そこから久しぶりに家族会議が開かれたのですが、「これだ」と言う答えは一向に見つからず「取り敢えず空欄で出すのだけはダメだ」と全力を出した私の案が通り以下のような答えにたどり着きました。

 

 

 パンケーキにバニラアイス・・・く、苦しい。

 

 いやあ。これがもし本当の「答えがある問題」だとしたらですが、小学1年生の宿題なめてました私。

 

 「こんな想像力働かせる問題しんどいな。絵の書き方にも問題あるだろうけどもっとこうわかりやすい絵にして欲しい・・・」

 

 そこまで言いかけて田原俊彦並みに「ハッ」とした私。

 

 そうかそうだったのか。

 

 冒頭で紹介した、妻の突っ込みどころ満載の手作り宿題の意味。それはこう言った少しひねった問題に適応出来るように、敢えて崩した絵を描くことによって想像力を豊かにさせ、目先や先入観にとらわれず物事の本質を見抜ける力を養うために計算し尽くされた問題だったのです。

 

 それに対してやれピンセットだのマイケルジャクソンだのと私の考えと言ったらなんて浅はかだったのでしょう。

 

 こんなに広い世の中、クセ毛のゴリラもひょっとしたらいるかも知れない。たい焼きだってある事だしピンセットだって海を泳いでも良いじゃないか。

 

 良く「男性は頭で物事を考え、女性は心で物事を考える」と言われていますが、とかく男は頭でっかちになり過ぎてしまうものです。本当に反省しました。これが母の愛か。

 

 これからの私はもっとすべての事に対して真正面から受け止めるのではなく、横や斜めか、将又(はたまた)3次元的に下(底)からなどあらゆる面から本質を見つけるために名前の通り広く観て行きたいと思います。

 

 いつもおおきにありがとう。気付けたお蔭でグッと来てパッと目覚めた気分になれたよ。

 

 今回だけは妻のほうが1枚も2枚も上手でした。

 

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