ネコとヒロ作

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2019.11.09

 やましなすみなさま。

 

 最近色々な事が重なり、不謹慎なブログなどをかける状態では無くなっていたのですが、ふさぎ込んでいるより一歩前に進むこと。自分にしか出来ないことを精一杯やることこそが人生を大切にする事だったのだと思い出し、久しぶりにブログを書くことにしました。

 

 遅くなりましたが妻の実家である長野が大変な事になりましたが、最悪の難は逃れております。ご心配されていた方もいらっしゃる事と思いますのでお詫びいたします。

 

 と言うことで今ここから出来ることに努めたいと思います。

 

 ここから先、見る人によっては俗にいう「痛い」ブログになりますが、そんなの気にしない年頃になった男斉藤です。どうか宜しくお願いします。

 

 出来れば頭の中を切り替えていただき、突然ですが昔懐かしの「まんが日本昔ばなし」風な感じにして読んで下さい。

 

 もちろんナレーションは市原さんでも常田さんでも構いません。

 

 

 ぼうやよい子だねんねしな。

 

 

 

 むかしむかしやましなのみささぎ村とよばれるところに「ヒロ作」という男がすんでおった。

 

 村のみなをえがおにする事がだいすきな男だったが、まがったことが大きらいで村でも「がんこ者」としてゆうめいじゃった。

 

 そんなヒロ作がある年に村人たちのたすけをかりて村のかたすみにりっぱないえをたてた。

 

 ヒロ作はたいそうよろこんだ。

 

 「うちのいえにあそびにきてくれる村人たちを、もっとよろばせるためになにかしたいのう。」

 

 そうおもったヒロ作は、いえがたってからしばらくして家のうらがわに、木と芝でできたきれいな庭をつくることにした。

 

 「村のしゅうがこの庭をみてもっとえがおになってくれるとまんぞくじゃ。」

 

 ヒロ作はそのえがおをおもいうかべながらせいをだし、みっかみばんかけて庭をかんせいさせた。

 

 そのつぎの日のこと。

 

 あさ目をさましたヒロ作はできあがったばかりの庭をみてこしをぬかした。

 

 「う、う、うんこじゃ。うんこが庭のまんなかにうんこがいよる。」

 

 りっぱな庭のまんなかに、ゆげをだしたこんもりとしたりっぱなうんこがひとつあった。

 

 「くそう。さてはネコのやつのしわざじゃな。」

 

 ヒロ作のたてた家のあたりは、そのちいきではゆうめいなネコのたまりばとなっておった。

 

 家をたてているあいだもひっきりなしにそのネコたちが、わがものがおでさんぽしておったことを思いだしたヒロ作は「ネコのしわざにちがいない」とかんがえた。

 

 ヒロ作はまだぬくもりのこるソレを、はなをつまみながら、いきをとめてしょぶんした。

 

 その日のことをヒロ作はかぞくや村人たちにはなしたが、みなそれほどきょうみをもってくれなかった。

 

 りかいされない心のいたみは、どれほど大きなものだったであろう。

 

 それからふたばんたち、ヒロ作があさ庭をみると同じばしょに同じようなソレがあった。

 

 あたまにきたヒロ作は、村のものしりのちょうじゃさまやどうぶつのおいしゃさまに「ちえ」をかりることにした。

 

 まずとうめいのようきに水をいれ、それらをならべてみた。

 

 つぎの日のあさ「ききめはどうじゃ」とみにいった庭にまたもやソレがおいてあった。

 

 こうかはなかった。

 

 つぎはネコがよりつかないように足がいたくなるようなトゲトゲのしきものをネコがとおるみちにしいてみた。

 

 ふたたび夜があけ、トゲトゲのしきものは、なにものかによってばしょをうごかされ、しきものをかきわけた先にソレが又おかれていた。

 

 だれのしわざなのかをつきとめることにしたヒロ作は庭をみはった。

 

 しばらくすると、いっぴきのくろネコがやってきた。

 

 くろネコはヒロ作をよこめでみながらあくびをひとつ。庭のまんなかまでやってきてやがて芝の上にねそべった。

 

 「はんにんはおまえか。」

 

 ヒロ作はネコにいった。

 

 「ここはオラの家の庭だ。すむのならかねをはらえ。さもなくばさっさとでていけ。」

 

 たいそうなけんまくでそういってくるヒロ作にくろネコは

 

 「ホンにえらそうに。おぬしがあとからきたのだから、ここでねるのはワシのかってじゃ。」といった

 

 きがした。

 

 はんにんがだれかわかったものの、そのごもネコのキライなにおいぶくろをおいたり、水をまいたりしたがやはりこうかはなく、ソレはそこにおかれつづけることになり、ヒロ作はあたまをかかえた。

 

 ある雨ふりのつぎのあさ。

 

 いつものように庭そうじをしていたヒロ作は、ふと足もとになにやらいやなかんしょくをかんじた。

 

 「まさかうそじゃ。」

 

 ヒロ作は足もとをみた。

 

 つぶれたうんこじゃった。

 

 いつもとちがうばしょにおかれていたソレは、いつもとちがうかたちにかわりはて、いつもよりつよいにおいをあたりにまきちらし、ヒロ作のワラジをすりぬけ、はいていたタビにベットリとこんせきをつけた。

 

 ヒロ作はふいうちに泣いた。こころで泣いた。

 

 ひるごろ。いつものようにやってきたくろネコにヒロ作は、あたまをさげてこうおねがいした。

 

 「かねもいらん。そこでねてもいい。だからどうかおねがいじゃからウンコだけはかんべんしてくれ。」

 

 くろネコはしっかりとヒロ作と目をあわせたあと、なにもいわずいつものようにそのばしょにねそべった。

 

 つぎの日のよる。うらのはたけに向けてたくさんの灯りが、よるになると点いていく「しかけ」をつくるしごとをしていたヒロ作は、その灯りをかくにんするためにうらにむかった。

 

 うすぐらいどう中、草むらからガサゴソとものおとがした。

 

 「ひいっだれじゃ。」

 

 かまえるヒロ作の前にすがたをあらわしたのは、いっぴきの太ったタヌキじゃった。

 

 「おう。タヌキじゃ。こんなところにおるんか。」

 

 タヌキはヒロ作のすぐちかくをへいぜんとあるいていき、そのままヒロ作の家のうらあたりまでいってすがたをけした。

 

 「ばかされたんかのう。」

 

 こしをぬかしていたヒロ作じゃったが、しばらくしてわれにかえりハッとした。

 

 ずっとガンコな「こていかんねん」であれはネコのしわざとばかりおもっていたが、そうではないかもしれん。

 

 いやそれどころかぎゃくにネコのやつはタヌキを庭にちかづけないように、ねずのばんをしてくれていて、そのせいでひるにねむたくなって庭でねていただけじゃった

 

 かもしれない。

 

 そうだとすると、くろネコにもうしわけないことをしてしもうていた。

 

 はんせいしたヒロ作はつぎの日、庭でねていたくろネコにあやまった。

 

 「アレはおまえではなかったかもしれんの。ごしょうじゃかんべんしてくれ。」

 

 くろネコはあいかわらずキョトンした目でただヒロ作をみつめるだけじゃった。

 

 それからすうじつがたった。

 

 あれいらい、どういうわけだかいつもおかれていたソレは庭におかれなくなった。

 

 なにごとも「きめつけ」るのはよくない。そしてこころとこころは、だれともわかりあえるということを、きっと神さまがおしえてくれたのだ。

 

 それからというものガンコものだったヒロ作はしょうねをいれかえ、いぜんより「こていかんねん」をもたないようになった

 

 らいいなとおもった。

 

 とさ。

 

 だれじゃぁガンコおとこは。やわらかウンコをふまされるぞぅ。(公共広告機構ツンツンむすめより)

 

 

 

 

 と言う事で、庭のイルミネーションが完成しましたので、良かったら裏の公園から見てみて下さい。

 

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 因みに慌てて狸の写真(本当に出現)を撮ったのですが、あとで拡大して見返してみたところ尻尾の部分がシマシマ模様で「ひょっとしてアライグマじゃないか」という説が浮上してます。

 

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 どうせならラスカルよりパトラッシュのほうがいいなと思う今日この頃でした。

 

 頑張ります。

  

 

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